ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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ポケットモンスターXY バロンの旅 五十五話

五十五話

 

地つなぎの洞穴・・・

4つの出口があり、バロンが通って来た7番道路、それとは違う場所の7番道路に通じる道、8番道路へと続く道、ショウヨウシティへと続く道がある。

道と言っても洞穴で、ちゃんとした道は無い・・・

ショウヨウシティともう1つの7番道路へと続く道の所には大きな岩があり、今は通ることが出来ない。

よって、バロンが通ることが出来るのは8番道路へと行く道だけだ。

バロンもこの事はプラターヌから聞いていたので、コウジンタウンに行くことにしたのだ。

 

「この洞穴、見た目以上に長いんだな・・・天井がズバットだらけだ・・・」

 

※ズバット※【毒・飛行】

コウモリみたいなポケモンで洞窟を住処にしているポケモン。

 

「一掃しようと思えば俺のポケモンで出来るけど、生態系を崩すのは良くないか。襲って来たら倒していくでいっか」

 

バロンはつい独り言を言ってしまい、やってしまったなと思ってしまった。

そのまま洞穴へと入って行くと少し暗くなったので白龍を出した。

 

「白龍、すまないが少し照らしてくれないか?」

『了解した。ミニ光球』

 

※ミニ光球※【電気】

小さな光の球体。

周りを照らすぐらいしか出来ない。

 

白龍はそのミニ光球をバロンの周りに2個浮かばせ、白龍はどこでも完璧に目が見えるから大丈夫だと自分には付けなかった。

 

『マスター?少し先の曲がり角に大きな岩があるが、砕こうか?』

「う~ん。今回はいいや。このまままっすぐ進むね」

『了解した』

 

白龍はバロンの後ろに下がり、一緒に行動した。

 

「いや~頼もしい相棒と洞穴で探検か~安心するな~」

『そう言って頂けると嬉しいです』

「白龍。そろそろ友達みたいに喋ってよ~」

『分かった』

 

その後、洞穴の中間地点ぐらいまで行った時、天井にいたズバット達が襲って来た!

図鑑で先に見ておいたズバット達のレベルはLV20と弱かった・・・

 

「白龍、バリアだけ張ってくれる?攻撃はしなくていいから」

『わかった。バリア展開!』

 

白龍はバリアを張ると、技の効果で防御力が格段に上がった。今は防御が上がっても意味がないが・・・

ズバット達はバリアを攻撃しまくるが、攻撃が通じることは無いので、攻撃をするだけ無駄だ。

それでもズバット達は諦めずに攻撃するので、白龍が俺に聞いてきた。

 

『マスター。こんなに諦めずに攻撃してきているので、もう楽にしてあげたいのですが』

「確かにな。よし、楽にしてやれ」

『ありがとうございます。技、神速を発動!』

 

白龍は声を出し、神速を使った。

その瞬間、バリアを攻撃していたズバット達が一斉に地面に落ちた!

白龍が物凄い速さで攻撃しているのでズバットでは反撃すら出来ないのだ!

 

俺はそのまま8番道路の出口を目指して歩いた。

 

『ちょ!?マスター!おいてかないでくださいよ~!』

 

白龍がこんな感じで言ってきた時は驚いてしまった・・・

だって、いつもの白龍は爺さんみたいな言い方だからさ。

 

「すまんすまん。白龍なら絶対に追いつくと思って」

『いや。まあ。追いつくけど!』

 

白龍は凄く楽しそうだな。

こんな会話が出来て俺も楽しいけど。

 

『とりあえずズバット達は片付けた。もうじき出口だな』

「ああ。これで出られる」

 

正直、洞窟とか洞穴は嫌いなんだ。

とりあえず出口の光は見えて来たので、安心だ。

 

ところが!

急に地面が揺れて、8番道路に続く出口が今の揺れで岩が落ちてきて、出口が塞がってしまった!

 

俺は白龍にバリアを張って貰い俺達は助かった。

7番道路の方の入り口も今の揺れで岩が落ちて来て塞がっていた!

両出口は塞がってしまったが、俺は落ち着いていた。

白龍がいたから・・・

 

「白龍。この岩、破壊してくれる?」

『もちろん!マスターにバリアは張っておくけど、念のために下がっていて』

「うん」

 

白龍は拳に力を溜めた。

 

『我が技を食らえ!気合いパンチ!』

 

※気合いパンチ※【格闘】

気合いを溜めてから攻撃する後攻技。

溜めている最中に攻撃されると技が失敗する。

威力は150と格闘技の最上級技。

 

白龍は気合いパンチで正面の落ちてきたて岩を殴った。

岩は白龍の技で木っ端微塵に砕け散り、砂と化した。

その衝撃で洞穴が崩れるかと思ったが、流石は白龍だ。絶妙な力加減で崩壊をしない程度で攻撃したのだ。

 

『マスター。7番道路の瓦礫も撤去しますか?』

「頼んで良いか?」

『勿論です!』

 

白龍は技、神速を使い7番道路出口に瞬時に向かい、気合いパンチで岩を木っ端微塵にした。

俺は8番道路側の出口付近のいたのだが、白龍の瓦礫を攻撃する技の音だけが聞こえ、それ以外は音が聞こえなかったのだ。

白龍の攻撃は力加減が絶妙で、洞穴を崩壊させることは皆無に等しいと思った。

音が聞こえた音、白龍は俺の隣にいた。

 

『戻りました。瓦礫撤去お終いです』

「急に隣に現れるから心臓が止まりそうだよ!」

 

だって7番道路出入り口から8番道路の出入り口まで結構距離があり、音が聞こえ終わった後、少し経ってから戻って来ると思っていたら、音が聞こえた後、もう隣に白龍がいるんだもん!

びっくりするよね!?

 

『すまなかった・・・待たせるのも悪いと思い神速で帰って来た』

「その気持ちは嬉しいけど。とりあえず出口に行こうか」

『はい』

 

俺と白龍は8番道路の出口に向かった。

7番出入り口と8番出入り口の中間の大岩で通行不可の場所に、バロンを見る影がいた。

 

「ちっなかなかやるな・・・ゴルーグありがとう。戻って良いよ」

 

ゴルーグはその黒い影のモンスターボールへと戻っていった。

その声が聞こえなくなった時にはもう、その影はいなくなっていた。

 

 




白龍 LV150【神】
メイビス LV148【エスパー・神】
レックウザ LV148【ドラゴン・神】
ブリガロン LV149【草・格闘】
メタグロス LV150【鋼・エスパー】【メタグロスナイト】
ゾロアーク LV135【悪】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地つなぎの洞穴、8番道路へ後もう少し!

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