ポケットモンスターXY バロンの旅 十話
十話
俺の相棒のケロマツが倒された今、俺のポケモンはヤヤコマ、ハリマロンだけ。
相手は雷電モードピカチュウ・・・
この世界のポケモンはオリジナリティが豊富で結構強いポケモンがいて大変だが、燃えてきた!
必ずこのピカチュウをゲットしたい!
俺はボールからヤヤコマを出した。相性は不利だが素早さはまだこちらが上のはずだ。
―第2ラウンドー
☆雷電モードピカチュウVSヤヤコマ☆
「ヤヤコマ、ニトロチャージ!」
ヤヤコマは炎を纏い、ピカチュウに接近したが・・・ピカチュウはまだ動かない。
ヤヤコマはそのままピカチュウにニトロチャージを当て爆発が起こった!
爆発が晴れた後、ヤヤコマはピカチュウの尻尾の上でぐったりとしていた。
よく見ると、ヤヤコマの腹にピカチュウの尻尾があった。
そう、ピカチュウはヤヤコマが接近した瞬間に雷鋼テールを当て、戦闘不能にしたのだ。
ピカチュウはヤヤコマを俺の方に尻尾で投げ捨てニッと笑った。
俺は直ぐにヤヤコマをボールに戻し、労った。
このピカチュウは素早さも上でパワーも上・・・
俺のポケモンはハリマロンだけ・・・
正直きついが・・・仕方ない、ハリマロンに託すか。
俺はボールからハリマロンを出した。
―第3ラウンドー
☆雷電モードピカチュウVSハリマロン☆
バトルが始まった瞬間、ピカチュウは地面に雷鋼テールを当て地割れを発動させた。
ピカチュウの特性で避けられないハリマロンは為す術も無く地割れの餌食になり戦闘不能に・・・
開始早々にやられた・・・俺はハリマロンをボールに戻した。
ピカチュウを見ると満足そうな顔でこちらを見ていた。
話し合いで仲間になってくれないだろうか・・・
俺はピカチュウに歩み寄り、ピカチュウに声を掛けた。
「なあピカチュウ。俺はポケモンマスターになるのが夢なんだ。お前も俺と一緒に頂点を目指さないか?」
俺はそう言いモンスターボールをピカチュウの前に置いた。
「もし一緒に来てくれるならそのモンスターに入ってくれないか」
ピカチュウは少し悩んだが、俺を一度見て、雷電モードを解除した。
そして、ピカチュウはボールにタッチし、ボールの中に入った。その後すぐカチッと音が鳴った。
「バロン君見事だね。あのピカチュウを手に入れることが出来るなんて」
ダイゴは俺にそう言い拍手をくれた。
サナ達も拍手をしてくれて嬉しかった。
空に立ち籠めていた雷雲は無くなり、雲1つない青空が広がっていた。
俺のピカチュウは天候すら変えるのかと思ってしまったが、雷電モードはあの状況下以外はならないと思うのでよしとしておこう。
「みんなありがとう!大切に育てるよ」
俺はそう言いピカチュウをボールから出した。
ピカチュウは直ぐに俺の肩に乗った。
「ピカチュウもう懐いたんだ。さすがバロン君!」
サナは素直な感想を言ってくれたが、ピカチュウはテレパシーで俺に語りかけてきた。
『バロン。俺はお前と頂点に立つことにした。これからよろしく頼むぞ』
「もちろんだ」
俺は小声でピカチュウにそう言い撫でてやった。
「さ!ハクダンシティに向かおう!」
「「「お~!」」」
俺達は再びハクダンシティに向かって歩き出した。
3番道路からハクダンシティは直ぐであまり時間はかからなかったはずなんだが、なぜかポケモンバトルを申し込むトレーナーが多くて、ピカチュウで全て片付けた。
ケロマツ達はピカチュウに全滅させられたからな・・・
ちなみに雷電モードは使わずに勝てる相手ばかりだったので普通に勝利していった。
そのせいで、ハクダンシティに着いたのは夜だったので、みんなでポケモンセンターでポケモンを回復させ泊まる事にした。
ポケモンセンターでは食堂もあり、宿泊施設も大方備わっている所が大半なので問題はないのだ。
まあ時々、そういう設備が無いところもあるのだが・・・
俺は明日の朝にジム戦をすることにし、みんなで晩ご飯を食べることにした。
ダイゴも今日はここで泊まるらしく、明日の朝出発すると言っていた。
サナ達はもう少しポケモンを鍛えてからジム戦に挑むと言っていたので、明日から1人でまた旅だ。なので今日はみんなで楽しむ事になった。
ちなみに寝る部屋なのだが、俺はダイゴと一緒に寝ることになった。
ダイゴと寝れるとは少し驚いたが、こんなきかいもう無いだろうなと思い、一緒に寝さして貰った。
寝る前にダイゴから、
「これは僕から君にプレゼントだよ。大切に育ててね」
ダイゴから言われ貰ったモンスターボールにはダンバルが入っていた。
ダンバルは、ダイゴの持っているメタグロスの初期ポケモンだ。
ダンバル→メタング→メタグロスとなるのだ。
「ダイゴさん、ありがとうございます!大切に育てます!」
「うん!僕は明日の朝早くにここを出発するから次会ったときはバトルをしようか」
ダイゴからポケモンバトルしようと言ってくれて凄く嬉しくて
「はい!絶対しましょうね!」
俺はそう言いダイゴと握手をしてから寝た。
次の日の朝、俺は目が覚めるともうダイゴが出発した後だったが、机の上に置き手紙があった。
バロン君へ
君はこれからもっと強くなるだろう。
もしかしたら、僕を超えるほどに・・・
僕は今、メガ進化の研究をしていてね。メタグロスをメガ進化させる事が出来る石を見つけたんだ。それも二個!僕は1つで十分だから君に1つあげるね。ダンバルを最終進化させてメガ進化を体験するといい!けど、それにはもう一つ必要要素があるんだけど、その機械はプラターヌ博士に尋ねてみるといい。
そこの袋にあるからね。
では、またのきかいに会おう!!
ダイゴより
ダイゴさん、ありがとう。
俺は袋に入っている物を確認した。そこには、
【メタグロスナイト】と言うメガ進化させる石があった。メタグロスに進化した持たせてあげよう。
サナ達は隣の部屋でまだ寝ていたので俺は食堂で朝ご飯を食べ、ジムに向かった。
ハクダンジムに着くと、女性の方が出迎えてくれた。
「ようこそチャレンジャー!ここはハクダンジムだよ。私はここのジムリーダーのビオラ!よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします。俺はバロンと言います」
自分の名前を名乗るのを忘れて後から言ってしまった。
「ではバロン君、バトルしちゃいましょうか!フィールドに案内するね」
俺は礼を言うとビオラに着いて行った。
少し歩くとバトルフィールドに着いた。
そこには審判の方がもう立っていてくれていたので、俺も早く準備をした。
まあ準備と言っても所定の位置に立だけどね。
「それではこれより!ジムリーダービオラ対チャレンジャーバロンの試合を始める。使用ポケモンは三体!ポケモンの入れ替えはチャレンジャーのみとする!それでは始め!」
「出番よ、アメタマ!」
「行ってこいケロマツ!」
ジム戦 第1ラウンド
☆ジムリーダービオラVSバロン☆
「ケロマツ、先手必勝だ!居合斬り!」
ケロマツはアメタマに瞬時に近づき攻撃しようとしたが、
「アメタマ、ケロマツの足下にバブル光線」
アメタマはケロマツの足下に泡状の光線を出してきた。
それは見事ケロマツの足下に付着しケロマツは体勢が崩れた!
「アメタマ、オーラロビーム!」
アメタマは虹色の光線をケロマツに当てようとしたがケロマツは体を仰け反らして紙一重で攻撃を回避した。
「ケロマツナイスだ!電光石火で一気に近づけ!」
ケロマツは体勢を立て直すと電光石火で直ぐにアメタマに近づいた。
「今だ!居合斬り!」
「そうはさせないわ!アメタマ、高速移動で避けてから、シザークロス!」
アメタマは凄い速さで下がってから横に移動しシザークロスを仕掛けてきたが、
「ケロマツ、居合斬りだ!」
ケロマツは居合斬りでアメタマのシザークロスを防いだ!
「これであなたのケロマツは動けない、今よ!アメタマ、オーロラビーム!」
「させない!ケロマツ、足でアメタマの口を封じてくれ!」
ケロマツは起用にアメタマの口を足で封じ、オーロラビームを口の中で爆発させた!
アメタマはその衝撃でふらつき、
「ケロマツ、トドメの居合斬り!」
ケロマツは居合斬りをアメタマに当て、戦闘不能にした。
「アメタマ、お疲れ様。見事ですね。次はそうはいきませんよ。出番よ、アメモース!」
ジム戦 第2ラウンド
☆アメモースVSケロマツ☆
アメモースはアメタマの進化形・・・飛行タイプがある虫ポケモンか。
「アメモース、銀色の風!」
アメモースから銀色の色をした風がケロマツを襲う。
「追撃よ!アメモース、ツバメ返し!」
アメモースが銀色の風の力で加速した!
「ケロマツ、居合斬りで迎撃してくれ!」
ケロマツは居合斬りで迎撃しようとしたがそれよりも早くアメモースのツバメ返しが当たった。
ケロマツはその攻撃が当たり戦闘不能になった。
「良くやったな。お疲れ様。出番だ、ヤヤコマ!」
ヤヤコマはバロンの周りを一周回って着地した。
ジム戦 第3ラウンド
☆アメモースVSヤヤコマ☆
「アメモース、ツバメ返しよ!」
「ヤヤコマ、ニトロチャージ!」
アメモースはヤヤコマに攻撃しようとしたが、ヤヤコマは瞬時に下降し、アメモースが上を通った瞬間、急上昇し攻撃を当てた!
更に攻撃を当てた時に、アメモースの体は燃え、地面に落下した。
「ヤヤコマ、トドメのエアスラッシュ!」
「アメモース避けて!」
アメモースは必死に逃げようとするが落下の時に羽を痛めていて動けなかった。
そこにヤヤコマのエアスラッシュが当たりアメモースは戦闘不能になった。
「アメモースお疲れ様です。バロン君強いね。ジムリーダーであるこの私の最後のポケモンは、頼んだよドラピオン!」
第4ラウンド
☆ドラピオンVSヤヤコマ☆
え!?ドタピオン!?毒と虫タイプか!
「私がドラピオン使うの驚いたでしょ」
「はい。しかもドラピオンはレベル40以上で進化するポケモンだったはず」
そうドラピオンはレベル42で進化するポケモンだ。ステータスは勿論高い。
だが!それに勝てる可能性があるポケモンは俺の手持ちにいる!
「ヤヤコマ、ドラピオンにエアスラッシュ!」
「ドラピオン、破壊光線!」
え!?破壊光線!?
これはヤバい!!
その時にはもう遅かった。破壊光線はヤヤコマの攻撃を簡単に跳ね返し、ヤヤコマに破壊光線が当たった。
ヤヤコマは地面に落ち、戦闘不能に・・・
「だが!これでドラピオンは動けない!ヤヤコマありがとうな。いけ!ピカチュウ!!」
俺の最後の切り札、ピカチュウ!!
頼んだぞ!!
俺のポケモン
ケロマツレベル17
ヤヤコマレベル19
ハリマロンレベル14
ピカチュウレベル30
ダンバルレベル5
持ち物
オボンの実 8個
オレンの実 6個
チーゴの実 10個
メタグロスナイト1個
・・・・・・・・・・・・
着々とレベルが上がってます。
3番道路のピカチュウは作中では紹介がありませんでしたが、レベル30です。
ダンバルはダイゴさんから貰いました♪
ゲームでは殿堂入り後に入手なんですけどね・・・