【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

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どうもー!Aobaですぅ!

めちゃくちゃ長い話です。


第96話 1対40

(最初から台本形式)

 

梨田「き、来たぁ・・・。」

 

青梅「80度15マイル、対空目標約40機確認。」

 

 

 

米軍機パイロット1「右30度にウエーキ!!!」

 

ハットン「クルザークラス。間違いない。ヤツだ。」

 

そう言うと、1機のドーントレスがハットンの機を追い越していき、ハットンに(・ω・)bグッとやった。

 

ハットン「相変わらずだなジョーンズ大尉。良かろう。先陣は任せた。」

 

ジョーンズ「ターゲット発見!!!」

 

そう言いながらジョーンズはバンクを振った。

 

ハットン「だかな、油断するなジョーンズ。どんな武器を持っているか分からん相手だ。全機、アタックポジション!!!」

 

米軍機パイロット2「了解。これより雷撃進路に就く。高度200mまで降下!!!」

 

米軍機パイロット2がそう言うと、雷撃機は高度200mまで降下して行った。

 

 

 

 

青葉「(アキ・・・、正念場だ・・・。アキ・・・、お前の手にこの「あおば」328名の命が委ねられているんだ・・・。)」

 

 

青葉(明人)は椅子から立ち上がり、青葉(明人)を見た舞風艦長を見て、コクっと頷き、モニターを見た。

 

 

 

 

米軍機パイロット3「艦爆隊、ジョーンズ機に続け!!!高度3000まで上昇!!!」

 

パイロット3がそう言うと、艦爆機が上昇して行った。

 

米軍機パイロット4「流石はハットン隊。無線が使えない状態でも一糸乱れぬ飛行だぁ・・・。敵機が1機もいないんじゃあ戦闘機の出番は無いが・・・、高みの見物といくか。クルザー1隻に40機。あっという間に海の底だろうぜ!!!」

 

そのパイロットは「あおば」を見ながら言った。

 

 

 

青葉(明人)「80度7マイル、主砲、短SAM、攻撃準備!!!」

 

青梅1曹『目標群A(アルファ)13機、80度!』

 

CICの自衛官1「距離5マイルに接近!」

 

CICの自衛官2「目標群B(ブラボー)22機、170度6マイル!」

 

曙「(同時に200以上の目標を捕捉、追尾可能なこのイージスシステム、ハルマゲドンの自動発射管制モードなら40機とそのパイロット、約80名は影さえ留めないかも・・・。)」

 

青葉(明人)「ミサイル・ドーマント、最も近い6機に照準。発射管制は手動にて行う。」

 

CICの自衛官3『発射管制、手動に変更!』

 

曙「(マニュアルで?6発だけ?いや、冷静なアキの事だ。これは・・・

威嚇か!一部を叩き、戦力差を見せつけ、攻撃の意思を挫く!これなら弾薬の節約にもなる!!!これなら・・・!!!流石・・・!!!・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

震えている・・・。どんな戦闘や神通さんの訓練でも汗一つかかなかったあのアキが・・・。)」

 

 

 

 

 

 

米軍機パイロット4「全機、突入進路確保!!!アタックポイントまで、あと5マイル!!!」

 

その瞬間、「あおば」の主砲が雷撃機の方を見た。

 

米軍機パイロット2「たかが1門の砲で、何が出来るぅ!!!」

 

 

 

 

舞風艦長「右対空戦闘、CIC指示の目標、うちーかーたはじめー。」

 

青葉(明人)「トラックナンバー4628、主砲、うちーかたはじめー。」

 

CICの自衛官2「うちーかたはじめー。」

 

CICの自衛官2がトリガーを引くと、ドォン!!!と言う音と共に主砲から弾丸が吐き出され、雷撃隊の航空機に命中する。

 

米軍機パイロット2「ぐあああああああああああ!!!」

 

米軍機パイロット2は叫びながら雷撃機と共に海に散っていった。

 

そして、次々と雷撃機を撃墜して行った。

 

CICの自衛官の「トラックナンバー4628から4630、撃墜!!!」

 

青梅「新たな目標、210度!!!」

 

そう言うと、主砲の向きが変わると、直ぐに弾薬が吐き出され、違う機をどんどん撃墜していった。

 

デビット「隊長ー!!!雷撃隊がぁー!!!」

 

ハットン「何!?」

 

ハットンが機の後ろに乗っているデビットからの声を聞き、雷撃隊の方を見ると、雷撃機は黒煙を上げていた。

 

ハットン「あっ・・・!!!」

 

ジョーンズ「くっ!!!」

 

ジョーンズは何機かと共に「あおば」に近づいて行った。

 

 

 

青梅「トラックナンバー4642、さらに接近!!!」

 

青葉(明人)「シースパロー発射始め!!!サルボー!!!」

 

そう叫ぶとリンクしていた青葉(明人)の艤装からドシュウ!!!ドシュウ!!!とシースパローが発射され、ジョーンズ機に向かって行った。

 

 

 

 

ジョーンズ「!?」

 

その瞬間、ジョーンズ機にはシースパローが命中し、爆発した。

 

ハットン「ジョーンズ!!!ジョーンズ!!!な、何が起こっている!?」

 

ハットン機はジョーンズ機が爆発した地点に飛び込んでしまった。

 

ハットン「デビット、ダメージは無いか!?」

 

デビット「大丈夫です隊長!!!銃座も身体もピンピンしてます!!!」

 

ハットン「そうか・・・。おお!?」

 

ハットンが気がつくと、ハットン機の両側をシースパローが抜かしていったのが分かった。

 

ハットン「振り切れー!!!」

 

ハットンは叫ぶが、シースパローは艦爆機を追尾し、撃墜した。その光景を見たハットンは、クリスとグレイの言葉を思い出していた。

 

〝空中を飛翔し、探信音を放ち、追尾してきた後に、不思議な事に100手前で自爆した。〟〝その警告者はそれをサジタリウスの矢と称した。絶対に外れることのない、神の矢という意味だ。〟か

 

ハットン「貧弱な武装だと?このハリネズミめ!!!コイツは通常の攻撃では沈められん!!!」

 

ハットンはしばらく何かを考えてから後ろを向いた。

 

ハットン「デビット!!!大西洋では十分世話になったな!!!」

 

デビット「はっ!!!」

 

ハットン「脱出しろ!!!」

 

デビット「え?どうしてですか?」

 

ハットン「前を見ろ!!!オイル漏れだ・・・。どうやらワスプまで戻れそうにない・・・。今ならヤツの攻撃は止んでいる。脱出の時は尾翼に気をつけろよ。」

 

デビットはハットン機からオイルが漏れているのがすぐに分かり、隊長がこれから行おうとしている事が直感で分かった。

 

デビット「隊長は?まさか!?」

 

ハットン「大丈夫だ。まだ死ぬつもりは無い。だが、ヤツは奥の手を隠し持っている。ヤツの情報を持ち帰ることが、合衆国が私に与えた使命なのだ。」

 

 

 

 

 

 

青梅「目標群B(ブラボー)、14機撃墜確認、目標群E(エコー)6機撃墜。」

 

 

 

 

青梅「!目標群B、散開します、45度から3機、330度から2機、170度から3機接近!」

 

青葉(明人)「(戦闘開始から1分で、彼らは既に半数を失った・・・。戦力5割の損失は部隊の壊滅を意味する・・・。何故引かない!?)」

 

青梅「トラックナンバー4656、急接近!」

 

青葉(明人)「何!?」

 

 

 

見張り員『艦橋1番!航空機、右60度、20、真っ直ぐ突っ込んで来る!』

 

青葉(明人)「!?」

 

青葉(明人)「(シースパローはもう間に合わない。)CIWS、AAWオート!」

 

CIWSがハットン機の方向を向く。

 

 

 

ハットン「距離1500・・・、センターに捉えた!!!1000ポンドの火の玉を、喰らいやがれぇ!!!」

 

ハットンは「あおば」に向けて爆弾を1発落とした。それを迎撃しようとCIWSがダダダダダダダダと弾薬を爆弾に吐く。

 

青葉「くっ!!!CIWSが動作不良で弾がゴム弾なんて・・・!!!」

 

 

 

青葉(明人)「(建造し過ぎて、資材を浪費し、始末書を書かされることへの恐れ・・・、その感情が、弾薬の節約という理屈を導き出しただけだ。私の体は・・・、戦闘を理解していなかった・・・!!!)」

 

その瞬間、爆弾が空中で爆発し、爆風が「あおば」の艦橋左弦を襲った。

 

 

 

青葉「キャア!!!くっ!!!」

 

 

舞風艦長「各科、受け持ちの区画のチェックを行え!!!」

 

青梅「!!!2番SPYレーダー故障!!!」

 

青葉(明人)「!!!」

 

青梅「敵機直上!!!急降下!!!」

 

青葉(明人)「何!?」

 

 

ハットン機が「あおば」の艦橋左弦に向かって突っ込んでいく。

 

ハットン「突入角度80度。経験の無いこの角度でも俺は、正気だ!!!

 

 

この化物め・・・、お前の呻きを聞かせてみろぉ!!!」

 

ハットンは機銃を「あおば」艦橋に撃った。

 

 

梨田「ああ、引き起こさないのか・・・!!!」

 

舞風艦長「面舵いっぱーい!!!右停止、左一杯急げー!!!見張り員退避、衝撃に備えー!!!」

 

青葉「面舵いっぱーい、右停止、左一杯急げ!!!見張り員退避!!!」

 

自衛官「面舵いっぱーい!!!」

 

自衛官2「この艦がやられたら、俺達も、帰れなくなるんだ!!!」

 

自衛官2が舵を動かしながら言った。

 

青葉(片桐)「ドーントレスと「あおば」、時空を超えた戦い、いただこうじゃないですか!!!」

 

青葉(片桐)は艦内が緊迫状況になっても、気にせず、艦内を走っていた。

 

青葉「米軍にこんなパイロットが!!!」

 

青葉(明人)「(恐怖、怒り、感情に支配された時、人は戦いに敗れる、だが敵を倒さなければ、自らが倒される。」

 

梨田「ああ!!!」

 

青葉(明人)「単純で明白な事実を、私は・・・、」

 

麻生「梨田ぁ!!!」

 

青葉(明人)「認識するのが遅すぎた!)」

 

ハットン機は艦橋左弦にドオン!!!と突っ込んで爆発した。

 

梨田「グハッ!!」

 

爆発の衝撃は直ぐに艦内各所に伝わった。

 

炊事所では、炊飯器や、鍋、食器などが床に散らばっていた。

 

間宮「炊事長・・・。」

 

卯月炊事長「馬鹿野郎!!!米軍機何か目じゃねえぴょん!!!戦闘配食の握り飯、握るんだよ!!!急ぐぴょん!!!」

 

間宮「はい。」

 

 

ー艦橋ー

 

青葉「高槻さん、麻田さん、無事ですか!?」

 

青葉は床に伏せていたが、直ぐに立ち上がり、状況を確認した。

 

 

 

応急指揮所の自衛官1『航空機、艦橋左弦に衝突!』

 

応急指揮所の自衛官2『024、026士官員室、A火災!』

 

応急指揮所の自衛官3『ECM、127mm砲、故障!』

 

応急指揮所の自衛官4『各階、負傷者数多数!現在集計中!』

 

 

舞風艦長「各部、火災箇所の消火を急いで!!!負傷妖精の応急処置を急いで!!!」

 

 

 

 

青葉「掌帆長!!!」

 

青葉は直ぐに麻生に話し掛けた。

 

麻生「私は・・・、大丈夫です。しかし・・・、」

 

麻生は梨田だった物を見つめていた。

 

 

青葉「舵、通信機器、推進機に異常はない・・・、

 

 

艦はまだ生きている!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーワスプー

 

米軍兵「!?艦長!!!作戦海域周辺の電波障害」 が消えました!!!」

 

グレイ「何!?」

 

『こちらVB-6 3番機よりワスプへ!!!ターゲットにダメージを与えるも、撃沈に到らず。隊長機以下の勢力の3分の2を喪失。部隊は、壊滅状態!!!』

 

グレイ「3分の2だと!?」

 

『第2次攻撃を要請します!!!』

 

グレイ「ハットンが、やられた・・・。」

 

『第2次攻撃を!!!』

 

 

 

 

 

 

『ワスプより、任務中の攻撃隊へ。全機、帰艦せよ。繰り返す。本艦は第2次攻撃を準備中。こちらは、空母ワスプ。第1時攻撃隊は、帰艦せよ。第2次攻撃隊は、現在、発艦準備中。』

 

「あおば」のCICでは、ワスプからの無線を全員が聞いていた。

 

曙「諦めの悪いヤツらめ!」

 

青葉(明人)「私達は・・・諦めることが出来るのか?」

 

曙は青葉(明人)を見た。青葉(明人)は帽子と、インカム、ヘアゴムを取り、ブラシで整えていた。

 

青葉(明人)「戦場において、諦観は美徳じゃない。」

 

しばらく髪を整えてから、青葉(明人)は髪をヘアゴムで縛り、帽子をかぶり、インカムは肩にかけ、何かを決めたように舞風艦長の方を見た。

 

 

青葉(明人)「艦長。トマホーク改による、ワスプ撃沈を具申します。」




挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。

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