七十八話
アブソルを回復させた私は再びヒヨクジムに向けてポケモンセンターを出た。
今回は何事も無く、ヒヨクジムに到着して、ジムに挑む事が出来た。
「ようこそ儂のジムに。ジムリーダーのフクジじゃ」
「チャレンジャーのセレナです!ジム戦お願いします!」
「良かろう。だが、儂の所まで登って来ておくれよ」
フクジのいる場所は巨大樹の上の方にある窪みにいる。セレナはジムの入り口・・・
辿り着けるかな?
「頑張ってな」
「はい!」
とりあえず辿り着かないとバトルが出来ない。セレナはモンスターボールからピジョットを出した。
「私をフクジさんの所に送って」
『了解!」
「そう来るとは。フォッホッホッホ」
フクジさんは白い顎髭を摩りながら笑った。あそこに登るにもツタや足場が悪いんだもん。
セレナはピジョットの力を借りて無事にフクジさんの場所まで辿り着いた。
「ではフクジさん!バトルをお願いします!」
「勿論じゃ。少し待っておれ」
フクジは近くあった杖の赤いボタンを押した。すると・・・
ジムの巨大樹の側にあった崖が動き、バトル場へと変貌した!そのバトル場への通路がこの窪みに伸びていき、接続された。
「いつ見てもジムのこの光景は凄いですね」
「フォッホッホッホ。では、行くかの」
「はい」
フクジさんは笑ってからそう言い、バトル場へと進んでいった。セレナもその後に続き歩いて行った。
バトル場では既に審判の方が待機していてくれていた。
私達はそれぞれの場所に行き、スタンバイした。
「それではこれより、ヒヨクジムのバトルを始めます!使用ポケモンは4体!ポケモンの交代はチャレンジャーのみ許されます!それでは・・・始め!」
ヒヨクジム戦
※フクジVSセレナ※
「出て来てマフォクシー!」
「ふむ。出て来るのじゃダーテング!」
※ダーテング※【草・悪】
タネボーの最終進化系。
樹齢1000年を超えた大木のてっぺんに住むと言われる謎のポケモン。
葉っぱの団扇で強風を巻き起こす。
ダーテングか・・・厄介だな。(セレナ)
いきなりマフォクシーとは・・・見た目によらずせっかちかの~?(フクジ)
「マフォクシー瞑想」
「ダーテング影分身」
2人はそれぞれ命令を出し、準備を整えた。ここからが本番だ。
「マフォクシー!火炎放射!」
「ダーテング!破壊光線!」
マフォクシーとダーテングの攻撃がぶつかり、バトル中央で爆発した。威力は互角だったのだ。
「続けざまにマフォクシー!大文字!」
「ダーテング、地面に瓦割り!」
マフォクシーの大文字がダーテングに届きそうな時、ダーテングはバトル場の地面を瓦割りで飛ばし大文字を防いだ!
「流石ジムリーダー。だけど!マフォクシー攻撃の手を緩めないで火炎放射再発射!」
『はい!』
『またかよ!』
「ふむ~ダーテング、加減分身で躱しなさい」
『了解!』
ダーテングは直ぐに影分身を使用し、マフォクシーの火炎放射を躱したが、
「そのまま薙ぎ払っちゃえ!」
『はい!』
『ハアア!?』
「なんと!?」
マフォクシーは火炎放射を放ったまま薙ぎ払うように、ダーテングの影分身に当てていった!その時ダーテング本体にも火炎放射が当たり戦闘不能に出来た。
「なんと!?一発KOとは・・・戻れダーテング」
「さっすがマフォクシー!次も頑張ってね!」
『はい♪』
マフォクシーの特性【マジシャン】の効果が発揮されていたおかげで威力が大幅に上がっていた火炎放射。
流石のダーテングもこれは耐えきれない。
フクジの2体目はどのポケモンなのかな?
「儂の2体目は、行け!ドダイトス!」
ズド~ン・・・
ドダイトスのヘビー級の重量でバトル場が揺れた・・・
※ドダイトス※【草・地面】
ナエトルの最終進化系。
小さなポケモン達が集まり動かないドダイトスの背中で巣作りを始めることがある。
また厄介な・・・地震使われたら大変だな~(セレナ)
マフォクシーの火炎放射が強烈だからな。ドダイトスで対抗しなければ・・・(フクジ)
第2戦目が開始される・・・
セレナのポケモン
マフォクシーLV380【炎・エスパー】
アブソルLV350【悪】
ルカリオLV355【格闘・鋼】
ピジョットLV330【ノーマル・飛行】
サーナイトLV370【エスパー・フェアリー】
マリルリLV370【水・フェアリー】
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さあ!2戦目も頑張るぞ!