護衛艦の装備持った艦娘増やしても良いですかねぇ・・・。
「そうだ、伊勢、ちょっと残っててくれるか?」
「何でしょうか・・・。」
「お前の事なんだ・・・。」
「提督、私何かしましたか?」
「・・・。お前、
深海教の一員だろ。」
「提督、何を言ってるんですか?私が深海教の一員?」
六田は上着ポケットからボイスレコーダーを出した。
「これにお前が深海教の幹部と連絡していたのを録音したボイスレコーダーだ。」
六田はボイスレコーダーの再生ボタンを押した。
『・・・、はい、はい。六田は4月1日に処分しますので。はい。はい。お疲れ様で・・・・・・。』
ボイスレコーダーからは伊勢が深海教の幹部と電話していた声だった。
「これが証拠だ。」
「ぐっ・・・。」
「尚、その電話で幹部の電話の発信元を調べた。」
「幹部が1人捕まるだけでしょ?私達には関係ない。」
「いや、幹部はその後、本部に電話している。その時の電波で本部の位置を確認した。」
「なっ!?」
「残念だったな。もうここまでだ。」
六田が言うと伊勢は笑い始めた。
「アッヒャヒャァーィ!!アンタオモロイワ!」
「何がおかしい!」
「いゃあ、実はねー、ここに爆弾を仕掛けたんだよ。これを押せばここはふっ飛ぶ。」
伊勢はポケットからボタンを出した。
「・・・・・・。いいのか?お前も一緒にふっ飛ぶぞ?それに俺を吹き飛ばしても何にもならないぞ?」
「いいの。私の任務は貴方の殺害。それが終われば私はただの用済み。それにどうせ皆死ぬんだから。」
六田の質問を聞いた伊勢は微笑み、ボタンを押した。
ドォン!!!
「!?何あの爆発は!」
青葉(明人)は直ぐに第2小会議室に走っていった。
第2小会議室の引き戸は吹き飛ばされていた。
青葉(明人)は第2小会議室に駆け込んだ。中には伊勢と六田が居たが、どちらも服がボロボロになっていただけで、外傷は無かった。青葉(明人)は六田が帽子を取ったところを初めてみた。六田の髪の毛は白く、輝いているように見えた。
「何故、何故艦娘ではない人間が立っていられるんだ・・・。それに艦娘でも艤装を持っていなくても同様だ・・・。何故だ!」
伊勢は動揺していた。
六田は軍服のポケットから艤装の破片を出した。
「普通の人間は艤装の一部を持っていても効果はない・・・。何故だぁ!?」
伊勢はどんどん混乱していく。
「いつ俺が艦娘じゃないと言った?」
「???」
「伊勢が分からなくても明人、お前ならわかるだろう。」
六田は軍服の上着の袖を捲った。そこには青色のリストバンドがあった。
「ま、まさか、貴方も・・・・・・。」
「そうだ。俺も明人と同じだ。」
六田は青色のリストバンドを取ると辺りは光に包まれた。
光が収まると六田の姿(服装を除く)は変わっていた。
「貴女は・・・・・・。
天津風・・・・・・。」
六田提督の正体は陽炎型駆逐艦9番艦の天津風だった。
「まさか、貴女も転生者だったなんて・・・。」
青葉(明人)が呟くと武装した人達が突入してきた。
「手を上げろ!!!警察だ!!!」
武装した人達の中からスーツを着た男性が制服警官に付き添われながら伊勢に近づき、紙を見せた。
「伊勢型戦艦1番艦『伊勢』、いや、『中之条 葵さん』。爆発物取締法違反と器物損壊、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕します。」
ー1時間後ー
庁舎前にはパトカーと救急車、消防車が止まっており、正門には野次馬と報道陣で溢れかえっていた。六田は天津風のカッコをしていて、
警官に連れられていた伊勢は足を止め、六田(今は天津風)の方を見た。
「六田、これだけは覚えておけ。深海教の信者はまだ残っているからな。」
「ほら、行くぞ!」
ファンファンファン
伊勢が警官によってパトカーに乗せられ、警察署に連行された。
「提督、あの、姿戻さないんですか?」
「天津風のままの方がいいでしょ?」
「アッハイそうですか。」
周りでは「うちの鎮守府に天津風っていたっけ・・・。」等と聞こえてくる。青葉(明人)にとってはどうでもいいことだが。
そして、1週間後、深海教の本部は警視庁の捜査員達が突入し、幹部やトップが逮捕され、そこにあった艦娘のリストによって関係のある艦娘は全員逮捕された。
ー大甕鎮守府ー
ー庁舎1階レーダー・通信室ー
ー4月13日11時45分ー
「!?第1防衛線を深海棲艦の艦隊が通過しました!!!」
六田提督の正体は天津風だった!何かこのまま行くと鎮守府全員が転生者になってしまう様な気がする。あと、深海教が登場2話で無くなるとか・・・。