ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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ポケットモンスターXY バロンの旅 百六十二話 リーグ1回戦

百六十二話

 

1回戦の出場者達は次の試合が始まるアナウンスが会場に流れたので、バトル場に移動した。

 

『お待たせしました!これよりポケモンリーグ1回戦を始めます!両選手入場!』

 

今回のバトル場はまさかの水中戦。水上には丸板が何枚か浮いている位だ。

右側からはエーギルが入場し、左側からはティエルノが入場した。

 

『それでは~バトル開始!!』

 

 

ポケモンリーグ1回戦

☆ティエルノVSエーギル☆

 

 

「出てこい!カメックス!」

「出てこい!ランターン!」

『お~と!!両選手両方とも水中戦が得意なポケモンだ!』

 

両選手のポケモンは手持ちから出た後、直ぐに水中に潜った。

 

「カメックス、アクアジェット!」

「ランターン、放電!」

 

カメックスは体の周りに水を纏わせ物凄い速さでランターンに迫っていった時、ランターンの体から電気が迸った後一気に解放され辺り一面に強烈な電気を放った!その攻撃はカメックスにもダイレクトに辺り、体を痺れさせた。技も解除され手足が思うように動かなくなってしまった。

 

「くっ!カメックス戻れ!」

 

ティエルノは直ぐにカメックスを手持ちに戻した。

 

『ティエルノ選手たまらずカメックスを手持ちに戻した~!次のポケモンは何を出す!!』

「電気には地面!出てこい!トリトドン!」

「地面か。ランターン、戻ってくれ」

『お~と!?エーギル選手もランターンを手持ちに戻したぞ!!』

 

ちっ!流石にランターンは戻すか。って事はトリトドンに有利なポケモンを出してくるか・・・

 

「出てこい!トロピウス!」

「トロピウス!?」

『ここで何と!草と飛行タイプのポケモン、トロピウスが出て来たぞ!!これはティエルノ選手不利かぁあ!!』

 

不味い・・・エーギルって人、完全に俺のポケモンより有利なポケモンを選んで来やがる・・・

 

「ぼ~としてたらやられるぜ!トロピウス、日本晴れ!更にソーラービーム!」

「くっ!?トリトドン!冷凍ビーム!」

 

トリトドンはトロピウスに冷凍ビームを放ったが、日本晴れの効果により少し溶けてしまい威力が半減した。

トロピウスはソーラービームを放ち冷凍ビームを押し返し、そのままトリトドンを攻撃した!

この攻撃でトリトドンは一撃で戦闘不能になった。

 

『トロピウスのソーラービームが決まったぁああ!トリトドン戦闘不能です!』

「トリトドン戻ってくれ。なかなかに厄介だな・・・」

「今大会の出場者の活躍や、それまでの手持ちポケモンなど色々調べたからな」

 

エーギル選手はメガネをクイッと上げた。

ティエルノの手持ちはトリトドンがやられ後は、カメックスとライチュウだ。

 

「こうなったら!出てこいライチュウ!」

「やはり相棒の次に冒険を共にしてきたポケモンでしたか」

「そこまで調べてたのか」

 

ティエルノとライチュウは少しだけ引いたが、バトルに集中するために構え直した。

エーギルはトロピウスを手持ちに戻して、再びランターンを出してきた。

 

「行きますよ!ランターン、波乗り!」

「ライチュウ!雷!」

 

ランターンは水中から勢いよく跳ね上がり波を起こしてライチュウに接近していった。ライチュウはその波ごと雷で攻撃して、ランターンを攻撃した!

ランターンは雷をまともに受けたが、何事も無かったようにそのまま攻撃してきた!

 

「まさか!?特性は蓄電か!」

「ご名答。さあ!やってしまいなさい、ランターン!!」

 

ランターンは勢いよくライチュウに波乗りを当て水中に落とした。

 

「ランターン、放電です!」

「ライチュウ!充電しろ!」

 

ライチュウは直ぐに充電を開始し、体の周りに電気を纏ったその時、ランターンの放電が発生し、水中全てに電気が流れバトル場は黄色く光った後、水柱がバトル場中央付近で起こった。

暫く水しぶきが起こった後、水面にライチュウが浮かんでいた。

 

『ライチュウ戦闘不能です!ランターンの放電がクリティカルヒットしたのでしょう!!』

「戻れライチュウ・・・畜生・・・カメックス、後は頼んだぞ!!!」

「ランターン、そのままお願いします」

 

ティエルノの最後のポケモンはカメックス。麻痺状態のせいで上手く動けない状態からのスタートは結構厳しい。

相手のエーギルは、ランターン・トロピウス・最後の1体はまだ出していない状態。しかもダメージすら通っていない状態だ。

 

「先に行きますよ!ランターン、雷!」

「カメックス!ハイドロポンプ!」

 

カメックスは甲羅から生えている砲身から凝縮された水を発射したが、水は電気には勝てない。

雷はハイドロポンプを簡単に押し返していきカメックスに迫って行った!

 

「今だ!冷凍ビーム!」

 

ハイドロポンプを直ぐ止め、冷凍ビームを放った!そのビームはハイドロポンプの水を瞬く間に凍らせて行き、ランターンの雷を止めた。

直径2m程の氷の柱が完成した。

 

「カメックス!その氷の柱を武器にしろ!」

「ランターン、その武器とやらを壊してしまえ。シグナルビーム!」

 

ランターンの提灯の部分から虹色に近い光線がカメックスの持っていた氷柱に当たり破壊した!

 

「な!?こうなったら・・・カメックス!最終奥義!ハイドロカノン!!」

「ランターン!水中に潜って攻撃を回避しろ!その後、雷だ!」

 

ランターンは直ぐに水中に潜り、カメックスが放ったハイドロカノンを紙一重で躱しきり、その後直ぐに雷を放った!カメックスは技の反動により動けなく、雷の攻撃を受けて倒れた。

 

『カメックス!戦闘不能だぁぁああ!ポケモンリーグ第4回戦の勝者はエーギル選手だ~!!』

「「ありがとうございました」」

 

ティエルノはカメックスをモンスターボールに戻しポケモンセンターへとトボトボ歩いて行った。

エーギルは小声で「勝利だ」と言いランターンを手持ちに戻し控え室に向かって行った。

 

 

◇今の状況◇

第1回戦勝者

モモ

トロバ

サナ

エーギル

 

 


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