ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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ポケットモンスターXY バロンの旅 八話

八話

 

俺は少し休憩していると、ティエルノとトロバが大きい葉に木の実をいっぱい積んで持ってきてくれた。

 

木の実はオレンの実、オボンの実と回復に役立つ木の実が中心で、モモンの実、チーゴの実と他にも状態異常を直す木の実を取ってくれていた。

 

「バロン待たせたな。体は大丈夫か?」

 

ティエルノがそう言いオボンの実を手渡してくれた。

 

「ありがとうティエルノ。助かったよ。ポケモン達の体力も回復したいのだが」

 

「もちろんだぜ!ほら、オボンの実とオレンの実。バロンのポケモンは強いからな、多めに渡しておくよ」

 

俺はティエルノにありがとうと礼を言い木の実を貰った。

 

☆入手アイテム【木の実】☆

オレンの実10個

オボンの実10個

モモンの実10個

 

俺は木の実を一度鞄に入れ、モンスターボールからケロマツ、ヤヤコマ、ハリマロンを出した。

 

ティエルノとトロバは少し離れた所でゼニガメとフシギダネを出し、木の実で体力を回復していた。

 

俺も木の実でポケモンを回復させた。

 

その時にサナが水筒に水を入れて持って来てくれた。

 

なぜ分かったかと言うとチャプチャプと水の音がしたから。

 

「ティエルノ、トロバ水をどうぞ」

 

「「ありがとうサナ」」

 

2人は礼を言うと水を少し飲み、ポケモンにも飲ませてあげた。

 

「バロン君もどうぞ」

 

サナはそう言い俺にも水をくれた。

 

「サナの分はどうするの?」

 

そう・・・水筒は三本しかないのだ・・・

 

「うん?バロン君に渡した水筒の水を飲むけど?」

 

サナは不思議そうにそう言った。

 

「そうか。ありがとうなサナ。ありがたく頂戴します。」

 

「うん!」

 

俺は少し水を飲みサナに返した。

サナは直ぐに水を飲んだ。

 

俺はふと気づいた・・・

これ、間接キスじゃないか・・・

 

サナはあまり気にしないみたいなので気にしないようにはするが、なかなか緊張するものだな・・・

 

俺達はポケモン達の体力回復と休憩を終え、ハクダンの森を出ることにした。

 

少し進むと出口が見えて来たのだが、誰かが物凄い勢いで出口からこちらに向かってきた。

 

「どいて、どいて~~!!!」

 

その人はそのまま俺達の所に来たので俺達はさっと左右に分かれ、道を譲った。

 

その人はそのまま森の中に走って消えていった。

 

「何だったんだ?」

 

「「「さあ?」」」

 

その直ぐ後、出口の方からうるさいバイクの音が聞こえてきた。

 

「おいこの森に逃げ込んだはずだ!探せ!」

 

「「「了解!」」」

 

その声が聞こえた後、バイクに乗ったスキンヘッドの人が先頭でその後ろにリーゼントの男が3人がバイクになって現れた。

 

「おいガキども!ここに女が通らなかったか!」

 

俺達は顔を見合わせ、

 

「通っていませんが、なにか問題がありましたか?」

 

俺はそう答えた。とりあえず追っている理由を聞きたい。

 

「その女はなぁ!俺を侮辱しやがった!だから許しておきねぇんだよ!」

 

ああ~侮辱されたら怒るわ・・・

 

あの女と言うのは先ほど走り去った人だろうな。

 

「そうでしたか。それは酷いですね。もし捕まえたとして何かするんですか?」

 

「ああ!痛めつけてやるぜあの女なぁ!」

 

俺の中の正義がこの男を止めろと聞こえた気がした。

 

「ちょっとそれは酷すぎです!ポケモンバトルで俺に勝てたらここを通してあげます。その女の人はこの先を走って行ったので」

 

「このガキ!俺に嘘をつくとはいい度胸してんじゃねぇか!おい!おめぇらは後ろのガキ3人の相手をしてろ!」

 

「「「はい!」」」

 

このスキンヘッド!俺の仲間にまで!

 

「おい!こいつらは関係ねぇだろ!」

 

「大丈夫だバロン。俺達も戦える。この人達を通したら危ないしな。協力させて貰うよ」

 

「すまいな・・・いけ!ケロマツ、君に決めた!」

 

「ゼニガメ」

「ヒトカゲ」

「フシギダネ」

「「「君に決めた!」」」

 

俺達はポケモンを出して構えた。

 

「俺のポケモンは、いけ!ドクロッグ!」

『グロ~!』

「「「俺達は、いけ!グレッグル!」」」

 

相手は毒タイプと格闘タイプを合わせ持つポケモンだ。

 

☆暴走族頭&したっぱ3人VSバロン、サナ、トロバ、ティエルノ☆

 

「「「グレッグル、ケロマツにどくづき!」」」

 

何!?三体で一匹を集中攻撃だと!

 

「させない!ゼニガメグレッグルにこうそくスピン!」

 

ゼニガメの攻撃がグレッグルに当たり、グレッグルは飛ばされた。

ありがたい!ケロマツの居合い切り改を使えば勝てるな。

 

「ケロマツ、いあいぎり!」

 

ケロマツは刀の形状をした状態でグレッグルのどくづきを相殺した。

更にケロマツは足を使いグレッグルを蹴り弾き飛ばした!

 

「後ろががら空きだぜ!ドクロッグ、ポイズンクロー!」

 

ポイズンクローだって!?テールは知っているがクローは初めてだ。

 

ケロマツはギリギリの所で気づき紙一重で躱した!

 

正直危ない。あの攻撃が当たればケロマツもただでは済まなかっただろう。

オリジナル技の可能性が高いな。たぶん・・・

 

どくどく×どくづき

 

これで間違いないだろう・・・

 

ならばこちらもオリジナル技を使うまで!

 

「ケロマツ、居合斬り改だ!」

『ケロ!』

 

ケロマツは居合斬り改でドクロッグを攻撃したが、

 

「ドクロッグ、お前も居合斬り改だ!」

 

なに!?

 

色は紫・・・と言う事は

 

いあいぎり×どくどくか!!

 

お頭と呼ばれる事だけの実力は確かだって事か!だが!ケロマツも負けてはいない!

 

「いけ~!ケロマツ!」

 

『ケロ~!』

 

「やれ!ドクロッグ!」

 

『グロ~!』

 

二体の居合斬り改がぶつかり、火花が散った!

 

ケロマツは攻撃がぶつかった瞬間、直ぐに横に移動し横から薙ぎ払った!

 

それをドクロッグは一歩下がり躱して、直ぐに薙ぎ払い!

 

それを読んでいたかのようにケロマツも直ぐに一歩下がり躱し、横に移動し、薙ぎ払った!

 

この連続攻撃にドクロッグの反応は少し遅れ、ケロマツの攻撃がドクロッグの脇腹に当たり、吹き飛ばした。

 

「良くやったケロマツ!」

『ケロ!』

 

ドクロッグは少しよろめき立ち上がった。

 

吹き飛ばしたのに・・・

 

サナ達の方を見ると、したっぱのリーゼント3人組とのバトルが決着を迎えようとしていた。

 

 

 




俺のポケモン
ケロマツレベル15
ヤヤコマレベル18
ハリマロンレベル12

…………………
スキンヘッドのドクロッグはレベル25です・・・
リーゼント達のズルッグはレベル20です。

※バトル中も経験値は入っています。
なのでバトル中の進化も出て来ます。
ヤヤコマが進化到達レベルを変えたのでそろそろ進化させます。

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