それでは、第12話をどうぞ!
第7艦隊一行は、赤色の気動車に揺られていた。
青葉(明人)は日向に聞いた。
「ねぇ、日向。」
「なんだ?」
「シーホーク積んでみない?」
「は?いや、無理だろう。急にどうした。」
「いや、護衛艦に『ひゅうが』があったから。」
「そうか。今度試してみるか。」
そんな話をしながら演習海域のある銚子に向かった。
ー銚子港ー
「宜しくお願いします。」
青葉(明人)は那智に言った。
「宜しくな。同じ重巡同士なんだからそんなに畏まらなくてもいいぞ?」
「分かった。これでいい?」
「ああ。大丈夫だ。あと、お前らに謝らなくてはならない。」
「「「「「「え?」」」」」」
第7艦隊一同は驚いた。
「実はな・・・、陽炎が今朝、体調を崩してしまってな・・・。編成が変わったんだ。」
「その位なら大丈夫だよ。」
「そうではなくてな、陽炎の代わりの艦娘が問題なんだ。」
「へ?」
「代わりの艦娘は武蔵なんだ・・・。」
「「「「「「は?む、武蔵!?」」」」」」
「ああ。武蔵がな、うちの司令に無理やり願いを聞いてもらったんだ。『代わりに入れろ』ってな。本当にすまない!」
「大丈夫だと思います。多分。」
「あと、武蔵が『体調が悪くても見学はできるだろう。』とか訳分からん事を言ってな、陽炎も連れてきたんだ。」
那智が指さした方にはコートを羽織り、冷えピタとマスクをし、酷い咳をしている陽炎がいた。しかも野ざらしで。
「アレ下手すると死んじゃうじゃん!」
「だからな、1人ずつ両方の艦隊から抜いて、陽炎と暖かいところにいて欲しいんだ。こちら側からは駆逐艦の響を行かせることにした。」
「じゃあ、こちら側からは、曙を向かわせます。」
「ありがとう。感謝する。」
そして、駆逐艦1隻ずつ抜いた後に演習が開始された。
「日向!私から武蔵にトマホークを撃つから、止めを!」
「分かった。」
「トマホーク、攻撃始め!」
CIC妖精の声がインカムに聞こえてくる
「コメンスファイヤ!」
「「「「ってーー!」」」」
バシュッという音と共にトマホークが発射された。
「青葉と衣笠は摩耶と那智に攻撃!秋月は瑞鶴から発艦された艦載機の撃墜を!」
「「「「了解!」」」」
「よし、アスロックの照準を伊168に。トマホークは瑞鶴に。アスロック及び、トマホーク、攻撃始め!」
「マークインターセプト!武蔵大破!」
「「「「ってーー!」」」」
バシュッという音と共にアスロックが発射された。
『こちら、日向だ。武蔵に轟沈判定。』
『こちら、秋月、瑞鶴の艦載機を全て撃墜!』
『こちら、衣笠!摩耶に轟沈判定!那智、中破!』
「アスロック、目標を追尾中。」
『こちら、防衛省!今すぐ演習を中止せよ!繰り返す!こちらは防衛省!横須賀鎮守府第6艦隊、大甕鎮守府第7艦隊、今すぐ演習を中止せよ!』
青葉(明人)はアスロックとトマホークを自爆させた。
(何があった・・・。)
青葉(明人)は妙な胸騒ぎを感じていた。
「陽炎可哀想。」その感情が強いです。
え?何日青葉(明人)がトマホーク積んだって?昨日だよ。