ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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シャラシティ編
ポケットモンスターXY バロンの旅 六十二話


六十二話

 

俺はポケモンセンターを出発するときに、自転車屋に立ち寄った。

ずっと歩いて旅をすると足がキツい・・・

 

カラ~ンカラ~ン

 

自転車屋の扉を開けると鈴の音がなった。

 

「いらっしゃい!」

 

活気の良い小太りの店主がそう言い、俺の方へ歩み寄ってきた。

 

「坊主か。自転車を買いに来たんだろう?」

「はい。旅をするために長く使える自転車を買おうと思いまして」

 

店主は少し考え、

 

「ならこの自転車ならどうだ?」

 

店主が進めてきたのは、【マウンテンバイク】と言う自転車を選んでくれた。

 

「この自転車なら、普通の道も山道も更にはギアをチェンジして軽くし、急な上り坂も上れるぞ?」

「凄いじゃないですか!これにしたいです!」

 

この店の自転車の種類は3種類あり、【マッハ自転車】【ダート自転車】【マウンテンバイク】がある。

この店の一番人気はマウンテンバイクだ。

俺はこのマウンテンバイクが気に入り、早く欲しいと思った。

 

「走行中は危ないからヘルメットは被ってくれよ。ヘルメットはおまけであげるからよ」

「ありがとう!」

 

店主は壁に掛けてあった赤いラインが入った黒いヘルメットを俺に手渡してくれた。

 

「自転車の値段なんだが、お前さん、見たところ10歳位だろ?自転車は1万円でいいぞ」

「え!?本当にいいんですか!」

 

このマウンテンバイクの値段は、通常3万円と書いてあるのだ。

それを1万円で良いって大丈夫なのか?

 

「お前さん旅をするのだろう?これぐらいしてあげなきゃな」

「ありがとうおじさん!俺の名前はバロンと言います。いずれはカロスチャンピオンになる男です!」

「お前さん面白いな!ガッハッハッハ!ならば、自転車代はお前さんがチャンピオンになった時にでも払ってくれ」

 

店主はそう言い、俺に自転車とヘルメットを渡してくれた。

 

「いいの?」

「勿論だ。こんなにはっきりとチャンピオン発言をするお前さんを応援したくなった。頑張れよ!未来のカロスチャンピオン!」

「はい!」

 

俺は頭を下げ、貰った自転車に跨がりヘルメットを装着した。

その後、シャラシティに行くルートを図鑑で確認した。

 

「シャラシティに行くには、あの先にある10番道路に行って、セキタイタウンに向かわないと行けないのか」

 

俺は図鑑を鞄にしまい、店主に行ってきますと言ってから、ショウヨウシティを出発した。

向かうはセキタイタウンに行くための10番道路だ。

 

 

※10番道路(メンヒルロード)※

北には岩が沢山並んだエリアがある。周りは木がいくつかある。

南側がショウヨウシティ、北側がセキタイタウンに行ける道だ。

 

俺は自転車を漕ぎながら10番道路の北に向かっていた。

その時、野生ポケモンを痛めつけているオレンジ色の服の連中が4人いた。あの服は確か・・・フレア団だったはず。

また悪さをしようとしているのか。

これは見過ごせないな・・・俺は直ぐにフレア団の所に向かっていき、

 

「おい!フレア団!また悪さをしているのか!」

「この前のガキか!今回は前みたいには行かないぜ!出てこいヤミラミ!」

「お前も行け!ハガネール!

「お前もだ!ヘルガー!」

 

フレア団は3体のポケモンを出して来たか・・・

残りの1人は?

 

俺は直ぐに周りを見ると、その残りの1人が野生のポケモンを連れ去ろうとしていた。

しかもそのポケモン、よく見ると【イーブイ】だった。

 

※イーブイ※【ノーマル】

不安定な遺伝子のおかげで様々な進化の可能性を秘めている特殊なポケモン。

 

「出てこい!白龍、メタグロス、ゾロアーク!」

『俺はあの連れ去ろうとしている奴を捕らえればいいか?』

「うん!フレア団3人はメタグロスとゾロアークで止めておく!」

 

フレア団達は俺がそう言ったのをしっかりと聞いていて、

 

「んだと~!てめぇ!一度勝ったからといって生意気な!お前達!メガ進化だ!」

「「おう!」」

「「「メガ進化!」」」

「メタグロス、メガ進化!」

 

白龍はその間に連れ去ろうとしているフレア団に一員を追っていた。

 

フレア団3人とそのポケモン達、俺とメタグロスがメガ進化の光により、フィールドが光り輝いた!

 

 

ヤミラミはお腹の宝石が外に出て、宝石が巨大化。ヤミラミと同じくらいの大きさに変わった。

特性は、【マジックミラー】相手が使った状態異常にする技や能力を下げる技などを跳ね返す。

 

ハガネールは周りに無数の岩を飛ばして浮遊している。体格も大きくなっていた。

特性は、【砂の力】天気が砂嵐の時、地面・岩・鋼タイプの技の威力が1.3倍になる。

 

ヘルガーは骨みたいな場所が伸び、尻尾の先端が2つに少し別れ、体が少し大きくなった。

特性は、【サンパワー】天気が晴れの時、毎ターン最大HP1/8のダメージを受けるが、特攻ステータスが1.5倍になる。

 

メタグロスは、4本足が全て前に向き、顔の下に棘状の突起物が生えていた。更にこの状態では浮いている。

特性は、【硬い爪】直接攻撃技の威力が1/3倍になる。

 

 

10番道路・フレア団戦

☆メガヤミラミ・メガハガネール・メガヘルガーVSメガメタグロス・ゾロアーク☆

 

 

「ヤミラミ、瞑想を使え!」

「ハガネール、ステルスロックだ」

「ヘルガー、日本晴れだ!」

 

※ステルスロック※【岩】

辺りに無数の岩をまき散らす。

相手のポケモンが交代するたびにその岩でダメージを与える。

 

「メタグロス!ステルスロックの岩を全てサイコキネシスで相手の所に送ってやれ!」

 

メタグロスは直ぐにサイコキネシスを使い、ステルスロックの岩を止め、送り返そうとしたが、

 

「それは読めていた!ハガネール!吠えるだ!」

 

※吠える※【ノーマル】

吠えて相手を強制交代させる。

 

ハガネールを大きく息を吸い、吠えるを放った!

吠えるをメタグロスに当て、ステルスロックもその音の波動で全部押し返した!そのままステルスロックはバロンのポケモン達の足下に散らばった!

更にメガ進化したメタグロスを交代された。

吠えるで交代されたポケモンは次のポケモンを選べずランダムで出て来る。

吠えるの効果で出て来たバロンのポケモンは、ブリガロンだった。

 

ブリガロンはステルスロックの効果により、岩がブリガロンを攻撃してきて、ダメージを受けた!

 

「大丈夫かブリガロン?」

『これぐらい何ともない』

 

更にヘルガーの日本晴れが成功し、暑い天気に変わった。

ヤミラミの瞑想も成功し、特攻と特防を上げてしまった。

 

「どうだ!俺達のポケモンは!」

「上手く連携が取れているが、俺のポケモンを嘗めるなよ?ブリガロン、地面に爆裂パンチ」

 

ブリガロンはステルスロックが散らばった地面を勢いよく技を使い殴りつけた!

その瞬間、地面が大爆発し、ステルスロックの岩は全て吹き飛んだ!

 

「なに!?ステルスロックを吹き飛ばすだと!」

「だが!あの爆発でお前のブリガロンは大ダメージを受けてるはず!」

「それはどうかな?」

 

大爆発の煙が晴れてきた時、ブリガロンの姿が現れた。

そこには一切傷が付いていないブリガロンが立っていた。

 

「なに!?あの爆発でノーダメージ!?」

 

フレア団達は凄く驚いているが、本当は今立っているブリガロンは、ゾロアークの特性、イルージョンで変化して貰っている。

本体のブリガロン今、俺の手持ちに戻って貰っている。

そして、俺が新たに出すポケモン、それは・・・

 

「出てこい、レックウザ!」

『ようやく俺の出番か』

 

レックウザが出たことにより、特性【エアロック】が発動した。

 

特性【エアロック】

全ての天気を向こうにする。

 

ヘルガーの日本晴れはエアロックが発動した事により、効果が無くなった。

 

「レックウザだと!?だが!ヘルガー!火炎放射!」

「そんな攻撃でレックウザに勝てるとでも?レックウザ!龍の波動!」

 

レックウザは龍の波動を放ち、ヘルガーの火炎放射を簡単に押し返した!

 

「なに!?」

「ハガネール!援護しろ!アイアンヘッド!」

「ヤミラミ、ブリガロンにシャドーボール!」

 

レックウザの龍の波動はハガネールのアイアンヘッドに辺り、相殺されて爆発した!

ヤミラミはその隙に、ブリガロン(ゾロアーク)に技を放って来た!

 

「ちっ!ゾロアーク!イルージョン解除!悪の波動だ!」

 

ゾロアークはブリガロンの姿から元の姿に戻り、悪の波動を放った!

悪の波動とシャドーボールは相殺されて爆発した!

 

「なかなかしぶとい・・・」

 

今回のフレア団、全員がメガ進化し、更には補助技系統で連携も取ってきている。

以前とは全然違う・・・

 

どのようにして勝つか・・・

自慢のスピードを使い勝つか・・・

強固な守りで防ぎつつ攻めるか・・・

 

ステータス敵には問題無いが、悩むな・・・

 

「何をボサッとしてやがる!ヘルガー!ゾロアークに火炎放射!」

「ハガネール!ラスターカノン!」

「ヤミラミ!シャドーボール!」

 

メガ進化ポケモンの一斉攻撃がゾロアークに向かって行く!

 

「ゾロアーク!白龍に変身しろ!」

 

※変身※【ノーマル】

違うポケモンに変身する。

 

ゾロアークの姿が変わっていき、白龍となった!

 

「ゾロアーク!裁きの鉄槌!」

 

ゾロアークは裁きの鉄槌を一斉攻撃してきた技に放ち、全て押し返した!そのまま裁きの鉄槌はまっすぐに進んでいき、正面にいたヘルガーに当たり、爆発した!

爆発が晴れた時にはヘルガーは元の姿に戻っており、戦闘不能状態で横たわっていた。

 

「ヘルガー戻れ!後は任せたぞ」

「「おう!」」

 

ゾロアークが白龍に変身出来たのは、アルマトーレの稽古が厳しく尚且つレベルが150に達したからだ。

 

「よし!この調子で勝つぞ!」

『『おう!』』

 

 




白龍 LV224【神】
メイビス LV204【エスパー・神】
レックウザ LV204【ドラゴン・神】
ブリガロン LV205【草・格闘】
メタグロス LV202【鋼・エスパー】【メタグロスナイト】
ゾロアーク LV187【悪】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回のフレア団のポケモン達のレベルは結構高いです。
ヘルガーLV150
ヤミラミLV148
ハガネールLV155

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