十二話
俺はビオラと旅をすることになり、一度ポケモンの体力を回復させるためにポケモンセンターに立ち寄った。
俺達はそこで戦闘で傷ついたポケモン達の体力を回復させるため、女医さんにポケモンの回復を頼んだ。
「ポケモンの回復をお願いします」
「はい♪」
「私もお願いします」
「えっ?ビオラ様~!?」
女医さんは凄く驚いて、取り乱したが直ぐに自分の仕事のため、
「かしこまりました。それでは、ポケモン達を預からせて頂きます」
「よろしくお願いします」
俺達は女医さんにポケモンを預け、待合室で待つことにした。
「ところでバロン君は、ポケモン達を進化させないの?」
痛いところを突かれた・・・
進化させたいがなぜか俺のポケモンは進化がしない・・・
なぜだ?
「進化させたいんですが、なぜか全然進化しないんですよ。進化到達レベルはとっくに超えているんですが」
「う~ん・・・絆の問題かな~?」
絆・・・
俺のポケモン達は絆は絶対にあるはずだ。なにかきっかけが必要なのかな?
「ビオラさんのポケモン達は絆で進化したんですか?」
「ええ。絆だね!戦闘中とかで進化したんだよ」
戦闘中か・・・
そこにきっかけと絆と・・・
ほかにも何かあるのかは分からないが物は試しだ!
「ビオラさん!ポケモン達の回復が終わりしだい特訓に付き合ってください」
「ええ!強い事は良いこと!いくらでも付き合うよ!」
丁度その時女医さんが来て、
「ポケモン達の回復、終わりましたよ。今の話は聞かせて貰いました。裏にバトル場があるのでお使いください」
「ありがとうございます!」
「助かるわ」
俺達は女医さんの言っていたバトル場に着くと、
「ではビオラさん!いきますよ!ケロマツ、君に決めた!」
「アメモース出番よ!」
特訓バトル
☆アメモースVSケロマツ☆
「ケロマツ、居合斬り!」
ケロマツは腰に手を当て、抜刀出来る体勢になり、アメモースに突っ込んだ!
「アメモース、銀色の風で押し返して!」
アメモースは銀色の風をおこし、ケロマツに発射した。
「ケロマツ、居合斬りのまま電光石火で躱せ!」
ケロマツは銀色の風が当たるより早く電光石火で躱し、そのままアメモースの懐まで来た。
「今だ!居合斬り抜刀!!」
ケロマツは溜めに溜めた居合斬りを勢いよく抜刀!アメモースにクリティカルヒットさせ、吹き飛ばした!
だが、アメモースもレベルは高い・・・一発で倒す事は出来ない・・・
「もっとだ・・・俺達はもっと強くならなければ!」
『ケロ~!』
ケロマツも俺と一緒の事を考えていたらしく、雄叫びをあげた!
「行くぞケロマツ!電光石火!」
『ケロ~!』
「来るよアメモース!ツバメ返し!」
アメモースは飛行タイプのオーラを纏い、突進してきた!
ケロマツは足に気を溜め、瞬発力をあげ、高速で突進した!
アメモースとケロマツは、バトル場の中心当たりで互いの技がぶつかり合い、火花が散った!
ケロマツもアメモースも負けじと押し合い状態になった!
「ケロマツ!負けるな~!押し返せ!」
「アメモース!押し切りなさい!」
『ケ~ロ~!』
突然ケロマツの体は光り出した!
「どうしたケロマツ!」
「バロン君、あれは進化するときの状態よ。光が収まると進化が終わったって事になるのよ。アメモース、少し下がってて」
アメモースは技を解除し、少し下がった。
少したつとケロマツから放たれていた光は消え、別の姿に変わっていた。
「あの姿は!?」
ビオラは進化したポケモンの姿を見て驚いた!
「バロン君、ポケモン図鑑で調べてみて!」
俺は直ぐにポケモン図鑑で調べたが、
[登録項目にデータがありません」
データが無い・・・?
「なんてことなの・・・」
「ビオラさん?」
ビオラは驚きで固まってしまった・・・
ケロマツが進化した姿は図鑑ではゲコガシラになると書いていたが、俺のケロマツは明らかに別の姿をしていたのだ。
全体的には白色の体をしている。
体は筋肉の塊な、【ゴーリキー】みたいな体に・・・
顔は凶暴な、【リザードン】的な感じに・・・
背中にはキレのいい、【ボーマンダ】みたいな翼が・・・
尻尾はしなやかな、【ハクリュー】的な尻尾が・・・
色々なポケモンの特徴を一体のポケモンに詰め込んだかのような特徴のポケモンに進化したのだ・・・
ポケモンは判明していないが、良い!
誰にも知られていない新たなポケモン。
たぶん、新たな技も。
ポケモンのタイプの複数ある可能性。
「今日からお前の名前は【白龍】だ。漢字で白い龍と書いて白龍。」
『ゴ~♪』
白龍は気に入ってくれたらしく、ポケモン図鑑に新規登録欄に白龍と付け加えた。
タイプは・・・
「白龍のタイプって何があるのかな?」
『我のタイプは【神】だ』
・・・どこから声が聞こえたんだろ?
『聞いているのかなバロン。いや、マスター』
・・・まさかな・・・
『言い忘れたが、神が加わった事でテレパシーを使える用になったんだ』
・・・もしかしなくても白龍なのか?
「もしかして白龍?」
『その通りだ。この名気に入ったぞマスター』
白龍だった。
ケロマツから白龍に進化したのはなぜか分かるかな?
「なあ白龍、ケロマツから進化したのが白龍であってるよね?」
『なぜ当然のことを言っておるのだ・・・マスターの前で進化(神化)したではないか」
確かに・・・進化(神化)したな・・・
もしかしてこれがビオラさんの言っていた絆か!
「白龍、これからもよろしくな!」
『よろしく頼むぞマスター』
こうして、1人固まったままのビオラ(忘れていた、いること)をほったらかしで話しは進んでいっていた。
俺の新たな相棒、白龍!
これからもよろしくな!!
俺のポケモン
白龍 LV30【神】
ヤヤコマ LV22【炎・飛行】
ハリマロンLV17【草】
ピカチュウLV33【電気】
ダンバルLV10【鋼・エスパー】
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今回からレベルの横に【】←でタイプを入れますね。
ちなみに【神】タイプですが、効果抜群は無く、神タイプの攻撃は全ての属性に対して効果抜群で攻撃出来るチート級のタイプです。
今は神タイプ初期技で【裁きの鉄槌】の技を使える用になっており、神の白龍は【ミュウ】同様、全ての技を使える使用です。
ホント、神って凄い・・・