完全で瀟洒な従者の兄+紅魔館の(非)日常 作:新幹線刈り上げ
Talent 運命を操る程度の能力
Hobby ティータイム、ゲーム集め、動画類視聴、風物詩を楽しむなど
Like ノエル?、紅魔館に住む住人、パチュリー(親友として)など、
Size し~くれっと(逆に作者も知りたいです(笑))
今作のメインヒロイン。普通のおっちょこちょいな幼女ではなく(ああ見えて)誇り高き吸血鬼なのだ(棒)。吸血鬼であっても決してカリスマが溢れている訳ではない。読者が足りないと思ったら想像で補正してやってほしい。よく、咲夜に仕事を押し付けてニコニコで動画を見ることがある。しかし、コメントはノエル曰く「最近の荒しコメントは怖いので」ということで非表示で視聴している。フランとは喧嘩する場面をよく見られるが、いざとなったらお互いの思いやりが嫌でも滲み出るいい姉妹だったりする。レミリアがノエルと咲夜のことについてパチュリーと相談することもあるとか・・・?。
今はお昼過ぎ、フランとノエルは“ノエルの部屋”に居た。そして、フランはノエルの読み聞かせによってぐっすりと寝ていた。その寝顔はノエルもつい顔がほころぶぐらいに可愛らしく、さっきまで暴れていたとは思えなかった。ノエルはそっと、フランの髪を掻き分ける。すると、ピクリと動いたのでノエルもつられて肩を竦めてしまう。しかし、フランは夢の中で何か良い事があったのか口角を上げて幸せそうな顔になる。
「…お休みなさい…フラン様…」
フランが起きない様にそっとベッドから腰を持ち上げて目の前に時空を作る。そこを覗くと、騒音が鳴り響いていた。フランが起きてしまうと確信したノエルは、急いで閉めようとする。閉める間際に「ノエルさん助けて…」と聞こえた気がした(気がしただけ…)。嫌な予感がしたノエルは時間を止めて、その間に時空を空けて『流しそうめん』をしている部屋へと入る。
基本ノエルが止めれる時間は2分ぐらいが限界となっている。その中で見た、止まっている部屋の状況はノエルの嫌な予感をクリティカルヒットさせる。
『こあ』と呼ばれる小悪魔がもう一人の小悪魔に空中で鼻フックデストロイヤーをかましており、鼻に指を入れられている小悪魔はノエルの方を見て助けを求めているように見える。それを止めようと美鈴が片足で飛ぼうとしているのだろうが真上からそうめんが落ちてきており、100%顔に当たるだろう。そして、妖精メイドが美鈴を下から覗いており鼻から忠誠心が出ていた。いくつものそうめんの塊が脱線して飛び散っておりレミリアは、顔にそうめんをすでにかぶっておりドレスにだしが染み付いて台無しになっている。パチュリーは飛び散った流水が本にかかってしまい、見た感じ鬼のような顔をしていてノエルは笑いそうになってしまった。
急いでノエルは騒ぎを小さくしようと美鈴を部屋の端に移動させて子悪魔二人も離れさせて、レミリアにかぶっているそうめんも取り除いて、持っていたタオルで顔を拭く。パチュリーはどうにもならないので放置をする。
そして、ノエルは時空を閉めて時間を進める。すると、騒ぎは思っていたとおり小さく収まったがレミリアはうずくまっており、それに気づいたノエルは急いで駆け寄る。
「どうなされましたか?」
「うぅ~エルぅ~ドレスがぁ~ドレスがぁ~」
レミリアはそう言ってノエルに懐に飛びつく。ノエルはいきなり飛びつかれて『ぐえっ』と情けない声が漏れてしまう。すでに何人かが、その光景を見て微笑ましく思っているように見えた。ノエルは小さくため息をついて顔を埋めるレミリアに声をかける。
「レミリア様、このままだと醜態になりますので移動しますね。失礼…」
「え!?ちょっどこ触ってっ―――」
レミリアが顔を上げたときには二人はまたもノエルの部屋にいて、何度も真っ白で部屋をキョロキョロと顔を振りまくるがすぐに端にあるベッドに目が止まる。
「あれは…貴方のベッド…?」
レミリアは立ち上がってそのベッドの元へと歩み寄る。ノエルは「えぇ…そうです。」と返してレミリアを追いかけるように歩く。すると、レミリアは何かを見つけたのかベッドを指差す。
「あ…フラン!?何でこんなところに―――」
―――羨ましい…。そんな言葉を漏らしかけた。もし、言っていればノエルは私から離れていくだろう。唇を軽く噛んでから代わりにため息を漏らしてから気になることを問う。
「それで、どうしてフランがここに?」
その声はどこか空気を重くするような低い声に聞こえた。
「それは、レミリア様が止めろと仰ったのでここで読み聞かせをしていました。」
「そう…それはありがとう。でも…」
レミリアは隣に立つ自分よりも身長が高いノエルを上目遣いでノエルを数秒見続ける。ノエルは意味が分からずについ、首を傾げてしまう。
「鈍感よね…エルは…」
「は、はぁ…」
―――好き。心からそう思うのは私には許されない。エルは私の従者、私は紅魔館の主。立場なんて、出会った時から変わらない。今更、忘れろなんて虫が良すぎる。
「…エルは…エルは…どっちが良い?」
「え…?」
「エルはもしこの紅魔館に、いつか“永遠”に紅く幼い月に終わりが来てフランと離れ離れになるなら、どっちに行きたい…?」
レミリアにとってはこれは賭けだ。主である、レミリアが従者に惚れて迷心になることは紅魔館にいつか必ず響いてくる。それも、含めて心を纏めてはぶつけたい気持ちではあるが、一度ぶつけたら後戻りができない。
ノエルはそんなレミリアの気持ちを一ミリも察しずにまともに悩むこと約30秒。考えが纏まったのか、再びレミリアの顔を見つめる。
「私は・・・――――」
「―――――・・・“レミリア・スカーレット”に仕える従者ではありません」
「!?」
「私は、“高貴で気高き吸血鬼でありながら永遠に紅く幼い月、そして紅魔館の主であるレミリア・スカーレット様”に仕える従者です。私には忠誠心しかありません。もし、レミリア様はレミリア様を選べと言うならそちらへ。フラン様と言うならフラン様の方へと行きます。私の貴女への忠誠心は愛だけでできております。貴方と…出会った…ときから、この身捧げてでも命令に従うつもりです。」
レミリアはその顔を隠すように顔を逸らして、声を出して少し笑う。
「そう…それは、この上なく嬉しいことだわ…ならば一つお願いを申すわ...」
「この先、何があってもその身を捧げて一生私の傍に居てください」
それは、決して命令ではなくレミリアの心からのお願いだった。ノエルはそれを察したのか、頭を深く下げて一礼をしながらこう言う…
「
そう返して、ノエルが顔を上げたらレミリアは真っ赤な顔をしてモジモジとしていた。気になったノエルはこの前のパエリアがあたったのではないかと心配そうに問いかける。
「顔が赤くなっていますがまた何か…?」
「ん~ん、優しいのねエルは…。それじゃあ、もう一つ。自分のこと『私』じゃなくて『僕』とかそういうもう少し男っぽく呼んでくれないかしら?」
「『僕』ですか…。分かりました。これからはお気をつけます。用は済んだのでもう行きましょうか」
ノエルはそう言って、右手で空間を開こうとするがレミリアが「待って」と言ってノエルの右腕を掴んでそれを制止する。
「他に何か御用が?」
「その…このドレス汚しちゃったから…このまま出るのも恥ずかしいじゃない…?」
「そのようなことでしたか」
ノエルは少し嘲笑してレミリアを見る。レミリアは小馬鹿にされた気分になって、大きな声で言う。
「そのようなことって!どういうことよ!」
「あぁ、いえ。失礼しました。そういうことではなくてドレスであればこのノエルが新しく縫って差し上げますということです。」
「え?エルが…?」
「はい。最近、裁縫もアリスから教わっているので、試しも兼ねてならばということで。」
「本当に?」
「はい、本当です。」
「やったぁ!それじゃあ、楽しみにしているわよ。さ、早く戻って流しそうめんをたべましょう!」
レミリアは嬉しかったのかテンションを上げてノエルを急かしだす。そして、二人は部屋へと戻り流しそうめんを楽しんだ。
*********
短いから少しおまけ
紅魔館での流しそうめんは他とはレベルが違うのだ。では、どの辺が違うと言うと・・・
「こあ!さっきは貴女良くも私の鼻に指を入れてくれたわね!」
「何よ!作者が寝込んでいる間に必死に名前考えて貰いながら結局名無しの貴女に言われたくないわね!悔しかったら名前決まってから言いなさいこのフロッピーが!」
そういってこあは左手の中指を立てる。
「お前の血は何色じゃあ!!!」
まず、基本喧嘩が(ふろくで)付いてくる。
「あっ!ちょっとそれ私が取ろうとしたもの!返せ美鈴!麺の恨みは何かと怖いんだぞ!」
「え?いや、もうとっくにお嬢様を通り過ぎてましたよね!?」
レミィが取れないからといって入り口間際で待機をしていて取りこぼしを取られると返せと要求をする。
「ふぁっ!?誰だ、今私の本に水飛ばした奴!名乗り上げないと次の魔法の研究の
「ちょっ、パチュリー様!それは理不尽過ぎます!えぇと、あぁそう!そうだ!こいつです!名無し野朗が犯人です!」
「はぁ!?ふざけないでよこあ!犯人は確実に美鈴さんだったじゃない!!」
「二人とも売りあうの止めてください!後、パチュリー様!技とじゃないんでマジで許しt・・・」
「許早苗(ゆるさなえ)」
「いぃぃぃやぁぁあぁぁ!!!」
ピチュ~ン
流しそうめんで水をかけた犯人を(仲間でさえも)売りあう。
「あぁ、そういえばレミリア様。新しいドレスが出来上がるまではどうするのですか?」
「え?あ、どうしよう。予備のドレスってあったわよね?」
「いいえ、確か先ほど咲夜が予備のドレスを数着抱きながら部屋に駆け込んでいました」
「事件は会議室じゃなくて私の部屋で起きていたわ!犯人は咲夜よ!。今すぐドレスを回収してきてくれない!?というか、咲夜は何をしてくれちゃってるのよ!」
従者が主を愛しすぎたが故に予備のドレスを盗み、それをコレクションにしようとしていたのだ。
「今すぐ、止めに行ってきます。後、採寸用に一着借りさせて頂きます」
そういってノエルは部屋のドアを急いで開けて廊下へと消えていった。
ついでに最後にフラン
「むぅ…むにゃむにゃ…ここがルイーダの酒場・・・」
「遊び人がいっぱ~い~えへへ~へ?」
「あれ、さっきまでノエルに『桃太郎(ドラクエver)』を聞いていたのに…。勇者ヨシヒコが仲間と合流したところから覚えていない・・・」
フランは取りあえず、ただただ広い空間をパタパタと眠そうに飛び続けていると数秒でベッド以外には無造作に重ねられている竹やぶの切り屑しか無いということが分かった。
「お~い、ノエル~ここから出して~」
フランは天にでも叫ぶようにノエルを呼びながら壁をドンドンと叩くがその声は無念にも部屋に響くだけで外側には一切の影響を与えていないことを察した。諦めたのかフランは目を擦りながら欠伸をしてベッドのあるところへと戻っていく。
「ノエル!出てこないならもう一回寝る!出してくれるまで寝る(フリ)からね!」
といって布団をもう一度被りながら最後に叫ぶ。しかし、次に帰ってきたのは終わりのない沈黙。
それに飽きたフランはため息をしてぎゅっと目を瞑る。そして、チラッと片目だけを見開くとそこには荒い呼吸をしながらこちらを見下ろすノエルが居た。
「遅かったじゃない」
頬をプクっと膨らませながらいつもより低い声で話す。ノエルは何か恐ろしい事でもあったのか、夏のせいかとまらない汗を流しながら「すみませんでした…ッ」と腰を曲げて何度も謝る。
さすがにそこまで怒ってなかったフランもベッドから身を起こして困惑とした表情を見せる。
「いえ、長い間この部屋に閉じ込めていたので…その上、何度も部屋を叫んでいたそうですし」
「あれは、ただ…その…話す相手が居なくて寂しかったわけであって、ここから出たかったわけでは無いわよ」
「え?だって、『出して』と叫んでいたのが聞こえていましたが・・・?」
フランは『げっ』と苦い顔をして視線をノエルの顔から逸らす。悪魔でも高貴な吸血鬼ということを幼き頃から自覚しているにも関わらずに、『部屋から出して』と駄々をこねていたのは恥ずかしくて自白できない。フランはそこまで思考を巡らせながら『う~ん』としかめっ面で何か言い訳を考える。
「そうだっ!」
「そうだ…?」
「えっとぉ~私はただ暇だったの。それで、この部屋から出たらパチュリーとか美鈴とか相手してくれるじゃない?だからよ」
そういって最後にえっへんと言わんばかりに胸を張るフラン。ノエルは『そうでしたか』といってポンと手を鳴らす。どうやら通じたらしい。
「それで、そうめんはどれだけ残っているの~?」
ノエルがそそくさと皆の居る部屋へと空間を開けてフランの方へと振り返る。するとフランは『ん』といって手の甲を上へと向けてその小さく透き通ったように真っ白な手をノエルの空いている方の腕付近に差し出す。
察したノエルは笑みを浮かべてその手を取る。少し引っ張るように誘導をしながら引いていき、少しづつフランはベッドから降りていく。そして、フランが立ち上がると同時にフランがノエルの手を強く握り締める。
「・・・フラン様。少し痛いのですが…」
いくらノエルがワンパンマン並に鍛えているとはいえ、フランも立派な吸血鬼だ。筋力だけでも人間を遥かに凌駕している。
苦しい顔をしてフランに聞くがフランは聞く耳を持っていなかったようだ。そして、速く痛みから解放されたいがためにそそさとフランの手を引っ張って空間を抜けていく。
「あ、帰ってきた!というか、そうめんもうすぐ無くなっちゃいますよ」
美鈴がそういいながら二人の方へと向いてそうめんをすすり食う。それにそそられた、フランもすぐさま「速くいこっ!」と無邪気な笑顔でそういってノエルの手を引きながら飯のありかへと目指していく。
終わり
『教えて!人妖先生!!』
え~始まりました。始まってしまいました。おはようございます。こんにちは。こんばんわ。人妖さんです。今回の質問はこれです。
ペン無ーム 博麗神社に住み着く『なんでも屋』のお兄さん(匿名)
Q、
最近、俺の世界の投稿が無いようなというか俺の出番が無い…ではくて、気になることが一つあるんで聞きたい。聖夜は一話の時は、フランに執事って言っていたのに今回は従者って言い張っていたけど矛盾している気がするんだよ。何とか教えてください。
A、
何とか!と同じネタを使うと飽きられるのでちゃんと答えましょうか。これは決して『一話目のときは執事って言ってたけど作者のミスで従者とか言って取り返しの付かないことになってるぅぅ!』というわけではありません。ちゃんとした理由があります。実は言うとノエルは従者です。あの時ノエルは、『黒執事』の事を考えていたのであぁ言ったのです。え?ミス?そんな馬鹿な(笑)。というわけで、結果的にはこうです。
黒執事の事を考えていたノエルは咄嗟に執事と言ってしまっただけで、実はは従者だった。
***
作者の泣き言
最近、本気で気づいたんですけど『何でも屋』の人っていう設定が凄くお偉い様の作品に出てくるキャラと一緒だったんですよね。しかし、それに気づいたのはこの投稿日の前日という…。もうこれは男鹿の父の技である「スライディ○グ土下座」をするしかありませんね(笑)。
レミリア「そんなことより、腹を切ればいいのよ」
次回へと続く