改めて決意を決めた黒鉄雨竜と、その妹信乃。そして今日は修学旅行の日。東京駅に集合して行く生徒達。
菅谷「うわ!A組からD組まではグリーン車か!」
中村「私達だけ普通車。まぁいつも通りだけどね。」
そこにD組の担任の大野と、いかにもモブキャラの田中と高田がいつものE組イジリがあった。
大野「まぁ学校案内でも書いてあったろう?」
田中「学費の用途は成績優秀者に優先されます♪」
高田「おやおや?君たちからはビンボーの香りがしますな?」
相変わらずの嫌味を言ってくるが、そこに
イリーナ「ごめんあそばせ。」
そこにまるでハリウッド映画の俳優のような服装でやってきたビッチ先生だった。
前原「なんだよビッチ先生、そのハリウッド俳優みたいな服装は?」
イリーナ「女を駆使する暗殺者としては、服装から入るものなのよ。」
黒鉄「それにしても派手すぎませんか?」
烏丸「黒鉄の言う通りだ。引率には目立ちすぎる。着替えろ。」
イリーナ「硬い事言うじゃないわよ。」
しかし烏丸は怒りの表情で。
烏丸「脱げ!着替えろ!」
結局着替えて乗り込んだ。
片岡「誰が引率されてるのかわからないわね。」
電車が発射され、それぞれが好きに座り、各々で楽しみながら話していると、黒鉄はそわそわしている。
矢田「黒鉄君?どうしたの?そういえば信乃ちゃんは一緒じゃなかったけど?」
黒鉄「そこなんだよ。流石に他の生徒に見られるわけにはいかなかったから殺せんせーが連れて来てくれることになってるんだけど・・・」
そこに隣の車両から帽子を被った信乃が入ってきた。
信乃「兄さん・・・いた・・・」
矢田「きゃあーー♪信乃ちゃんカワイイ♪その帽子も似合ってるね♪」
信乃「と///うか///さん」
その様子を見て黒鉄は思った。
黒鉄「(信乃は人を見る目はあるんだけど、慣れるのに時間がかかるんだけど、登校初日の矢田さんの強力なスキンシップの効果なのか?矢田さんと、本能的に倉橋さんには心を開いてるんだよな。まぁ倉橋さんの場合はどんな動物とも仲良くなれるような空気を持ってるからな。ん?)」
ふと気になった。
黒鉄「信乃、殺せんせーは?」
信乃が指差した方を見ると、殺せんせーが新幹線の窓に張り付いていた。
潮田「何やってるの殺せんせー!?」
殺せんせー「駅中スイーツを買ってたら乗り遅れてしまいました。次の駅までこれで行きます。でもご安心を、保護色で色を消すので、外からは服とカバンが張り付いてるだけですから。」
潮田「逆に目立つ!?」
次の駅に着き、殺せんせーは変装して席についた。
殺せんせ「ふぅ。やっと一息入れれます。」
木村「それにしてもでかい荷物だな。」
中村「殺せんせーただでさえ目立つのに。」
矢田「その変装もバレバレだもんね。」
殺せんせ「にゅや!?」
黒鉄「時に殺せんせー。あまり無茶苦茶なやり方で信乃を運ぼうとしないでくださいね。」
黒鉄の顔は笑っているが笑えていなかった。
磯貝「まぁまぁ黒鉄も落ち着けよ。こうして無事に行けるんだからさ。」
黒鉄「まぁそうだけど。後、今更斑に入れてくれてありがとう。」
あれから黒鉄は磯貝達の斑に入れてもらった。
片岡「まぁこの間尾行しちまったお詫びかな。」
黒鉄「それに今クラスで信乃が安心できるのが俺意外だと、矢田さんと倉橋さんだけだからな。」
片岡「他のメンバーにも少しづつ慣れて行けばいいからね。今回は楽しんで行きましょう。」
そんな会話をしている中、矢田と倉橋が信乃を連れて飲み物を買いに行った。通路に入ったところで信乃が何かに怯えた。
倉橋「ありゃ?どうしたの?」
矢田「!! ひなちゃん、しっ。」
正面から、別の中学の生徒が歩いていた。複数の団体で、いかにもガラの悪い連中だ。三人は関わらないようにそっとその場を離れた。
倉橋「はぁ〜びっくりしたね。」
矢田「いかにもって感じだったしね。信乃ちゃん大丈夫?」
信乃「あの・・人・・」
矢田「?」
信乃「あの人・・・が・・怖い」
信乃が一番に怖がった人物は、連中の一番前を歩いていた。サングラスをつけた、逆立った髪の男だった。
最後の人物は落第騎士を見てる人はわかります。