ラブライブ!+man   作:shintaro-0630

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どうもシンタローです!
今回は最終話!
今まで見てくれた人ありがとうございました!
これでラストです!
一期はひとまず終了です!
二期は書いてくつもりです!
たぶんすぐ投稿するのでみてください!
それでは一期最終話!
本編に…どうぞ!!


十二話(一期最終話)~約束~受け入れてくれる場所

十二話(最終話) ~約束~受け入れてくれる場所

 

保健室

慎と穂乃果は隣同士でベッドにならんでいた。

「ん…」

慎が先に目を覚ます。

「慎…」

海未が起きた慎に声をかけた。

「み、みんな…」

慎は何か違和感があった。

「あ…」

慎が気づいた時にはもう遅かった。

慎のカツラはベッドの横の机に置かれていた。

「慎…いえ…輝。」

海未が聞く。

「ひかる?誰それ?名前?」

慎がそういうと海未は立ち上がり保健室を出ていった。

「海未ちゃん!」

ことりが海未についていく。

「海未ちゃん待って!…う…」

慎海未を追いかけようとしたが突然激しい頭痛に襲われた。

「慎!?大丈夫!?」

真姫が心配する。

「ああ…大丈夫…」

慎はポケットからタブレット菓子の様なものを取り出す。

慎はそれを一粒取ると口に入れた。

しばらくすると慎の頭痛は引いていった。

「じゃあ…」

慎がカツラを取ると、よろよろと立ち上がり保健室を出ようとした。

慎ちゃん!待って!

花陽が慎を止めようと肩に触れる。

慎は花陽を振りほどく。

「みんな…今まで騙しててごめんな…穂乃果ちゃんと海未ちゃんとことりちゃんにもよろしく言っといてくれ…」

「じゃあな…」

慎はそういうとカツラをかぶり保健室を出ていった。

慎は廊下にある時計を見る。

(そっか…あいつら…ライブ途中で…)

慎はゆらゆらと家へ帰って行った。

 

 

慎の家。

慎は特にすることもなく。

ベッドに寝転がり、、天井を見つめていた。

海未ちゃんが出ていった理由、、それに光って、、誰だ?

慎は今日起こったことを脳内で整理していた。

 

すると

ピロリン

メールだ。

慎ちゃん

今から会えない?

神田明神で待ってる。

ことりからのメールだった。

 

慎は急いで準備を始めた。

慎はカツラを付けずに男の格好のまま神田明神へ向かった。

 

神田明神

夕日がまぶしく昼間雨が降って地面に水たまりができていた。

「あ…慎…くん…」

ことりが慎に気づく。

「ことりちゃん…あ…」

慎はことりに気づく。

「慎くん前に交通事故で足が…」

慎にことりが聞く。

「ああ…」」

慎が男口調で答える。

「何だか似てるって思ってたけどまさかこんな形で再開することになるなんて…」

ことりが声を震わせながら言う。

「交通事故と輝君って何か関係あるのか?」

慎が聞く。

「うん…」

「まず何から話そうかな…?」

ことりは話し始めた。

「小学校の頃私達はいつも四人だった…その私たち三人以外のもう一人の名前が光ひかるって言うんだけど…

私達の一人だけ男の子の友達で…すごく優しくしてもらってたんだ…」

ことりか慎の方を見る。

「でもその人が交通事故にあって…病院に救急車に運ばれて何とか助かったんだけど…その人の記憶が…」

「それって…!」

慎が言う。

「何でこんなに近くにいたのに気づかなかったんだろうね…あなたのこと…忘れた事なんてないのに…」

「そうだよ…あなたは記憶を失う前の名前は輝っていうんだ」

「今日保健室で眠っているあなたを見た瞬間…すぐわかった…輝くん…昔からずっと変わらないんだね…」

「顔も全然変わってない…」

「救急車で運ばれたって聞いて私達はすぐ駆けつけた…」

「あなたは緊急治療室へ入って…何とか一命は取り留めたものの…目を覚ますことはなかった。」

「私達三人は毎日病室に通った…毎日毎日…それくらい大事な人だったから…」

「そしてある日あなたは突然目を覚ましたの…」

「私たちに向かってあなたはこう言ったの…」

 

「あなたたちは誰ですか?」

 

「…って後でお医者さんに聞くと…あなたは脳に障害を負い…昔の記憶を全部忘れたんだって知って…

穂乃果ちゃんは病室を走ってでていっちゃたんだ…

そして次の日の放課後、、いつものように私と海未ちゃんは病院に行こうとした…でも穂乃果ちゃんは…

病院へ行こうとしなかった…

海未ちゃんが病院に行こうって穂乃果ちゃんを誘ったとき…

 

 

 

「病院?なんでいくの?」

 

「輝が待っています…」

 

「輝…?誰それ?」

 

「え…?」

 

「ほら!帰ろ!」

 

「…穂乃果ちゃんはあなたのことを…」

「まさか穂乃果ちゃんも記憶を…?」

慎はことりに聞く。

「ううん…そうじゃないの…穂乃果ちゃんはあなたのこと大切だからこそ…忘れようとしたんだよ…」

「どういうことだ…?」

「穂乃果ちゃんはあなたのことを思い出の中で閉じ込めようとしたんだとう思う…あんなに大事に思っていた人が

私たちを忘れて…それならいっそのこと…思い出の中だけで…って」

「…」

慎は言葉がでなかった。

慎はただことりの切なげな顔を見ることしかできなかった。

「穂乃果ちゃんには?まだ気づいてないんだよね…?」

ことりが言う。

「ああ…あの後すぐに帰ったから…たぶん…」

「そうなんだ…」

「光くん…お願いがあるの…」

「穂乃果ちゃんに伝えてほしい…ちゃんと自分から…」

「俺が?」

「うん…輝くん……ちゃんと自分の口から伝えてほしい自分は輝君だってことを…穂乃果ちゃんの中の輝くんとの時間は止まったまま…だから私の…かけがえのない友達を助けて!」

ことりが頭を下げる。

「…」

慎はどうしたらいいかわからなくなっていた。

過去に起こったことが本当かどうかもわからない

ことりは嘘をついていないように見える。

だが慎は疑わずにはいられなかった。

「…少し時間をくれないか?いろいろと考えたいことがある…」

「わかった…」

ことりがうなずく。

慎はその場を立ち去ろうとした。

「慎ちゃん!」

ことりは慎を呼び止める。

「待ってるから!」

「ことりちゃん…」

「ああ…!」

慎はことりに手を振ると家へ帰った。

 

 

 

家に帰ると慎は風呂に入らずそのままベッドに横になった。

(海未ちゃん…ことりちゃん…穂乃果ちゃん…)

慎の頭の中はこんがらがっていた。

 

 

「…ん?…朝か…」

気が付くと慎は眠っていたようだ。

慎は学校に行かず一日中ぼーっと過ごしていた。

すると

ガチャ

誰かが家の中に入ってきた。

「あ、慎くん!」

「慎!」

「おじゃましまーす!」

「え!?何でここに!?どうやって!?

慎が驚く。

慎の家に入って来たのはにこ、希、絵里の三人だった。

三人はご飯を作り始めた。

しばらくするとご飯ができた。

「ほら!ご飯できたわよ!早く食べなさい!朝から何も食べてないんでしょ?」

「なんで…?」

慎が三人に聞く。

「ことりちゃんとの話…聞かせてもらったよ!」

希が自慢気に言う。

「ええ!?」

慎が驚く。

「…聞かれてたのか…相変わらず不思議な人だ…」

慎が言う。

「それで二人に手伝ってもらおうと思って二人に話したわけなんよ」

希が二人を見る。

「本当にびっくりしたわよ…まさかあなたにそんな過去があったなんて…」

絵里が言う。

「記憶喪失で気づかずに運命の赤い糸で結ばれた四人はまた再開する…!ああ…!なんてロマンチックな展開ニコ…!」

にこがうっとりする。

「ラブライブは?」

慎が聞く。

「やっぱり…」

「…うん辞退したよ」

「やっぱり無理しすぎてそういう結果を招くためにアイドル活動をしてるのかって理事長にいわれちゃって…」

「ごめんな…おれのせいでこんな…」

慎がうつむく。

「ええよ…誰も気にしてない…」

「それより…穂乃果ちゃんのこと…」

希が言う。

「ああ…どうすればいいかいいかわからないんだ…」

「なんで迷ってるん?」

希が聞く。

「穂乃果ちゃんは過去にとらわれている…だから助ける…でも本当にそれでいいのか…?穂乃果ちゃんのことは俺は何も覚えてない…」

「…なるほどそういうことか…」

希が考える。

「別にいいんじゃない?」

にこが言う。

「穂乃果の気持ちじゃない…あなたはどうしたいかって希は聞いてるんじゃないの?あなたはどうしたいの?」

にこが慎に言う。

「俺は穂乃果ちゃんの気持ちを優先したい…」

「それってどうするの?穂乃果ちゃんに私たちが話すればいいの?どうしたいかって…」

「それは…」

「あ~!もう!」

「ぐあっ!」

するとにこが慎の溝内にキックした。

「うっ…いきなりなにを…」

「ことりにもいわれたんでしょうが!自分で伝えてほしいって!人を頼るな!自分でいけー!」

にこが言う。

「慎は周りの人を大切にしすぎ!倒れるまで一生懸命になって…少しは自分の心配をして!」

「にこは…あなたがいたから…また夢を追いかけるチャンスがやってきて…ラブライブは無理だったけど…それでも今みんなと一緒に過ごせているこの時間が大切だと思えた…こんないい仲間に出会えた…」

「にこちゃん…」

慎は黙って話を聞いた。

「慎は?にこたちのこと…大切じゃない?」

にこが慎に聞く。

「そんなわけない!俺にとってμ’sはかけがえのない存在で…みんなと過ごす毎日がいつも楽しくて…」

慎の話の途中でにこが

「だったら…ちゃんと帰ってきなさいよ!」

慎に言う。

「またμ’sで…みんなで頑張ろ!」

「またいつもの場所で待ってるから!」

「μ’sはあなたをいれてμ’sなんだから!」

にこが言う。

「それじゃ私たちは帰りましょうか!」

絵里が二人に言う。

「そうやね!伝えたいことは伝わったし…」

「じゃあね!慎!」

「みんな…待ってるから!」

絵里がそういうと三人は家を出て行った。

 

「よし…!」

日が沈むくらいの時

慎は制服に着替え始めた。

いつも通りの格好で慎は家を出た。

慎は制服に着替えたが学校には向かわなかった。

向かった先は

「おはようございます!」

慎はガラガラと扉を開けた。

「いらっしゃい!あら慎ちゃん!いらっしゃい!お団子食べる?」

慎が向かったのは穂乃果の家のまんじゅう屋だった。

「いや、いいです!それより…穂乃果ちゃんはどうしてますか?」

「ああ…熱も昨日よりは下がってだいぶ良くなってるわ!」

「そうですか…ちょっと様子…見て来ていいですか?」

「いいけど…うつらないようにしてね?」

「はい!おじゃまします!」

慎は二階や上がった。

慎は穂乃果のいる部屋のドアを開けた。

「穂乃果ちゃん?」

穂乃果の部屋を覗き込む。

「あ…」

部屋にはベッドで寝ている穂乃果とその横にいる海未がいた。

「海未ちゃん…」

「慎…」

「ことりから聞いたのですね…全て…」

「うん…」

「さっきにこちゃん、絵里ちゃん、希の三人が俺の家にきたんだ…」

「みんな待ってるって…言ってくれたんだ…俺を必要としてくれる場所があるんだって…」

「…俺はみんなを今までだましていた…ちゃんと自分をうけいれてくれる場所があるのに…」

「俺はみんなと夢を叶えたい…みんなが待ってくれている場所に帰りたい!」

「…クス」

海未が笑う。

海未は立ち上がり部屋を出ようとした。

「慎…まってます…穂乃果…ちゃんと連れてきてくださいね?」

海未はそういうと穂乃果の部屋を出た。

「…ん?」

海未が部屋を出たその後に穂乃果が目を覚ます。

「おはよう…穂乃果ちゃん…」

慎が声をかける。

「慎ちゃん!おはよ!」

穂乃果が明るく答える。

「熱はかる?体温計あるよ?」

慎が穂乃果に体温計をわたす。

「うんありがとう!」

 

「どう?」

慎が穂乃果に聞く。

「うん!大丈夫熱はだいぶ下がったみたい!」

穂乃果が言う。

「…あのね穂乃果ちゃん…話があるんだ…」

慎は絵里たちに言われたことを伝えた。

「そっか…ラブライブ…」

穂乃果が落ち込む。

「うん…でも廃校はなくなったし…」

「よかった…?」

部屋に

重い空気が流れる。

「…穂乃果ちゃんまだ話があるんだ…」

慎はそういうと頭からカツラを外した。

「穂乃果ちゃん…今までだましててごめん…俺…実は」

慎が言おうとしたとき

「…知ってるよ?」

「え…?」

慎が驚く。

「初めて教室にはいってきたときから…ずっとずっと知ってるよ?」

「あなたとまさかこんな形で再会するなんて思ってなかったけど…」

穂乃果が笑う。

「ああ…ことりちゃんにも言われたよ…」

「あなたが教室に入ってきたとき…すごく嬉しかった…でも悲しくもなった…」

「あなたは輝君とは違うべつの名前で入ってきて…」

「記憶はなくなってしまったかもしれないけど…」

「やっぱり光君によく似てる…その優しい性格とか…」

「慎ちゃんといるとどうしても輝君を思い出す…」

「って慎ちゃんは輝君か…あはは…」

穂乃果が笑う。

「慎ちゃん…これからどうするの?」

穂乃果が慎に聞く。

「俺は…」

「…俺はこれからもμ’sのみんなを支えていきたいんだ…八人が俺を待っててくれてるんだ…俺と穂乃果ちゃんを…俺はその場所にいかないともうみんなに嘘をつくわけにはいかない…約束したからな…帰ってくるって…」

「俺は光だが輝のことを何も知らない…今でもそんな過去があったなんて正直信じられない…それでも穂乃果ちゃんや海未ちゃんやことりちゃんにもう一度会えたこと…これは偶然なんかじゃない…そんな気がするんだ…」

「どういうこと?」

穂乃果が言う。

「神様が穂乃果ちゃんたちにもう一度会うチャンスをくれたんだ…記憶をなくしてだったけど…これは輝のかわりに

俺が三人を頼むって輝からたくされたんじゃないかってそう思うんだ…」

光がつないでくれたこの奇跡はちゃんとつながって…遠回りしたけどやっと会えてうれしいって俺の中の輝がそういってる気がする…」

「これからもμ’sのために力になりたい…!光の分まで穂乃果ちゃん達のそばにいたい…!」

「慎ちゃん…!」

穂乃果が慎に抱き着く。

「うわーん!」

穂乃果が大きな声で泣き出した。

「ちょ、穂乃果ちゃん!?」

「ありがとう慎ちゃん!おかえりなさい…!」

「ああ…!ただいま!」

 

穂乃果が少し落ち着くと

「じゃあ俺は帰るね!また明日!学校で!」

慎は帰ろうとした。

「慎ちゃん…待って…」

穂乃果に制服の袖をつかまれる。

「ウチに泊まっていかない…?」

「え…?」

慎が驚く。

穂乃果の顔を見ると真っ赤になって少し恥ずかしそうにしていた。

(か、かわいい…)

慎まで顔が赤くなる。

「いいの?」

慎が聞く。

「うん…私…もう大丈夫だと思うから…」

「じゃ…じゃあ…」

慎が遠慮しながら言う。

「ほんと?やった~!じゃあお母さんに言いにいこ!」

穂乃果は慎の腕に抱き着く。

「穂乃果ちゃん!?」

慎が慌てる。

「ええへ…」

穂乃果が照れる。

「階段だし危ないよ!」

「大丈夫!大丈夫!」

なんとか階段を下りた二人は穂乃果の母と父と妹の雪穂に今日一泊することを伝えた。

そしてご飯

「まさかあの輝くんが…」

穂乃果の母が泣き出す。

「もうお母さんなかないでよ~!」

穂乃果が言う。

「お姉ちゃんだってさっき泣いてたくせに…部屋に丸聞こえだったよ?」

雪穂が言う。

「言わないで~!雪穂~!」

(いい家族だなあ…)

慎は四人の光景が少しうらやましく思えた。

「慎ちゃん?何遠慮してるの?もっと食べなよ!」

穂乃果が言う。

「え…?でも…」

慎が言う。

「輝くんはもっと食べてたわよ?穂乃果とどっちが早く食べれるか競争とかよくしてたわね~」

「そうなんですか!?」

「そうよ!ほら!もっと食べなさい!」

慎の食べかけのご飯に穂乃果の母がご飯を盛る。

「慎ちゃん競争しよ!」

穂乃果が言う。

「よ~し!」

慎も乗り気になりご飯にがっついた。

 

そして穂乃果の部屋に戻り

慎は一段落していた。

「うっぷ…さすがにくいすぎたか?」

慎は腹をさすりながら携帯をいじって暇をつぶしていた。

「慎さん!風呂あきましたよ!」

風呂上がりの雪穂が言う。

「ありがと~それじゃ入ってくる~」

慎は苦しそうにしながら風呂場へ向かった。

 

風呂場

慎は風呂場の扉をガラッと開けた。

「え…?」

「きゃ!」

慎の目の前には服を脱いだ穂乃果が立っていた。

「な…な…な…」

慎が口をパクパクさせる。

「慎ちゃんの…エッチ!」

「ぶっ!」

慎は穂乃果に強烈なビンタを食らった。

 

慎はその後風呂に入り穂乃果の部屋に戻った。

部屋には顔を赤くし顔をふくらました穂乃果がいた。 

「ごめんね!穂乃果ちゃん…」

慎が謝る。

「ふん!」

穂乃果がプイっとそっぽを向く。

「本当にごめんなさい!なんでもしますから!」

慎が土下座をする。

「なんでもする?」

穂乃果が聞く。

「はい!なんでもします!」

「じゃあ…一緒に寝て?」

「え…?」

慎が固まる。

「あ、ああ…同じ部屋でってことかそれなら全然…」

「違うよ!同じベッドでだよ!」

「えええ!?」

「それはちょっと…」

慎がためらう。

「さっきなんでもするっていったじゃん…」

「は…はいわかりました…」

慎はしぶしぶうなずく。

慎は穂乃果と一緒にベッドに入る。

「暑いよ…慎ちゃん…」

「しょうがないだろ!?近いんだから!」

慎が言う。

「じゃあ俺はやっぱり床で寝るわ…」

慎はベッドから出ようとする。

「だーめ!」

穂乃果が慎に抱き着く。

「穂乃果ちゃん!?」

「えへへ…」

「慎ちゃん、なんで慎ちゃんは慎って名前なの?」

「ああ…それは…」

「俺は名前をもらったんだ…大切な人に慎って最近習った漢字だからってつけてもらったんだ今思えばおかしいけど…大切な人…それが…ってあれ?」

気が付くと穂乃果は慎に抱き着いたまま寝ていた。

「全く…」

慎がため息をついた。

慎は穂乃果を振りほどこうとしたが穂乃果は慎を抱き枕のようにして寝ていた。

慎はしかたがなくそのままの体勢で寝ることにした。

 

そして朝

慎は穂乃果に抱き着かれたまま同じ体勢で目を覚ました。

「穂乃果ちゃん!起きて!朝だよ!」

「ん…?」

穂乃果が起きた。

「おはよ…ってうわわわ!?」

穂乃果が慎から離れる。

「ほら学校いくよ!」

慎が支度をする。

「ってここで着替えないで!」

穂乃果が目を覆う。

「あ…すまん…」

「慎ちゃん…そのカッコで行くの?」

慎は着てきた制服を手に取る。

「ああ…一応女子高だしな…穂乃果ちゃん早く準備しないと…」

「慎ちゃん…お願い言ってもいい?」

穂乃果が言う。

「穂乃果ちゃんってちゃんづけじゃなくて穂乃果って呼んでほしいな…」

穂乃果は話を続けた。

「輝君がそうしてたから…」

「…わかったよ穂乃果!ほら早く準備しよ!」

「うん!」

穂乃果は笑顔で返事をした。

 

 

 

 

 

 

 

足がスースーする。

だがその感覚にはもう慣れた。

恥ずかしがりながら鞄を背負うこともなく勢いよくドアを開ける。

外の空気が全身に染み渡る。

足がさらに冷たくなる。

男は気にせず前に進む。

 

男は家を出て歩き出した。

周りを見渡す。見られている気がする…どうやら周りからも女の子に見えているようだ。

横に同じ制服を着てる女の子の横にいる。

男は自慢気に女子校へと向かった。

 

そして男は朝早くほとんど人のいない学校へ向かった。

そして夏と秋の風の混じった風の中

制服のまま男は女の子に引っ張られながら階段を上る。

 

屋上

二人でドアを開ける。

男は屋上で八人の女の子に向けて

「ただいま!」

笑顔で声をかける。

すると

「おかえり!」

八人が声をそろえて言う。

男は頭についているものを投げ捨てた。

十人は輪を組んで指を合わせる。

1!、2!、3!、4!、5!、6!、7!、8!、9!

一人一人声を出す。

最後に男が10!と叫ぶ。

μ’s!ミュージックスタート!

十人の声が夏の空に響いた。

 




ご愛読ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!
誤字脱字あれば報告よろしくお願いします!
では!

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