【完結】もしパンドラズ・アクターが獣殿であったのなら(連載版)   作:taisa01

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X兵隊元帥(曹長)様、ザンギ@様、5837様、モーリェ様、もっさん3666様、金欠鬼様、戌亥@様、代理石様

誤字報告ありがとうございます。
本当に、本当にありがとうございます。m(_ _)m


第2章 交易都市の冒険者
第1話


7日AM エ・ランテル門前

 

 エ・ランテルの門番は忙しい。

 

 交易都市として朝の開門と合わせて、多くの交易馬車が動き出す。荷物を一つ一つ確認しているわけではないが、通行書ぐらいはチェックしないと、あとあと問題となるので手が抜けない。

 

 交易馬車が一段落すると、近場に繰り出す冒険者が動き出す。こいつらは大体顔見知りなので、適当にこなせるがそれでも悪さをしないように時々釘を刺す。とはいえ、こいつらのおかげで街道が安全になり交易が増える。結果的に自分たちの守備隊もご飯が食べれるので、持ちつ持たれつである。

 

 しかし、そんないつもの光景とは大きくかけ離れた影を遠方に見つける。

 

「おい。なんだあれは?ちょっと一人上に上がって見てきてくれ」

 

 門番の一人が声を上げる。近くにいた年少の兵士が門の上にあがり、近づく影を観察する。

 

「馬車一頭に男女一人ずつ。あと魔獣らしき影が一体です」

「よ~し。そのまま警戒。怪しい動きをしたら声をあげろ」

「了解」

 

 門番たちは珍しく緊張感に満ちた時間をすごすことになる。この出来事は、この後続く

エ・ランテルの騒動の始まりであった。

 

 

******

7日昼 エ・ランテル 冒険者ギルド

 

 エ・ランテルの冒険者ギルドは、交易都市ということで依頼の質も量も豊富なため、王国内でも有数の規模を誇っている。

 

 今、その冒険者ギルドに大きな激震が走っている。

 

 目を見張る黄金の髪に、長身の体を支える均等のとれた筋肉。その身を包むのは白い品があるが見るからに魔法的な処理を施された制服。そして黄金の槍。その槍一本とっても相当の業物で、それこそアダマンタイト級冒険者が持っていても頷ける代物である。

 

 しかし問題は一人ではないのだ。

 

 もう一人は茶髪の少女だが、男とは色違いの黒い制服を身にまとっている。腰にはショートソード。そして布を巻きつけた矛を持っている。胸元にはマジックアイテムだろうか不思議な縦笛と、赤い卵のような種のようなものがかかっている。

 最後の一人、いや一体は巨大な体躯に、知性をたたえる瞳。強靭な毛皮と尻尾をもつ大型の魔獣が二人に付き従っているのだ。

 

「ラインハルトさん。ここが冒険者ギルドのようですね」

「では手続きを済ますとしようか」

「そうですね。ハムスケさんは、ちょっと中に入れそうにないので、入り口で待ってもらってもいいですか」

「わかったでござるよ。エンリ殿」

 

 この会話だけでも、どれだけ異常事態か冒険者達にはわかる。少なくとも人語を解する魔獣。それだけで討伐隊が編成されても可笑しくないレベルなのだが、この者達はそれを平然と引き連れているのだ。

 

「さて冒険者登録を行いたいのだが良いかな」

「帝国など他国での登録などはございますでしょうか」

 

 受付嬢が聞いたのは至極当然のことだ。持っている武器や服一つとっても、駆け出しが持つものではない。なにより魔獣まで引き連れているのだ。名の知れた冒険者である可能性のほうが高い。

 

「いや、他国にも登録していない。エンリ」

「はい。カルネ村村長と王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ様からの紹介状です」

「えっ」

 

 受付嬢は一瞬だれの紹介か、名前を聞いても知識と紐付かなかった。

 

 そもそも紹介状を持って冒険者ギルドに訪れるものは多い。特に辺境の場合、若いころから頭角を顕し村の守備兵として実践をくぐり抜け、一攫千金をめざし冒険者になるものもいる。腕が保証されるなら、最下位のカッパーでなくアイアンのプレートから始めてもらうことも珍しくない。

 

 しかし、問題は王国戦士長ガゼフ・ストロノーフの名である。王国では知らぬものがいぬ最強の戦士。そのようなものからの紹介状である。内容はわからないが、受付嬢は少なくとも自分では判断してはいけないと考えた。

 

「少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか。上役をお呼びしてまいります」

「ああ、かまわんよ」

 

 そう言うと黄金の男は、連れの少女を連れ壁に掲げられた依頼票を眺めるのだった。受付嬢は出来る限りいそいで、今いる中で一番えらい人にアポをとるのだった。

 

******

 

 しばし待つとラインハルト達はギルド長プルトン・アインザックに面会することとなった。

 さすがに目立つハムスケは、魔獣登録のために、裏庭に通され担当員に写生されている。

 

「私がギルド長プルトン・アインザックである」

「はじめましてギルド長。私はラインハルト・ハイドリヒ。こちらはエンリ・エモットだ」

「はじめまして」

 

 ギルド長プルトンは、冒険者時代から鍛え上げた人物眼で、目の前の二人を見る。しかし観察すればするほど、ここにいることが似つかわしくない存在に思えてならない。

 

「紹介状を確認させてもらった。そちらの御仁についてのみ記載されていたが、30名以上の賊と相対し単独で撃退。第五位階魔法を操るマジックキャスターにして槍兵。王国戦士長のお墨付きというが、少々盛りすぎではないかね」

「そんなことありません。事実、村を助けていただきました」

 

 ギルド長プルトンの言葉に、エンリは力の篭った反対の意を告げる。別に馬鹿にされたとはおもっていない。信じがたいことであることも分かっている。でも実際に助けてもらったことなので、実感が違う。

 

「別に疑っているわけではないが、いきなり高位にすることはできん。冒険者ギルドとしての実績がないからな。そこでハイドリヒ殿にはシルバーを。エンリ君にはカッパーを。外の魔獣はエンリ君の魔獣として登録するということで良いかな」

「それでかまわんよ。評価するのも卿らの領分である」

「腕は保証されているのだ。実績さえ立てれば相応に評価しよう」

 

 エンリは若干納得していないが、ラインハルトの言葉に自分の意見を下げた。ラインハルトがこういっているし、何より実績を立てれば良いのだ。

 

「そうだ当座の資金のためにも、これを売却したいのだが」

 

 ラインハルトは、そういうと懐から若干色の混じった輝く水晶を取り出す。ギルド長は鑑定魔法を使うまでもなく高位のマジックアイテムと予想できる。

 

「これは魔封じの水晶。第五位階まで保存できる代物だ。中には龍雷(ドラゴン・ライトニング) が封じこめられている」

「そ……それは」

 

 ギルド長はその価値を図りかねる。なにより、だれでも英雄級の魔法が1回とはいえ利用できる。しかも、正しい手続きを踏めば再度封入可能なアイテム。そんなものが目の前にでてきたのだ。

 

「正直に言おう。値が付けられない。下手な金額で購入したとしても、王城に持ち込むなどすれば、きっとそれ以上の価値が付くだろう。私に売るよりも、君が直接売ったほうが利益となろう」

「なに気にすることはない。まずこちらの通貨を碌に持っていない事情もある。そして誠実に対応しようとする卿ならば、正しく活用できよう。最終的に売却し差利を得たとしてもそれは卿が得るものだ」

「そういうことなら金貨二千枚で購入しよう。あと、私の権限で彼女をシルバーに昇格させる。これほどのアイテムを持つ君たちなら、早く上がるべきだ」

「了解した」

 

 そういうとギルド長とラインハルトは固く握手をするのだった。

 

「君ならきっとアダマンタイト級まで駆け上るだろう。期待しているよ」

「心得た」

 

******

 

7日 夕方

 

 ラインハルトとエンリは宿を取り、村からの物資の売却などを行っていた。従来であれば商家や露天に持込買取をしてもらっていたのだが、エンリ自身が冒険者になったので、冒険者ギルドからの紹介で持ち込む事ができるように成った。そのため過剰に値切られることも無く、時間こそかかったが随分と高く売ることができた。

 

 そんな二人はエ・ランテルにおけるもう一つの目的、バレアレ氏の工房に向かっている。

 

 バレアレ氏の工房は郊外にあった。高い煙突が2つ立っており、特有の薬品臭さが辺りを漂っている。

 

「ここがそうなのだな」

「はい。リィジー・バレアレ。エ・ランテル随一の薬師でありポーション作成の第一人者です」

「ああ。どんな人物か楽しみだ」

 

 そういうと、エンリはバレアレ氏の工房の扉を叩く。何度か叩くと、音が近づく。

 

「はい、どのような御用でしょうか」

「エンリ・エモットと申します。バレアレさんはいらっしゃいませんでしょうか」

「エンリ?!」

 

 エンリが声をかけると、突然扉が開き中には細身の少年が立っていた。くすんだ金の髪が、目を隠すように切りそろえられている。清潔感はそれなりにあるものの、見るものに陰気な雰囲気を感じさせる残念な少年である。

 

「え?あ……エンリ。だよね?」

「うん。久しぶりンフィーレア」

「どうしたんだい、エ・ランテルに来るのはすごく珍しいというか……」

「リィジーさんも含めてご紹介したい人を連れてきたの」

「ご紹介あっすいません」

「なに気にせんよ」

 

 話を聞けば二人は以前からの友人であったことが伺える。さらに言えば、少年の雰囲気はわかりやすい。声のトーンが上がり明らかにエンリを歓迎している。対するエンリは特に明確な変化はなく、友人の一人という感覚なのだろう。

 

 しかしエンリに夢中になっていたンフィーレアは、紹介というキーワードではじめて同行者がいることに気が付いた。

 

「中へどうぞ。いま祖母を呼んできます」

 

 そういうと、客間というには少々手狭だが、座って会話をするには十分な席に案内される。よく見れば奥には大きな圧力釜のようなものや、合成機材など、錬金術で使うと思わしき機器が鎮座している。どちらかと言えば工房の休憩用か商談用の席なのかもしれない。

 

 エンリがそんなことを考えていると、奥から老婆というにはいきいきした声が聞こえてくる。

 

「ああ、エンリの嬢ちゃんか久しぶりだねえ」

「ご無沙汰しております。リィジーさん」

「カルネ村の薬草取りをンフィーレアに任せるようになってからだから2・3年ぶりかね。大きくなったね~」

「リィジーさんもおかわりなく」

「で、どうしたんだい?急に」

 

 リィジーとエンリが簡単な挨拶を交わすと、ラインハルトの方に目を向ける。

 

「はじめまして。アインズ・ウール・ゴウンに所属するラインハルト・ハイドリヒという。世情の見聞を広めるため回っている。当面はこの街で冒険者をする予定だ」

 

 その後、エンリはここに来る前に買ってきた茶と茶菓子を出し、カルネ村の件をかいつまんで説明した。陰謀の件は伏せてであるが。そこまでエンリが話をして、リィジーはやっとラインハルトに対する警戒を解いたのだった。もっともンフィーレアは何故ラインハルトを警戒するのかわからなかったが。

 

「そんなことがあったのかい。しかし高位の魔法も扱える戦士か。英雄の領域というやつかね~」

「えてして自分の事はわからぬものだよ。私は他者の評価など気にはしないからな」

「で、そんな英雄殿が私らにどんな用事だい?ポーションの一般的な話でもしろってなら、エンリ嬢ちゃんの縁だ、このお茶菓子分ぐらい語ってやるよ」

「それも面白いだろうか、本題はこれだ」

 

 ラインハルトは、懐から赤いポーションを2つだす。

 

「こいつについて、専門家の知見を得たい」

「赤いポーションか……まさかね」

 

 そう言うと、リィジーは魔法で鑑定を行う。

 その途端、リィジーは大声で笑い出すのだ。

 

「ひひひ。ははははぁはぁ。ンフィーレア。ポーションは製造工程で必ず変色して青になる。そうだね」

「そうだね。お祖母ちゃん」

「こいつは、変色しないポーション。まさしく変色とは劣化と仮説は立てていたが、まさしく劣化しないポーションだよ」

「劣化しない?ということは時間経過による品質低下もないから、最高品位を維持できるの?」

「真なるポーションは神の血を示す。与太話と思っていたが真実だったとは。あんた!これをどこで手に入れた」

 

 リィジーは掴みかかる勢いでラインハルトにせまる。当のラインハルトは涼しい顔をし、隣のエンリはあっけに取られている。

 

「いや、どっかで手に入れたなら、わざわざ二本も見せる必要はない。アンタはナニカを知っている。だから二本わざわざ出したんだ」

「そうだな。で、卿なら次の行動はどうする」

「見た限りアンタは脅したところ無駄。私の目がたしかなら、それこそこの国の冒険者全員をけしかけたとしても無駄だね」

「お、お祖母ちゃん」

 

 ンフィーレアは、祖母のあんまりな言葉に呆れる。

 

「錬金術の深淵。覗けるなら残りの人生を差し出しても構わん」

「ほう。そして学んだことはその孫に継承させ、更なる高みをめざすか」

「無論じゃ」

 

 リィジーの目を見たラインハルトは満足気にいう。

 

「まあ、良かろう。そなたの渇望は見た。その2つは好きにすると良い。破壊して解析してみるも、実際に使って効果を確認するも。しばらくしたらもう一度聞くゆえ、ゆっくり考えると良い」

 

 そういうとラインハルトは用事が終わったと言わんばかりに、席を立つ。それに合わせてエンリも立ち上がる。

 

「しばらく、この街に居る故、何かあったら声をかけるが良い」

「じゃあ、リィジーさん。またね~」

 

 立ち去ろうとするエンリに、ンフィーレアが声をかける。

 

「エンリもしばらくこっちにいるの?」

「私も一応冒険者に登録したから、4・5日こっちに居る予定だよ」

「そうなんだ。どこの宿屋に泊まってるの?」

「黄金の輝き亭。ラインハルトさんといっしょよ」

「そうなんだ。同じ宿に二部屋とったんだ」

「え?一緒の部屋よ?」

「え?」

「じゃあ、またね~」

 

 そういうとエンリは手を振ってラインハルトの後を追う。一人残されたンフィーレアは、現実を受け入れることができなかった。

 

「どうしたんじゃ?ンフィーレア」

「ええええええええええええええええええええええ」

 

 その日、普段の異臭にもまして騒音まで撒き散らしたバレアレ家は周りの家に謝って回ったのだった。

 

 

******

 

 ラインハルトとエンリが宿に戻ると、メッセージカードが置かれていた。

 ラインハルトはメッセージカードを見るなり、エンリを引き連れ宿のもっとも大きく広い部屋の戸を叩く。

 

「お待ちしておりました。ラインハルト様」

「ああ、待たせたかな」

「シャルティア様は、中にお待ちでございます」

「待たせたな、シャルティア」

 

 奥で優雅に茶を飲んでいた少女の前に、執事のセバスが引いた椅子にラインハルトは静かに腰を降ろす。そして、タイミングを合わせたようにメイド姿のソリュシャンが紅茶を入れる。

 

 その流れるような行動に、エンリはあっけに取られ自分だけ場違いな場所に立っているのではないかと、錯覚に陥る。

 

 いや、紛れも無く場違いな場所である。

 

 シャルティアはレベル100の真祖の吸血鬼。セバスやソリュシャンでさえ、この世界でみれば高レベルの人外なのだ。そのなかレベルにすれば10にも満たない少女が居るというのは場違い以外のなにものでもない。

 

「エンリは私のななめ後ろに立つと良い」

「あら、しつけの最中でありんすか」

「愛児が様々な経験を得て成長しているのだ、そういうものではないよ」

「まあ、それは黄金の獣殿の趣味ということで。さて我らが至高の御方よりの指示でありんす。ソリュシャンは数日この街で派手にお金を使い、盗賊を釣るという点に変更はなし」

「かしこまりました。シャルティア様」

「セバスは数日はソリュシャンの執事として振る舞い、その後帝都に向けて出立するとなっているでありんす」

「かしこまりました。シャルティア様」

 

 シャルティアの言葉にソリュシャンとセバスは深々とお辞儀をする。

 

「で、黄金の獣殿には当面は名声を稼げといってましたが……」

「もう気が付いているか」

「無論。私を見くびらないでおくんなまし」

 

 エンリは二人が何のことを言っているのかわからなかった。

 

「ラインハルトさん。どのような事でしょうか」

「この街の墓地に大量のアンデットが集結している。儀式で少しずつ溜め込んでいるようだが、なにか暴発すれば一気に村を飲み込むぐらいにな」

「じゃあ、この街も危険なんですね」

「では、卿ならどうする?私の当面の目的は名声を稼ぐこと。最終的には国を作ることだ」

 

 エンリは与えられた状況から考える。しかし考えるまでもなく、答えには行き着いてしまっていた。

 

「私達の準備が整い次第暴発させ、都市に被害が出たところで私達の手で制圧します」

「それでは少なからず街の人間にも被害がでるぞ」

「私思ったんです。ただ平穏を望んでいても手に入らないって。多少の犠牲はあっても、前に進まないと掴み取れないって」

「と、いうことだ。シャルティアよ」

「さすがは黄金の獣殿が見出した赤子。下等生物にしておくのはもったいないでありんすね。どう?私の眷属となって永遠の夜に生きるのは」

「申し訳ありません。私は全部をラインハルトさんに捧げてカルネ村をお助けいただきました。光栄な申し出ですが、お断りさせて頂きます」

 

 その言葉にシャルティアは、満足そうに、何処か残念そうに頷くのであった。

 

「では2つの作戦を同時に進めるとしようか」

「異存ありんせん」

 

 この夜、数日後にエ・ランテルがアンデットに襲撃されることが決定した。

 

 

 

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 エンリは服を脱ぎ部屋着に着替え、黒い軍服のホコリを払ったりしている。

 ふと気になってラインハルトに質問する。

 

「ラインハルトさん。今日ギルド長に買収のような売買を行ったのはなぜですか?」

「ああ、ただ効率を考えたからにすぎんよ。実際知っての通り王国の通貨が少ない。技術レベルを探るにも、先程の作戦にも金がいる。なら価値がわかり誠実で執着しない取引相手は上々だ」

「そうですか」

 

 たとえば、リィジーさんに売った場合

 お金を吐き出し買うだけ買うだろう。その後は?

 研究が進まねばまた寄越せと言い出しそうだ。

 

「なんか噂に聞く麻薬みたいで嫌ですね」

「人の欲を見抜くのは必要なことだぞ。あのモノはアイテムにこそ執着はないが、この街には執着があると見える」

「じゃあ、今の私の欲は分かりますか?」

 

 そういうと、エンリは座るラインハルトにしなだれ掛かり、頭を胸の上におくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




※悲報:エンリのネーミングセンスはモモンガ様と同レベル

次回はエ・ランテル襲撃戦




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