ラブライブ!+man   作:shintaro-0630

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どうもシンタローです!
今回は中編になってしまいました...
どうもすみませんm(_ _)m
Aqoursの1stライブもありますので時間的にも
文章の量的にも考えて中編にせざるを得なかったです...
僕は1stライブは一日目はライビュ、二日目は現地って感じで一応両日参戦という形です。
いや〜楽しみですね〜!
あとTwitterで報告しましたが今度活動報告になぜこんな長期も休んだ理由を書くのでよければ、っていうか正直凄く見て欲しいです。
一番見て欲しいのは本編ですがなぜこのタイミングでまた書き始めたのかも書きたいと思います。
よろしくお願いします!
前書きが長くなりました
それでは本編いってみましょう!
どうぞ!


二十話(中編) 私の望み

二十話(中編)私の望み

 

部室

十人が入るには少し狭い部屋で十人は全員、机とずっとにらめっこをしていた。

「決まらないねぇ...」

凛が他の九人が何かの意地で言わなかったことをさらっと言う。

凛の言葉に全員集中が切れたのか

「そうね...」

「難しいですね」

他のみんなも次々に弱音を吐く。

「さすがにここまで決まらないとな...」

昼から始めたこのアイデア出しはもうすぐおやつタイムへ突入しそうになってる程だった。

「今回は穂乃果も珍しくずっと考えていましたね...」

海未が穂乃果の方を見ると

「寝てる!?」

海未の声にびっくりしたのか穂乃果が「ンがッ」と目を覚ます。

「真面目にやってると思えば...熟睡してたのね...呆れた」

真姫がため息をつく。

「いや〜ちょっと眠たくなっちゃって〜」

穂乃果が頭をかく。

「誰もアイデアが出てこないとかお前らどんだけ恋愛に疎いんだよ...」

慎が小馬鹿にしたような口調で言う。

「だって女子校だしそんなのないもん!」

凛が文句を言う。

「じゃあ慎ちゃんはあるの?」

花陽が聞く。

「ん?まあな。」

慎が得意気に答える。

「そういや慎くんのペンだけやたら動いてたもんね」

「いや、希。慎が自信を持ったアイデアってかなり...」

「あ...」

慎以外の九人が声を揃えて言う。

「なんだ?どうしたんだよ?それじゃ言うぞ?」

慎がメモに書いた文を読んでいく。

そのメモには聞くに耐えない文が書かれていた。

「どうだ?」

慎がメモを読み終える。

「うぅ...」

「聞いててこっちが恥ずかしかったです...」

九人は全員耳を抑えていた。

「よくもまあ恥ずかしからずにそんな歌詞が書けるわね...」

にこの顔色が悪い。

「ま、まぁ慎ちゃんの気持ちがよく伝わったよ!」

ことりが気を使ったフォローを入れる。

「だろ?いい歌詞だよな?」

「え!?えっーと...」

ことりが慎から目をそらす。

「ことり、駄目なことは駄目って言わないと...」

海未がことりを注意する。

「ん?だってことりはいいって...」

「け、ケロッとしている...」

花陽が机に突っ伏している。

どうやら歌詞の酷さに気づいていないようだ。

「凛には何のことかわからなかったにゃ」

「ねぇねぇ海未ちゃんこれってどういうこと?」

「耳塞ぐゲームが始まったのかと思ったにゃ」

「あ!穂乃果も!」

「誰が勝ったにゃ!?慎ちゃん判定!」

凛と穂乃果が2人で会話を始める。

「2人は歌詞作りには向いてないかもね...」

絵里が呆れた様子で2人を見る。

「慎は今回はあてにならなそうね...」

「でもことりはいい歌詞って...」

ゴスッ!

「いってぇ!海未なにすんだよ!」

慎が海未に叩かれる。

「話が進まないので慎は黙っていて下さい。この歌詞は却下です」

「え?なんでだよ?」

「な・ん・で・も!です!」

海未の物凄い剣幕に

「わ、わかったよ...いい歌詞だと思うんだけどな...」

慎は納得いかないような顔でしぶしぶ歌詞の書いた紙をゴミ箱に捨てた。

「もうそろそろ夕方だし、今日はもう終わりにしてまた明日にしましょうか...希もそれでいいでしょ?」

「え?そ、そうやね。今日はろくな案が出そうにないし、今日は解散でいいんとちゃう?」

絵里にいきなり聞かれて希が驚く。

十人は帰宅の準備をして、部室を後にした。

 

校門付近。

「ラブソングって難しいんだね〜」

「耳塞ぐゲームしてた人が何言ってるのよ」

穂乃果の発言に真姫がため息をつく。

「やっぱりラブソングじゃなくてもいい気がします。私達には私達の曲がある。最終予選はそれをやりきる。それが1番だと思うんです。」

「わ、私もそう思います...」

花陽が海未の意見に賛成する。

「だから俺の歌詞があれば...」

「黒崎さん?」

海未の苗字で名前を呼ばれ殺気を感じたのか

「は、はいぃぃ!すみません!!」

慎はピンッと背筋を伸ばす。

「でも、もう少しだけ頑張って見たい気もするわね」

海未の意見に反対したのは絵里だった。

「絵里ちゃんは反対なの?」

凛が絵里に聞く。

「反対ってわけじゃないけど部室で言った通り今まで通りじゃ勝てない気がするの...」

「まだ1日目だしもう少しだけ考えて見てもいいんじゃない?」

「希もそれでいいでしょ?」

また絵里が希に聞く。

「そ、そうやね...」

希が笑って返す。

「それじゃ今度の日曜日、みんなで話し合ってみない?それまでにみんな意見をまとめてくること!」

絵里がどんどん話を進めていく。

「そうだね」

ことりが賛成する。

「そうですね...もう少しやって見ましょうか...」

反対してた海未も絵里のやる気に負けたようだ。

こうして一応全員一致でラブソング作りを続けることになった。

 

帰り道。どこかのカフェ。

まきりんぱなと慎は他のメンバーと別れた後、近くのカフェに向かった。

「...おかしい」

ずずーっと飲み物を飲みながら不機嫌そうにいう真姫。

「おかしい?」

「絵里ちゃんが?」

凛と花陽がくびをかしげる。

「あんな熱心な絵里ってあまり見たことないじゃない?いつもは合理的というかなんというか...」

絵里の今回の行動に疑問を抱く真姫。

「それだけラブライブに出たいってことじゃないかな?」

「だったら逆に止めるべきよ!」

「どう考えたって今までの曲の方が完成度は高いんだし...」

「じゃあどうして...」

「も、もしかして!」

 

「悪かったわね!今まで騙して!」

凛がお得意の絵里の真似をする。

「A-RISEに絵里が加わったら絶対勝てないにゃ〜!」

「何想像してるのよ...ありえないでしょ」

「...」

「慎ちゃん?」

花陽が慎の顔をのぞき込む。

「うお!な、なんだ!?」

いきなり花陽の顔が近くなり、驚く慎。

「さっきからずっと黙ってるわね」

「あ、ああ...ちょっとな...」

慎は理事長の言葉を思い出していた。

(みんなのために何をすべきか...)

「慎ちゃんはどっちがいいと思う?」

凛が慎に聞く。

「え?ああ、真姫の言うこともわかる。だけど絵里がやりたいって言うのは珍しいし、もう少しだけやってもいいんじゃないか?」

「そうだよね...理由はわからないけど絵里ちゃんなんだか必死そうだったし...」

花陽は慎の意見に賛成する。

「なら凛もそうする!みんなで作った方が楽しいし!」

「あなた今日遊んでただけじゃない...」

「真姫はどうなんだ?」

凛が真姫に聞く。

「まあ...どっちでもいいわ」

真姫は髪をいじりながら慎の意見に賛成する。

「よし!なら明日は家でしっかり考えてくること!」

「練習もあるから忘れないように!」

「わかってるわ」

「はーい!」

「うん!」

まきりんぱなは元気よく返事をした。

その後、四人はカフェを離れ、それぞれの家に向かった。

 

 

土曜の練習を終え、日曜の昼過ぎ。

穂乃果の家に集合した十人はノートを並べ、座っていた。

「好きだ!愛してる!」

穂乃果がいきなり立ちだし、手を差し伸べる。

慎は穂乃果がロミオとジュリエットを見ただけと確信した。

(そういえば、本棚に入ってたな...ロミオとジュリエット。)

「ま...まあストレートな穂乃果にはちょっと難しいかもね...」

言い出しっぺの絵里が苦笑いをする。

「ストレートっていうか単純なだけよ...」

にこが穂乃果を小馬鹿にする。

「そういうにこっちもノート真っ白やん!」

希がにこのノートを見る。

「こ、これから書くのよ!」

家ではどうやら思いつかなかったようだ。

「まあまあ...じゃあ参考に恋愛映画でも見てみない?」

ことりがレンタルしてきた映画をカバンから取り出す。

「こうしてても結局何も出ないより恋愛映画見て何かヒント貰おうしかないだろ?どのみちロクな案が出そうにないしな」

こうして十人は恋愛映画を見ることになった。

1時間半ほどたったくらいでついに最後のシーンに入った。

ことり、花陽、絵里がテレビの真正面に座り。涙を流している。

その三人の後ろで

「何よぉ...安っぽいストーリーぃね...」

「涙出とるよ...」

にこと希が座っていた。

真姫の横で見ていた慎だったが映画の内容がなかなか入ってこなかった。

(μ'sにちゃんと伝えるのか...か)

慎の頭にはまた理事長の言葉がずっと残っていた。

(今伝えることなんて絶対にできない。今迷惑かけるわけにはいかない。でも俺には時間がない。いついなくなるかも...もしかしたら明日かもしれないだったら...)

慎は一人でずっとそのことでいっぱいだった。

「慎?」

となりにいる真姫に声をかけられる。

「な、なんだ?どうした?」

「何か悩んでるの?」

真姫が慎を心配する。

「あ、いやなんでもないんだ」

(真姫のために何ができるか...)

真姫の方の見て慎はまた少し考える。

すると消していた部屋の電気がパッとつく。

「恥ずかし過ぎます!ハレンチです!」

顔を真っ赤にした海未が立ち上がる。

テレビが消えていて海未がリモコンを持っている。

おそらく海未がやったんだろうと慎は思った。

「うーん...」

「終わったにゃ?」

穂乃果と凛が海未の声で目覚める。

どうやら後ろでくっついて寝ていたようだ。

「なかなか映画のようにはいかないわね...」

「じゃあもう一度みんなで意見を出し合って...」

絵里が話してる途中で

「まって!」

「もう諦めた方がいいんじゃない?」

と立ち上がって割って入ったのは真姫だった。

「真姫...」

「このままラブソングでいっても完成度が低くなるだけよ!」

「実は私も思ってました...」

真姫の意見に賛成する海未。

「ラブソングじゃなくても私達には私達の歌がある」

「相手はA-RISE。下手な小細工は通用しないわよ?」

海未に続きにこも真姫の意見に賛成する。

「そっか...そうだよね...」

穂乃果も真姫の意見に賛成する。

次々にメンバーが賛成して行く中、

「でも!」

絵里は必死に否定しようとしたが

「真姫ちゃんの言う通りや」

「希?」

希まで真姫の意見に賛成する。

「今までのことを精一杯やりきる...それが一番やない?」

「カードもそれがいいって言ってる...」

希は絵里にいつも通りの笑顔でカードを見せる。

「でも、希...あなた...」

「ウチは大丈夫やから!さ!また明日からダンスレッスンやね!今日はもう解散して明日から頑張ろ!」

希がそういうと絵里以外は納得して帰る準備をした。

 

穂乃果の家の前。

「じゃあね〜!」

穂乃果が手を振る。

それぞれが家の方向に向かって行く中、

少し自分の家に近づいたところで

慎は家の方向が同じな真姫、凛、花陽に向かって

「悪い先に帰っててくれ。用事があるから」

「え?慎ちゃん?」

そう言い残すと慎は絵里と希の家の方角へと向かった。

(理事長の言葉...)

(なんだか焦ってたみたいだな)

慎は早足で歩きながら理事長の言葉を思い出す。

(みんなの意見を聞いて自分でどうするか決める...)

(まだ意見も聞いてない)

(絶対二人は何か隠してる)

(これも一緒にいた時間があるからわかるってやつかな?)

(とりあえず意見を聞いて話し合って...)

(でも...それは)

(真姫のためになるのか?)

慎は真姫の顔が浮かび立ち止まった。

(真姫のために俺は...)

(真姫をピアニストにするためにここにきた)

(真姫のためにここにきて、小さい頃に言ってたの夢を叶えるために...)

(でも、友達が悩んでるのに...)

(大事な大事な友達が)

(音ノ木坂にきて、みんなと出会って大切な友達が出来て...)

(でも小さい頃からずっとずっと好きだったこのために何かしたい)

(その思いでここにきたはずなのに)

慎は完全に歩くことをやめて俯いた。

そのとき

「慎!」

誰か後ろから両手で肩を持ち、飛び込んできた。

「はぁはぁ...やっと追いついた...」

「な、なんで急に立ち止まったの?」

後ろを振り返る。

昔から聞いてきた声。

小さい頃の高い声ではなく、大人びた声だがどこか小さい頃の面影のある声。

「真姫...どうして...」

「どうしてって...自分でもよく分からないの」

「はぁ?」

「なんだか慎が悩んでるの見たらいてもたってもいられなくなって...それで」

「なんだか穂乃果みたいなこと言うな...」

慎が微笑む。

「だって...」

 

「大切な友達でしょ?」

 

真姫は恥じらう様子もなく、真っ直ぐと慎の目を見て言った。

「...そうだな」

(大切な...友達か...)

 

真姫の言葉は嬉しくて、なんだか少し悲しくもなった。

 

「真姫、協力して欲しいことがある」

「わかった」

真姫が頷く。

「じゃあ行くか」

慎と真姫はそういうとまた歩き始めた。




...いかがでしたでしょうか?
どうですか?書き方というか情景が前回よりわかりやすくなりましたか?
自分的には満足いく感じで書けたんですけど誤字脱字が凄いと思うんですね...
今回からiPhoneで書いていくので漢字が間違ってたりしたら報告してください!
最後まで見てくださってありがとうございました!
次回で完結させます!
お楽しみに!
では!

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