百十六話
20番道路戦
☆破壊神イベルタルVSバロン達☆
「行くぞお前達!進化の真骨頂を見せてやれ!擬人化!」
俺は3体を擬人化させた。
ミュウツーの見た目は白いコートを羽織った青年。
レックウザは緑をメインとしたワンピースを着た少女。
エルドラドは金色の袴を着たおじさん。光輪があり、仲間と自身を強化させる能力を秘めている。
(見た目はイザナギ)
『貴様らもその姿になれるのか。完全な人間なんぞになりやがって』
『この姿は可能性に溢れている。さあ、行くぞ!』
『来い!!』
ミュウツーは右に、レックウザは左に、エルドラドは正面に位置着いた。
マフォクシーはそのまま俺の横で警護してもらう。
時は少し遡り・・・
セレナ達の遊撃部隊はウルップ達防御部隊と一緒に行動し暗黒城と戦っていた。
「まさか暗黒城と戦うことになるなんてね」
「あれだな。夢みたいな事になっているな」
ウルップは腕を組みながら豪快に笑ってるけど暗黒城は何か仕掛けてきそう・・・
『笑うのは構わないが我に勝てるかな?悪の導き』
※悪の導き※【悪】
暗黒城専用技。
門から黒い霧を発生させ、相手を誘惑する。落ちると堕天する。
『この攻撃に耐えきれるかな?フフフ・・・』
門から黒い霧が出て来て守るをしてるのに入り込んでくる!
「何この黒い霧?」
「あれだな。神経に作用するタイプの技だな」
ウルップは的確に当て、対策を考えた。
「防御部隊達よ。神秘の守りを発動し、その後2体はアロマセラピーを発動。守るはすまないが常時展開出来るように」
『『はい!』』
※神秘の守り※【ノーマル】
状態異常にならなくする。
※アロマセラピー※【草】
状態異常を回復する。
心をリフレッシュさせる。
ウルップは直ぐに命令を出し、各自直ぐに対応した。
『ほう。頭の切れる者がいるな』
暗黒城はそう言い、黒い霧は止めないが違う技を使おうとしていた。
ちなみに暗黒城は天守閣から声が聞こえる。
「技を出される前に仕掛けるよ!ルカリオ、あの門に波導弾!
ユキノオー、冷凍ビーム!
ギャラドス、破壊光線!」
3体の一斉攻撃は門に向かって一直線に向かっていった。
『我が易々と門に攻撃を通すと思うな。障壁!』
暗黒城が張った黒い障壁は攻撃を受けると吸収した!
「え!?弾くんじゃ無くて吸収!?」
『小娘、障壁とは色々な使い道があるんだよ。たとえば・・・障壁・リバース!』
※障壁・リバース※【悪】
吸収した攻撃を相手に与える。
障壁の前に紫色の空間が出て来て、黒い光線を放ってきた!
「守るを全力でしろ!」
『『はい!』』
防御部隊が直ぐに守るの強度(守るを多重に掛ける)を上げ障壁・リバースの攻撃を防いだ!
『せっかくお前達が攻撃してきた技を返してあげたのに』
「いやいや!あれ食らったら危ないじゃん!」
セレナが直ぐにツッコんだ!
『じゃあ攻撃止めてよ。そうすれば我が暗黒城も攻撃しないからさ』
「本当に?」
「セレナ君。敵の話しをまともに聞くな」
「は、はい!」
『ちぇ~じゃあ攻撃出来ないように痛めつけちゃうよ!』
「あれだな・・・暗黒城の喋り方が変わって来たな」
「あ、言われてみれば!」
暗黒城はだんだんと言葉が人間の子供みたいになってきている。
『我が城のとっておきを食らっちゃえ!天地界脈!』
※天地界脈※【神】
空と地上を作り替える。
代償に自身の体力の半分を失う。
「「天地界脈!?」」
暗黒城の門から発せられていた黒い霧は眩しい更に黒い漆黒の霧に変わり20番道路全てを包み込んだ!
『暗黒城め・・・あの技を使ったか』
「なんだこの霧は?マフォクシーは隣に居るか?」
マフォクシーの返事が聞こえない・・・
「エルドラド!?」
エルドラドからの返事も聞こえない・・・
「ミュウツー!?レックウザ!?」
2体のポケモンの返事も聞こえない・・・
「何も見えない・・・どうなっているんだ・・・」
バロンは暗闇に捕らわれてしまった。
その頃上空でイベルタルを取り囲んでいたミュウツーとレックウザは・・・
『この黒い霧は何だ?気がつけば周りが見えないだと?』
『暗黒城め・・・あの技を使ったか』
イベルタルの声が聞こえた。
『イベルタル!この状況を説明しやがれ!』
『我が造った暗黒城の技だ。我には聞かないがお前達は数分後、どうなっているか分からないぞ』
イベルタルはそう言うと20番道路の上空に飛んでいった。
『暗黒城の天地界脈の範囲を馬鹿にしていた・・・後少し遅ければ我も危なかったか?』
イベルタルは上空に行き、天地界脈の範囲を確認していた。
その規模は20番道路全てを覆い尽くしていた。更に、じょじょにだが、20番道路以外にも天地界脈の漆黒の霧が広がっている。
1時間もすれば周りの町は漆黒の霧に包まれるだろう・・・
『我ながらとんでもない城を造りあげたな・・・彼奴らはもうこの技からは逃げられないだろう・・・次の場所に移るか』
イベルタルはそう言い、ミアレシティに飛んでいった。