【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

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どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


大型艦建造でRJしか出ない。


第3章 第6次深海棲艦侵攻
第29話 仲直り


コンコンコン

 

3回ドアをノックする音が聞こえた。

 

「私が行ってきますね。」

 

青葉が席を立った。

 

「あら、貴女でしたか。」

 

青葉は青葉(明人)の方向を見た。

 

「アキ、行く手間が省けましたよ。」

 

部屋のドアの前に立っていたのは吹雪だった。

 

「吹雪・・・。」

 

「あっ、私は場違いなので出ていきますね。」

 

青葉は吹雪と入れ違いに部屋から出て行った。

 

 

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

暫く沈黙が続いていた。

 

「やっぱり、まだ駄目ですかね・・・。」

 

青葉は吹雪の部屋で白雪と一緒にパソコンのモニターを見ていた。

 

そう、青葉達は隠しカメラで室内を見ていた。

 

「あ「ごめんなさい!」」

 

青葉(明人)の言ったことは吹雪の声にかき消された。

 

「ごめんなさい。旗艦の大変さが分からないのに色々言ってしまって・・・・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪を抱いた。

 

「こちらこそごめんね。カッとなって怒鳴っちゃって・・・。」

 

突然吹雪が泣き出した。

 

「どうしたの!?」

 

「怒られると思ったので・・・。」

 

「そう・・・・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪をよく抱き、吹雪の頭を撫でた。吹雪が泣き止むまでずっと、ずーっと。

 

 

 

「仲直り出来ましたね・・・・・・。」

 

青葉はそう言いながらパソコンのモニターを見ていた。しかし、後ろから禍々しい気配を感じた。後ろを見ると白雪が目から血涙を流していた。

 

「吹雪のヤツめ、重巡の明人さんに抱きしめられた挙句、撫でられるなんて・・・。」

 

「(あっ、忘れてました。白雪はクソレズでした。)」

 

「許すまじ!吹雪!!!」

 

「青葉ぁ、この動画、録画してるか?」

 

「(白雪のキャラ変わってますね。)は、はい、してますよ。この動画をどうするんですか?」

 

「抱きついているところで一時停止して画像にし、今度の青葉新聞に載せてください。」

 

「は、はい。(青葉新聞をそんな事に使いたくない・・・。)」

 

白雪は青葉を見た。

 

「もし、新聞に載せなかったら・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

分かっているな?(低声)」

 

「は、はいぃ!!!」

 

「あ、写真は明人さんの顔が見えない様にして、記事の名前は『吹雪、明人に抱きつかれる事を強要!!!』にして。」

 

「分かりました。」

 

「フブキ、ワタシノキョカナシニアキトサンニダキシメラレテ!!テンバツヲクダス!!キャハハハハハハハハ!!!!!!!!!」

 

「(完全にイカれてる)じゃあ、今から記事作ってきますね!!!」

 

「出来たらまず最初に私に見せなさい。」

 

「了解しましたぁ!!!」

 

青葉は逃げる様に吹雪と白雪の部屋を出て行った。

 

 

次の日の青葉新聞には『吹雪、明人に抱きつかれる事を強要!!!』という記事がデカデカと寮の食堂に張り出された。その後、吹雪の苦情で青葉は2週間トイレ掃除の罰を受けそうになった。青葉は白雪に脅迫されたことを言い、その会話を録音したボイスレコーダーを証拠として出したのでトイレ掃除の罰は無くなった。白雪は青葉を脅迫したので、9週間のトイレ掃除の罰を受けた。

 

その後、明人の証言で吹雪と白雪の部屋を(白雪の部分のみ)調べると、重巡の下着類98着、重巡の使用済み割り箸約500膳、重巡の使用済みマスク約200枚が発見され、白雪は警察に厳重注意された。

 

夕暮れ時、大甕鎮守府の埠頭の先端では青葉(明人)と吹雪が座っていた。

 

「吹雪。」

 

「何ですか?」

 

「あのさ、敬語はちょっと堅苦しいからタメ語で話して。」

 

「はい・・・。これでいい?」

 

「うん!」




白雪は何度でも蘇ると思います。

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