百六十七話
『お待たせしました!これよりポケモンリーグ2回戦第1試合を始めます!なお、実況者がうるさいとクリームが殺到しまして、実況無しで試合をします。それでは選手入場です!!』
左右の選手入場口から白い煙が勢いよく噴き出した!そこから選手が入場した。
右からはサナが、左からはトロバが出て来た。
『それでは!2回戦第1試合、開始です!!』
「出て来て、ルカリオ!」
「出番です、カイリキー!」
ポケモンリーグ2回戦第1試合
☆サナVSトロバ☆
「ルカリオ、剣の舞」
「カイリキー、ビルドアップ」
ルカリオは攻撃力を格段に上げ、カイリキーは攻守両方上げた。
「行くよルカリオ!気合い玉!」
「カイリキー、爆裂パンチ!」
ルカリオは直ぐに気合い玉を放ち、カイリキーは突貫して、爆裂パンチで気合い玉を殴り飛ばしバトル場の壁にぶつけた。そのままカイリキーはルカリオの方に走って行き、爆裂パンチで攻撃しようした!
「ルカリオ、ボーンラッシュで防いで!」
「カイリキー、残りの腕も爆裂パンチで攻撃してください。これでルカリオは倒せます」
「ルカリオ!後退して!」
カイリキーは直ぐに4本の腕全てを爆裂パンチに切り替えルカリオを攻撃した。
ルカリオはボーンラッシュを使い、次々に繰り出される攻撃をギリギリで防いでいたが、次第に体力の方が消耗していき、遂に攻撃が当たった!
ルカリオは勢いよく吹き飛ばされそのまま戦闘不能になった。
「ルカリオ・・・戻って、お疲れ様」
「カイリキー、お疲れ様です。今のうちに回復の薬を使います」
サナが次のポケモンを出す間にトロバは鞄から薬を取り出し、カイリキーを全回復させた。
「回復も早いわね。出て来て、サーナイト!」
「相性は不利ですね・・・カイリキー、一度戻ってください」
ここでトロバもポケモンを戻した。
「僕のポケモンは・・・出番です、ギルガルド!」
「ギルガルド!?」
※ギルガルド※【鋼・ゴースト】
王の素質を持つ人間を見抜くらしい。認められた人はやがて王になると言われている。
見た目は剣と盾で、攻撃の時と防御の時とで形態が変わる。
サナはびっくりしていたが、技はちゃんと考えてあるので気を取り直してバトルに集中した。
「それでは、行きますよ。ギルガルド、剣の舞」
「サーナイト、瞑想」
ギルガルドは攻撃力を格段に上げ、サーナイトは特攻、特防を上げた。
「サーナイト、火炎放射!」
「ギルガルド、キングシールド!」
※キングシールド※【鋼】
相手の攻撃を防ぐと同時に防御態勢にあんる。触れた相手の攻撃を下げる。
ギルガルドは剣を鞘に戻して盾のモードに切り替わり、防御を上げつつサーナイトの攻撃を防いだ。
「やっぱりキングシールド・・・サーナイト、シャドーボール!」
「ギルガルド、聖なる剣!」
ギルガルドが鞘から剣を抜き形態が変わると、聖なる剣を使いシャドーボールを切り裂いた。そのままサーナイトの方に突貫し切りつけようとした時!
「サーナイト、守る」
ギルガルドの攻撃を守るを発動し攻撃を守るを直ぐに反撃を開始した。
「サーナイト、火炎放射!」
「ギルガルド、キングシールド!」
ギルガルドは再びキングシールドを使い防御を上げつつ攻撃を防いだ。
「剣の舞で更に攻撃を上げてください」
「っ!サーナイト!直ぐに火炎放射!」
ギルガルドは直ぐに技を使い攻撃力を更に格段に上げた。その時、サーナイトが放った火炎放射がギルガルドに当たる直前!
「ギルガルド!盾で防いでください」
ギルガルドは直ぐに自慢の盾で火炎放射を受け止めた!
サーナイトは瞑想の効果で火炎放射の威力は更に上がっているので、攻撃を受け止めていてもダメージは大きい。
「迂闊でした。ギルガルド、聖なる剣!」
「サーナイト、再び守る!」
サーナイトは直ぐに守るを発動してギルガルドの守るを防いで・・・
「ギルガルド!もっとパワーを上げてください!」
ギルガルドが更に力を込め、サーナイトが張った守るを攻撃する!サーナイトも守るの技を頑張って維持するが、技自体の効果が切れ始めた時、ギルガルドの刀身が更に赤くなった!
「今頃築きましたか。攻撃中に剣の舞を使っていたのですよ!」
「なんてめちゃくちゃな!サーナイト、催眠術で眠らして!」
サーナイトは守るを維持しながら催眠術を仕掛けてきた!
「まずい!ギルガルド、キングシールドで防いでください!」
ギルガルドは直ぐに攻撃を中断し離れて、剣を鞘に高速で収納しキングシールドを使い催眠術を間一髪で防いだ。
眠らせたら攻撃し放題、能力アップし放題にしてしまうので絶対に防ぎたい技だ。
「避けられた!?」
「間一髪でした。ギルガルド、連続斬り!」
「サーナイト、火炎放射!」
ギルガルドは再び形態を変え攻撃しに行った。サーナイトは直ぐに火炎放射を放ったが、予期せぬ自体が発生した!
「え!?何で炎を切り裂けるの!」
「攻撃力を底上げしましたからね。火炎放射はもう怖くありません!斬り倒しなさいギルガルド!」
トロバは右手を勢いよくサーナイトに指を向けた後、ギルガルドがサーナイトを連続で斬りつけた!
その攻撃を受け、サーナイトは倒れた。
「サーナイトまで・・・トロバ、いつのまにそんなに強いポケモンを育てたの?」
「この一週間、夜に猛特訓しましたから」
「なるほどね・・・サーナイト戻って、お疲れ様」
サナは最後の1体のボールを手に持った。
「最後は貴方よ。出て来て!リザードン!!」
「やはり最後はリザードンですか。戻ってくださいギルガルド。僕は、再び出番です!カイリキー!」
「やっぱりカイリキー。リザードン、最初から本気で行くよ!メガ進化!!」
サナは指に付けていたキーストーンに触れ、リザードンをメガ進化させた。
メガリザードンの効果で日照りが発生し炎タイプの威力は上がる。
「さあ!行くよ、リザードン!ブラストバーン!」
「いきなり大技ですね。カイリキー、守るです」
リザードンは勢いよく地面に拳を当て、炎の柱を発生させながらカイリキーに向かわせた。
カイリキーは直ぐに守るを発動させ、その攻撃を防ぎきった。
「さあ、反撃と行きましょうか!カイリキー、走りながらストーンエッジ、拳には爆裂パンチ。攻撃範囲に入った後は連続で攻撃です!」
「リザードン、避けて!」
カイリキーはストーンエッジを走りながら発生させ、爆裂パンチの準備をしている間にストーンエッジを発射させた。カイリキーの特性、ノーガードにより攻撃は確実にヒットさせる事が出来るので、避けるは禁物だ。
ストーンエッジは真っ直ぐリザードンに飛んでいき攻撃を当てた。リザードンは炎と飛行タイプ。岩タイプは4倍の効果抜群の攻撃だ。当たれば大ダメージだ。
リザードンはストーンエッジを受け片膝を着いた時、カイリキーが攻撃範囲内に入った。
「リザードン!大文字よ!」
リザードンは前方に大文字を発射させたが、カイリキーは爆裂パンチで掻き消した!
「え!?」
「そのままトドメです!必殺、爆裂4連撃!」
カイリキーはリザードンの腹に1発当て爆発。顔にアッパー攻撃1発当て爆発。更に顔を2方向から同時にプレスするように当て大爆発。この攻撃によりリザードンは地面に倒れメガ進化が解け戦闘不能になった。
『カイリキーの猛攻撃に耐えきれずリザードン戦闘不能!ポケモンリーグ2回戦第1試合の勝者はトロバ選手だ!』
「「ありがとうございました」」
サナとトロバはお互いのポケモンを手持ちに戻し、頭を下げて会場を出た。
その後、2人は控え室に行きバロン達の戦闘を見ることにした。