SIREN(サイレン)/小説   作:ドラ麦茶

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第四十五話 須田恭也 蛇ノ首谷/折臥ノ森 第二日/七時〇三分四十一秒

 羽生蛇村の北にそそり立つ合石岳。その中腹の蛇ノ首谷からは、村を一望することができる。須田恭也と神代美耶子は崖の上に立ち、はるか南に広がる赤い海を見下ろしていた。水平線の先に、まぶしい光の柱が空に向かって伸びており、その光の先から、漆黒の雲が湧き出し、空を覆っているのだ。

 

 恭也は、村を訪れる前、インターネットで村の怪現象についていろいろと調べていた。その中に、二十七年前の土砂災害の数日前に起こった謎の発光現象というのがあった。この発光現象は、村ではたびたび発生しているようで、災いの前兆として恐れられているようだった。もっとも、大きな災害の前にこのような謎の自然現象が起こることは、世界中で報告されている。恭也はあまり気にしていなかったのだが、二十七年前と今日、同じ現象が起こったのは、偶然ではないだろう。村に起こっている怪現象と関係があるのは、間違いなさそうだ。

 

「……そんな……まさか……戻って来るなんて……」

 

 美耶子は怯えていた。小さく身体を震わせ、光から逃れようとしているのか、後退りする。

 

「戻って来る? 何が戻って来るの?」

 

 詳しい話を聞こうとした恭也だったが、身体がビクンと震えた。屍人に見つかった。

 

 森の中から、低い唸り声を上げながら四つん這いの屍人が走り出してきた。犬型の屍人だ。田堀の廃屋を脱出した直後から、頻繁に遭遇するようになった。人型の屍人と比べて知能は低下しており、武器を使うことはないが、身体能力は向上している。素早く動き回り力も強い。人型の屍人よりも厄介な相手だった。火掻き棒を構える恭也。跳びかかろうとする犬屍人の頭に向けて振り下ろす。怯んだ犬屍人にさらに攻撃を加えた。四度殴ると、犬屍人は動かなくなった。

 

 素早く幻視の能力を使い、周囲の様子を確認する恭也。二体、三体と、次々と屍人の気配が見つかった。そのほとんどが犬屍人だ。一体でも厄介な相手なのに、複数に見つかると太刀打ちできない。

 

「――行こう」

 

 美耶子の手を取る恭也。屍人のいない安全な場所へ逃げる。それが、今の恭也たちの目的だった。

 

 しかし。

 

 美耶子は立ち止まった。

 

「だめ……逃げても無駄……村のどこに行っても、ヤツらはいる」

 

「でも、逃げないと、襲われちゃうよ。こんなに大勢の屍人、俺一人じゃ、とてもじゃないけど倒せない」

 

 美耶子は、大きく首を横に振った。「あいつらを束ねているヤツがいる」

 

「束ねているヤツ?」

 

「ああ。犬屍人は、単独で行動することはない。必ず群れで行動し、どこかに命令を出しているヤツがいるんだ。そいつを倒せば、全員、動きが止まるはずだ」

 

 犬屍人に命令を出すヤツ――頭脳屍人(ブレイン)とでも呼ぶべき存在がいるというのか。ならば、最優先で見つけ、倒さなければ。

 

 恭也と美耶子は近くにあった(ほこら)の陰に身を隠した。注意深く幻視を行い、頭脳屍人の気配を探る。かなり時間がかかったが、それらしい者の視点を発見することができた。ここから西、眞魚川を越えた先に二階建ての古い建物があり、その近くにいる。武器は持っていないが、すぐ側に犬屍人を従えていた。二体とも油断なく周囲を警戒しており、簡単には近づけそうにない。

 

 恭也は火掻き棒を握りしめた。ずっとこれを武器にして戦って来たが、それも限界かもしれない。犬屍人と戦うには少々頼りないし、拳銃や猟銃を持った人型の屍人も沢山いる。何か、別の武器があればいいのだが……。

 

 恭也と美耶子は、ひとまず頭脳屍人がいる建物へ向かうことにした。祠の近くには比較的大きな砂利道があり、電車のレールのようなものが引かれていた。美耶子が言うには、トロッコのレールらしい。この蛇ノ首谷の東には、かつて大きな鉱山があり、そこで採れた錫を運ぶためのものだそうだ。これを西へたどれば建物があるはずだ。建物は、運ばれてきた錫を選鉱していた場所だという。

 

 しばらくレールに沿って道を進むと、眞魚川を渡るための吊り橋があった。レールはその先へと続いている。橋の下を覗くと、はるか下に川の流れが見えた。もし落ちたらひとたまりもないだろう。吊り橋はかなり古く、今にも崩れ落ちそうだ。しかし、慎重に乗ってみると、意外と揺れは少なく、恭也と美耶子二人程度なら問題なく渡ることができそうだった。元はトロッコが行き来していた吊り橋だ。かなり頑丈にできているのだろう。二人は吊り橋を渡った。すぐ正面に、木製の古い建物があり、レールはその中に続いている。

 

 頭脳屍人はこの建物の裏にいると思われた。倒すためには中を抜けなければならないが、建物の中にも二体の犬屍人の気配があった。一体でも倒すのに苦労する犬屍人だ。二体同時に戦いになれば、かなり分が悪いだろう。幸い、犬屍人も、人型の屍人と同じく、一定の行動パターンを繰り返す傾向にある。それを利用すれば、なんとかなるかもしれない。恭也は幻視で様子を探った。一体は選鉱所の裏口付近にじっとして動かず、周囲を警戒している。もう一体は、廊下を頻繁に行き来していた。建物の北側の一角には鉱員の休憩所と思われる部屋があり、犬屍人はその中へと入って行く。中には小さな机と棚があり、犬屍人は、棚に置かれている日本酒の一升瓶をしばらくじっと見ていた。やがて部屋を出て、建物の南側へと走って行く。少し走ると廊下が南と西に分かれており、南側の廊下には、工事現場などで進入禁止を伝えるバリケードが立てられてあった。高さは五十センチほどで、乗り越えたりそばを通り抜けたりするのは可能そうだ。しかし、犬屍人はしばらくバリケードを見つめた後、廊下を西に曲がった。西側の廊下は裏口に通じており、もう一体の犬屍人がいる。そこでしばらくじっとしていた犬屍人だったが、やがて廊下を戻り始めた。そして、またバリケードを見つめた後、北の休憩所に向かって走る。

 

「アイツ、律儀に進入禁止を守っているな」同じく犬屍人を幻視していた美耶子が言った。

 

 美耶子の言う通り、犬屍人は決してバリケードの向こう側へ行こうとはせず、休憩所と裏口をずっと行き来していた。これは、利用できるかもしれない。考える恭也。犬屍人が休憩所に行っている間に、バリケードを西側の廊下に移動することができないだろうか? そうすれば、犬屍人は南に向かうはずである。その隙にまた南にバリケードを戻せば、もう犬屍人は戻って来られないだろう。裏口を見張っている一体だけなら、なんとか倒せるはずだ。

 

 恭也は美耶子に作戦を伝え、実行に移った。美耶子をその場に残し、犬屍人が休憩所に向かうのを待って、建物の中に入る。建物内の明かりは点けられており、ライトを使わなくても行動できた。どこからか、車のエンジン音に似た低い音も聞こえてくる。まるで、まだ選鉱所が稼働しているかのような雰囲気だ。

 

 歩くたびにぎしぎしときしむ板張りの廊下を進み、バリケードの前まで来た恭也は、裏口前の犬屍人に気付かれないよう、静かにバリケードを西側の廊下へ移動させた。そして、素早く外に出る。直後に、休憩所を出た犬屍人が戻って来た。バリケードの前に立った犬屍人は、しばらくじっと見つめた後、恭也の目論見通り、南の廊下を走って行った。うまく行った。再び建物の中に入った恭也は、バリケードを元の場所に戻した。

 

 これでいい。後は、裏口を見張っている犬屍人を倒すだけである。慎重に様子を窺い、背を向けた隙に忍び寄って、火掻き棒で何度も殴った。動かなくなる犬屍人。しばらくは安全だ。恭也は美耶子を呼び、裏口から外に出た。

 

 選鉱所の裏は緩やかな下り坂で、すぐ側に大きな水たまりがあった。頭脳屍人はその先にいると思われる。水たまりはかなり大きく、向こう側へ行くには中に入るしかない。ずっと雨に打たれ続け全身びしょ濡れだから、いまさら水たまりに入るのに抵抗は無い。恭也は、水たまりに足を踏み入れようとした。

 

「――待て! 危ない!!」

 

 美耶子が叫び、腕を引っ張った。華奢な身体からは想像もできないほどの力で、恭也は思わず尻餅をついて倒れる。

 

「見ろ」

 

 美耶子が水たまりの一角を指さした。切断された電線が垂れていて、水たまりの中に沈んでいる。よく見ると、水たまりはバチバチと青い火花が散っていた。電気は止まっていないようだ。そのまま足を踏み入れていたら感電するところだった。

 

 立ち上がる恭也。水たまりを渡るためには、電気を止めなければならない。だが、どうすればいいのだろう? 垂れさがっている電線を切断すれば電気は止まるだろうが、道具も知識もない恭也が行うのはあまりにも危険だろう。電源を切るのが一番だが、それには送電所まで行かなければならない。送電所がどこにあるのかは判らないが、少なくとも選鉱所の近くには無いだろう。

 

 ……待てよ?

 

 水たまりに垂れた電線を見る恭也。電線は、電柱ではなく、選鉱所の屋根から垂れている。と、いうことは、この電線は、送電所から選鉱所へ電気を供給するものではなく、選鉱所の電気をどこか別の場所へ送るためのものなのだろう。ならば、選鉱所のブレーカーを落とせばいいはずだ。一度建物の中に戻る。幸い、ブレーカーは裏口のすぐそばにあり、簡単に見つけることができた。スイッチを下ろし、外に出て確認すると、水たまりを飛び散っている火花は治まった。これで渡ることができるだろう。

 

 水たまりに入ろうとした恭也だったが、ビクン、と、身体が震え、上から恭也を見下ろす視点が見えた。また見つかった!? 周囲を探ろうとする恭也。銃声が鳴り響き、足元の土が大きくはじけ飛んだ。驚いて後退りする。銃を持っているヤツがいる。銃声の聞こえた方を見ると、水たまりのそばに電柱が一本立っており、その上に、トンボのような羽根が生えた屍人が止まっていた。右手に拳銃を持ち、銃口をこちらに向けている。薄いブルーのワイシャツに紺のスラックス。警察官の格好だ。恭也の脳裏に、この怪異に巻き込まれた時の出来事――頭のおかしな警官に追われ、銃で撃たれ、川に転落した時の記憶がよみがえる。あの羽根屍人は、あの時の警官だ。間違いない。

 

 再び銃声が響き、足元の土が弾けた。恭也は建物の中に戻った。屍人は羽根をはばたかせ、電柱の上から飛び立った。幸いと言うべきか、建物の中に入ろうとはせず、宙を飛びながら周囲を警戒している。建物の中にいる限り撃たれる心配はなさそうだが、宙を飛ばれては、火掻き棒では手が出せない。このままでは身動きが取れない。さっき倒した犬屍人も、そろそろよみがえる頃だ。どうすればいい……。

 

「……あれは、駐在員の石田だな?」

 

 幻視で羽根屍人の様子を探っていた美耶子が言った。確か、求導女の八尾比沙子が、そう呼んでいたように思う。

 

 美耶子は続ける。「石田は、酒グセが悪いことで有名だ。休憩所に日本酒があったろう? あれで、ワナを仕掛けられないか?」

 

 確かに、犬屍人を幻視した時、休憩所の棚に日本酒の一升瓶があった。考える恭也。日本酒をさっきの水たまりに撒いてみてはどうだろうか? 酒の臭いにつられ、水たまりに下りてくるかもしれない。そこでブレーカーを入れれば、感電させられるはずだ。バカげた作戦のようにも思えるが、屍人は知能が低く、犬屍人や羽根屍人はもはや獣並みと言っていい。成功する可能性は高いはずだ。よし。やってみよう。

 

 恭也は休憩室へと移動し、棚の中の一升瓶を取った。再び裏口へ戻り、羽根屍人の幻視を行う。羽根屍人は選鉱所の上を飛び回り、周囲を警戒している。表口の方へ移動した隙を付き、外に出て、水たまりに一升瓶を投げ入れた。瓶が割れ、辺りに日本酒の強いにおいが立ち込める。

 

 頭上で羽虫がはばたくような音が聞こえた。羽根屍人が迫っている。恭也は選鉱所の中に戻り、幻視を行う。しばらく屋根の上を飛び回っていた羽根屍人だったが、日本酒の臭いに気が付いたのか、水たまりを見つめ始めた。そして、水たまりの中に下りると、顔を近づけ、水を舐めはじめた。

 

 うまくいった。恭也は幻視をやめ、ブレーカーのレバーを上げた。バチン、と、弾け飛ぶ音と同時に、尻尾を踏まれた小犬のような悲鳴が聞こえてきた。レバーを下げる。外に出て確認すると、羽根屍人はひっくり返って気を失っていた。これでしばらくは動けないだろう。今のうちに、頭脳屍人を倒さなければ。

 

「まずい、移動しているぞ」後ろで美耶子が幻視をしていた。「今の音に驚いたようだ」

 

 恭也も幻視を行う。頭脳屍人は選鉱所から離れ、コンクリート製の橋を渡っていた。この選鉱所の南には車が走れるほどの大きな道があったので、恐らくそこを東に向かっているのだろう。橋を渡った頭脳屍人は、電話ボックスの横を通り抜け、道端に停められていた車のそばの砂利道へと入る。さらにそこから道を逸れ、森の中へと入って行った。そして、地面に大きな穴が開いている場所で止まった。

 

「――追うぞ」

 

 美耶子に言われ、恭也は選鉱所から離れようとした。

 

 ――うん?

 

 立ち止まる恭也。意識を失っている羽根屍人のそばに、拳銃が落ちていた。感電で弾き飛ばされたひょうしに手放してしまったのだろう。銃弾も何発か散らばっている。

 

 恭也はこれまで、倒した屍人から武器を奪おうと試みたことが何度かあるが、手が硬直しており、奪うことができなかった。これはチャンスだ。恭也は、拳銃と銃弾を拾い、羽根屍人が意識を取り戻す前に離れた。

 

 コンクリート製の橋を渡り、公衆電話のそばまで来た恭也と美耶子。頭脳屍人は相変わらず森の中にいて、そばには犬屍人を従えている。

 

 拳銃を手に入れた恭也だったが、いま使うのは得策ではないと思った。素人が簡単に扱える物ではないだろう。素早く動き回る犬屍人相手ならなおさらだ。火掻き棒で戦った方がいい。しかし、犬屍人一体なら火掻き棒でも十分だが、戦っている間に頭脳屍人は逃げてしまうだろう。それでは意味がない。ここも、何か策を講じなければ。恭也は、美耶子を見た。

 

「……なんであたしを見る?」不満そうな顔の美耶子。

 

「いや、戦うのは俺だから、アイデアを出すのは美耶子の役かな、と思って」

 

「勝手に分業制にするな。たまにはお前も考えろ」

 

「じゃあ、たまには美耶子も戦ってみる?」

 

「こんなか弱い女の娘を戦わせるつもりか? お前、サイテーだな」

 

「だったら、早く考えて」

 

 せかすように言うと、美耶子は文句を言いながらも考え始めた。

 

 恭也も、何かないかと周囲を見回す。電話ボックスの近くにジッポ式のライターが落ちていることに気が付いた。拾ってみると、大きさの割にズシリと重く、かなりの高級品のようだった。最近誰かが落としていった物だろう。何かの役に立ちそうなので、持っていくことにした。

 

「――そう言えば、この先に車が停められていたな」と、美耶子。「何か使える物があるかもしれない。行ってみよう」

 

 二人はその場を離れ、車が停められている場所へ向かった。

 

 車はかなりの高級車で、まだ新車といってもよいほどの状態だった。キーさえあれば動きそうではあるが、そばの崖が崩れ、前半分が土砂に埋もれていた。それで乗り捨てて行ったのだろう。後部座席とトランクの鍵はかけられていなかった。中を調べてみたが、使えそうなものは何も無かった。ただ、崖崩れの影響からか、給油口からガソリンが漏れ出し、地面に広がっていた。

 

「さっき、ライターを拾ったな?」美耶子が言う。「それで、車に火を点けられないか? 車が燃えれば、様子を見に来るかもしれない」

 

 恐ろしいことを平気で言うな……恭也は苦笑いする。車には、大型のネコ科の動物が走る姿のエムブレムがある。車には詳しくない恭也だったが、その車が高級車の代名詞とも言えるジャガーであることをは判った。それが燃やされたとなれば、所有者は発狂するだろう。

 

 だが、そんなことを言っている状況ではないことは確かだ。恭也はライターを取り出すと、スイッチを押した。ジッポ式なのでスイッチから指を離しても火は消えない。恭也は車に向かってライターを投げた。うまい具合にガソリンが漏れたところに落ち、炎が燃え広がった。炎は車を包み込み、やがて、大きな爆発が起こり、黒煙を上げながらさらに燃え上がった。

 

 幻視を行う。頭脳屍人はその場を動かなかったが、犬屍人は頭脳屍人のそばを離れ、砂利道を下っていた。爆発音に気付き、様子を見に来たのだろう。恭也と美耶子は電話ボックスの近くに隠れた。しばらくすると犬屍人が現れ、車のそばに走って行った。その隙に二人は砂利道へ入り、頭脳屍人がいる場所へ走る。

 

「……というか、犬屍人をおびき寄せるだけなら、他に方法があったんじゃないの? クラクションを鳴らすとか」恭也は砂利道を走りながら、後ろの美耶子に言う。「何も燃やすことはなかったような」

 

「気にするな。村であんな車に乗るのは宮田くらいだ。むしろ、いい気味だ」

 

 美耶子は悪びれた様子もない。宮田というのが誰なのか恭也には判らなかったが、気の毒に。

 

 恭也は砂利道を逸れ、森の中へ入る。木の陰に身を隠しながら慎重に進み、頭脳屍人のそばまでやって来た。頭脳屍人は、足元にある大きな穴を見ていた。こちらには気付いていない。恭也は背後から静かに忍び寄り、そして、火掻き棒を振るった。不意を突かれ、前のめりに大きく倒れる屍人。逃げようとしたところに、さらに火掻き棒を振るう。屍人は、あっけなく動かなくなった。

 

 恭也は改めて幻視をし、周囲の気配を探った。さっきまで徘徊していた犬屍人は、全て、動かなくなっている。美耶子の言う通り、頭脳屍人を倒せば近くの犬屍人たちは動かなくなるようだ。

 

「やったな、恭也」美耶子が、笑顔で迎えてくれる。「これで、この辺りはしばらく安全だ。行こう」

 

 恭也と美耶子はその場を離れた。

 

 

 

 

 

 


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