百八話
ゴジカとのバトルはラティアスとミュツウーの擬人化、格闘試合で勝負を付けることにする。
ヒャッコクジム戦
☆ゴジカVSバロン☆
「ラティアス!爆裂パンチ!」
「ミュウツー!爆裂パンチ!」
両者共に一緒の技だが、体捌きには違いが出る。
ラティアスは腰を落とし右からアッパーで攻撃しようとしている。
ミュウツーは上から下へと振り下ろす感じで殴る。
両者の攻撃は上と下からの攻撃、下から攻撃したラティアスは重力の関係もあり、押し負けた。
『くっ!やっぱり下からはダメでしたか』
『いや、良い攻撃だったぞ』
2体は一度下がり構え直した。
「ミュツウー!気合いパンチ!」
「ラティアス!気合いパンチ!」
また一緒の技だ。
だけど、この気合いパンチは溜めてから放つ。
この溜めている間に気合いを溜め、一気に解き放つ。
この一撃だけで勝敗が決まることもある。
2体はそれぞれ腰を低くし右手に気合いを入れ集中した。
周りの空気がその手に集まりだし、2体のポケモンを中心に渦を巻いていく。
その手が光り輝きだし、2体は前を向いた。
準備が整ったのだ!
「「気合いパンチ!」」
2体は同時に動き出し、お互いの右手を少し後ろの引き・・・
バトル場中央に到達した瞬間、お互いの気合いを溜めたパンチを前に突き出した!
お互いのポケモンは両方胴体に攻撃を当て、一気にバトル場の端まで吹き飛ばした!
『良い攻撃だな・・・』
『そちらもね・・・』
お互いのポケモンは膝をつき呼吸を整える。今の一撃で酸素が一気に無くなったからだ。
「今の一撃を耐えてみせるとは。見事だ!」
「そのお言葉そのまま返します」
俺のミュウツーの気合いパンチを受けてなお耐えてみせるラティアスは強いな。
お互いのポケモンはそれぞれ体力は限界に近くなっているだろう。次の攻撃が最後だな。
「この一撃で終わらせるぞチャレンジャー!ラティアス、爆裂双撃拳!」
「俺もこの一撃に掛けます!ミュウツー、神速・爆裂拳!」
ミュウツーはバトル場の端からラティアスまで一瞬で近づき爆裂拳を腹に当てようとしたとき、ラティアスは咄嗟に腕をクロスさせ攻撃を防いだ。
だが・・・
爆裂拳は当たった後爆発する技。ミュツウーは直ぐに後ろに下がりラティアスは爆発した。
この爆発が決め手だった。
ラティアスの擬人化は解除されポケモンの姿に変わり、地面に倒れた。戦闘不能だ。
「ラティアス戦闘不能!勝者チャレンジャーバロン!」
「ありがとうございました!」
「見事だ!おめでとうチャレンジャーバロン!」
俺達はポケモンをモンスターボールに戻してから握手をして、バッジを貰った。
「遂に七個目のバッジ・・・『サイキックバッジ』GETだぜ!」
俺はバッジをケースに入れた。
「おめでとうバロン君。次はエイセツシティに行くんでしょ?」
「ああ!」
「そうか。エイセツシティか。気を付けて行くんだぞ」
「「はい!」」
俺とセレナはヒャッコクジムを出て、俺のポケモンをポケモンセンターで回復してからエイセツシティに向けて出発した。
次が最後のバッジ。絶対に手に入れてポケモンリーグに挑戦してやる!