ポケットモンスターXY バロンの旅   作:バロン

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今回は話しが長くなりました・・・


ポケットモンスターXY バロンの旅 百四十二話

百四十二話

 

休憩していたフーディンは何者かがこちらに近づいてくる気配を感じ取った。

フーディンは直ぐに罠を張り巡らせどこから来ても良いように構えた。

 

『ほう?準備が良いな』

『誰だ!?姿を現せ!』

 

フーディンはそう叫び構えたまま動かない。

 

『お前の後ろだが?』

『なっ!?』

 

フーディンは直ぐにそこから距離を置いたがそこには・・・

 

『お前が穴を張り巡らせている事ぐらい知っている。その罠をそのままお前の足下に設置しておいてやったぞ』

『くっ!?』

 

フーディンが仕掛けた罠の内1つが相手を痺れさせる罠だ。フーディンはそれに引っかかり体中が痺れている。

 

『お前がこの町でやった悪事は他の元と比べると小さいがなに・・・直ぐにこの世から消えるんだ。そのままじっとしていろ』

 

フーディンは口を動かそうにも痺れていて何も喋れない。

シンテイはゆっくり近づきながら絶剣を出現させ手に持った。

 

『じゃあな』

 

シンテイはそのままフーディンに向け剣を振ったその時!

上空から赤黒い光線が放たれシンテイは後ろに下がった。

シンテイがいた場所は石化しており当たれば危なかった。

 

『誰だ!』

『誰だって・・・全能神様。俺ですよ?イベルタルです!』

 

イベルタルはフーディンの前に降り立った。

 

『大丈夫かフーディン?』

 

イベルタルはボソッと聞きフーディンは頷いた。

ギリギリ助ける事が出来てたが、相手は全能神様・・・

自分では勝てないだろう・・・

 

『イベルタルよ。俺の邪魔をするな』

『すみませんがこいつは俺の仲間でしてね・・・見逃してはくれませんか?』

 

イベルタルは構えたままそう言い、断れば直ぐにでも攻撃出来る様に体勢を整えた。

シンテイもそのことは分かっていたので構えを解かないまま・・・

 

『勿論無理だ。この世界の秩序を保つため、ブレインと言う男の計画を破壊する!』

 

シンテイはそう言った瞬間絶剣を構え突貫した!

イベルタルは直ぐにデスウイングを放ったが、絶剣が光りを纏いデスウイングを切り裂き攻撃を無力化した!

そのままイベルタルの懐に辿り着き絶剣を振り払いイベルタルの腹を切り裂いた!

 

『ぐっ!?』

『トドメだ!』

 

イベルタルが痛みで地面に落ちた時、シンテイはイベルタルの首に絶剣を当て、振り下ろす・・・

 

『イベルタル様~!!』

 

フーディンの痺れが解かれたのはそれと同時で、イベルタルの首当たりに超硬化の技を掛けた!

だが・・・

 

『邪魔な奴め』

 

シンテイは振り下ろすと同時に超硬化の強制解除の技を使い無効化させそのまま振り下ろしイベルタルを亡き者にした。

 

『次はお前だ』

 

フーディンはイベルタルが亡くなった悲しみで動けなくなっている。

シンテイはゆっくり近づき、絶剣の間合いに入ってから振り払った。だが・・・

 

『許さねぇぞ・・・』

 

絶剣でフーディンを攻撃した筈なのだが、当たらない・・・

もう一度絶剣で攻撃してみたのだが一緒だ。

 

『空間転移か・・・全能神である我と戦いとは面白い』

『お前は必ず殺す!』

 

フーディンの目は赤く輝き、フーディンの体は黄色から紫色に変わり、腕が2本から6本に増え、赤と黄色の光輪が出現し、紫色のオーラを纏った。

 

新・フーディン※【エスパー・毒】

フーディンが全能神・シンテイに復習するために変貌した姿。

猛毒を操れるようになり戦いの幅が広がった。

光輪からは常にエネルギーを蓄える事が出来る。

 

『超猛毒バルカン!』

『3重障壁!』

 

※超猛毒バルカン※【猛毒】

猛毒の弾を無数に発射する。

当たれば即死するほどの毒。

 

※3重障壁※【神】

障壁を3重に張り強度を増した透明な壁。

色々な攻撃を防ぐことが出来る。

 

シンテイは直ぐに障壁を張り猛毒の弾に備えた!

猛毒の弾はシンテイの障壁に当たると砕け直ぐに溶けていったが・・・障壁も溶け出した!

 

『な!?1重障壁・メタル化』

『火炎弾!冷水弾!波導弾!』

 

フーディンはシンテイがメタル化させた障壁に3つの属性弾を撃ち、火炎弾でメタル化の1カ所を集中砲火し、熱くなった場所を冷水弾で急激に冷やし亀裂を入れさせ、波導弾で破壊した!

シンテイの3重障壁の1重目は突破出来た!

フーディンの猛毒弾をまだ放ち続けているので、2重目の障壁は溶け出している。

 

『理性が吹っ飛んでいるかと思ったがそうでもないのか・・・』

 

シンテイは光りの柱を出現させその場を離脱と同時に障壁は消え、無数の猛毒は当たりの民家に当たり、溶けた。

シンテイは上空に移動した後、雷雲を出現させ辺りに雷が絶え間なく鳴り響いた。

 

『雷よ。フーディンを攻撃しろ!』

 

シンテイがそう命じると鳴り響いていた雷は一斉にフーディン目掛け落ちた!

 

『あそこか・・・転移』

 

フーディンは雷が当たる直前に転移し、シンテイの前に現れた。

 

『ほう?転移も出来るのか』

『極大魔法・次元閉鎖』

 

フーディンはシンテイの話しを無視し次元閉鎖を発動させた。

シンテイは何もせずその技にかかり次元閉鎖空間に行った。

 

『やはりここに閉じ込められていたか』

『『『全能神様!?』』』

 

ギラティナ達はこの空間に閉じ込められ解決案を模索していたのだ。その時に空間が開き、そこからシンテイが現れたのだ。

 

『お前達の声が聞こえなくなったのでな、別次元に閉じ込められていると思いフーディンに接触したのだ』

『流石全能神様です!あ・・・ここから出る方法が見つからず出れませんでした』

『俺達の得意技を放っても何も反応しなくて・・・』

『亜空切断ならばと思いましたがそれも不可能で・・・』

 

3体はそれぞれ言いたい事を言い、落ち込んだ。

シンテイは皆の方を軽く叩き・・・

 

『大丈夫だ。我がここに来た理由はお前達を助ける為だ。ここから出るぞ』

『『『はい!』』』

 

3体から元気が戻りどうするかをシンテイに聞いた。

 

『我には解除術があるのでな。それは今から使う』

 

シンテイは両手を前に出し巨大な魔法陣を展開した。

 

『極大魔法・次元閉鎖・解除』

 

シンテイは極大魔法から一緒の技名の最後に解除と言った途端、この空間全土に渡り亀裂が入り、光りが見えた!

 

『さあお前達、今が暴れるときだ!この空間に入った亀裂の場所を攻撃しろ!さすればここから出られるぞ!』

『『『分かりました!』』』

 

3体はそれぞれ亀裂に攻撃し、破壊を繰り返した!そして・・・

最後の一番デカい亀裂を4体同時攻撃をして破壊した途端、元の世界に戻った。

 

元の世界に戻るとフーディンが驚愕していた。

 

『な!?なんでお前・・・達がいるんだ!?』

『何故って?そりゃあそこの空間から出て来たんだ。さあ、殺るか!』

『『『おう!』』』

『くそがぁああ!もう一度幽閉してやる!極大魔法!『うるさい』』

 

フーディンが極大魔法を展開しようとした瞬間、シンテイは絶剣を振り払い、フーディンの腕全てを切り落とした!フーディンはあまりの痛みにより地面にひれ伏した。

 

『お前達にトドメを譲ってやる。手加減なんてするなよ?』

『『『勿論です!』』』

 

3体はそれぞれ破壊光線をフーディンに向け発射した時、フーディンは障壁を発動した!だが・・・

 

『させるわけ無かろう?封印』

 

シンテイはフーディンに封印をかけ技を封じた。そのせいでフーディンは障壁を発動出来なくなり、3体の技を生身で受けることになり亡くなった。

 

『うむ。言い攻撃だ!この町にいる幹部クラスはバンギラスぐらいか』

『バンギラスの気配が先ほど消えましたが?』

 

シンテイは少しだけ考えるとこう言った。

 

『奴は一度死んでいる。だが、新たな姿となって今も生きているぞ』

『え?』

『こちらに物凄い勢いで向かってくる奴がいるのは感知出来るか?』

 

ギラティナ達は意識を町全体に張り巡らせた。

 

『確かに・・・こちらに1体物凄い勢いで向かってきてます』

『この速さなら後1分もしないうちにここに辿り着きます』

『この者がバンギラスの転生者ですか?』

『その通りだ。転生バンギラスの力はお前達以上の力がある。反転世界に行き、行く末を見届けるがいい』

 

シンテイはそう言うとバンギラスが来る方向に歩き出した。

 

『分かりました。ディアルガ、パルキア行くぞ』

『『はい』』

『『『お気を付けて』』』

『ありがとう』

 

シンテイは軽く手を上げてそう言いそのまま歩き出した。

ギラティナ達は反転世界に入り、シンテイの動きを見ることにした。

 

 


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