それはいつもと変わらず。シオニーと共に多忙な毎日を過ごしていたとある日。
「いい? 今回は国連議会というとても重要な会議があるの。余程の事態でもない限り勝手な事しては駄目よ」
「分かリーました」
混沌とする世界。その中を嵐の如く突き進む二人に、世界中が注目し、また危険視していた。
そして今日も、ブロリーという凶悪にして強大な武力を持ったシオニーに国連という組織から尋問めいた質問責めを尽く捌く為にシオニーは歩む。
既に“彼”とは袂を分けた。今後どんな事態に陥ったとしても自分達だけで乗り越えるしかない。
だが、そんな彼女に迷いはなかった。何故ならこの世で最も強い男が自分を守ると誓って決して離れる事はないからだ。
勇み足で国連議会の会場へ赴く二人。もはや怖いものなど何もなかった。
そんな時。
『集え、はじまりのもとに────』
「なっ!? これは!?」
「シオニー!」
遙か遠く、けれど限りなく近い“世界”に新たな可能性として二人はこの世界から姿を消した。
そして、辿り着いた世界で新たな伝説という嵐が巻き起こる!
「あなたは……そこにいますか?」
「……………?」
「ふぇ、フェストゥムを無視してる?」
「いや、多分自分に聞かれているのが分かっていないだけかと……」
「お願いブロリーさん! 一騎君の帰る場所を守って!」
「? これを潰せばいいのか?」
漂流し、流れ着いたたとある島。そこで世話になった人々に恩を返す為、ブロリーは翔子という少女の願いを聞き入れ突如として現れた脅威に一人立ち向かう。
そして、異世界から帰館したアンノウン・エクストライカーズ……通称UXと合流し、はぐれたシオニーを探す為に共に戦う事を決意する。
「俺は、正義の味方になる!」
「本物の暴力を教えてやろう」
「お互い、戦う事でしか存在を証明出来ない者同士」
「仲良く殺し合うのも悪かねぇぇぇっ!!」
「やってみせる、僕だって!」
「さぁ、死を想像してみるがいい」
「魂ィィィィィィィィィィッ!!!!」
巻き起こる波乱、荒れ狂う力達。正義の為と、己の信念の為と、己の信じるモノの為に戦う人達を前に。
「このカブト虫、美味いかな?」
「バジュラを喰うなぁぁぁぁっ!?」
ブロリーはやはり平常運転だった。
「さぁて、この僕、桐山が正義の味方になるために君たちは死んでもらぎゃーっ!?」
「五月蠅いです」
時にはワンパンで正義の味方気取りを粉砕したり。
「我が輩の力、見せつけるのであ~るぼぁぁぁぁっ!?」
「台詞の途中で割り込むのはエルザの特権ロボなのに~!」
「おお、飛ぶなぁ」
「……なぁアル」
「………なんだ?」
「アイツ、マスターテリオンともやり合えるんじゃね?」
「…………言うな」
敵からだけでなく、味方からすら呆れられ、けれど憎みきれないブロリーの素性に最初は警戒していた他のUXメンバーも徐々に打ち解けていく。
フェストゥムを、バジュラを、宇宙からの侵略者達を、悪の秘密結社を、その剛腕でねじ伏せるブロリーに悪しき者達は狙い始める。
「グフフ、大人しく言うこと聞かんとお前のお姫様がどうなっても知らんぞ?」
「彼女の命を救いたいのならば、我々の指示に従ってもらうぞ」
火星帰りの男、卑劣な手段を用いて権力を掌握しようも画策する男ハザード=パシャの魔の手が迫……
「シオニー、待たせたな」
「遅い! と、言いたい所ですが貴方も色々大変だったみたいですしね。今回は不問とします」
「な、何故貴様がここに!? お前はワシの別荘で拘束した筈じゃ……」
「しかもあそこはここから数百キロ離れた場所にあり且つ機動兵器を用いた完全な警備体制の筈! 一体どうやって!?」
「シオニーの気配を辿ったら見つけた。今の俺なら地球の裏側にいても見つけられる」
「それに、彼ならものの数秒で地球を何周も廻る事ができます……さて、ハザードさんでしたか? 覚悟は宜しいですね?」
「あ、あわわわわ……」
「貴様等には最も醜く、哀れな死をくれてやろう」
「ひ、ひぃぃぃぃ~っ!」
火星帰りが木星帰りに喧嘩を売ったのがいけなかった。
こうして、時には誰も知らない所で一人活躍をしていき、このまま争いは収まるかと思われた。
しかし。
「オッス、オラ悟空!」
それは、禁忌(タブー)。出会ってはいけない二人。あってはならない事態だった。
己の原点であり始まり。それを前にしたとき。
「カカロットォォォオォォォォォオオオ!!!!」
ブロリーの“命の目覚め”が始まる。
そして。
「さぁ、貴方も眠りなさい。新たなユガの為に、全てを始める為に」
終焉の女神が、終わりを告げる悪魔が、舞い降りる。
「孤独の悪魔よ。もういいのです。貴方の命はここで終わるのです」
本物の神。正しく神と呼ばれる存在に誰もがその姿に膝が折れた。
しかし、彼は眠らない。立ち上がる。元よりその身は眠るには些か興奮し過ぎているからだ。
「宇宙の運命とて、輪廻の終焉とて、この俺を超えることは出来ぬぅぅぅぅ!!」
さぁ、見せつけてやれ、本物の悪魔を、化け物の力を、神と呼ばれる存在を打ち消すために。
そして……その果てに。
「まさか、そんな!」
「これは、この神気は!?」
目覚めろ。
超サイヤ人…………ゴッド!
はい。また性懲りもなくやってしまいました。
わ、ワシは悪くねぇ! スパロボだスパロボの所為だ!
グラハム「他人の所為にするとは、ナンセンスだ!」
森次「本物の暴力を教えてやろう」
や、やめぎゃぁぁぁぁぁっ!!
グラハム。森次。アルト。この三人が撃墜王ですwww
ブレイヴカッコ良すぎ。