時雨転生史   作:航空戦艦山城

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先に謝っておきます。
もう私たちの知っている五月雨はいません。
すいません。はっちゃけすぎました。
キャラ崩壊タグ追加しておきますね。


外伝 女子の買い物は大変ね(五月雨視点)

みなさんおはようございます。五月雨っていいます。時雨姉さんかと思いましたか?今日は私の一日をお届けします!

 

「五月雨?どうしたの?窓のほう向いて気合いなんか入れて」

 

「あ、なんでもないですよ姉さん」

 

「?そう」

 

危うく姉さんに変な人に見られるところでした。今日は姉さんの服を買うためにお出かけをするんです。気合が入らないはずがないです!姉さんに似合う服を選んで私の思い通りに着せ替えて、あんな服やこんな服を・・・

 

「姉さんを着せ替えさせるの楽しみですフフフ・・・」

 

フフフ・・・おっとヨダレが・・・ジュルリ・・・

 

「二人とも準備できた?ってどうしたの時雨。震えちゃって」

 

「いや、なんでもないよ。ところで夕立は?」

 

「あの娘はとっくの昔に外で待ってるわよ。白露たちも待ってるから早く来なさい」

 

「「はーい」」

 

 

姉さんたち用意するのかなり早いです。やっぱり楽しみなんですね。私も楽しみですしね!

 

「三人とも早く来るっぽーい」

 

夕立姉さんたちちょっと怒ってますね。それもそうですよね。待たせちゃったんですから。

 

「ゴメンね。待たせちゃって」

 

「ホントだよ!今日はあたいたちにとことん付き合ってもらうからね!」

 

そういえばやっぱり電車で行くんでしょうか。私たち車運転出来ませんし。しようと思えば出来るんですけどね。外見年齢がどうしてもアウトだからダメと大本営からも通達されてるんですよね。

 

「ははは・・・お手柔らかにお願いね。ところで移動手段はどうするの?電車?徒歩?」

 

!姉さんが私と同じ疑問を・・・!?やはり私と姉さんは一心同体、以心伝心・・・!?ぐへへ・・・

 

(まーた五月雨が変な事考えてるな。なんであーなったんだろうかね)

 

「電車を使う予定だったんだけど珍しく金剛さんが一人だけ非番出かける予定だったらしいからついでに乗せて行ってくれることになったの!」

 

わあ!金剛さんってうちの主力の一人じゃないですか!金剛さんに乗せて行ってもらえるなんて嬉しい!

 

「金剛さんが?悪い事しちゃったな。後で謝っておかないと・・・」

 

「じゃあ急いで行くっぽい!」

 

 

「ヘーイ!グッドモーニング!待ってたネー!準備はオーケー?」

 

金剛さん、やっぱり大人ですね。服装がすごく女性らしいです。村雨姉さんも大人っぽい服着てますけどやっぱり違うものなんですね。

 

「おはよう金剛さん。僕たちが準備に手間取って待たせちゃってごめんなさい」

 

「ノープロブレム!気にする必要はないワ!早く車に乗り込むネ!」

 

でも正直ワンボックスカーだとは思いませんでした。私は沢山荷物も人も乗れるからワンボックスカー結構好きです。

 

「じゃあ今日は僕たちの送り迎えをお願いするね」

 

「「「「「「お願いしまーす!」」」」」」

 

「もちろんデース!礼儀正しい娘は好きですヨ!シートベルトは着けた?なら、出発デース!」

 

私と村雨姉さんは今日初めて会うので乗る前に挨拶をしておきます。挨拶は大事です。古事記にも・・・うっ!頭が・・・!どうしたんでしょうか・・・今変なセリフが頭をよぎったような・・・

 

「金剛さん。おはようございます」

 

「おはようございます金剛さん」

 

「グッドモーニング!今日は姉妹水入らずで楽しんできてネ!」

 

 

「さあ着きましたよ!ショッピングのお時間ネー!」

 

「金剛さん。ありがとうございました。いつ頃にここに集まりましょうか?」

 

「そうデスねー・・・夕飯の時間も考えると、1800がいいと思いマスよ」

 

「じゃあそういう事でお願いしますね。金剛さんもお買い物楽しんでくださいね」

 

「ベリーセンキューネー!それじゃあバーイ!」

 

と、金剛さんは走り去って行きました。それにしても村雨姉さんテキパキと集合時間決めちゃいましたね。白露姉さんのポジションな気がするんですけどねそれ。別の鎮守府ではそれをイジられることもあるみたいです。それにしても春雨姉さんがもう待ちきれないといった感じみたいです。

 

「さあ!姉さん!早く行きましょう!」

 

「春雨速!?ちょ、ちょっと待ってよー!」

 

「白露も待ちなさいよ!はあ・・・行きましょうか」

 

 

最初は小物を見ます。時雨姉さんに似合う小物を選んじゃいます!それにしても姉さんに似合う小物・・・姉さんってどことなく夕立姉さんみたいな犬っぽいオーラがあったりするんですよね。なら犬系の物でしょうか?ちなみに私のイメージとしてはゴールデンレトリバーです。大型犬ですが、賢くて大人しいんですけど、獲物は逃さない狩猟犬としての忠誠心やいざという時の闘争心もすごい犬なんです。姉さんにピッタリじゃないですか?残念ながらここにある犬の小物にゴールデンレトリバーは無いんですけどね。あ、この犬のキーホルダーすごいかわいい。姉さんに付けてもらいたいな。

 

「姉さん」

 

「ん?どうしたの五月雨」

 

「このキーホルダーなんてどうですか?」

 

「あ、かわいいね。これを僕に?」

 

「はい!」

 

「あ、なにそれすごくかわいいじゃない!」

 

「五月雨が選んだの?いいの見つけたね!」

 

「時雨、せっかくだしこれにしなよ」

 

「ぽい!」

 

「姉さんって犬っぽいですもんね。どことなく」

 

「ふふふ・・・ならこれにするかな。ありがとう五月雨」

 

「は、ひゃい!あう・・・」

 

「クスッ、落ち着いて。落ち着けばしっかり喋れるんだから」なでなで

 

「はうっ!///」

 

なでなでされました!もうこれだけでお腹一杯です!あ、ちょっと鼻の奥が熱いです。鎮めないと・・・

 

「あ、そういえば服もそうだけどバッグも買わないと不便だよね。キーホルダーも付けれるし一石二鳥だよ」

 

「それもそうだね。じゃあ服を買う時に一緒に探そうか」

 

「じゃあ私たちも買うもの買おうか」

 

お店を出るともう1217。お昼ですね。

 

「お腹空いたっぽい・・・」

 

「春雨も少し・・・」

 

「ちょうどいい時間だしお昼にしましょうか」

 

「そうだね。もうこんな時間なんだね。こういうのは初めてだったんだけどなかなか楽しいね」

 

姉さんも楽しんでくれているみたいで安心しました。

 

「そう思ってくれたんならあたいたちも案内した甲斐があるってもんさ」

 

「でもこれ今日って休日だし座れるかな?」

 

「そこはまあ運に任せるしかないと思いますね」

 

席確保出来ました。さすが時雨姉さんの幸運。艦娘トップクラスですもんね。え?未改装だから幸運は普通?なにを言ってるのかわかりませんね。って私は誰と会話を・・・

 

「僕は荷物番しておくからみんな料理買ってきてよ」

 

「あら、いいの?」

 

「構わないよ。誰かが見てないといけないしね」

 

「じゃあ私が姉さんのも持ってきますね!何がいいですか?」

 

あわよくばあーんとか・・・

 

「うーん・・・五月雨と同じものでいいよ」

 

「はい!わかりました!」

 

あ・・・つい返事をしちゃいました。で、でも別に別々の料理を買ってもいいですよね!

 

私と夕立姉さんと涼風は中華系のお店に来てます。こういう所って大体ラーメンと焼き飯が多いんですけど天津飯とかありますね。このスペースでよく作れますね。そうだ!丼物ならレンゲが付いてきます!それであーんすれば割と濃厚な間接キスが出来ちゃうのでは!?名案です!早速麻婆豆腐と天津飯を注文します!

 

「五月雨から変なオーラが出てるっぽい」

 

「大方レンゲであーんすれば割と濃厚な間接キスが出来るとかそういう事だと思うよ。単純だもん」

 

(あかん・・・っぽい)

 

出て来るの速いですね。餡とかは作り置きしてるでしょうけど麻婆豆腐はそんなに速く出来ないような・・・まあいいです!姉さんを待たせるわけにもいかないですし。

 

机に戻るとちょうど白露姉さんたちも帰って来たようです。ハンバーガーやうどんと同じくらい速い麻婆豆腐ってなんなんでしょうね。

 

「姉さんはどちらがいいですか?」

 

「じゃあ麻婆豆腐でも貰おうかな」

 

「あれ?五月雨確か時雨お姉ちゃんに同じのって頼まれてなかったっぽい?」(確信犯)

 

「と、特に理由なんてないですよ!?」

 

もしかしたらあーんが出来るかもしれないからなんて言える訳ないじゃないですか

 

(あー五月雨の考えがあたいには手に取るようにわかるよ。まあ頑張りな)

 

こいつ直接脳内に・・・!?

 

「どうしたの?」モグモグ

 

「あ、なんでもないですよ!いただきます!」

 

「五月雨、その天津飯一口ちょうだい?」

 

「!構いませんよ!なら私が・・・」

 

「なら失礼して・・・うん美味しいね」

 

「あ・・・そうですか。よかったです・・・」

 

遅かった・・・せっかくのチャンスが・・・

 

「貰ってばっかじゃあ悪いし僕のもあげるね。はい、あーん」

 

「ふえ!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

どどど・・・どういう事なんでしょう!あーん出来なくて落ち込んでたら姉さんがあーんを!?姉さんも間接キスをご所望なんですか!?ウェルカムです!

 

「?食べないの?」

 

「い、いえ!いただきます!」

 

まあ姉さんがそんな邪な事考えてるはずもないですし、少し恥ずかしいですけどせっかくなんですからいただきましょう。

 

「そう?じゃああーん」

 

「あ、あーん///」パクッ

 

「美味しい?」

 

「お、美味しい・・・です///」

 

正直恥ずかしさで味とかわかんないです。ついでに姉さんのレンゲを舐めようかと思いましたけど理性が踏みとどまりました。さすがにそれはまだ早いです。

 

「よかった」ニコッ

 

「はう!///」

 

あぁ^〜無自覚な姉を見てると心がぴょんぴょんするんじゃ^〜

 

「?」

 

「コーヒー買ってくるっぽい。ブラックを五本でいいよね?」

 

「お金は後で払うわ。なるべく速くお願いね」

 

「あー口の中が甘ったるい」

 

「誰だいあたいのラーメンに砂糖ブッ込んだやつ」

 

「ポテトが甘いよう・・・チョコ掛けてないのに」

 

「どうしたのみんなして甘いなんて言って」

 

「「「「「ドーシテデショーネ(棒)」」」」」

 

 

食事が終わって服を買いに来ました。すると姉さんが・・・

 

「ちょっと服とかわからないからさ、僕の服を選んでくれないかな」

 

姉さんを私好みに着せ替える許可いただきました!なにもしてないのにキラキラが付いてきましたよ!

 

「わかりました!五月雨が姉さんにピッタリの服を選んできますね!」

 

「コスプレみたいなのも似合いそうっぽい!」

 

「ゴスロリとか良さそうだよね!」

 

「ついでに大人っぽい下着とかも見てきてあげるわ!」

 

「涼風ちゃんは上を探してきて!春雨は下を探してくるから!」

 

「合点承知!分担した方が効率良さそうだ!」

 

「え、ちょっ、みんな」

 

私の姉妹のコンビネーションは素晴らしいです。伊達に長い間艦隊を組んでいません。

 

 

服を持ってきた順番に着せる事になったのでまずは春雨姉さんと涼風からです。

 

「あたいたちが一番最初みたいだね」

 

「姉さんに絶対似合いますよ!」

 

「じゃ、じゃあ着てくるね」

 

 

「なに選んできたの?」

 

「見たらわかるよ」

 

そう話してると姉さんがそろっと顔だけ出してこちらを覗いていました。

 

「い、一応着てみたんだけど・・・」

 

「お!早速見せてくれよ」

 

「う、うん」

 

そう言ってカーテンを開けて出て来た姉さんの服装は白のワイシャツに黒のベストに、赤のリボン。それに黒のハーフパンツ。はい。すごくかわいいです。服選びのセンスが似てる二人だからこそ出来る芸当です。

 

「めっちゃいいじゃん!」

 

「お姉ちゃんかわいいっぽい!」

 

「い、いやそんな事ないよ。服に着られてるようなもんだよ」

 

「いや、掛け値なしにいいと思うわよ?」

 

「すごく似合ってます!」

 

「う・・・///」

 

「照れちゃってます!かわいい!」

 

「あたいたちのセンスも捨てたもんじゃないね」

 

「も、もう!からかわないで!つ、次の服ちょうだい!」

 

あ、次は私です。私の持っている服を渡すと姉さんはお礼を言ってすぐに試着室に引っ込んじゃいました。

 

 

「き、着たけどよりにもよってこれなの?」

 

私が姉さんに渡したのは白いワンピースです。これに麦わら帽子をつけてヒマワリ畑とかに連れて行ったらすごく映えると思うんですよ。それ抜きにしても似合うと思って着せてみたんですけど。

 

「やっぱり!似合うと思ってました!」

 

「ワンピースとは・・・シンプルだけど清楚さを出すにはうってつけね」

 

「麦わら帽子も探して買うっぽい?」

 

「いいかもね。ワンピースと麦わら帽子は鉄板だよ」

 

「で、出来ればもう終わりたいなー・・・なんて?」

 

「そうはいかないっぽい!次はこれ着てもらうっぽい!」

 

後に残ったのは私的には本命の三人です。最初は夕立姉さんのコスプレです!正直なんのコスプレかはもうわかっちゃいました。

 

 

時雨姉さんがなかなか出て来ません。まあしょうがない気もしますけど、いい加減姉さんたちも我慢が効かなくなってきたようです・・・

 

「時雨ー!まだなのー?」

 

『ご、ごめん・・・これはさすがに恥ずかしすぎる・・・』

 

「そんなの今更だって!開けるよ!?」

 

『え!?待って!』

 

「そりゃ!」

 

シャア!

 

犬です。犬がいました。黒い犬です。多分このモフモフはプードル系ですね。頭の垂れ耳がとってもキュートです。それにどことなくセクシーです。大変です。もう鼻の辺りが熱いです。まだ始まったばかりなのに早すぎますね。我慢しないと。

 

「おおう・・・」

 

「かわいいじゃない」

 

「夕立のセンスは本物っぽい!」

 

「はわわ///」

 

「これはまた大胆なの持ってきたねー」

 

(さて、五月雨がなにも喋ってないがどうした・・・って鼻抑えてる!?早すぎないかい!?)

 

「このままでもいいかもしれないけど次は白露の番だよ!一番に着せられなかったけど絶対合うはず!」

 

「これ脱げるのならゴスロリだってなんだって着るよ」

 

 

私が悶えてる間にいつの間にか姉さんは試着室に引っ込んでました。写真に収めておきたかったな。

 

「着替えたよ」

 

姉さんが着ているのは黒を基調としたものでアクセントとして白い生地も使われていますね。膝丈までの長さで広がるような形になっているフリフリのスカート、頭には黒いミニハットが乗っています。正直言ってこれ程のものとは思っていませんでした。あ、遂に鼻が決壊しました。

 

「意外と似合うもんだね」

 

「確証なしで着せようとしたの!?」

 

「いいじゃない。結果オーライよ」

 

「印象変わりそうっぽい」

 

「うわー・・・いいなあ・・・かわいいです」

 

「お?なら今度は春雨の分も買いに来る?」

 

「あれ!?口に出てました!?」

 

「出てたよー」

 

(おい五月雨!こんな所で鼻血なんて出すんじゃねぇよ!)ボソボソ

 

(静かに!今飛びかかろうとする本能を理性が押し留めてます!)ボソボソ

 

(あたいちょっとなに言ってるのかわかんない)

 

「じゃあ最後は私の下着ね」

 

「う”・・・忘れてた・・・」

 

「さあさあ着替えて着替えて」

 

「どうせ着替えるし・・・この際いいか・・・」

 

 

え?下着ですか?村雨姉さんが選んだんですから大人っぽいセクシーなものばっかりでしたよ?紐までありましたね。紐を付けた姉さんの顔は真顔でした。涼風が押さえてくれなければ飛びかかってた自信があります。それにしても少しフラフラします・・・貧血気味ですね。今日は鉄分が取れそうな料理が出たらいいな。その後も分担して服を着せたんですがちょっと前に話題になった胸開きタートルネックとか猫ランジェリーまで、妙に幅広く取り扱ってて驚きました。

 

 

着せ替えラッシュが落ち着いてきた頃に姉さんが顔を青くしながら・・・

 

「え、選んでくれたのは嬉しいけどさすがに全部は買えないよ?」

 

なんて言ってきましたがこんな量を買わせるわけないじゃないですか。

 

「大丈夫。これ全部私たちのプレゼントだから」

 

「!?」

 

「さすがにこの量を自腹切らせる訳ないじゃない。十万しか貰ってないんだし」

 

「もしかして嫌っぽい?」

 

「え!?」

 

「そうですか・・・やっぱりこんないきなりだと迷惑ですよね・・・」

 

 

押しに弱いのも姉さんの魅力の一つですが少し心配です。変なヤツに騙されてあーんな事やそーんな事をされたら大変です。あ、私NTRの趣味とかないんでさすがに興奮しませんよ?

 

「じゃあせっかくだしどれか着てみたら?」

 

白露姉さんの追撃いただきました。

 

「え”」

 

「それいいかも!」

 

「じゃあせっかくなんですしゴスロリ着ましょうよ姉さん!」

 

私としては犬コスしてもらって首輪付けてあげたいんですが公共の場でやるとさすがにアレなので自重します。

 

「え、いやさすがにここでは・・・」

 

「はいはい、じゃあお着替えいってみようかね〜」

 

「涼風!?ちょっ・・・押し込まないで!」

 

押しに弱い姉さん再びです。

 

 

姉さんにゴスロリ着せて歩いていると周りから視線を感じますね。見せ物じゃないんですからやめて欲しいんですけどやっぱり姉さんはかわいいですからね。仕方ないのかもしれません。すると顔を真っ赤にした姉さんが・・・

 

「そ、そろそろ金剛さんとの約束の時間だよね?そろそろ引き上げない?」

 

と、もうそんな時間だったんですね。お買い物してると時間を忘れちゃいます。

 

「それもそうね。面白いものも見れたしそろそろ駐車場に来てるかもしれないわね」

 

「ハア・・・ハア・・・時雨姉さんのゴスロリ・・・かわいすぎます。こんなの卑怯ですよ・・・ハア・・・ハア・・・」

 

ちなみに姉さんが改めてゴスロリ着てからずっとこんな調子です。理性が紐でほぼ完全にヤラれちゃってます。むしろよく襲ってないです。

 

「本格的にうちの妹がヤバい件について」

 

「白露。それは最初っから手遅れ」

 

白露姉さんと涼風がなにかボソボソ話してますがよく聞き取れませんでした。

 

 

駐車場に来て金剛さんを探していると、金剛さんはすぐに見つかりました。車から出て待ってるんですからわかりますよね。

 

「ヘーイ!ショッピングは楽しかったデスか?すぐに帰りますヨー!・・・て時雨?その格好は?」

 

「出来れば気にしないでくれるとありがたいかな?」

 

「りょ、了解デース。早く荷物積んで乗り込むネー」

 

この時の姉さんの顔は黒かったです。

 

 

「今日は楽しかったねー」

 

「また非番が重なったらみんなで行きましょうか」

 

なんて今日の事をワイワイ話してるとみんな疲れたのか少しづつ眠り始めました。かくいう私も少し眠いので金剛さんやまだ起きてる時雨姉さんには悪いんですが眠らせていただきます。おやすみなさい。

 

 

金剛さんに起こされるともう鎮守府に付いていました。金剛さんにお礼を言って荷物を持って降りると少しして時雨姉さんが目をショボショボさせながら出て来ました。かわいいです。ゴスロリ着てるのも相まってあざとかわいいです。

 

「今日はなにからなにまでありがとう。助かったよ」

 

「気にすることないネー。あ、荷物置いたら提督の所に帰還を報告してから夕食ヨ」

 

「うん。それじゃあ、また」

 

「バーイ」

 

戦艦寮によっていくのであろう金剛さんに手を振ると金剛さんも手を振り返してくれました。やっぱり金剛さんって面倒見すごく良い方ですよね。

 

「僕提督に報告に行って来るから食堂の席取りお願いしてもいい?」

 

「もちろん構わないわよ。荷物は私たちで寮に置いておくから」

 

「ありがとう。じゃあ行ってくるよ」

 

(なあ、あれって自分の格好の事忘れてないかい?)

 

(しっ!聞こえちゃうよ!黙ってたら多分面白い反応が見られると思うから)

 

 

荷物を寮に置いて来て食堂で姉さんを待っていると予想通り自分の格好を忘れているのであろう姉さんがやって来ました。そこで唐突に白露姉さんが

 

「あ、時雨ー!こっちこっちー!」

 

あ、姉さんがこっちに気付きましたね。すると人ってこういう時反射的に呼ばれた人を見ますよね。すると姉さんの格好に目がいったのかそこかしこから・・・

 

「え?あれゴスロリ?」

 

「新秘書艦の娘どうしたんだろう。まあかわいいんだけどさ」

 

「あれが日本の文化・・・ゴスロリ・・・!」ゴクリ

 

「満潮?あなたあの娘と艦隊組んでたこともあったわよね?」

 

「ちょっとなに言ってるかわかんない。・・・時雨かわいい」ボソッ

 

と方々から聞こえてきます。さすがにザワザワして来たのを不思議がって姉さんが自分の身体を見下ろすと一瞬だけフリーズしてすぐに真っ赤になりました。今日一の赤さです。

 

「・・・!?///」

 

やっぱり姉さんかわいいです。なんであんなにかわいいんでしょうか。人類の宝だと思います。

 

「ども!青葉です!一言お願いします!」wktk

 

さすがは他の鎮守府にいる青葉さん同様、マスゴミの二つ名を貰っている青葉さん。反応が速いですね。水雷戦隊としてあれくらいの反応速度が出せるのは羨ましいです。

 

「み、見ないで!」

 

 

姉さんご飯食べた後からお風呂とトイレ以外で一切外に出ません。あ、もちろん青葉さんと少し交渉してゴスロリの写真を焼き増してもらいました。家宝ですね。あまりの恥ずかしさからか面会謝絶状態になっちゃったので今日はもう寝る事にします。おやすみなさい。

 

 

朝になって新聞を見るとトップに姉さんの記事が出てました。ちょっと青葉さんのところに行かないといけないですね。こんな素晴らしい記事を書いてくれた青葉さんに一言お礼を言わないと。(使命感)

 

 

ちなみに姉さんが敵を殴って倒すなんて聞いたのは仕事が終わってからの事でした。




春雨と涼風が持ってきた服はわかる人はわかると思いますが、コンプティークの私服時雨です。
わからない人は「時雨 私服」で検索すると出ると思います

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