【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

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どうも。Aobaです。





眠い・・・。


第114話 The world last hope 下

現在時刻3月30日15:42

 

「そういえば、明石、127mm単装速射砲の弾丸の試作品ってまだうち(大甕)の工廠にあったよね。」

 

「あ、はい。まだ処分してません。」

 

「それを利用するわ。」

 

天津風(六田)はそう言いながらニヤリとした。

 

「明石、説明を。」

 

「はっ。」

 

天津風(六田)に指示された明石は座席から立ち上がり、ホワイトボードに紙を貼り付けた。

 

「えー、試作品の127mm単装速射砲の弾丸は、〝装甲貫通弾〟と言う名称でして、その名の通り610mmの鋼鉄製の装甲を1発で貫通し、大和級2隻を1発で撃沈させる程の高威力です。しかし、未だ開発途中で、大和級2隻以上の装甲を貫通出来るか実験も行っておりません。それに一番の欠点は使用方法と使用する人の体調の条件です。使用出来るのは艦娘の127mm単装速射砲しか無理です。まあ、この件については明人さんや、吹雪さん、提督が居るので問題ないかと・・・。次に問題なのは照準です。この弾丸には、追尾する機能がありますが、命中率80%を超すのに約1日必要なんです。これは艤装さえ動いていれば問題ありませんし、1つの目標だけなら連射も可能です。しかし、本当に問題なのは次です。この砲弾は1発撃つのにかなりの気力、精神力、体力が必要です。もし仮に1発外し、もう1発撃てても、撃った後、撃った時の反動で生きている確証はありません。なので敵を倒せても倒した人が死んでいる可能性も高いです。この弾丸を使うなら〝2発目を撃ったら死ぬ〟と、覚えればいいですね。」

 

明石が一通り説明し終わると、会議室はうーんと言う唸り声が聞こえた後、沈黙につつまれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がやります。」

 

手を挙げて答えたのは青葉(明人)だった・・・。

 

「なっ!?明人、やるの!?死ぬかもしれないのよ!!!」

 

舞風司令が青葉(明人)を止めに出た。

 

「私がやらなければ誰もやりません!!!

 

 

 

 

 

・・・、それと・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手足が無くなっても、絶対に死なずに帰って来ます。」

 

舞風司令に訴えた青葉(明人)の目に迷いは無かった・・・。

 

 

「わかったわ。」

 

「それでは作戦会議を始めます。」

 

舞風司令が承諾したので、天津風(六田)は作戦会議を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月31日17:29

 

「明人、準備は良い?」

 

『はい。大丈夫です。』

 

作戦指揮車で天津風(六田)は無線で青葉(明人)と少し話した後、デジタル時計を見つめた。デジタル時計の秒の部分は49、50、51と変わっていく。

 

 

 

 

 

ピッ〝17:30:00〟

 

「最終防衛作戦始動!!!第1時攻撃!!!」

 

 

天津風(六田)が叫んだ直後、完全コンピュータ制御の巡視船からの攻撃が開始された。


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