ポケットモンスターXY バロンの旅 七十五話
七十五話
少し時が遡り、バロンがコルニと2回目のバトルをしている時、とある民家の物陰にブレインはいた。
「バロンのポケモン・・・擬人化って言ってたが、今更か・・・」
ブレインはそう言いサーナイトとエルレイドを見た。この2体も擬人化が出来るのだ。
『バロンも修行の末に発見したんだろう?』
『ならば問題は無いでしょ?』
「2人で攻めるなよ」
ブレインは引きつった顔でそう言い、バロンの戦いを再び見た。
ブリガロンの擬人化の戦いは、2本の剣で主に戦い魔法でステータスアップか。
ステータスアップの時が一番厄介だな。手に負えなくなる・・・
『ステータスアップをさせなければ対したことないですね』
『アップしてても俺は勝つがな!』
「問題無いのか?」
正直不安だな・・・
ステータスアップさせなければ確かに大丈夫だと思うが、対処の仕方・・・
能力封じ・・・この技は太古の技。俺やサーナイトは技を覚えてるが、筋肉馬鹿のエルレイドは技自体忘れているだろうな。
「サーナイト、能力封じの技は覚えているだろう?」
『勿論です。その技を使い、ブリガロンの技を封じるのですね?』
「その通りだ」
流石サーナイトだ。俺の意思を直ぐに理解してくれる。
『能力封じって何だ?』
『あなたは黙ってなさい。ややこしくなるから』
『う~ん・・・』
エルレイドはやはり忘れているな。昔にこの技を使っていたが、基本使うことが無かったし、仕方ないか・・・
ブリガロンの試合を見ると、メガルカリオがぶっ飛ばされて戦闘不能になっていた。
一般の奴等に使うと無双だな。
近いうちにバロンと手合わせするか。白龍の擬人化と戦いからな。
「エルレイド、お前にはブリガロンとの戦闘で頑張って貰うから難しい事は考えるな」
『おう!戦闘なら任せとけ!』
『全く・・・』
俺はサーナイトのテレポートを使い、シャラシティを出た。
一方セレナはヒヨクシティに無事に着き、ポケモンセンターで休息を取っていた。
セレナのポケモンはダンテから貰ったの新・ポケモン図鑑で強く育っいた。
※ヒヨクシティ※
緑豊かな町。シーサイドエリア(海岸側)とヒルトップエリア(崖側)に別れており、そこを行き来するためにモノレールが完備されている。
ヒヨクジムとポケモンセンターはヒルトップエリアだ。
「バロンは今どこら辺かな?もう着いてると思ってたけど・・・」
『心配するな。バロンは1週間程でヒヨクシティに到着する』
「アブソル・・・ありがとう!私達は先にジムに挑戦しよう!」
セレナはヒヨクジムに向かう事にした。
※ヒヨクジム※
草タイプの使い手のジム。
ジムには巨大樹があり、その上辺りにある窪みにジムリーダーのフクジがいる。
フクジに勝てば【プラントバッジ】が貰え、LV300までのポケモンが捕まえやすくなる。
私達はポケモンセンターを出て、ヒヨクジムに向かおうとしたとき、空から伝説のポケモン、デオキシスが私達の目の前に降りてきた!
「え!?デオキシス!?」
『我、バトルが強くなったか確かめたい。お主は強そうだからバトルを挑む』
デオキシスは私達とバトルしたいみたいだけど、このデオキシスのLV350なんだけど・・・
勝てるのかな?
「良いよ。場所を移しましょ」
『我が運ぶ。我に触れてくれ』
私はデオキシスの体に触れたその瞬間、別の場所に転移した!
「ここは?」
『先ほどの場所から100キロ程離れた孤島だ。ここなら思う存分バトルが出来るだろう?』
孤島!?
「そ、そうね。バトルが終わったら元の場所に帰してね?」
『勿論だ』
良かった~
それじゃ天気も良いし、いっちょやりますか!
セレナのポケモン
マフォクシーLV380【炎・エスパー】特性【猛火】【マジシャン】
アブソルLV350【悪】特性【プレッシャー】
ルカリオLV355【格闘・鋼】特性【不屈の心】
ピジョットLV330【ノーマル・飛行】特性【鋭い目】
サーナイトLV370【エスパー・フェアリー】特性【シンクロ・絆】
マリルリLV370【水・フェアリー】特性【厚い脂肪】