ハイスクールD×D 俺と愉快な神話生物達と偶に神様   作:心太マグナム

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書く事がねぇw!

とりあえず新話投稿いたします。


ショゴス=ロード

一誠に呼び出された俺は現在、一誠が指定した待ち合わせの場所へ向かうためにのんびりと歩いていた。

 

え?親父はあの後どうなったのかって?

 

……うん、世の中には知らない方がいい事もあるんだよ。知ったら何か大切なもの失うからやめとこう!定治からマジの警告だよ!

 

さて、待ち合わせの場所へ適当に歩いていると二十代くらいのOLの女二人と十代いくかいかないくらいの男の子が何か話しているのが目に入る。事案かな?

 

「わぁー!カワイイー!」

 

「僕どうしたの?迷子?お姉さんと一緒にお母さん探す?あ、飴あるけど食べる?」

 

あ、結構いい人っぽいな。うん、大丈夫だ。事案だった場合に準備してた110って押したスマホは閉まっておこう。いや一応出しておこう万が一がある。

 

OLの女の子は男の子を見て何やらカワイイなんて言っているが本当か?女の子のカワイイにはカワイイって言ってる私カワイイって意味もあるからなあらやだホントにカワイイ。

 

OL二人に可愛がられている男の子はクリリとした目で短く切り揃えられた髪、服装は半袖短パンでいかにも子供らしい服装をしている。強いて他の子供たちと違うところを上げるとすれば髪の色が何色とも形容しがたい色をしているくらいだろうか。まぁそれを含めてもかなりの美少年と言えるだろう。間違いなくAPP18はあるな。俺が熟女以外に興味無かったら新たな性癖に目覚めていたかもしれない。

 

男の子はOLのお姉さんから貰った飴を口の中でコロコロと転がしながら辺りをキョロキョロと見回す。ふむ、迷子か?可哀想に、あの年頃の男の子はお母さんがいないと不安だろう。まったく、最近の親はなっていないな。ウチの母さんみたいに過保護すぎなのも考えものだけど。

 

男の子があたりをキョロキョロと見回しているとやがて俺と目が会うと目をキラキラさせて俺に駆け寄ってくる。

 

……え?

 

「あ、定治ー!」

 

「え!?ちょ、ま、誰ッ!?」

 

待って!男の子は真っ直ぐ俺に向かってくるんだけど!この子全く記憶に無いから来られても困るんだけど!

 

男の子は俺の元へ向かうと俺に腰元に抱きついてくるイデデデ!この子力強ッ!腰が死ぬゥ!

 

「本当に10分くらいだったね!流石定治のお父さん!ドMだけど!」

 

「え、俺の親父ドMだったの!?知りたくなかった新事実!ていうかマジで誰!?あと力強いからもうちょっと優しくしてイダダダッ!!」

 

ヤバいヤバい!腰が折れそう!マジで力強いんだけどこの子!神話生物並のSTRなんだけど!

 

悲鳴を上げる俺から男の子が離れると、何故か男の子はプンプンと怒っていた。

 

「もー!わからないの定治!?」

 

「わからねぇから聞いてんだよ!」

 

マジで誰だよこのショタ!

 

俺が目の前のショタが誰かわからず困惑する中、ショタは呆れたように溜息をついてから口を開く。

 

「まったく、これだから定治は……僕だよ、ショゴスだよ!」

 

へぇー、この子はショゴスって言うのかぁ。珍しい名前だなぁ……は?

 

「いやいやいや!ショゴスくんはもっとキモい見た目だから!そんなショタコンのハートをブチ抜く容姿じゃないから!」

 

「だ、誰がショタコンよ!」

 

「うるせぇ黙れショタコン!」

 

今テンパってるんだから横からいきなり口挟むなよ!今はそれどころじゃねぇんだよ!とりあえずお前らは寝てろ!

 

俺がOL二人を子守唄(物理)で寝かせると、ショゴスと名乗るショタそれを見ても驚かず、ヤレヤレと溜息をつく。

 

「定治、ルールブックで僕のページを見てみなよ」

 

え、何でこの子ルールブックの事知ってんの?ま、まさか本当に……いや、無い無い。

 

で、でもまぁ見てみるだけならいいかな?最近読んで無いから思い出すついでに読むだけだから、うん。言われるがままに俺はルールブックを呼び出しショゴスくんのページを開く。

 

「えーとショゴスくんのページは……あれ?」

 

み、見間違いかな?ショゴスくんのところ名前がショゴスじゃなくてショゴス=ロードになってるんだけど……。あ、ページに高度な知能を要しており、人の姿になる事も可能って書いてある……マジで?

 

「……ショゴス=ロードになったの?」

 

「うん」

 

「高度な知能もってんの?」

 

「うん」

 

「人の姿になれるの?」

 

「うん」

 

「ホ……」

 

「ホ?」

 

「ホゲェェェェッ!?"ゴッ!!"イッデェェェ!!?」

 

「定治ーーー!?」

 

イッダ!?マジイッダ!?え?何で痛いのかだって!?教えてやるよ!お前らとりあえずコンクリの路上で起立しろ!そんで思いっきり勢いつけて上半身後ろに反らせ!そんで頭と足でブリッジしろ!手を使うなよ!思いっきり頭をコンクリにぶつけろ!!

 

やったか!?痛ぇよな!?痛ぇだろ!?痛ぇんだよ!!

 

ああやっと理解したわ!このやり取りするのはショゴスくんだけだわ!ホントにショゴスくんだこの子!ていうかマジでイッテェ!ギャグ空間でよかった!

 

 

「「お恵みを〜、お恵みを〜」」

 

現在、いつの間にかロードになっていたショゴスくんを連れ俺は頭のタンコブを押さえながら街を歩いている。なんかこの前会った教会の奴らがいるけど無視無視。今は一誠と会う用事があるからアイツらに構う余裕は無いし。

 

「ショゴスくんロードになってたんだ、全然知らなかった……」

 

俺がタンコブを押さえながら言った一言を聞いてショゴスくんは飴を転がしながらプンプンと怒り出す。

 

「も〜!定治最近ルールブック読んでないでしょ!ダメだよちゃんと定期的に読まないと!ボクたちの情報はどんどん更新されていくんだから!」

 

ああ、そう言えば最近読んでないわ。だって分厚いんだもん。

 

「六法全書並に分厚いやつ読む気起きねぇよ……で、いつからロードになったの?」

 

「まったく、定治は面倒くさがりだなぁ……んーとね、先週合格通知来たから先週からだよ!」

 

「「お恵みを〜、お恵みを〜」」

 

ハイハイ無視無視。

 

ほうほう、昇格試験かぁ。……え、昇格試験?

 

「昇格試験!?え、ショゴス=ロードって昇格試験でなるもんなの!?」

 

「そうだよ?ショゴスのリーダー格なんだから試験通んないとなれないのは当たり前でしょ?」

 

ショゴスくん何呆れたように溜息ついてんの!?俺何か変な事言った!?

 

「そんな当たり前知らねぇよ!つーかどんな試験なんだよロード昇格試験って!」

 

「どんな試験って言われても……普通の学識と姿形を操る実技試験、それに他のショゴス=ロードさんたちとの面接だよ?」

 

「なにその試験!?ショゴスがやるような試験じゃなくね!?」

 

「「お恵みを〜、お恵みを〜」」

 

ああもう!訳わかんねぇ!!流石の俺でも困惑するわこんなもん!!ていうかショゴスくんはなんでそんなに平常運転なの!?なんでいつものバカなショゴスくんなの!?これで高度な知能って信じられるかよぉ!

 

ていうかさっきからお恵みお恵みうるせぇんだよクソ女共ォ!!

 

「何言ってんの定治、ショゴスだってそれくらいやるよ?あ、そうだ。定治、これ返すね」

 

困惑する俺の一方でショゴスくんは自分の身体に手を突っ込んで人皮装丁された一冊の本を取り出す。ちょっと、なんて所から本取り出してんのショゴスくん、周りに人がいないから良かったものの普通の人が見たら発狂ものだよソレ。あ、その本は……。

 

「あ、水神クタアト。そういえば借りるって言ってたけど……え、まさか……」

 

「うん!今回の試験会場はクトゥルフ様のいるルルイエだからね!これ読んだら学識試験は楽勝だったよ!ありがとね定治!」

 

「試験範囲コレの内容かよぉ!?」

 

もうワケわかんねぇ!もうこんな事起きないようにこれからは定期的にルールブック読むわ!絶対定期的に読むわ!

 

驚く俺を見てショゴスはいつも通りの調子でニパーッと笑いながら口を開く。

 

「うん、なんて言ったって会場がクトゥルフ様のいるルルイエだからね!」

 

「ああもういいや。今回はショゴスくんが超強化された事を喜ぼう。ショゴスくん、話は変わるけどこれから一誠の所に行くんだけど暇だったら来る?」

 

「行くー!」

 

うん、深く考えたら負けな奴だわコレ。よし、それじゃそろそろ一誠の所に行こうかな。待ち合わせ遅れそうだし。

 

「「お恵みを〜、お恵みを〜」」

 

……ナニコレ?何回コイツらと会ってんの俺ら?あ、目が合った。

 

わぁ〜★人間ってあんな顔出来るんですねぇ★定治初めて知ったぁ★

 

「「…………」」

 

ここで俺とショゴスくん、無言でアイコンタクトをして一気に駆け出す。

 

「何!?何なのアレ!?何処歩いても現れるだけど!?ドラク○の魔物みたいにエンカウントしてくるんだけど!?何なのアイツら!?」

 

「怖いんだけど!?人間から見たらモンスターの僕が怖いって感じてるんだけど!?何なのあの娘たち!?」

 

「お恵みを〜、お恵みを〜!」

 

ちょ、待って!ショゴスくんに合わせてるとは言え人が全力疾走してんだぞ!?何で先回りしてんの!?何ホーミングお恵みしてんの!?ホーミング強制お恵みとかただの取り立てじゃねぇか!

 

もうイヤ!アイツらイヤ!教会の奴らもうキライ!アイツら今度会ったら覚えとけよ!!絶対ただじゃすまさねぇ!!ドリームランドに放り込んでやる!レっさんとユキちゃんとムーンさんとで地獄の鬼ごっこさせてやる!!でもとりあえずここは逃げる!だって怖いんだもん!すっごいプレッシャーだもん!

 

「ウオォォォ!!ショゴスくん!適当なビルの屋上に行くぞ!陸からだと何処までも追ってきそうだ!空から逃げるぞ!」

 

「ちょ、定治早ッ!?全力定治早ッ!?待って!僕、人間の姿になってやっとDEX8なの!元々のDEX2なの!4倍になったけど定治の全力に追いつけないの!お願いだからちょっと待って!もしくはおんぶして!」

 

「ああもう!仕方ねぇなぁ!」

 

息切れしてるショゴスくんを俺は背負い近場のビルへと勝手に入り屋上まで全力疾走!不法侵入!?今それどころじゃねぇんだよ!!

 

「ウオォォォ!到着ゥ!そして来ぉぉぉいっ!ビヤアァァァキィィィィ!!」

 

ルールブックを開き、おれは直ぐさま神話生物を呼び出すと近くから門が現れ、神話生物が顔を出す。のんびりしてないで早く来て!早く早く!!

 

『お初にお目にかかります定治様、ビヤーキーと申します。ハスター様からあなた様の事は良く聞いております「KIMEEEEE!!オロロロロロロ!!」……え?』

 

「『は、吐いたーー!?』」

 

「え、ちょ、ど、どうすればよろしいのですかコレ!?」

 

やっべ、ビャーキー呼び出すの初めてだった!マジでキモオロロロロロ!!吐き出す俺を見て焦るショゴスくんとビヤーキーさん。ゴメンね!いきなり吐いちゃってゴメンね!でもキモいんだもん!あ、ビヤーキーさんもうちょっと距離とってお願いだから!

 

「ビヤーキーさん初めて召喚したの定治!?何でこういう時に初めて呼ぶヤツ呼ぶのさ!?ああもう!ビヤーキーさん!僕と定治乗っけてここまで運んで下さい!」

 

『わ、わかりました!頑張ります!』

 

吐いている俺の代わりにショゴスくんがビヤーキーさんに取り次いでくれる。ありがとうショゴスくん。ゴメンね、吐いちゃってゴメンね!

 

「ほら行くよ定治!ゲロ止めて!」

 

「う……サンキューショゴスくん……」

 

こうしてショゴスの助けを借りてゲロを吐き終えた俺はショゴスを抱えてビヤーキーの背中に乗りゼノヴィアたちから逃亡する事に成功した。

 

だが一誠の探し人がそのゼノヴィアたちだという事を俺はまだ知らない……。




ショゴス=ロード

高度な知能を持ちショゴスたちの司令塔たちとされる存在。人の姿になれるとされ、ショゴス=ロードの変身は普通の人では見ても気づかないほどである。この作品ではショゴスくんはロードになってもショゴスくんと呼ばせていただきます。昇格試験とかは適当に考えた設定なのは秘密。

ビヤーキー

ハスターに奉仕している神話生物。宇宙空間すら航空可能の恐ろしき生物。一匹につき一人まで乗って飛ぶ事が可能。ショゴスくんは現在ショタだから二人でもダイジョーブ!(超適当)

SANチェック1/1D6


※定治の神器ルールブックの内容について補足

定治のルールブックに書いてあるのは神話生物たちの情報についてだけです。趣味、弱点、姿形様々な事が書いてあります。内容はどんどん更新されている不思議な本です。

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