ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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ポケットモンスターXY バロンの旅 百七十一話 チャンピオン戦前半

百七十一話

 

午後、バロンの城の中庭でカロス地方のチャンピオン、カルネとの試合が始まる。

今回はプラターヌが審判を務める。

カルネは白がメインの衣装を着ている。バロンは、エルドラドが作ってくれた金色がメインの衣装だ。

 

「今日は一段と気合いが入っているね」

「はい!今日はカルネさんを倒してカロスチャンピオンになります!」

「大きく出たわね。良いでしょう!それでは、バトルしましょうか!」

 

カルネとバロンは直ぐにポケモンを出そうとした時、プラターヌかた待ったが掛かった。

 

「とりあえずルール説明だけします!使用ポケモンは5体!先に全てのポケモンを倒した方の勝ちです!それで、バトル開始!」

 

 

ポケモンリーグチャンピオン戦

☆バロンVSカルネ☆

 

 

「出番だ、エルドラド!」

『マスターの勝利の為、いざ参る!』

「出番よ、トゲキッス!」

『カルネ様の為に、全力でいきます!』

 

両者ポケモンを出し終え、バトル開始だ!

最初に動いたのはバロンだ。

 

「エルドラド、黄金世界!」

 

※黄金世界※【神】

エルドラド専用フィールド技。

辺り一面を黄金に変え、エルドラドの受けるダメージを半減、与えるダメージ増加効果を与える。

この技はエルドラドが倒されない限り消えることはない。

 

「こんな技、始めてみた・・・トゲキッス、影分身してからムーンフォース!」

「エルドラド、ゴールデンストリーム!」

 

※ゴールデンストリーム※【風】

黄金色の竜巻を発生させる。

当たった相手の全ステータスを大幅に下げる。

 

トゲキッスは影分身をしてからムーンフォースを放つ準備をしている間に、エルドラドの竜巻が発生した。

その後にトゲキッスはムーンフォースを放ったが、竜巻に当たり簡単に掻き消された。

 

「トゲキッス!高速移動を使ってその場から離脱して!」

「させませんよ!エルドラド、トゲキッスの周りに黄金壁!」

 

エルドラドはトゲキッスの周りに黄金の壁を瞬時に出現させ、トゲキッスの逃げ場を上空だけに絞らせた。

トゲキッスは直ぐに急上昇して黄金壁を飛び越えると・・・

 

「かかったな・・・エルドラド、破滅の光線!」

 

※破滅の光線※【無】

一撃必殺技の最強クラス。

攻撃範囲が狭く、打てる場所も上空から下に向けて発射する扱いにくい技。

 

エルドラドは直ぐに破滅の光線を放ち、トゲキッスを一撃で仕留めた。

 

「なんて攻撃なの・・・逃げ場を無くし尚且つ一撃必殺技・・・完璧ね。戻ってトゲキッス」

 

エルドラドはトゲキッスがモンスターボールに戻ったのを確認してから竜巻を消した。

 

「次は貴方よ!出て来て、バシャーモ!」

「エルドラド、攻撃続行だ!ゴールデンストリーム!」

「バシャーモ、フレアドライブ!」

 

バシャーモは体に炎を纏わせ、エルドラドに向かって行った。その間にエルドラドは竜巻を発生させバシャーモに向け発射した。

その竜巻をバシャーモは真横にステップ移動して攻撃を躱してそのままエルドラドの方に突貫した!

 

「なるほど、エルドラド!トールハンマー!」

 

エルドラドは黄金色の拳を造りだし、バシャーモ目掛けて振り下ろした!だが、

 

「大ぶりは良くないね。バシャーモ直ぐに避けて攻撃を当てなさい!」

 

バシャーモは直ぐに真横にステップ移動してまた攻撃を躱した!だが、その先には・・・

 

「簡単に引っかかってくれますね。エルドラド、そのまま竜巻の餌食にしてやれ!」

 

バシャーモの躱した場所には先ほどエルドラドが放った竜巻が2分裂してバシャーモに迫っていた!

 

「いつの間に!?バシャーモ!技解除して高速移動で緊急離脱!」

 

バシャーモは技を強制解除して直ぐに後方に行こうとしたが・・・

 

「逃がすわけ無いでしょ?黄金壁!」

 

エルドラドはバシャーモの前方以外を黄金壁で囲み、逃げ場を一点に絞った。だが、その一点には最後振りかぶったトールハンマーがあり、左右には竜巻が迫っている。後は・・・

 

「バシャーモ!貴方ならその高さ飛び越えられるはずよ!」

 

カルネはバシャーモに壁を飛び越えさせるように命じたが、先ほどの事を忘れたのだろうか?

バシャーモはカルネの指示通りに壁を飛び越えようと跳躍した瞬間、

 

「やれエルドラド!」

 

エルドラドはバシャーモの上空に、破滅の光線を放ち一撃で仕留めた。

 

「そんな・・・バシャーモ戻って。新たな技で戸惑っていたわ」

「やっぱりそうでしたか。エルドラド、今放っている技を一度解除しろ。黄金世界だけ残しておけ」

『了解』

 

エルドラドは黄金世界のみを残して後は解除した。

すると、空に青空が映った。

 

「え?」

「エルドラドはこのバトル場全体に技を仕掛けていたんですよ。どこからでも攻撃が出来るぞって意味だと思いますけど」

『その通りだ』

 

エルドラドはテレパシーでカルネに語りかけた。

 

「なるほどね。ここからは、私もポケモン達も今以上に本気でいくわよ!」

「最初から本気で来て欲しかったですけどね。さあ、エルドラド、俺達も手加減しなくて良さそうだ。暴れようぜ!」

「貴方達・・・あれで手加減無しって異常よ・・・」

 

カルネは3体目のポケモン、グラードンを出した!

 

 


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