ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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雷轟シティ編
ポケットモンスターXY バロンの旅 八十一話


八十一話

 

俺達は13番道路に戻り、岩の洞窟に向かった。

ここが雷轟シティに繋がっている道なのだが、岩の洞窟は凹凸が激しく歩かなければならない。

 

「結構暗いな・・・出てこい、メタグロス!」

「何でメタグロスなの?」

「それはね。メタグロス、あの姿を見せてやれ!擬人化!」

 

メタグロスは擬人化し、

 

「魔装せよ!太陽の神・ラー!」

 

メタグロスは中に浮き、魔法陣を展開した!

青いワンピースに金色のラインが追加され、

髪は黒色に変わり、金のティアラが付き、

杖の先端は黄色に変わり、周りに赤い装飾品が追加された。

 

メタグロス・擬人化【魔装・太陽神・ラー】

特性【太陽神の加護・自動体力回復】

 

※太陽神の加護※

太陽神・ラーの加護を受け、状態状・能力低下系統全ての効果を受けない。

受けるダメージを大幅軽減。

 

メタグロスは擬人化魔装をし、バロンの隣に立った。

 

「凄い・・・擬人化して更に太陽神を魔装させるなんて・・・」

「凄いだろ俺のポケモンは?」

「うん!」

 

セレナは驚きよりも興奮が勝ったみたいで凄く目がキラキラしている。

メタグロスは太陽神を魔装しているため、凄くキリッとしているが、元が可愛いので更に可愛く見えてしまう・・・

 

「それじゃメタグロス。今から洞窟に行くから洞窟内を照らしてくれる?」

『お安いご用ですマスター』

 

メタグロスは背中に魔法陣を展開させ、金色に輝く光の翼を形成した!

 

『行きましょうマスター』

 

メタグロスはバロンの歩くスピードに合わせて洞窟内を進んでいった。

セレナも慌てて後を追った。

 

洞窟内はメタグロスのおかげで外よりも明るく感じる位明るかった。

だけど、凹凸が激しくなかなか思うように進まない。

 

「メタグロス、この凹凸凄くうざい。平らにしてほしい」

『お任せよ。マスター達は安全の為に結界を張っておきます』

「ありがとう」

 

メタグロスは俺達に結界を張り、洞窟内にいくつもある凹凸の1つに触れた。

 

『砕け散れ。サンシャインクラッシュ!』

 

激しい凹凸から眩しい光が一斉に光り出し、片っ端から砕けていった!

光が収まると洞窟内にあった激しい凹凸は全て消えており、洞窟内が光り輝いていた・・・

 

「凄いじゃないかメタグロス!これなら魔装を解除しても大丈夫だな!」

『はい。後、思っていたのですが、私が纏っているのは神。なので神装と言って貰いたいです』

「そう言えばそうだな。これからは神装って言うよ。ありがとうなメタグロス」

「洞窟が凄く綺麗・・・もしかしてこの洞窟全てこんな感じなの?」

『そうだよ。そろそろ神装を解除するね。自動で体力は回復するけど精神力が持っていかれるんだ』

 

そう・・・

メタグロスが使っている神装は、神の力が使える変わりに精神が持っていかれる。

強い精神を持っていないと、心まで持っていかれるのだ。

 

「すまないな。神装解除だ。後はゆっくり休んでいてくれ」

『はい』

 

メタグロスは神装を解除し、ポケモンの姿に戻り、モンスターボールに戻った。

 

「バロン君のポケモンは凄いね。だけど、神装はあまり使わない方が良さそうだね」

 

メタグロスの神装中にざっと調べさせて貰ったが、擬人化からの神装はレベルが消えていた。

神装中は本当の意味で神になっているのだろう。

ステータスも大幅・・・超アップしていたから・・・

だけど、今ので分かった。

私のポケモン達も擬人化出来るな。

 

「バロン君。この洞窟を抜けたら私とバトルしましょ?」

「うん?いいけど俺のポケモン達は手加減知らないぞ?」

 

あらま・・・

手加減してくれないのね。だけど、特訓と思えばいいかな。

 

「うん。大丈夫だよ。よし!速く洞窟を抜けよう!」

「おう!」

 

俺達は光り輝く洞窟を走って雷轟シティを目指した。

途中、混乱しているズバット、ゴルバット、クロバットの進化形達が襲って来たが全て返り討ちにしてやった。

 

洞窟を抜けると雨が降っており、服が直ぐにびしょ濡れになってしまった・・・

 

「もう!雨なんていやあ!」

「雨は確かに嫌だが。うん。悪くないかな?」

 

俺はセレナを見てからそう思い、雨に少し感謝した。

意味は男性達なら分かるだろう・・・

今日のセレナは白い服を着ていたのだから・・・

 

「バロン君?こっち見て何にやけてるの?」

「いや!別に!何でもないぞ!1つ言うとしたら、セレナは可愛いって事だな」

「か、可愛いい!?」

 

セレナが赤面してしまったが、更に可愛さがアップしただけだぞ?

 

よく見るとこの洞窟を抜けたら雷轟シティだった・・・

ここはもう雷轟シティ。ポケモンセンターはどこだ?

その時雷が目の前にあった木に落ちた!

 

「きゃあ!」

 

セレナは俺に抱きつき、俺もびっくりしたがセレナがもう怖さで泣いている。

俺がしっかりしなければ!

 

「セレナ、少し落ち着け。とりあえずポケモンセンターが見つからないから、あのデカい建物に向かおう」

「うん・・・」

 

俺達は雷が鳴り続けている雷轟シティを気を付けながら建物に進んでいった。

よく見ると、町の中央に避雷針が建てられていた。それを見付けた時、また雷が落ちたが今回はその避雷針に当たった!

この街は色々と危ないな・・・

速くあの建物に行こう!

 

セレナを抱え、俺はその建物に走って行った。

セレナは俺にしがみついているので落ちる心配はない!

 

俺が目指してたデカい建物の看板には{雷轟ジム兼ポケモンセンター}と書いてあった。

 

「ここがポケモンセンターであり、ジムだったのか・・・」

「やっと着いたね・・・服がびしょびしょだよ~」

 

流石にこの至近距離では目を逸らした。

疚しい目で見続けたら旅に支障が出てしまうからな・・・

 

「ん?どうかした?」

「いや・・・それより、建物に入ろうか」

「うん!」

 

俺達は建物に入った。

 

「「いらっしゃいませ!」」

「ジムに挑戦ですか?」

「ポケモンセンターにご用ですか?」

「温泉にご用ですか?」

「ホテルにご用ですか?」

 

入った瞬間に4方向から一斉に喋られた!

 

「とりあえず、ポケモンセンターと温泉に用かな?」

「ご利用ありがとうございます!ささ!どぞどぞ!」

 

従業員さんに急かされ、先に温泉に入ることになったが・・・

 

「ここで大丈夫です!案内ありがとう!」

 

男湯にそのまま入られそうだったので危なかった!

俺はそこまで免疫着いていないんだよ!

 

その後は旅の疲れを癒やす為ゆっくり浸かり休んだ。

その間にポケモン達は従業員さんが女医さんに預けてくれており、上がった時には回復した状態で手持ちに戻してくれた。

 

「これからジムに挑戦ですね!頑張ってください!」

「はい!」

 

俺はセレナがまだ温泉だと思い、先にジムに挑戦するため、ジムの方へと歩いて行った。

 

 




雷轟シティの事務の建物には、生活するための物全て揃っています。

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