百五十九話
1回戦が終わった後、司会のプラターヌから2回戦を始めるとアナウンスが流れた。
トロバとリョウの1回戦のバトル場は森林が舞台となった。
『それでは、選手の入場です!』
右側からリョウが出て来て、左側からトロバが出て来た。
『これより、ポケモンリーグ第1回戦を始めます!勝負開始!』
ポケモンリーグ1回戦
☆トロバVSリョウ☆
「行って来てください、カイリキー!」
「行くがいい!ボーマンダ!」
『両者最初のポケモンが出たぞ!相性だけではリョウ選手が有利だ~!』
その通り、タイプだけではボーマンダの方が有利だが、ポケモンは色んな技が使える。技量で補うのも1つの手なのだ。
「行きますよ!カイリキー、ストーンエッジ!」
「ボーマンダ!破壊光線!」
カイリキーの周りに無数の拳大の石が出現し、それをボーマンダ向けて発射したが、ボーマンダは破壊光線で全てのストーンエッジを破壊し相殺した。
「破壊光線はストーンエッジで相殺出来ましたね。良い感じです」
「ふん!何が良い感じだ!お前は今から負けるのにな!」
リョウは再びボーマンダに破壊光線を命じた。
「カイリキー!爆裂パンチで破壊光線を弾き飛ばせ!」
『ウォォオオリャー!』
カイリーは迫って来た破壊光線を爆裂パンチを纏った手で斜め上方向に殴り飛ばした!破壊光線はそのせいで軌道がズレ、上の方に飛んでいった。
「弾き返すまではいかないか。ならば・・・カイリキー!もう一度ストーンエッジ!」
「面倒くさい奴だ!ボーマンダ!空に飛んで回避しろ!」
その時、トロバの口元がニッと笑ったが、リョウは気がついていなかった。
カイリキーが放ったストーンエッジは、ボーマンダが空に飛んで避けたと思ったが、ストーンエッジは直ぐに飛んでいく方向を変えボーマンダの方に飛んでいった!
「しまった!ボーマンダ!鋼の翼を使え!」
「もう遅い!」
ストーンエッジはボーマンダが技を使う前に当たりボーマンダを攻撃した!全弾当たり終えると爆発しボーマンダは地面に落下し戦闘不能になった。
『おお~っと!!これは!!カイリキーの特性、ノーガードが発揮されたぞ!ボーマンダは戦闘不能だぁああ!』
「ちっ!一撃かよ・・・ボーマンダ戻ってくれ。次は・・・出てこい!ガブリアス!」
「ストーンエッジは効果的だったと・・・今度はガブリアスですか。僕はこのまま戦います」
トロバはそう言い、ガブリアスがどう動いて来るか待った。
「お前から来ると思ったが、来ないならこちらから行くぜ!ガブリアス!ドラゴンダイブ!」
ガブリアスは上空に飛び、ドラゴンのオーラを纏い急降下してきた!
「特性ノーガードは両方のポケモンに聞くからな!さあ!どうする!」
『お~!特性ノーガードの力を使いドラゴンダイブを回避させなくしたぞ~!どうするトロバ!どうするカイリキー!』
実況者はこのシチュエーションが好きと・・・メモメモ・・・
トロバは地味な所までメモった。
その後、直前まで迫って来たガブリアスの攻撃の対処をした。
「カイリキー、怪力を使い受け止めてください」
カイリキーは怪力を使い、筋肉を強化した。
その強化中の怪力でガブリアスのドラゴンダイブを正面から受け止めた時に、衝撃がバトル場を襲い森林のステージの木が吹き飛んだ!
「カイリキー、まだ余力があるならそのまま地面に叩き付けなさい。その後直ぐにアームハンマーです」
ガブリアスの攻撃をしっかりと受け止めたカイリキーは本当にダメージを受けているのか信じられないぐらいのパワーでガブリアスをそのまま地面に叩き付けた!その後、命令通りアームハンマーをガブリアス目掛け振り下ろした。
「ガブリアスっ!?」
カイリキー静かにその場を離れ元の位置に戻った。
この攻撃が決め手で、ガブリアスは戦闘不能になっていた。
『おお~!!!トロバ選手が2連勝だ!後が無くなったリョウ選手!残りのポケモンは誰だ~!』
「思ってたよりも強えじゃねぇか・・・出てこい俺の相棒!キュレム!」
「キュレム!?別地方の伝説ポケモンじゃないですか」
流石に驚いた・・・リョウ選手は別地方出身みたいだな。
『リョウ選手の最後のポケモンは何と!?イッシュ地方の伝説ポケモンだ~!』
キュレムが場に出た事により、特性のプレッシャーが解き放たれた。
凄い威圧感だ・・・