五十二話
俺とユウキは、ポケモンセンターに入り、女医さんと挨拶を交わしてから、ポケモンバトル場へと案内された・・・
挨拶を交わした人はここの責任者で、名前はアテナと言っていた。
「何でバトル場に案内されたんですか?」
「うすうす気付いていると思うけど、ここはバトル場。もう解るよね?」
「バトルですね?案内されたと思ったらここだったので。ですけど、バトルは受けますよ!」
バトルして勝てば、ポケモンの経験値に変えられるからな。
ついでに、持っていないポケモンなら、ポケモン図鑑に登録出来るから、バトルしていた方が効率がいい!
「では!行ってきなさい!ハピナス!」
ハピナスか・・・
地味に厄介だな・・・
「出てこい!メタグロス!」
「言うのを忘れていたけど、1対1のバトルでいいよかった?」
「大丈夫です!」
ポケモンセンター戦
☆ハピナスVSメタグロス☆
「ハピナス!願い事よ」
※願い事※【ノーマル】
次の攻撃終了時に、バトル場に出している味方のポケモン達のHPを、自分の最大HPの1/2を回復する。
「厄介な事を・・・メタグロス!鉄壁で防御を上げておいてくれ」
メタグロスは鉄壁を直ぐに使い、防御力を格段に上げた。
「さすがに攻撃してこないわね・・・ハピナス、光の壁よ」
※光の壁※【エスパー】
暫くの間、目の前に特殊な結界を張る。
相手の特殊攻撃を半減させる。
ハピナスは光の壁を展開し、願い事の効果で体力が回復した。
だが、体力はMAXだったので効果は無い・・・
「メタグロス、もう一度鉄壁だ」
『攻撃はしないのですか?』
「今はな・・・」
メタグロスはもう一度鉄壁を使い防御力を更に上げた。
「攻撃しないつもりかしら?まあ良いけどね。ハピナス!ムーンフォース!」
「メタグロス、何もしなくていい・・・」
『え?ラスターカノン撃たないのですか?』
「今は撃たなくていい」
俺はテレパシーを使い、メタグロスに作戦を説明した。
『今日のマスターは酷いですね』
「そうか?」
ムーンフォースはメタグロスに直撃して爆発した!
爆発が晴れた後、メタグロスは何事も無かったように立っていた。
「流石に1発じゃ勝てないわね・・・もう一度ムーンフォース!」
「やっぱり・・・メタグロス。俺達を楽しませてくれるのはじいさんだけみたいだ。ラスカーカノン発射」
『そのようですね。ラスカーカノン!』
メタグロスの攻撃はハピナスが技を放つ前に当たり、爆発した!
「メタグロス!追撃でコメットパンチ!吹っ飛ばせ!」
『はい!』
メタグロスは、ハピナスとの距離を一気に縮めるとハピナスを技で殴った!
ハピナスはその攻撃で壁まで吹っ飛び、激突!
幸い壁は分厚かったおかげで崩壊しなかったが、ずいぶんと壁にめり込んでいた・・・
ハピナスはそのまま戦闘不能になりメタグロスの勝利で終わった。
ちなみに、ハピナスの経験値は美味しいものがあり、倒すと莫大な経験値が入る!
更に、俺にはポケモン図鑑効果も合わさり、とんでもない経験値をこのバトルで得た!
ハピナスはLV100。
通常経験値は8万!
図鑑効果で伝説は4倍。
一般は2倍なので、
白龍・メイビス・レックウザは32万の経験値!
ブリガロン・メタグロス・ファイアロー・ゾロアークは16万の経験値が手に入った!
おかげで凄くレベルアップが出来たぜ!
「あなたは強いですね。ここの施設を思う存分、お使いくださいませ。後、バロン様専用医師もご用意いたしますので、よろしくお願いします」
「え?あ、はい!よろしくお願いします!」
「良かったねバロン君♪僕の家はバトルで勝たないと何も出来ないから」
そう言う事だったのか・・・
じゃあユウキがじいさんとバトルしていた理由って?
「僕は爺様を倒して、旅に出たいんだ。色々なポケモンと出会い感じ合っていきたい」
「なるほど・・・ならばピカチュウに稽古して貰うといいぞ」
「ピカチュウに?」
俺のピカチュウの稽古はスパルタだが、確実に強く育つ育成をする事を教えてあげた。
「スパルタは嫌だけど、強くなるなら教えて欲しい!」
「分かった!ピカチュウに稽古付けて貰うように言っておくね。後、ファイアローを預けたかったんだ。頼んで良いかな?」
「もちろん!空も強いポケモンが管轄すると平和になるから嬉しいよ!」
俺とユウキの契約は、俺のポケモンを預ける代わりに、私有地のポケモン達を統括して欲しいとの事だった。
ユウキの私有地のポケモン達は何故か、強いポケモンが集まっており、弱いポケモンでは統括することはおろか、袋だたきにされると言う状況だ・・・
だが、ピカチュウが山の統括者になってからは、地上は平和になったが、空の方は未だに平和的ではない・・・
そこで、飛行タイプであるファイアローをユウキに預け、空も統括者として活躍出来るであろうファイアローを預ける事にしたのだ。
勿論、俺のポケモンなので手持ちに必要になったときは直ぐに引き渡してくれると言う。
「じゃファイアローを頼むね」
「うん!ファイアローよろしくね!」
『よろしく頼む!』
俺はファイアローとファイアローのモンスターボールをユウキに手渡し、預けた。
「じゃファイアロー。空の統括を頼むぞ」
『了解です!』
「頑張ってねファイアロー」
ユウキは俺をチラッと見てから、
「バロン君?急ぎの用がないなら、今日は泊まっていかない?」
「凄く嬉しいんだけど、今、プラターヌが謎の穴に落ちてから行方が分からなくて探している最中だから、また今度泊めて貰ってもいいかな?」
「大丈夫だよ。頑張って探してね」
「うん!」
俺は腰のモンスターボールからレックウザを出して、
「それじゃ!行ってきます!」
「行ってらっしゃ~い!」
「「「お気を付けて」」」
僕の専属女医さん達かな?
僕に頭を下げて、お見送りをしてくれた。
レックウザの上に乗るの何度目だろ?
そう考えている内にパルファム宮殿に着いた。
さあ!プラターヌを探すぞ~!
白龍 LV150【神】
メイビス LV148【エスパー・神】
レックウザ LV148【ドラゴン・神】
ブリガロン LV149【草】
メタグロス LV150【鋼・エスパー】【メタグロスナイト】
ゾロアーク LV135【悪】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハピナスの倒し時の経験値、半端ねぇ~
今度3連戦させてもらおう・・・