サブタイトルが思い付きません。暫く、サブタイトルは第〇話を除いて書けない・・・。
ー西山第一高校ー
ー1-3(1学年の汚点)ー
「・・・という事であるから、我々人類は戦う様なんだ。」
先生の声が静かな教室に響く。艦娘が深海棲艦と戦う事の理解を深める為に、国が1年に1回、LHRを使って艦娘や深海棲艦について教えている。
「次に、艦娘の出現方法やなる方法について説明する。3ページを見ろ。」
「艦娘の出現方法やなる方法は3種類ある。明人の様に適性がある場合、適性が無く、艦娘建造機械に入り、記憶を捨てる代わりに艦娘になる場合、海上で敵である深海棲艦を倒して出現する場合がある。」
担任の先生は淡々と話を進めていく。
「さっき、2番目の場合は記憶が消えると言ったが、ごく稀に、記憶が残ってる場合もあるが、ほとんどの場合で、記憶は消える。リスクが高い為、普通の艦娘より、給料が高く、志望する人が多いが、お前らは絶対に志望するなよ。」
「4ページを開いて。次に『解体』について説明する。」
静かな教室に配られた資料のページを捲る音が響く。
「解体とは、艦娘の艤装を解体することだ。だから、解体後は普通の女の子になる。だが、姿は艦娘のままだ。だから、明人も、そのまま、一生を過ごすだろう。」
「次は、・・・」
担任の先生の話が延々と続く。20分くらいつまらない話を聞いた。チャイムが鳴り、先生が教室から出ていった。
LHRは4時間目なので、次の時間は昼休みだ。大甕鎮守府の食堂では、給食の出ない高校生が沢山いるため、お弁当を作ってくれるサービスがある。その為、購買の長い列に並ばなくて済む。
お弁当を友人(男子)と食べ、会話をして昼休みを過ごした。
5、6時間目、課外も、何も無く無事に終わった。
青葉(明人)は課外が終わるといち早く荷物をまとめ、教室を出ていく。
それは何故か?
部活があるからだ!
艦娘になっても、部活動は継続できる。しかし、部活動に参加するのは、条件がある。活動は非番の日しか出来ない。それに、活動中に出撃命令が出されると、部活動を取り止めて、直ぐに鎮守府に向かうようだからだ。
青葉(明人)は本校舎と特別棟を結ぶ連絡通路を島風の様に走り、特別棟の階段を駆け上がった。
青葉(明人)は演劇部に所属している。
男子3人、女子6人という(現在は男子2人、女子7人)、小規模な部活だ。
「こんにちはー」
と言い、教室のドアを開ける。
「あ、アキ、体大丈夫?もう少し休んでていいのに。」
「あ、大丈夫です。咳が少し出るだけなので大丈夫です。」
副部長と少し話した後、ジャージに着替え、練習が始まった。
発声練習や、柔軟、台本を読むなどの練習をする。発声練習は咳が出るため、行わなかったが、柔軟や台本を読む。等の練習には参加した。
練習が終わり、学校の制服に着替えてバス停に向かう。
バスはすぐに来て、そのバスに乗り込んだ。
青葉(明人)は窓際の座席に座った。友達も同じバスに乗っているが、疲れているので話さず、、そのままバッグに突っ伏して寝てしまった。
「・・・ですよ。お客さん、終点、大甕駅ですよ。」
青葉(明人)は運転手の声で目を覚ました。
「ああ、有難うございます。」
青葉(明人)は運転手にお礼を言うと、ICカードを精算機にタッチしてバスを降り、駅のロータリーで背伸びをした。
「ふあぁ。寝過ごしたー。まあ、バス停2つ分だからいっか。」
青葉(明人)がアクビをし、呟くと、口元がヒヤリと感じた。マスクを取ると、ヨダレがマスクについていた。
「うわ。本当に疲れてるのかな・・・。インフルであんなに寝たのに何で?」
疑問に思いながら青葉(明人)はマスクを駅のゴミ箱に捨てた。
青葉(明人)がNEWDAYSで、マスクを買っている時、ふと、外を見た。暗くてよく分からなかったが、駅のゴミ箱には1人の女の子がいて、さっき捨てたマスクを拾っていた様に見えた。
部活のメンバーの名前を考えてなかった。そのうち考えよう。