七十八話
ヒヨクジム戦
☆フクジVSセレナ☆
相手は相性的にはまだ有利なドダイトスだけど、技次第によっては負けてしまう・・・
「マフォクシー先手必勝よ!大文字!」
『はい!』
「そう慌てなさんな。ドダイトス、リフレクターじゃ」
『了解』
ドダイトスの目の前に緑色のバリアが張られた。これは相手の特攻の威力を和らげる効果を持つ厄介な補助技だ。
大文字はリフレクターに当たり弾けた。そのリフレクターには傷1つ着いていなかった。
「そんな馬鹿な!傷ぐらいは付くはず!マフォクシー瞑想」
「そう来ると思ってたよ。ドダイトス、地震じゃ」
『了解』
マフォクシーが瞑想をするために目を瞑った瞬間、ドダイトスが大きく地面を叩き地震を起こした!その攻撃はマフォクシーにダイレクトに当たり吹き飛ばした!
「マフォクシー!大丈夫!?」
『問題無いですよ。今の私はね』
「ふむ・・・地震で倒せないとは」
『結構本気の地震だったんだが』
マフォクシーは直ぐに立ち上がり私を見た。
『しっかりしてね?貴女は強いんだから』
「うん!ありがとうね!マフォクシー。更に瞑想」
『はい!』
「こちらも仕掛けるぞドダイトス!ハードプラント!」
『ウオオオオ!』
※ハードプラント※【草】
草タイプ最強技。
地面から極太のツルを出し相手を攻撃する。
威力は150。
ドダイトスは地面から無数の極太のツルを出し、一斉にマフォクシーに放った!
「マフォクシー!ブラストバーン!」
『ヤアアアア!』
※ブラストバーン※【炎】
炎タイプ最強技。
極太の火柱を地面から出し相手を攻撃する。発射させるケースもある。
威力は150。
マフォクシーは地面に手を置き、ブラストバーンを放った!
ドダイトスが放ったハードプラントはブラストバーンで全て焼き尽くされ、そのままドダイトスに攻撃が当たった!ドダイトスはその攻撃を受け戦闘不能になった。
「むう~お主のマフォクシー大分鍛えられておる。見事じゃ!だが、儂もジムリーダーを努めておるのでな~次の3体目から本気で行くぞ。出てこい!ジュカイン!」
『俺の出番じゃい~!』
凄く興奮しているジュカイン・・・
「先手必勝!ジュカイン、リーフブレード!」
シャキン!
ジュカインの腕に付いている草の刃が鋭く、更に緑色のオーラが刀状に形成された!
威力こそそこまで驚異では無いが、使い方次第では驚異になる事は必然。
「行け!」
ジュカインはその命令の瞬間、素早い動きでマフォクシーの背後に周り、リーフブレードでマフォクシーを切り裂いた!
「マフォクシー!?」
『大丈夫!それより早く命令を!』
「うん!マフォクシー!火炎放射!」
「ジュカイン!マフォクシーの杖を取れ!」
『悪く思うなよ』
『なっ!?』
ジュカインはマフォクシーが放とうとした杖を奪い取りフクジの前に突き立てた!
『私の杖を返して!』
「その杖を返して!」
「これもバトルじゃ。本気で行くと言ったろう?ジュカイン!更にリーフブレード!」
『了解』
ジュカインはマフォクシーの懐の方へと潜り込み、リーフブレードで切り裂き、技を解除した瞬間爆発した!
「マフォクシー!?」
爆発が晴れた時にはマフォクシーは戦闘不能になっていた。
「お疲れ様マフォクシー。戻って休んでて」
「見事じゃジュカイン」
セレナは次のポケモンを出そうとしたが、あの素早さに勝つには図鑑効果を全開に出して素早さを極限アップさせないといけない・・・そうすれば勝てると思うが。
いや・・・フクジさんは本気でバトルをしてくれている。私が本気を出さないでどうする!
「フクジさん・・・私も本気を出しますね。サーナイト出番よ」
『私の番でしたか。てっきりルカリオを出すのかと思いました』
「もしメガ進化した時有利に運ぶためよ」
『そういう事でしたか。失礼しました。バトルモードに移行します』
セレナとサーナイトの周りの空気が変わった。
「む?これはいったい・・・」
今までは普通の空気だったが、セレナが本気を出すと言って出したポケモン、サーナイトとセレナの周りの空気が変わった様に思えたが気のせいかの?
「行きますよ?サーナイト影分身タイプα」
『了解』
「タイプα?」
『ん?』
※影分身タイプα※【無】
通常の影分身では無い。
タイプα・・・戦闘特化と思考特化した影分身。
サーナイトは影分身タイプαを5体作り出した。
『行けお前達・・・』
サーナイトの影分身がそれぞれ展開し構えた。
そして・・・
『発射せよ。サイコカッター』
「リーフブレードで切り裂いてやれ!」
『おう!』
※サイコカッター※【エスパー】
サイコキネシスをカッター状に形成した物。
エルレイドの時は、自身にサイコカッターを付けていたが、実際は放つ事も可能。
ジュカインは瞬時にリーフブレードを形成し、影分身から放たれたサイコカッターを弾き返した!
『まだまだありますよ?連続発射』
『くっ!?』
サーナイトは技を出すスピード、弾数、威力の3つを上げジュカインを攻撃した。
このままではヤバいの・・・あれを使うか。
「ジュカイン。あれを使うぞ」
『了解!』
何か仕掛けてくる!
「メガ進化せよジュカイン!」
ジュカインとフクジは光に繋がれジュカインの姿がメガジュカインへと変貌した。
メガ進化の時のタイプは【草・龍】
やっぱり使ってきたか・・・けど、それを使うと妖精タイプが効果抜群になる!
「サーナイト、私達もしましょっか?」
『是非♪』
「私達の絆の元に!サーナイト、メガ進化!」
セレナとサーナイトが光に繋がれサーナイトの姿がメガサーナイトへと変貌した。
「お主もメガ進化出来ておったか。さあ、行くぞ!メガジュカイン、リーフブレード!」
「メガサーナイト!影分身タイプβとタイプα!」
※影分身タイプβ※【無】
通常の影分身では無い。
影分身タイプβ・・・思考特化と感情特化した影分身。
メガサーナイトはタイプα4体。タイプβを4体だしそれぞれ役目を与えた。
タイプαはメガジュカインと戦闘。
タイプβはそのサポート。
もう分かったと思うが、セレナのメガサーナイトは指揮官に特化した頭脳派ポケモン。
自身でも攻撃出来るが、基本は影分身に任せている。
メガジュカインはタイプαが邪魔で攻撃しようとしたが、タイプβが横からバリアを張り、タイプαを守った。
その隙にタイプαは4方向に展開し、ムーンフォースをそれぞれチャージ開始し、タイプβがそれぞれに付き添い、エネルギーを共有し威力を更に高めた。
『発射せよ!ムーンフォース!』
「リーフストームじゃ!」
メガジュカインはリーフストームを放とうとしたが、その前にムーンフォースが当たり大爆発した。
煙が晴れた時にはメガジュカインはメガ進化が解けており戦闘不能になっていた。
「お見事じゃ。戻れジュカイン。ふ~儂がここまで追い込まれるとは」
「メガサーナイトお疲れ様。一度戻って」
『かしこまりました』
「おや?戻すのかの?」
「はい」
一度サーナイトを休ませてから再度出すつもりだから。
フクジさんが最後に出すポケモンを見てから出すポケモンを決めよう。
「まあ良かろう。では儂の最後のポケモンじゃ!神聖なる神のポケモン!出でよ!ビリジオン!」
「伝説のポケモン!?」
※ビリジオン※【草・格闘】
素早い身のこなしで相手を翻弄してポケモンを守ると伝説で伝えられている。
イッシュ地方の3賢者の1体でもある。
まさか最後のポケモンが伝説ポケモンだなんて・・・(セレナ)
ビリジオンだけで3体倒せるかの?(フクジ)
いよいよヒヨクジム、ジムリーダー最後の1体!ビリジオンが出て来た!
セレナは伝説ポケモンを・・・フクジはセレナのポケモン3体を倒す事が出来るのか!?