百四話
閠炎様とのバトルは遂に両者最後のポケモンとなった。
ポケモンの体力的には閠炎様のエンテイが不利な筈だが、体力が多すぎるせいかなかなか倒れない。
「出てこい俺の最後のポケモン。ミュウツー!」
「ほう。ミュウツーか」
ユウキ家閠炎・最終戦
☆エンテイVSミュウツー☆
「ミュツウー今回は最初から全開で行くぞ!進化の真骨頂を見せてやれ!擬人化!」
俺は直ぐにミュウツーを擬人化させ・・・
「神装・太陽神ラー!」
神装を使った。
光り輝く魔法陣がミュツウーの側に来て、黄金の鎧を装着した。
手には黄金の鎌を装備し、頭には金の鳥の形をした冠を填めている。
背中には黄金の光輪が光り輝いていた。
神装・太陽神ラーの完成だ!
特性【太陽神】
状態異常を全く受けず、攻撃を受けても怯まない。
太陽の光でステータスを大幅に強化出来る。
「ほう!?太陽神とは・・・」
「ミュウツー!日本晴れ!」
日本晴れの効果で雲が無くなり日照りがバトル場に降り注いだ。
今日は周りの炎は今だ健在で、日照りの効果で更に燃えた。
「エンテイにとって火はエネルギーの源!それを強化するとはな。炎帝・オーバーレイ!」
「迎え撃てミュウツー!ソーラーセイバー!」
※ソーラーセイバー※【光】
太陽系の光を剣に納めた高濃縮の太陽剣。
触れた者は確実に火傷状態になる。
赤い剣と光りの剣はバトル場中央でぶつかり合うことになった。
エンテイはオーバーレイを上段斬りで切りつけ攻撃しようとしたが、ミュウツーのソーラーセイバーはその攻撃を切り裂き焼き尽くした!そのままエンテイに攻撃を当て吹き飛ばした。
エンテイは閠炎の居るところまで飛ばされ、体勢を立て直した。
「まさかオーバーレイを切り裂くとは・・・」
「オーバーレイは【火】ソーラーセイバーは【太陽】ですから」
この違いは天と地の差がある。覆ることはない。
「そろそろ決着ですね?トドメをさせミュウツー!ソーラーセイバー!」
「最後の悪足掻きだ!エンテイ!ビッグバン!」
エンテイの最強攻撃ビッグバンが放たれた!だが・・・
そのビッグバンのエネルギーごとソーラーセイバーは切り裂きエンテイを攻撃した!
エンテイはこの攻撃を受け、擬人化が解除されポケモンの状態に戻った。
エンテイは地面に倒れ、戦闘不能になった。
周りの炎はエンテイが倒されたときに自然消滅した。
この勝負は・・・俺の勝ちだ!!
審判の方が赤旗を勢いよく振り上げた!
「エンテイ戦闘不能!勝者・・・バロン様!!」
「よし!!お疲れ様ミュウツー!」
「よく頑張ったなエンテイ。ゆっくり休め」
俺は閠炎様と握手し、一緒にポケモンを回復させにむかった。
バトル場は当たり一面黒焦げになっており、バトル場中央は大穴が空いている・・・
ポケモンセンターに着くとユウキとアケビ、モミジが先に休憩していた。
何で先にここにいるのか聞くと、俺と閠炎様のバトルの影響力がとんでもなく広かったらしく、バトル場以外にも被害が及んでいたらしい。
バトル場の周りのポケモン達が全くいなかったのが不思議だったが納得した。
後、バトル場の修理はユウキ家がしてくれると言ってくれた。
「バロンは旅を楽しみなさい」
そう言いわれ俺は旅を再開させてもらった。
アケビとモミジはそれぞれ気に入ったポケモンが出来て、そのポケモンを相棒として育てるみたいだ。
アケビはバクーダ。
モミジはキレイハナ。
そのポケモンを選んでこの山のポケモン達と修行して行くみたいだ。
頑張れよ2人共!
俺はポケモンが回復してからレックウザに乗り、ヒャッコクシティに向け飛び立った。