八十五話
俺とピカチュウの久しぶりのバトル。
ピカチュウも皆を統括する為にストレスが溜まっていたのか、電気袋から火花が散っている・・・
野戦
☆ピカチュウVSバロン☆
「行ってこいメタグロス!」
『久しぶりの全力バトルか!腕が鳴るぜ!』
『メタグロスか。俺に勝てるかな?』
ピカチュウは手を地面に当て、ニヤリと笑った。何かしてくるぞ!
「メタグロス、守るだ!」
『ちっ!だけどこのまま攻撃するぜ!エレキライジング牢!』
※エレキライジング労※【電気】
エレキフィールドを改良した技。
当たった敵を麻痺状態にさせ、更に雷の柱を数本発生させる。
当たれば確定で麻痺状態にしエレキフィールドに、当たらなくてもエレキフィールドになる。
メタグロスの下の地面が黄色く光り、雷の柱が発生した!しかも6本!
だけど、メタグロスには守るを発動させたので、麻痺状態にはならないが、エレキフィールドは完成した。
「危なかった・・・まさかこんな技を使える用になっているとは」
『多対一の時に役立つ技を改良に改良をしてな。これは結構使えるんだぜ。勿論、守るを使われた後の事も考えている』
ピカチュウはそう言い、尻尾に雷を溜めていた。いつの間に溜めていたんだ?
「一方的に攻撃されるのはムカつくじゃないか。メタグロス!メガ進化!」
メガ進化中に攻撃しても無効されるので安心してメガ進化出来るが・・・
ピカチュウが余裕の笑みを浮かべているのが気になる。
ピカチュウの尻尾の電気も更に質量が増しているな。
メタグロスのメガ進化が終わった瞬間、ピカチュウが動いた!
『食らいやがれ!ライジングテール!』
※ライジングテール※【電気】
尻尾に電気を溜めて攻撃する。
尻尾を振り、斬撃を飛ばしたり、直接攻撃したりと応用が利く便利な技。
当たれば麻痺状態に出来る。
ピカチュウは空に飛んで尻尾を縦に振った!
その尻尾に溜めていた電気が斬撃となり、メタグロスに向かって行く!
「メタグロス、ラスターカノン!」
メタグロスは直ぐにラスターカノンを放ち、ライジングテールを相殺した。
可笑しい・・・あんなに溜めていた電気を簡単に相殺できる筈がない。
「メタグロス、守るを使え!」
メタグロスも違和感を感じていたらしく守るを発動しようとしたとき、ピカチュウがメタグロスの下に移動していた!
「いつの間に!」
『もう遅い!本当のライジングテールを食らえ!』
ピカチュウは下から尻尾を勢いよく振り上げ、メタグロスを打ち上げた!更に追加で麻痺状態に!守るの技は麻痺のせいで上手く発動出来ない。
『フィニッシュだ!雷撃テール!』
※雷撃テール※【電気】
ライジングテールの上位版。
麻痺効果を失う代わりに、攻撃力を大幅に上げた高威力技。
ピカチュウは空中に跳び、空中で身動きが取れなくなったメタグロスに思い切り雷撃テールを振り落とした!
メタグロスは物凄い速さで地面に落下し、大穴が開いた。その中心にメガ進化が解けて戦闘不能になっているメタグロスがいた。
「結構強くなったな。戻れメタグロス」
『おう!ここを統括する位ならこれぐらいは出来ないとな!次はファイアローで良いぜ』
ピカチュウはそう言うと後ろに下がり、ファイアローが近くの木からフィールドに下りてきた。
『すまないなピカチュウ。俺も戦いたくてよ・・・マスター。勿論手加減は無しで頼むぜ』
「ああ!行ってこい!レックウザ!」
『あまり調子に乗るなよファイアロー!』
レックウザは咆哮し、空に舞い上がった。ファイアローもそれに続き空に飛んだ。
空中戦
☆レックウザVSファイアロー☆
「レックウザ、神速!」
『遅いな・・・ニトロゴッドバード!』
※ニトロゴッドバード※【火・飛行】
ニトロチャージとゴッドバードを合体させた技。
素早さも上がり、威力も高い。
ファイアローは体に炎を瞬時に纏わせ、ゴッドバードを使い、レックウザの神速とぶつかり合った!
『なかなかの攻撃力じゃないか』
『これぐらいじゃ満足出来ないよね?だから・・・』
ファイアローは一度下降しレックウザの下から急上昇した!
『なに!?』
『くらいな!ドリルバード!』
※ドリルバード※【飛行】
体を高速回転させドリルの様にし、ゴッドバードの技で攻撃する。
『グガガガガ!』
レックウザは腹にまともに攻撃を食らい地面に落下していった。
『まだだよ!メテオキャノン!』
※メテオキャノン※【炎】
破壊光線にオーバーヒートを合体させた高威力技。
当たれば確実にやけど状態にする。
ファイアローはその場からメテオキャノンを放ち、落下中のレックウザに当てた!
レックウザはそのまま勢いよく地面に激突し、大爆発した!
「レックウザ!?」
『ちょいやり過ぎたか・・・』
『全く・・・』
落ちたところの煙が晴れた時、ゆっくりと動く影が見えた。目は赤く染まっている・・・
全身の所々に赤いラインが輝いている。
「レックウザ?」
『マスター!そから逃げろ~!』
「え?」
その時、その影から赤い光線が俺に飛んで来た・・・