二十話
翌日の朝、俺はプラターヌに呼ばれ、研究所の屋上に来ていた。
「朝早くにすまないね。じつはバロンに渡しておきたい物があって・・・」
渡したい物?
なにを渡すのだろう?
「腕を前に出してくれないか?出来れば目を瞑って欲しい」
俺は言われた通り、目を瞑り、腕をだした。
カチャカチャ・・・ガチャン
腕にはしっくりくる重さに、フィット感もある・・・
「目を開けてくれかな」
俺は静かに目を開け、腕に付いている物を確認した。
それは・・・
「プラターヌ・・・これってチャンピオンが付けていたメガリング・・・ですよね?」
「その通り!これは僕が友達と認めた人にしか渡していない、数少ない貴重な品だよ」
(ゲームでは普通に貰えます)
「ありがとうプラターヌ!大事にするよ!」
俺は凄く嬉しくて、何度も翳して見つめた。
その時、リングの突起に玉がはめ込まれているのを見つけた。
「プラターヌ?この突起の中にある玉って何?」
「よくぞ聞いてくれた!この玉はね、メガストーンと言ってポケモンとの絆で更なる進化、【メガ進化】させる玉なんだよ」
「メガ進化・・・」
メガ進化、更なる進化を可能にする貴重なアイテム・・・
それが俺の腕に付いている・・・
もしかして、ダイゴさんから貰ったこの玉って・・・
俺は鞄からメタグロスナイトを取り出した。
「なんと!?それは珍しいメタグロスナイトじゃないか!どこで手に入れたんだい!?」
「ダイゴさんから貰いました」
プラターヌは凄く驚き、
「ダイゴ様から貰うなんて、凄いじゃないか!あの人は気に入った方にしか物を渡さないんだよ。しかも、貴重なメガストーンを貰うなんて!凄い!凄すぎるよ!」
朝からテンションMAX状態になったプラターヌを沈めようとしたけど、メガリングを貰っているのでそのまま放置した。
「さすがにメタグロスは持っていないよね?」
「持ってないですが、メタングならいますよ。出てこいメタング!」
俺はモンスターボールからメタングを出し、プラターヌに見せてあげた。
『マスター僕は何をすればいいの?』
「ああ、ちょっとプラターヌに見てやりたくて。後これ、メタグロスナイトって言うんだけど、メタング。お前が進化すれば俺とお前の絆で進化の先に行けるぞ」
『ホントに!?』
「ああ!だから、頑張って強くなって、誰にも負けない絆を作ってやろうぜ!」
『うん!』
俺とメタングは絆を含めるために更に頑張ることを誓った。
「おお!メタングでは無いか!なかなか貴重なポケモンなんだよ!ホントに貴重なんだよ!?どうやって手に入れたんだい!?」
俺はプラターヌに両肩を捕まれて、更に揺さぶられちょっと迷惑だなと思ったが、今日はメガリングを貰っている。少しは我慢するか・・・
「ダイゴさんから貰いましたよ。その後でメタグロスナイトを貰いました」
「な~んと!ダイゴさんがダンバルまであげたのか!?君は凄い事をしているんだよ!」
普通に迷惑になってきた・・・
俺はメタングの方を向いて、頷いた・・・
『マスターも色々大変なんだね・・・サイコキネシス』
メタングはプラターヌをサイコキネシスで浮かばせ、俺から離してくれた。
「ありがとうメタング。助かったよ。静かに出来るだけ遠いところに降ろしてあげて」
『了解マスター!』
メタングはそう言い、屋上から玄関の入り口にプラターヌを降ろしてあげた。
その間プラターヌは何か叫んでいたが、気にしないでおく。
「メタング、これはお前がもっておいてくれ・・・」
『ありがとうマスター!大事にするね!』
俺はメタングにメタグロスナイトをあげてから、2人でリビングに戻って行った。
食卓にはもう豪華な料理が並んでいて、早く食べたい衝動がヤバかった・・・
誰が作ったなんか見たら直ぐにわかったし、早く食べて~!
「メイビス、白龍。料理お疲れ様。他のみんなは?」
『他の人達はみんな、昨日の疲れかまだ寝ている』
『食材の場所は昨日確認していたから、大丈夫だったよ~』
さすが、メイビスに白龍。しっかりしてくれて助かるよ。
「2人ともありがとうね♪」
『うん!』
『ああ』
俺は研究所の人達と、外で待っているプラターヌを連れに行った。
その後はみんなで食卓を囲み、美味しくご飯を食べた。
5つ☆レストラン位のおいしさは保証できる!
研究所の人達は一口食べた瞬間、泣く人もいた。
理由は、こんなに美味しい料理、始めて食べたよ~とか、
この料理、美味し~!よか、
超うまい!何!?誰か5つ☆レストランのシェフ呼んだ!?
等々、色々な感想が飛び交っていた・・・
プラターヌは料理が美味し過ぎて、気絶した・・・
何はともあれ、楽しい朝ご飯を食べ終え、俺達はミアレシティのジムに向けて出発した。
俺のポケモン
白龍 LV40【神】
ヒノヤコマ LV25【炎・飛行】
ハリボーグ LV25【草】
ピカチュウ LV40【電気】
メタング LV23【鋼・エスパー】
メイビス LV53【エスパー・神】
・・・・・・・・・・・・・・・・・
メガリング・・・とうとう手に入りました!
これで、メガ進化することが出来る!
後は進化とかの準備がいるけど、楽しみだ~!