ラブライブ!+man   作:shintaro-0630

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どうも!シンタローです!
今回はアニメで言う八話!の後編です!
ここのシーンは最高ですね!
希のμ'sを想う気持ち...涙が止まりません!
(´;ω;`)ウッ…
では本編に...と行きたいのですが
私...Aqoursの1stライブに行って参りましたああああ!!
いやー!最高でしたね!1stライブ!
僕はやっぱり想いよひとつになれが印象に残ってますね〜
2日目のときが1番泣きましたね
のどもカラカラです!w
とここまでにしとかないとずっと喋ってしまいそうなので
本編行きましょうか!
それでは本編!どうぞ!


二十話(後編) 私の望み

二十話 (後編)私の望み

慎と真姫は二人の帰り道を辿る。

二人は希と絵里に気づかれないように探しながら辺りを見渡し、慎重に歩く。

「あ!あそこだ!」

ようやく二人を見つけた。

慎と真姫は二人の近くにより、隠れて二人の話を聞いた。

「本当によかったの?」

「ええって言ってるやろ?」

「ちゃんと言うべきよ...希が言えばみんな協力してくれるはずよ」

「ウチにはこれがあれば充分やし」

希は笑ってまたカードを見せる。

「...意地っ張り」

「えりちに言われたくないなぁ」

二人の話を聞いていた慎と真姫は顔を見合わせる。

「やっぱり何か隠してる」

「そうね」

真姫も希と絵里の様子から何か感じ取っていたようだ。

「それじゃあね」

「希!」

希と絵里が別れようとする。

「待って!」

二人を呼び止める真姫。

「真姫ちゃん...」

「真姫...」

二人は少し驚く。尾行されてたら誰だって驚く。

「絵里、希。」

真姫の後に物陰から出てくる慎。

「慎くん...」

「慎...」

真姫と同じ反応をする。

「二人ともどうして...」

絵里が二人にここにいる理由を聞く。

「なんでって...友達が悩んでんのにほっとけるわけないだろ?二人ともわかりやすいんだからバレてるぞ?まぁ他のみんなは気づいてなかったけど...」

「ちゃんと話してよ...」

「...わかった」

希が頷く。

「ウチの家もうすぐやし、ウチの家で話そ?」

「わかった」

慎と真姫は二人の後をついて行った。

 

マンション。

扉の前で希が鍵を取り出す。

希の家はここみたいだ。

希が鍵を開けて慎と真姫と絵里を中にいれる。

「お邪魔します」

慎と真姫は軽く挨拶をして家の中に入った。

絵里はなれているのか何も言わずに入っていった。

椅子が四つ置いてあるリビング。

慎と真姫と絵里はそこに座る。

慎は周りを見渡す。

いたってシンプルな部屋でよく見てみると家族分必要なものが一つしかなかった。

「一人ぐらし...なの?」

真姫が希に聞く。

慎も真姫と同じことを聞こうとしていた。

「...うん」

少しためてから希が頷く。

お茶をいれてくれていて背中しかわからないが声から希が少し寂しがっていることが読み取れた。

「両親の都合で転勤が多くてね」

希が事情を説明する。

「だから音ノ木坂に入学したときやっと居場所が見つかったって喜んでたのよ」

絵里が説明を付け加える。

「もう...やめてよこんな時に話すことじゃないよ」

希が照れくさそうに絵里に怒る。

「ちゃんと話してよ...もうここまできたんだから...」

真姫が言う。

 

「...別に何もないんよ」

希はまた隠そうとする。

 

「希!」

絵里が椅子から立ち上がって希の名前を呼ぶ。

絵里はやっぱり何か知ってるようだ。

「だから本当に何もないんよ。ここにきてもらったのは慎くんと真姫ちゃんが心配してくれてここまできてくれたんやしそのお礼で家にきてもらったってことや」

「心配してくれてありがと。ウチは大丈夫やから」

希はずっと背中を向けたまま話す。

「何も無いわけないだろ」

「慎?」

慎は少し怒っていた。

今まで聞いたことのないくらい低い声で希に向かって喋る。

その様子を見て、真姫と絵里は少し縮こまっていた。

「一昨日理事長室に行った時、実は俺、理事長に怒られたんだ。」

「どうして?」

真姫が慎に聞く。

「理事長が俺たちの話、聞いてたんだ。その後呼び出されて...」

「俺、あの時自分のことしか考えてなかったんだ。自分のために口実つけて絵里の意見を無視しようとした...そこで理事長が」

「自分の意見だけじゃなくてみんなの意見も聞せって言われたんだ。」

「相談のときお前はほとんど喋ってなかった」

「まだお前の意見、思ってること聞いてない」

「ちゃんと俺達に話して欲しい」

「悩みがあるなら一緒に解決したい」

 

「大切な友達なんだから」

 

慎がそういうと

「...転校ばかりで友達はいなかった」

希が話し始めた。

「当然分かり合える相手も...」

「でも音ノ木坂にきて初めて出会った」

「自分を大切にするあまり周りと距離を置いてうまくとけ込めない」

「ずるができない。まるで自分のような人に」

「想いは人一倍強く人とぶつかって」

「そんな人と一緒にいたいと思って声をかけた」

「それがエリチやったんよ」

希は振り返って絵里の方をみた。

そしてまた話し始めた。

「その後も同じ想いを持つ人がいるのにどうしても手を取り合えなくて」

「真姫ちゃん見た時も熱い想いはあるけれど、どうやって繋がっていいかわからなくて...」

「そんな人がここにも、ここにも...」

「でもそんなとき」

 

「そんなみんなを繋いでくれる存在が現れた」

 

「想いを同じくする人がいて、それを存在が現れた」

「必ず形にしたかった」

 

「ウチにとってμ'sは奇跡やったから」

 

「この九人で何かを残したかった」

「それがウチの願い...夢やったんよ...」

 

「確かに歌という形になればよかったのかもしれない」

「でもこの九人は、μ'sはとっくに生み出してる」

「もう夢はとっくに叶ってる」

「ウチの夢はとっくに...」

「だからこの話はおしまいそれでいいやろ?」

「って希は言うんだけど...どうする?」

慎と真姫は顔を見合わせた二人とも携帯を取り出した。

絵里も携帯を取り出す。

「まさか!みんなをここに集めるの?」

希が三人の行動で何をしようとしているのか察したようだ。

「いいでしょ?一度くらいみんなを招待しても」

 

「友達...なんだから」

 

真姫は照れる様子もなく、嬉しそうに片目を閉じ希にウインクした。

 

慎、真姫、絵里の三人によって希の家にμ'sの全員が集まった。

「急にすまない。呼び出して...」

「さっきまでみんなで考えていたラブソング...もうちょっとだけやってみないか?」

「ええー!やっぱり作るの!?」

慎の発言に六人が驚く。

「そうよ。みんなで作るのよ」

真姫もみんなを強調して言う。

「どうしたの?真姫ちゃん慎ちゃん」

花陽が聞くと

二人は顔をまた見合わせて

「ちょっと色々あったんだよな」

慎はにやけながら頭をかく。

「そういうこと!」

真姫も嬉しそうにしている。

「二人とも気持ち悪いですよ...」

「気持ち悪いってなんだよ!?」

海未と慎のやり取りを無視して真姫は説明を始めた。

「みんなで言葉を出し合って作るのそれってまだやったことないんじゃない?海未や慎に任せっきりじゃなくて私も作詞してみたいなぁ...って」

真姫は希の言ったことを口にはしなかった。

「みんなで言葉を出し合ってかぁ...ん?」

花陽が何かに気づく。

希のベッドに座り机の方に手を伸ばして何かを手に取る。

「これは...?」

花陽が手に取ったもの。それはμ'sの集合写真だった。

「あ!」

希は花陽から素早く写真を奪った。

「そういうの飾ってるなんて以外ね!」

にこがちょっと嬉しそうに言う。

「別にいいやろ...ウチだってそれくらいするよ...」

「友達...なんやから...」

希は顔を赤くしながら言う。

「希ちゃん!」

「可愛いにゃ〜!」

みんなが希に集まって行く中、慎と真姫はその光景を見ていた。

「良かったなぁ...なんとかなって」

慎は横にいる真姫に話しかける。

「ええ...」

真姫は小さく頷いた。

「希も絵里もあなたに感謝してるわよ?」

「そんなことない。理事長に言われなきゃ気づけなかったことだ...」

「でも行動したのはあなたでしょ?」

「まあ、そうだが...」

「慎」

名前を呼ばれ、慎は真姫の方を向いた。

そして真姫も慎の方を向いた。

「私の大切な友達を助けてくれて」

 

「本当にありがとう」

真姫は笑顔で慎にお礼を言った。

 

久しぶりに見る。

この笑顔。

慎は小さい頃の真姫を思い出した。

 

「あ!見て!」

穂乃果が窓から外を見る。

「わぁ〜!」

外は雪が降っていた。

 

全員が外へ駆け出していった。

そして

十人で円を作る。

 

「本当にありがとう」

慎はその笑顔が忘れられなかった

いつものように照れる様子もなく、心からの感謝。

 

慎の近くに一片降ってきた。

慎はそれを手を受け皿にして雪を握る。

手の温もりですぐに溶けてゆく。

慎はその手を自分の胸の方に押し当てた。

 

「好き」

 

慎は一言だけ呟いた。

隣にいる希と同じタイミングだった。

希はこちらを見てにこっと笑った。

同じタイミングでかぶったことの嬉しさと感謝を伝えてることが希の目で感じられた。

 

でも慎はそれは希の「好き」の意味は違う。

それだけはわかった。

 

慎は上の雲を見上げ雪を切なげに見ていた。

 

 

 




...いかがでしたでしょうか?
今回は本編とは少し内容を変えて、でも行き着く先は同じという形になりました。
なかなか書いてて楽しかったです!
でもやっぱり本編のところは情景の伝え方を工夫するだけでいいので
なんだか捻りがいがないなぁと感じました。
最後に近づくにつれ、オリジナルの物語を書くつもりなのですごく楽しみです!
次回!九話!スノハレ回!お楽しみに!

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