十四話
俺達はハクダンシティを旅立ち、4番道路に行った。
4番道路の道の中央付近には噴水があり、比較的レベルの低いポケモン達がいるエリアだ。
よくカップルがその噴水付近で見かける。今日もカップル達がいた・・・
そのカップル達は俺達を見てから直ぐに
「君たち、僕とハニーと一緒にポケモンバトルしようではないか!」
「もうあなたったら~」
ビオラの方を見ると、顔が無表情になってドラピオンのボールに手を掛けていた。
あ~うん・・・バトルしなきゃだめだよね・・・
俺もダンバルが入ったボールに手を伸ばしたが、
「バロン君は何もしなくていいよ。こいつらは私が相手する」
「は~君、僕の強さ分かってないね~」
「ホント、わかってな~い」
ビオラは無表情のまま、ドラピオンを出した。
ドラピオンはムカつくカップル2人組に威嚇するように両腕を高く振り上た。
「あなた~やっちゃいましょう~」
「もちろんさ」
「さっさとポケモンだしな」
「わかったよ。いけ、ニャオニクス!」
「ダーリンに続け、ニャオニクス!」
二匹の色の違う・・・雄と雌のニャオニクスが出て来た。
カップルなだけあり、そんな感じのポケモンが出て来たな。
機嫌が悪いビオラ戦
☆ドラピオンVSニャオニクス雄・雌☆
「ドラピオン、破壊光線、破壊光線、破壊光線」
ドラピオンがえっ?って顔をしたのが直ぐに分かったが、ドラピオン・・・お前は良いやつだな。頑張れ。
ドラピオンはニャオニクス達に、特に雄のニャオニクスに2発、雌のニャオニクスに1発破壊光線を放った。
「ちょ!破壊光線は反動があるはずじゃ!」
「あなたは知る権利も無い」
そのままニャオニクスは破壊光線で戦闘不能になったが・・・
「ドラピオン、あのカップル?変な者に破壊光線。なんなら毒を混ぜても大丈夫よ」
ドラピオンは賢い子・賢い子・・・だよね?
ドラピオンは破壊光線をカップルに放った!
一応、見た限りは毒はないはず・・・
カップル2人組はニャオニクスと共に天に飛んで行った。
(ロケット団みたいな感じと思ってください)
「ドラピオン、お疲れ様!は~すっきり♪」
ドラピオンも大変なんだな・・・お疲れ様!
「さ!ミアレシティに行くわよ!」
「はい!」
ミアレシティか・・・
俺の持っているポケモン図鑑は、色々な情報が入っているので調べたい事があれば殆ど調べられる。
4番道路の事も図鑑を見て分かったことなのである。
にしても・・・ダンテさんの作ったこの世界に2台しかないポケモン図鑑はホント凄いな・・・
これを作るのにどれだけ時間を掛けたのだろう・・・
今度ダンテさんに会った時に聞いてみよう!
俺は考え事していたら4番道路の北のゲートが見えて来た。
「バロン君、ゲートが見えて来たわ。このゲートをくぐるとミアレシティよ」
「ああ~やっとミアレシティに着くんですね」
ビオラは微笑み、
「そうね」
と答えて一緒にゲートをくぐろうとした時・・・
突如空から隕石が4番道路の北のゲートに落ちた・・・
もちろん、ゲートは瓦礫の山と化し、俺達は爆風で噴水近くまで吹き飛ばされた。
「なんで問題ばかり・・・てか!隕石って!」
「災難ばかりね・・・あの隕石を少し調べてみましょうか」
俺達はその隕石に近づこうとした時、落下した隕石が突如爆発した!
「危なかった・・・近づきすぎなくて良かった・・・」
「そうね・・・」
爆発の衝撃で煙が凄かったが、少し晴れてきた。その煙の中にはオレンジ色の生命体【ポケモン】が立っていた。
『オ・マエハ・ダ・レダ?ワレハ・ドウシテ・ココニイル?』
「これはテレパシー!?あのポケモンは・・・」
俺は直ぐにポケモン図鑑を取り出し、調べた。
名前 デオキシス
LV 50
特性 プレッシャー
隠れ特性 ブレイクオーラ
(ブレイクオーラは全ての攻撃を効果抜群に変更出来る特性/オーラの特性を持つ相手の効果を無くす効果もある)
技 神速
サイコキネシス
破壊光線
変身
図鑑で見た情報でブレイクオーラ・・・
これは厄介だな・・・【神】と大して変わらないではないか。
さすが伝説ポケモン・・・
『オマエタチ・ハイジョ・スル』
「ちょ!いきなり攻撃発言!?出てこい白龍!」
『カミヲカクニン!サイダイパワー・ハイジョカイシ』
やっぱりバトルは避けられない!
ここは白龍で頑張る!
俺のポケモン
特に変わらないが・・・
白龍 LV30【神】
ヤヤコマ LV22【炎・飛行】
ハリマロンLV17【草】
ピカチュウLV33【電気】
ダンバルLV10【鋼・エスパー】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まさかの4番道路で突如、ホウエン地方の伝説ポケモン、デオキシスと遭遇・・・
更にLV50 と自分達のポケモンよりLVは上・・・
バロン、白龍。頑張って!