ラブライブ!+man   作:shintaro-0630

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どうもシンタローです!
今回は夏休み四週目!そろそろ夏休み編も終盤です!
夏休みといえば水着ともう一つ!
今回はそのもう一つを書きたいと思います!
それでは本編に…どうぞ!


夏休み四週目 その感情を

夏休み四週目 その感情を

夕方、帰り道

「あと一週間かぁ...何だか緊張するねぇ...」

花陽がおどおどする。

「大丈夫にゃ!これだけ練習したんだもん!」

凛が花陽を励ます。

「凛は自信満々ね...花陽みたいに少し謙虚になってもいいんじゃない?」

真姫が言う。

「まぁまぁ、そんなこと言って真姫も結構楽しみにしてるんだぞ?こんなこと言ってるけど...」

慎が真姫をからかう。

「そ、そんなことないわよ!」

真姫がそっぽを向く。

「あ、じゃあ私達そっちだから!じゃあね!」

花陽と凛が別れる。

「んじゃ俺達も行くか」

慎と真姫がまた歩き出す。

二人で帰り道の途中。

「ん?なんだこれ?」

「花火大会かぁ...明後日か...」

慎が壁に貼ってあるチラシを見る。

「ん?どうした?真姫」

「へっ?別に...」

「さぁ遅くなる前に帰るぞ」

慎がまた歩き出す。

「ねぇ...」

真姫が後ろで呼びかける。

「どうした?」

「いや、なんでも...」

「花火大会…行きたいのか?」

「う…うん」

真姫が恥ずかしそうにうなずく。

「それじゃみんなも誘ってスクフェスの前夜祭的な感じで…」

「ふ、二人で!」

「二人で行きたいの…」

「え?」

真姫はうつむいたままで動かない。

「…ああわかった」

慎がうなずく。

「じゃ、じゃあ明後日練習終わった後、ここで!」

真姫が走り去っていく。

(ちょっと…)

(笑ってた…?)

「…俺も帰るか…」

慎は自分の帰り道に向かった。

 

 

そして明後日

(この場所だよな?)

慎は待ち合わせ場所に到着する。

(…っていうか時間決めてなくね?)

(携帯…ってあれ?)

慎が自分のかばんをあさる。

(忘れてきた…)

(どうするか…)

(家に戻っている間にここにきてもだしな…)

(しょうがない…行くか)

慎は真姫の家に向かうことにした。

 

 

慎は真姫の家の前で待っていた。

すると

「こんばんは」

「あ、どうも」

真姫の家から出てきたのは真姫の母だった。

「真姫ちゃんね、今浴衣着ているところだからちょっと待ってね」

「はい」

「体の方はどう?大丈夫?」

真姫の母が慎を心配する。

「はい、問題ないです。夏休みに入る前に薬を一度飲み忘れた時くらいで...」

「ちゃんと飲まないとダメよ?」

「すみません」

「あなたのその後遺症...普段は何もなく過ごせるのに...」

「寿命だけ奪われていく...まるで何かの呪いかのように...」

「呪い...ですか...」

慎がうつむく。

その時

「お待たせ!」

「あら真姫ちゃん」

真姫が走ってくる。

「すごく似合ってるわよ!ね、慎ちゃん」

「え、」

慎が言葉に詰まる。

「ど、どう...かしら?」

「ああ...すごく似合ってるぞ、き、綺麗だな...」

「そ、そう...」

慎と真姫が顔を赤くする。

「二人ともラブラブじゃな〜い」

「な!?」

「何言い出すのよ!急に!もう!慎、行くわよ!」

「ちょ...」

真姫が慎を手を握り歩き出す。

「いってらっしゃ〜い!」

真姫の母が手を振る。

慎は真姫に引っ張られながら祭りが行われている場所へと向かった。

 

 

「ついたわね...」

「りんご飴、バナナチョコ、かき氷...どれから回る?」

「どうしたの?慎、ずっと黙ってままで...」

「て、手が...」

慎と真姫は祭りの会場までずっと手をつないで歩いてきていた。

「ご、ごめんなさい!」

真姫が手を離そうとする。

「いや!」

慎が真姫の手を握る。

「その、人混みではぐれちゃ行けないし...このままでいよう」

「うん」

慎と真姫はまた手をつないで歩き出した。

 

「何だか...ここ、懐かしい」

慎と話し出す。

「だって昔きてるもの、二人で」

「そうだっけ?」

「覚えてないの?」

「まあ…なんとなくしか覚えてないな…」

「真姫がバナナチョコ落として泣いてたくらいしか…」

「そんなどうでもいいこと覚えてないでいいの!」

「はは!ごめんごめん!冗談だよ!覚えてるよ」

「ふふっよかった。それじゃいきましょ」

二人は手をつなぎながら祭りの中へ入っていった。

 

「真姫、あれやってみるか?」

慎が指さす。

「金魚すくい?」

「ああ、おもしろそうだろ?」

「そんな子供だましな遊びやらないわよ…」

「いいから行くぞ!」

慎が引っ張って真姫を金魚すくいの屋台へと進んでいった。

 

「もう!なんでとれないのよ!」

「いいか、真姫これはコツがいるんだ」

「ほら、こうや…って!」

慎がさっと金魚をすくいあげる。

「…えいっ!」

真姫が慎の見よう見まねで金魚をすくう。

「とれた!」

「んじゃそろそろ行くか!」

「うん!」

慎と真姫は金魚すくいの屋台を離れた。

 

「ぷっ…あはははは!」

慎が急に笑い出す。

「真姫、お前途中から夢中になってやってるから、おかしくて!」

「な、なによ!べつにいいじゃない!」

「まあお前が金魚すくい好きなの知ってるからな…」

「なんで?」

「直感だよ。なんとなくだ」

「あ、そ」

真姫がすたすたと先に行く。

「おい!真姫待ってくれよ!悪かったって!」

慎はまきとはぐれないように真姫の後を追った。

すると

 

ドーン!!

 

「あ、」

慎と真姫は空を見上げる。

「花火だ…」

「そうね…」

二人は花火の綺麗さに言葉を失う。

「綺麗ね…」

「ああ…」

二人が寄り添う。

「なんで今日は二人で行こうなんて言いだしたんだ?」

慎が真姫に聞く。

「それは…」

真姫が顔を赤くする。

「そっか…」

「ま、まだ何もいってないわよ?」

「また今度聞かせてくれ」

「なんでよ…」

「言いたくなさそうなな顔をしている」

「なんでわかるの?」

「直感だ」

「小さい頃、一緒に過ごしたじゃないか。だいたいのことはわかる…つもりだ」

「あそこに席がある。座ろうか」

「ええ」

二人は空いている席に座る。

二人は黙ったままずっと夜空に上がる花火を眺めていた。

 

 

花火が上がり終えて帰る人が多くなってきた頃

二人も帰ろうとしたとき

「あ、慎ちゃ~ん!、真姫ちゃ~ん!」

「穂乃果だ。それにことり、海未」

「穂乃果とことりと海未も祭りに来ていたのか」

「うん!何度も連絡したのに電話でないんだもん!」

「すまん携帯忘れたんだ…」

「おっちょこちょいですね…全く」

海未がため息をつく。

「まあまあ海未ちゃんせっかくの花火大会なんだし…」

ことりが言う。

「みんな~!」

「あ、絵里!、それに希、にこ」

「ま~きちゃん!」

「きゃっ!り、凛!それに花陽!」

「お前らも来てたのか!」

慎が二人に気づく。

「絵里ちゃん達と合流して一緒に回ってたんだよ!」

花陽が説明する。

「結局、全員集合したね」

「この後みんなどうするの?」

「もう遅いし帰るか…」

「せっかく集まったのに…」

穂乃果が落ち込む。

「また明日会えるし…そんなに落ち込むことないけど…」

ことりが言う。

「練習も明日あるから帰りましょう」

絵里がそういうと十人はそれぞれの家に向かった。

 

そして帰り道。

「今日はありがとう楽しかったわ」

「ああ、俺も楽しかったありがとな」

二人はそのお礼を言った後、会話もなく真姫の家までついた。

「それじゃ、また明日」

「ああ、頑張ろうな、またな」

慎は真姫を送った後自分の家へと向かった。

 

 

 

慎は気づいていた。

 

あの花火を見ていたとき真姫が言おうとしたことを

 

そういう感情が鈍いわけではない

 

だが慎はその言葉を聞いてしまったら慎の中で何かが崩れてしまうのではないかと

 

 

 

 

 

だって俺は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐいなくなるのだから




…いかがでしたでしょうか?
今回は浴衣回でした!
浴衣姿のμ’sを想像するだけで…死にそう…
今回はちょっとロマンチックな感じで慎と真姫のラブストーリーな感じにしました。
最後の慎の心の言葉は前に上げたそのままの言葉のままでしたがわざとですよ?
間違えたとかじゃないですよ?
真姫はあのときなんてつたえようとしたのか…

また次回もよろしくです!
最後まで見てくれた人ありがとうございました!
応援コメントなどもらえると私のモチベーションにつながりますのでよろしくお願いします!
それではこの辺で
では!!

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