めちゃくちゃ長い話です。
(最初から台本形式)
梨田「き、来たぁ・・・。」
青梅「80度15マイル、対空目標約40機確認。」
米軍機パイロット1「右30度にウエーキ!!!」
ハットン「クルザークラス。間違いない。ヤツだ。」
そう言うと、1機のドーントレスがハットンの機を追い越していき、ハットンに(・ω・)bグッとやった。
ハットン「相変わらずだなジョーンズ大尉。良かろう。先陣は任せた。」
ジョーンズ「ターゲット発見!!!」
そう言いながらジョーンズはバンクを振った。
ハットン「だかな、油断するなジョーンズ。どんな武器を持っているか分からん相手だ。全機、アタックポジション!!!」
米軍機パイロット2「了解。これより雷撃進路に就く。高度200mまで降下!!!」
米軍機パイロット2がそう言うと、雷撃機は高度200mまで降下して行った。
青葉「(アキ・・・、正念場だ・・・。アキ・・・、お前の手にこの「あおば」328名の命が委ねられているんだ・・・。)」
青葉(明人)は椅子から立ち上がり、青葉(明人)を見た舞風艦長を見て、コクっと頷き、モニターを見た。
米軍機パイロット3「艦爆隊、ジョーンズ機に続け!!!高度3000まで上昇!!!」
パイロット3がそう言うと、艦爆機が上昇して行った。
米軍機パイロット4「流石はハットン隊。無線が使えない状態でも一糸乱れぬ飛行だぁ・・・。敵機が1機もいないんじゃあ戦闘機の出番は無いが・・・、高みの見物といくか。クルザー1隻に40機。あっという間に海の底だろうぜ!!!」
そのパイロットは「あおば」を見ながら言った。
青葉(明人)「80度7マイル、主砲、短SAM、攻撃準備!!!」
青梅1曹『目標群A(アルファ)13機、80度!』
CICの自衛官1「距離5マイルに接近!」
CICの自衛官2「目標群B(ブラボー)22機、170度6マイル!」
曙「(同時に200以上の目標を捕捉、追尾可能なこのイージスシステム、ハルマゲドンの自動発射管制モードなら40機とそのパイロット、約80名は影さえ留めないかも・・・。)」
青葉(明人)「ミサイル・ドーマント、最も近い6機に照準。発射管制は手動にて行う。」
CICの自衛官3『発射管制、手動に変更!』
曙「(マニュアルで?6発だけ?いや、冷静なアキの事だ。これは・・・
威嚇か!一部を叩き、戦力差を見せつけ、攻撃の意思を挫く!これなら弾薬の節約にもなる!!!これなら・・・!!!流石・・・!!!・・・!?
震えている・・・。どんな戦闘や神通さんの訓練でも汗一つかかなかったあのアキが・・・。)」
米軍機パイロット4「全機、突入進路確保!!!アタックポイントまで、あと5マイル!!!」
その瞬間、「あおば」の主砲が雷撃機の方を見た。
米軍機パイロット2「たかが1門の砲で、何が出来るぅ!!!」
舞風艦長「右対空戦闘、CIC指示の目標、うちーかーたはじめー。」
青葉(明人)「トラックナンバー4628、主砲、うちーかたはじめー。」
CICの自衛官2「うちーかたはじめー。」
CICの自衛官2がトリガーを引くと、ドォン!!!と言う音と共に主砲から弾丸が吐き出され、雷撃隊の航空機に命中する。
米軍機パイロット2「ぐあああああああああああ!!!」
米軍機パイロット2は叫びながら雷撃機と共に海に散っていった。
そして、次々と雷撃機を撃墜して行った。
CICの自衛官の「トラックナンバー4628から4630、撃墜!!!」
青梅「新たな目標、210度!!!」
そう言うと、主砲の向きが変わると、直ぐに弾薬が吐き出され、違う機をどんどん撃墜していった。
デビット「隊長ー!!!雷撃隊がぁー!!!」
ハットン「何!?」
ハットンが機の後ろに乗っているデビットからの声を聞き、雷撃隊の方を見ると、雷撃機は黒煙を上げていた。
ハットン「あっ・・・!!!」
ジョーンズ「くっ!!!」
ジョーンズは何機かと共に「あおば」に近づいて行った。
青梅「トラックナンバー4642、さらに接近!!!」
青葉(明人)「シースパロー発射始め!!!サルボー!!!」
そう叫ぶとリンクしていた青葉(明人)の艤装からドシュウ!!!ドシュウ!!!とシースパローが発射され、ジョーンズ機に向かって行った。
ジョーンズ「!?」
その瞬間、ジョーンズ機にはシースパローが命中し、爆発した。
ハットン「ジョーンズ!!!ジョーンズ!!!な、何が起こっている!?」
ハットン機はジョーンズ機が爆発した地点に飛び込んでしまった。
ハットン「デビット、ダメージは無いか!?」
デビット「大丈夫です隊長!!!銃座も身体もピンピンしてます!!!」
ハットン「そうか・・・。おお!?」
ハットンが気がつくと、ハットン機の両側をシースパローが抜かしていったのが分かった。
ハットン「振り切れー!!!」
ハットンは叫ぶが、シースパローは艦爆機を追尾し、撃墜した。その光景を見たハットンは、クリスとグレイの言葉を思い出していた。
〝空中を飛翔し、探信音を放ち、追尾してきた後に、不思議な事に100手前で自爆した。〟〝その警告者はそれをサジタリウスの矢と称した。絶対に外れることのない、神の矢という意味だ。〟か
ハットン「貧弱な武装だと?このハリネズミめ!!!コイツは通常の攻撃では沈められん!!!」
ハットンはしばらく何かを考えてから後ろを向いた。
ハットン「デビット!!!大西洋では十分世話になったな!!!」
デビット「はっ!!!」
ハットン「脱出しろ!!!」
デビット「え?どうしてですか?」
ハットン「前を見ろ!!!オイル漏れだ・・・。どうやらワスプまで戻れそうにない・・・。今ならヤツの攻撃は止んでいる。脱出の時は尾翼に気をつけろよ。」
デビットはハットン機からオイルが漏れているのがすぐに分かり、隊長がこれから行おうとしている事が直感で分かった。
デビット「隊長は?まさか!?」
ハットン「大丈夫だ。まだ死ぬつもりは無い。だが、ヤツは奥の手を隠し持っている。ヤツの情報を持ち帰ることが、合衆国が私に与えた使命なのだ。」
青梅「目標群B(ブラボー)、14機撃墜確認、目標群E(エコー)6機撃墜。」
青梅「!目標群B、散開します、45度から3機、330度から2機、170度から3機接近!」
青葉(明人)「(戦闘開始から1分で、彼らは既に半数を失った・・・。戦力5割の損失は部隊の壊滅を意味する・・・。何故引かない!?)」
青梅「トラックナンバー4656、急接近!」
青葉(明人)「何!?」
見張り員『艦橋1番!航空機、右60度、20、真っ直ぐ突っ込んで来る!』
青葉(明人)「!?」
青葉(明人)「(シースパローはもう間に合わない。)CIWS、AAWオート!」
CIWSがハットン機の方向を向く。
ハットン「距離1500・・・、センターに捉えた!!!1000ポンドの火の玉を、喰らいやがれぇ!!!」
ハットンは「あおば」に向けて爆弾を1発落とした。それを迎撃しようとCIWSがダダダダダダダダと弾薬を爆弾に吐く。
青葉「くっ!!!CIWSが動作不良で弾がゴム弾なんて・・・!!!」
青葉(明人)「(建造し過ぎて、資材を浪費し、始末書を書かされることへの恐れ・・・、その感情が、弾薬の節約という理屈を導き出しただけだ。私の体は・・・、戦闘を理解していなかった・・・!!!)」
その瞬間、爆弾が空中で爆発し、爆風が「あおば」の艦橋左弦を襲った。
青葉「キャア!!!くっ!!!」
舞風艦長「各科、受け持ちの区画のチェックを行え!!!」
青梅「!!!2番SPYレーダー故障!!!」
青葉(明人)「!!!」
青梅「敵機直上!!!急降下!!!」
青葉(明人)「何!?」
ハットン機が「あおば」の艦橋左弦に向かって突っ込んでいく。
ハットン「突入角度80度。経験の無いこの角度でも俺は、正気だ!!!
この化物め・・・、お前の呻きを聞かせてみろぉ!!!」
ハットンは機銃を「あおば」艦橋に撃った。
梨田「ああ、引き起こさないのか・・・!!!」
舞風艦長「面舵いっぱーい!!!右停止、左一杯急げー!!!見張り員退避、衝撃に備えー!!!」
青葉「面舵いっぱーい、右停止、左一杯急げ!!!見張り員退避!!!」
自衛官「面舵いっぱーい!!!」
自衛官2「この艦がやられたら、俺達も、帰れなくなるんだ!!!」
自衛官2が舵を動かしながら言った。
青葉(片桐)「ドーントレスと「あおば」、時空を超えた戦い、いただこうじゃないですか!!!」
青葉(片桐)は艦内が緊迫状況になっても、気にせず、艦内を走っていた。
青葉「米軍にこんなパイロットが!!!」
青葉(明人)「(恐怖、怒り、感情に支配された時、人は戦いに敗れる、だが敵を倒さなければ、自らが倒される。」
梨田「ああ!!!」
青葉(明人)「単純で明白な事実を、私は・・・、」
麻生「梨田ぁ!!!」
青葉(明人)「認識するのが遅すぎた!)」
ハットン機は艦橋左弦にドオン!!!と突っ込んで爆発した。
梨田「グハッ!!」
爆発の衝撃は直ぐに艦内各所に伝わった。
炊事所では、炊飯器や、鍋、食器などが床に散らばっていた。
間宮「炊事長・・・。」
卯月炊事長「馬鹿野郎!!!米軍機何か目じゃねえぴょん!!!戦闘配食の握り飯、握るんだよ!!!急ぐぴょん!!!」
間宮「はい。」
ー艦橋ー
青葉「高槻さん、麻田さん、無事ですか!?」
青葉は床に伏せていたが、直ぐに立ち上がり、状況を確認した。
応急指揮所の自衛官1『航空機、艦橋左弦に衝突!』
応急指揮所の自衛官2『024、026士官員室、A火災!』
応急指揮所の自衛官3『ECM、127mm砲、故障!』
応急指揮所の自衛官4『各階、負傷者数多数!現在集計中!』
舞風艦長「各部、火災箇所の消火を急いで!!!負傷妖精の応急処置を急いで!!!」
青葉「掌帆長!!!」
青葉は直ぐに麻生に話し掛けた。
麻生「私は・・・、大丈夫です。しかし・・・、」
麻生は梨田だった物を見つめていた。
青葉「舵、通信機器、推進機に異常はない・・・、
艦はまだ生きている!」
ーワスプー
米軍兵「!?艦長!!!作戦海域周辺の電波障害」 が消えました!!!」
グレイ「何!?」
『こちらVB-6 3番機よりワスプへ!!!ターゲットにダメージを与えるも、撃沈に到らず。隊長機以下の勢力の3分の2を喪失。部隊は、壊滅状態!!!』
グレイ「3分の2だと!?」
『第2次攻撃を要請します!!!』
グレイ「ハットンが、やられた・・・。」
『第2次攻撃を!!!』
『ワスプより、任務中の攻撃隊へ。全機、帰艦せよ。繰り返す。本艦は第2次攻撃を準備中。こちらは、空母ワスプ。第1時攻撃隊は、帰艦せよ。第2次攻撃隊は、現在、発艦準備中。』
「あおば」のCICでは、ワスプからの無線を全員が聞いていた。
曙「諦めの悪いヤツらめ!」
青葉(明人)「私達は・・・諦めることが出来るのか?」
曙は青葉(明人)を見た。青葉(明人)は帽子と、インカム、ヘアゴムを取り、ブラシで整えていた。
青葉(明人)「戦場において、諦観は美徳じゃない。」
しばらく髪を整えてから、青葉(明人)は髪をヘアゴムで縛り、帽子をかぶり、インカムは肩にかけ、何かを決めたように舞風艦長の方を見た。
青葉(明人)「艦長。トマホーク改による、ワスプ撃沈を具申します。」
挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。