百十九話
エルドラドの上級神の特訓から半月から少し日が進んだ頃、ミュウツーとレックウザは戦闘を行っていた。
『マスターを守り通せるのは俺だ!』
『いいや!俺だね!』
そもそも何でこんな事になっているかと言うと・・・
特訓により上級神に近くなった事により慢心とマスターを守れる強さは俺の方が上だと言い出してから戦闘が起こった。周りの特訓中の奴等も乱入しようと思ったがエルドラドが睨み大人しくさせた。
2体はエルドラドの睨みを無視し戦闘になったのだ。
エルドラドはその戦闘を止めず戦わせた。
自分の時にように命が危なくなった時、覚醒するかもしれないからだ。
『エルドラド様、あの2体を止めなくて良いのですか?』
『ああ。今は大丈夫だ』
そう言ってきたマフォクシーは少し不思議に思いながら戦闘をする2体を見た。
2体の戦闘は、最初こそポケモンの状態でバトルしていたが、途中から擬人化し、本気バトルになっていった。
『天地を穿て!ゲイボルグキャノン!』
『大いなる光を!メテオパニッシャー!』
※ゲイボルグキャノン※【神】
神の槍を相手に投げる。その後大爆発する。
※メテオパニッシャー※【神】
光を纏った隕石を出現させ、相手に放つ。最後は大爆発する。
2体の技は両方最後に爆発という当たっても当たらなくても被害が出る技を繰り出して来た!
レックウザはゲイボルグキャノンを思いっきり投げ飛ばし、ミュウツーはメテオパニッシャーを思いっきり放った!
2体の技はぶつかり合うと更に両者追い討ちをかけた!
『砕け散れ!グラビティノヴァ!』
『敵を撃ち抜け!デスキャノン!』
※グラビティノヴァ※【神】
地面から爆発製の球体を形成する。その後任意の場所で爆発させる。
※デスキャノン※【神】
当たれば即死させる技。
エルドラドはミュウツーが放ったデスキャノンを止めようとしたが、レックウザはニッと笑い地面に手を付けると…
『障壁・マジックミラー!』
※障壁・マジックミラー※【光】
光線系の技を反射させる。それ以外は障壁が受け止める。
デスキャノンはグラビティノヴァとメテオパニッシャーを貫通し消滅させた後、そのままレックウザに向かって行ったが、障壁に弾かられこちらに戻って来た!
『うおっ!?あっぶねー!』
ミュウツーは紙一重で右に回避し直撃を避けた!
デスキャノンはそのままエルドラドが作った結界に当たり消滅した。そこに亀裂が生じたがエルドラドが直ぐに修正し元に戻した。
レックウザはミュウツーが避ける事を確信しており、接近していた!
『吹き飛べ〜!ゴッドハンド!』
※ゴッドハンド※【神】
神の力を手に宿し、相手を殴る。神を付与しているので威力は絶大。
ミュウツーは避けた状態で接近して来たレックウザに気付けず殴り飛ばされた!
ミュウツーは飛ばされレックウザがそこに追い討ちをかける!
『うおおおらああ!』
レックウザはゴッドハンドのままミュウツーの上に瞬時に移動し両手を勢い良く振り下ろした!ミュウツーは避ける事も出来ずその攻撃を受け、勢い良く地面に落下した!
『ガハッ!』
ミュウツーは叩き付けられた衝撃で酸素を全て吐き出してしまい息が出来ない!
そこにレックウザが上からダイブしミュウツーを踏みつけた!
『グ…………………』
ミュウツーの体から力が抜けた………
『おいミュウツー。まだ戦えるだろう?早く立て~!』
レックウザは踏みつけているミュウツーを蹴飛ばすと仁王立ちし見下ろした。
ミュウツーはグッタリしたままだ。
エルドラドはミュウツーが息をしていない事が直ぐに分かり動こうとしたが、俺の時も似たような感じだったので大丈夫と思い動かなかった。
『覚醒するんだ。ミュウツー………』
エルドラドはそう小さく言い、上級神の力を無意識に力を譲渡した。その結果・・・
ミュウツーの体が青く輝きだし、命の灯火が大きく燃え上がった!
ミュウツーはゆっくり立ち上がり、青い球体状のオーラが体を纏っていた。
『ミュウツー!神化の時だ!上級神に耐えれるだろう姿をイメージしろ!そして力を解放しろ!!』
『うぉぉおおおおおお!!』
ミュウツーが纏っていた青いオーラは更に輝きだしミュツウーを包み込んだ!そして・・・
ミュウツーの体は龍人型になった。
身長は3m程で全身を青色の鱗で覆われている。
背中からは水色の半透明な翼を生やしている。
『とうとう上級神になったかミュウツー。いや、もうその名では呼べないな』
エルドラドは少し考え、ミュウツーの新名を考えた。
『ミュウツー、これからは【青竜王】と名乗れ』
『はい!』
青竜王はエルドラドに礼をし、構えた瞬間、その周りに波紋が広がり青竜王は消えた。
どこに行ったか探すとレックウザの後ろにいた。レックウザは直ぐに振り向いたが、急にその場で倒れた。
よく見るとレックウザの体は切り傷だらけで血が流れ出していた!
『青竜王。お前の武器はその自慢の爪とゆう訳だな』
『はい。イメージは龍人で主な攻撃は接近攻撃が有利かと思いこの型にしました』
エルドラドは青竜王と喋りながらレックウザを治療した。この領域ではエルドラドは何でも出来るからだ。
『そうか。見事な上級神になったな。これならイベルタルにも勝てるぞ』
『ありがとうございます!では、早速!『少し待ちなさい』
エルドラドは青竜王を呼び止め、
『他の者の強化を終わらせなければならないのでな、力を貸してくれ』
『わかりました』
青竜王はレックウザに歩みより手を翳した。すると、手から青い光りが輝きレックウザに移っていく。すると傷だらけだったレックウザの体は元に戻り体力が回復した!
『もう立てるかレックウザ?』
『助かった。ありがとうな青竜王』
レックウザと青竜王は手を取り合い、仲直りし強化訓練を開始した。
※青竜王※【龍・神】lv800
青い龍人の神。
波紋を作り出すと様々の効果を生み出し強化する事が出来る。
自慢の武器は何でも切り裂ける鋭利な爪。
素早さはトップクラスだが、防御力はそこまで無い。
今のポケモン達のタイプとレベル。
エルドラド【龍・上級神】lv950
青竜王【龍・上級神】lv800
レックウザ【龍・神】lv800
ゾロアーク【悪・神】lv750
メタグロス【鋼・神】lv780
マフォクシー【炎・神】lv790
ルカリオ【格闘・神】lv780
サーナイト【エスパー・神】lv780
アブソル【悪・神】lv750
ギャラドス【水・神】lv760
クレベース【氷・神】lv750
レジアイス【氷・神】lv790
ユキノオー【氷・神】lv780