【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

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どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!


第11話 建造(下)

建造が終わった。

 

しかし、建造装置から出て来たのは艦娘では無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「幅1,300mmの両開き扉を片側3箇所に設置した、完全(?)バリアフリーの20m級ステンレス製気動車、キハE130-1です!」

 

 

 

ショートカットで髪の毛が朱色の女性は言った。

 

「「「「はい?」」」」

 

戦車や輸送艇ならともかく、列車が出て来た。

 

「どうする?これ。」

 

六田は言った。

 

「工廠で働くのは?」

 

明石が六田に問いかけた

 

「そうだな・・・。君、機械類をいじれるか?」

 

「私ですか?エンジン、ボイラー、電子機器なら出来ます。」

 

「じゃあ、工廠に編入しよう。君は大丈夫か?」

 

「君じゃややこしいので、『郡水(こすい)』で呼んで貰ってもいいですか?」

 

「分かった。郡水、宜しくな。」

 

「宜しくお願いします!」

 

その光景を夕張が見ていた。夕張は郡水が背負っている艤装が普通の艦娘と違う(そもそも艦娘ではない)ので、直ぐに駆け寄った。

 

「初めまして!私は夕張です!」

 

「は、初めまして。郡水です。」

 

「郡水ねぇ・・・。聞いたことない艦名だね。貴女の艦種は何?駆逐?軽巡?重巡?」

 

「私は、艦じゃなくて、列車なんです。」

 

「え?」

 

「貴女の形式は?」

 

夕張が恐る恐る聞いた。

 

「キハE130系です!」

 

「・・・・・・

 

 

 

 

え?キハE130?久留里線に導入されたのは?」

 

「私の妹です!」

 

「ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪え?鉄娘だよこれ!それに、運転したかった車両で良かったぁ!」

 

「え?貴女って運転士だったんですか?」

 

「数年前までね!」

 

郡水と夕張は色々な事を話していた。

 

「あいつら何言ってるんだ?」

 

「「さあ・・・」」

 

六田は思い出したように言った。

 

「そうだ、明人、まだお前の所属を教えてなかったな。」

 

「はい。」

 

「お前は第7艦隊所属だ。」

 

「分かりました。第7艦隊ですね。」

 

「んで、急で悪いんだけど、明日、演習をする事になったんだが、大丈夫か?」

 

「大丈夫ですけど・・・。相手は?」

 

「横須賀鎮守府の第6艦隊だ。」

 

「相手の編成は?」

 

「旗艦が那智、それ以外が瑞鶴、摩耶、響、伊168、陽炎だ。」

 

「うちの編成は?」

 

「明人、青葉、秋月、曙、衣笠、日向だ。旗艦はお前だ。明人。」

 

「分かりました。場所と移動手段は?」

 

「演習は銚子近海で行う。移動手段は鉄道だ。あすの始発で行ってもらう。」

 

「分かりました。」

 

 

 

今日の夜、郡水の歓迎会があった。いつも通り救急車で何人か運ばれていった。

 

 

 

 

 

次の日、第7艦隊のメンバーは演習海域まで列車に揺られていた。




これ、分かる人が限られてくる様な気がする。

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