九十九話
ユウキの山にはユウキの家族がピカチュウ達とポケモンバトルの稽古をしていた。
『ボス!上空にてマスターがこちらに向かってきてます!』
『なに!?ユウキ様。申し訳ございませんがマスターの元に向かいたいのですが・・・』
「僕も会いたいから皆で行こうよ!ね?お父様?」
ユウキは満面の笑みからお父様に聞くときに少し困った顔になってしまった。
まだユウキはお父さんに勝っていないから、お父さんの言うことに従わねばならないからだ。
「当たり前だ。俺達のトップを迎えに行かないでどうする!皆!行くぞ!総員、整列!バロン様をお迎えいたすぞ!」
「「「はい!」」」
ユウキは満面の笑みで、ピカチュウ達も言い笑顔だ。
俺達は総員でバロンを迎えに行った。
俺達は上空でユウキの山を飛んでいた。
今日はやけに騒がしいな?何かあったか?
俺はレックウザにいつもの場所に降りて貰い歩き出そうとした時・・・
『マスター!迎えに参りました!』
「バロン君!迎えに来たよ!」
「「「お帰りなさいませバロン様」」」
ピカチュウが一番最初に出て来て、ユウキが次に出て来て、その後にメイド達が一斉に出て来て頭を下げれた。
俺、どうしたらいいの?
「なに固まってるの?ん?後ろの女性は?」
ユウキは不安げに聞いてきた。
浮気してないからね!
「ああ。こちらの女性はね・・」
「私、アケビ!この山でポケモン達のお世話をしろってバロン様に言われたの」
「私、モミジ!アケビと一緒でそう言われてここに来ました」
2人が俺の言葉を遮ってそう言った。
「そうなんだ!よろしくねモミジさん!アケビさん!」
「「よろしくお願いします」」
モミジとアケビは頭を下げてお願いした。
一応解決みたいだ。良かった・・・
「それじゃポケモンを見せて?」
「「え?」」
モミジとアケビは俺の顔を見た。
俺も悪いと思ってるけど仕方無かったんだ!
「私達ポケモン持ってないの・・・」
「ちょっとした事情があってね・・・」
「そうだったんだ・・・それじゃ私の山のポケモン達の内、1体プレゼントするよ♪」
ユウキはどう?って俺を見るが、願っても無い事だ。
この2人もポケモンがいないと何も出来ないだろ。俺もだが・・・
「助かるよユウキ。ほら2人もお礼を言わないと」
「「ありがとうございます!ユウキ姉様!」」
ユウキ様からユウキ姉様に呼び名が変わった。
「うん!それじゃどの子が良いか探しに行こう!」
「「はい!」」
ユウキは2人を連れて森に入っていった。
ピカチュウが直ぐに山のポケモンを警護に付けさせたので大丈夫だろう。
「遅くなってすまない。久しぶりに会えたなバロン君」
「久しぶりです!ユウキ達が戻ってくるまでバトルしましょう!」
「ああ!」
俺達はユウキ家特製バトル場へと向かった。
それにしても今日は賑やかだな。