本日も休日営業。   作:勇者様のお手伝いさん

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初めまして、よろしくおねがいします。
拙いですが読んでいただけたら幸いです
あととても短いっす


喫茶店(哲学)

ここは幻想郷。とりあえず色んな奴がいる。

 

 

昼下がりの神社にて、紅白の巫女が干し芋を食べながら白黒に話していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喫茶店を建てようと思うの」

 

「どうしてそうなった」

 

「ほら、うちって参拝客少ないじゃない」

 

「あ、ああ」

 

「だから建てる」

 

「いやどうしてそうなった」

 

「お賽銭のために」

 

「いやもうちょいオブラートに包めよ」

 

「お金」

 

「オブラート破けたんだが」

 

「喫茶店というのはね……」

 

「なんか急に語り出したんだが」

 

「お店の中で繋がるお客さんとの絆て言うのかしら、そういう特別な場所なのよ」

 

「お前よくわかってないだろ」

 

「そうね」

 

「そもそも人付き合いとか好んでするタイプじゃないだろ」

 

「ええ、今もやけにお腹の調子が悪いのよね」

 

「殴っていいか?」

 

「そもそも、一般人の来客には期待してないわ」

 

「妖怪向けってことか」

 

「そうね、人里の人たちというより知り合いに利用してもらうって感じね」

 

「レミリアあたりなら金払い良さそうだな」

 

「期待の養分ね」

 

「オブラートの包み方教えようか?」

 

「滅多に使わないから結構よ」

 

「そうだな」

 

「てかそもそも喫茶店開く金なんかあるのか?」

 

「私は腐っても楽園の巫女よ、コネぐらいあるわ」

 

「あ、腐ってるて言っちゃったよ、黙ってたのに」

 

「紫からは既に許諾を得ているわ。後は、にとりたちにお店を建設してもらえれば大体完了ね」

 

「そんなに話が進んでたのか」

 

「二人とも乗り気だったからね」

 

「嫌な予感しかしない」

 

「妖怪が気楽に利用できる店がテーマだからよ」

 

「なるほど、わかりやすいな」

 

「その方が金が集まる」

 

「なるほど、わかりやすいな」

 

「1週間後に営業開始するんだけど、働いてみる?」

 

「か、考えとくぜ」

 

「ええ、様子を見てからでも構わないわ」

 

そう言い霊夢は食べ終わった干し芋の袋を置き、箒をとって庭の方へ向かっていった

 

 

 

魔理沙は思いを巡らせながらも一つのことを考えていた

 

 

 

 

 

「あいつ、干し芋好きなのか」

 

 

 

 

 

〜1週間後~

 

 

 

 

 

きゅうりを片手にそこそこ頑張った河童たちは、無事に建設を終えていた。

 

 

 

「本当にできていやがるぜ」

 

暇のついでに来た魔理沙が見たものは、落ち着いた雰囲気のこれぞ喫茶店というものだった。

 

「とりあえず入ってみるか」

 

 

「あら魔理沙、いらっしゃい」

 

「え、なんでアリスが働いてんの」

 

そこには青色の店の制服を着た人形遣いがいた。

 

「七色の人形遣いだからよ」

 

「理由をお願いします」

 

「人形たちに作業させれば、効率よく仕事が進むからよ」

 

「あ、まともだった」

 

 

 

「魔理沙いらっしゃい」

 

「お、霊夢か」

 

そこには赤色の制服を着た巫女がいた

 

「店内の飾り付けやメニューはアリスに任せてるのよ」

 

「あーどおりで綺麗に整っているわけで」

 

「ちょっと改装してくるわ」

 

「なんでだよアリスさん」

 

「時代は常に変革を求めているのよ魔理沙」

 

「いや、べつに普通だなーなんて言ってねーよ」

 

「それでもよ……ここには置いて行かれたイデアたちの哀しみが積もっているのよ……」

 

「時代遅れって言いたいのか」

 

「そして世界は今日も眩しいわね」

 

「たすけてえーりん」

 

「ご注文はお決まりですか魔理沙さん」

 

「私まだメニュー見てないんですが霊夢さん」

 

「ご注文お決まりでしたら声をおかけください」

 

「あ、はい」

 

霊夢とアリスは厨房の方へと戻っていった。

 

 

 

「…とりあえず席に座るか」

 

椅子に座り、テーブルにあったメニューを開くと

 

「なんじゃこりゃ」

 

そこには呪文が広がっていた

 

「しまった…アリスがメニュー作ってるという時点で気づくべきだった…!」

 

「やばい、全然わかんないぜ……ん?「わからないことがありましたらこの子に話しかけてください」?」

 

そう書かれた紙の上にはお店と同じ服を着た人形が置かれていた

 

「よし、それじゃメニューをわかりやすく頼むぜ」

 

すると人形は紙をとりだし、そこに書かれていたのは

 

「メニューの難易度を選んでね!」

 

[easy] [normal] [hard] [lunatic] 現在normal mode

 

「え」

 

「なにメニューの難易度って、てかこれでノーマルなのか……ルナティックがすごい気になるがここはおとなしくeasy modeを選ぼう」

 

するとメニューのページが自動的に変わっていた

 

「あ、普通のメニューになった」

 

「メニューの順番的に、さっきの「終わりの始まり」が当店オリジナルブレンドってやつか」

 

「ま、これでいいか。おーい注文頼むぜ」

 

厨房からアリスが歩いてきた

 

「ご注文を受け取るわ」

 

「それじゃ、オリジナルブレンドをひとつ頼む」

 

「…っ、ご注文受け取ったわ」

 

「お前今笑おうとしただろ、立場逆だからな」

 

「少し時間を頂戴するわ」

 

「お、おう」

 

 

 

 

 

数分後にだされたコーヒーを飲んだ魔理沙は

 

 

 

「めっちゃおいしいんだが……」

 

 

 

「なんか疲れたな」

 

 

 

 

 

本日も晴天なり。




ご精読ありがとうございました

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