インフィニット・ストラトスadvanced【Godzilla】新編集版   作:天津毬

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アンケートを取ったところ、ユーザーの方々から「まとめ回をしてくれ」と希望された為、今回はまとめ回となります。

柳星張編はもう少ししてからになります。申し訳ございません…。





まとめ回【世界情勢編】

⬛️巨大不明生物侵攻状況

 

6月14日時点の勢力圏は以下の通り。

 

【挿絵表示】

 

(赤:巨大不明生物の支配領域、紫:巨大不明生物に壊滅させられた地域、青:人類の支配圏)

 

◆アジア

ロリシカからのバルゴン流入を受け、核兵器兵器漸減ドクトリンを乱発しても尚止まらない侵攻を前にロシアはシベリアの防衛を放棄した為に、事実上シベリアは(敗残兵による集結地点となっている沿海地方とタイミル半島を除いて)完全に陥落。

中国大陸においても同様であり、東北地方より侵攻したバルゴン群とモンゴルから南下した別種の巨大不明生物の挟撃により首都北京が陥落し、さらにウイグル自治区およびチベットも中央アジアから侵攻したギャオスによって壊滅。長江以北までの地域が(大連半島と青島半島を除いて)完全制圧されている。

日本と台湾は現時点では巨大不明生物の大規模な侵攻は受けておらず、宗谷海峡を隔てた樺太でのバルゴン漸減作戦もロリシカ軍によるサハリン奪還作戦の成功によって必要は無くなった事から、今のところは平和と言える。

インドも同様に、ヒマラヤ山脈という天然の要害とパキスタンを盾にすることで比較的安定している。

だが6月13日のゴジラ上陸による千葉県館山市の被害は(大陸での被害と比較すれば些細なものであるが)日本国内には大きな影響を与えた。

さらに6月14日未明には朝鮮半島戦線において巨大不明生物が北緯38度線を突破し、韓国首都ソウルを壊滅させた為に、日本へも戦争の足音が迫っているという実情が存在する。

 

◆欧州

ウクライナから流入したギャオス群との戦闘が展開されており、当初はヨーロッパ・ロシア方面への侵攻が行われたが、ロシアによるウクライナ国境の水爆による爆砕で相当数が殲滅された為にギャオス群は現在ポーランドおよびロシア・コーカサス地方、トルコ方面への侵攻を行っている。

ポーランド方面では平野部という地形が災いしギャオスの侵攻を助長。ポーランドの首都ワルシャワを陥落させた上に一部はドイツ国境付近の地域に至るまでの一帯を壊滅させるなど甚大な被害を齎している。

一方でカルパチア山脈やバルカン山脈といった山岳地帯の突破は飛行種を除いて得意ではないらしく、そこまで侵食されていない。

 

◆北米

アラスカ南西にて、過去にスピットエビラが上陸した事とラドンがニューヨーク市マンハッタン島を壊滅させた事を除けばほぼ無傷である。

 

◆南米

被害ゼロ。

 

◆中東

シリアにて新種の巨大不明生物が出現し、その後も砂漠地帯を中心に被害が拡大し続けており、石油危機を誘発させている。

 

◆アフリカ

西サハラにてトンボ型巨大不明生物が出現。

しかし出現した場所が乾燥した砂漠地帯であり、ヤゴ型の幼体と共に河川部を中心に生息範囲を広げている。

 

◆オセアニア

ニューギニア島にて昆虫型巨大不明生物カマキラスと爬虫類型巨大不明生物ジラが複数体出現し、一部の群れがオーストラリア東海岸を襲撃。

シドニーやキャンベラ、メルボルン等オーストラリアの主要都市を壊滅させた。

 

◆南極

被害ゼロ。

 

 

 

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◼️国際情勢

 

◆日本国

極東有数の列強国であり、その狭い国土に1億2800万人という人口を抱える島国であり、世界有数の人口過密国家。

ラドンによるニューヨーク蹂躙直後こそIS台頭後にあった女尊男卑による不満が爆発したとされる大規模な暴動が政令指定都市5ヶ所で発生したものの現在は巨大生物の上陸が確認されておらず、暴動やパニックは今のところ鎮静化しており、平時と変わらない平穏さとなっている。

現在国内では今後の巨大生物の上陸を見越した避難経路の確保、万一に備えた台湾やロリシカ、パラオ、インドネシア等の国外への国民の疎開準備、要所防衛のための要塞陣地構築が防衛省、国土交通省、環境省、外務省を中心に行われており、巨大生物の迎撃準備を進めているほか、防衛省でも自衛隊と海上保安庁の共同警戒や特自がロリシカ派兵で得た対バルゴン戦の経験を陸海空自衛隊および海上保安庁と共有し、それを基にすることで複数のケースを想定した対巨大不明生物迎撃ドクトリンを研究、確立化させつつある。

しかし肝心の『巨大不明生物迎撃に関する法案』が野党側が「日本の軍国主義化」として反発した為未だ制定されておらず、巨大不明生物が上陸した際に武力面での迎撃は可能といえば可能だが、それを動かす政治的判断が遅れ被害を拡大させる事と戦後80年間平和に慣れ親しんだ国民が危機に対して緩慢な事が懸念されている。

また「核焦土戦術ドクトリン」を否定しているため、いざとなればアメリカは日米安保条約を破棄して在日米軍を撤退させるのではないかという懸念も防衛省、外務省の間で囁かれている。

アメリカの防衛に依存してきたため、日本に一方的・不都合な政策を押し付けてきたとしてもアメリカとの協調を示さざるを得ないため、事実上【彼の国の属国】となっている。

さらに、巨大不明生物以外にも政権転覆を狙う野党側改革政党、諸外国との関係など、巨大不明生物以外にも仮想敵としての国家が近隣に存在し、巨大不明生物だけでなく一部の人類も敵というのが現実である。

また、巨大不明生物戦においてISは火力不足である為、米国合衆国本土でIS台頭後に不要とされ在庫処分を待つ装備の処分地として大量の戦車や装甲車、艦艇が在日米軍基地に配備されていたが、ラドンによるニューヨーク蹂躙後、改めてそれらの兵器による必要性に迫られた為、在日米軍の余剰化していた戦力は現在は撤退ないしロリシカに転属させられたが、第2次日本本土防衛戦における対ゴジラ戦にて甚大な被害を出した為に再度召集されている。

2021年6月14日時点で、激変する国際情勢に対してようやくまともに対応可能となるなど、対応の遅さを指摘する声が多い。

現時点では、日本海を挟んでユーラシア方面への警戒を強めている。

しかし日本には非常事態に対応可能といえる環境が全く整っていないと言うわけではないが、軍事行動となると、専守防衛・憲法9条という要因により全てが手遅れになってからでなければ行動出来ない為、現時点では法整備が完了するまで海外派遣部隊(国連軍)としてしか自由度の高い作戦行動が望めないという問題を孕んでいる。

だが一方で、打撃戦力として使用可能である「やまと型」護衛艦の追加建造や、国内各所に防衛要塞を構築している他、2016年の墨田大火災後に回収された3式機龍や90式メーサー殺獣光線車の解析によりメーサー車の強化やEOSの発展型である戦術機の配備などで飛躍的に装備を充実化させた特務自衛隊をより巨大不明生物戦に特化した本来の運用目的である対生物戦を司る第四の自衛隊として、【対特殊生物自衛隊(特生自衛隊)】へと再編・改組されるなど、僅かではあるが確実に前進しつつはある。

●防衛組織

◾︎陸上自衛隊

◾︎海上自衛隊

◾︎航空自衛隊

◾︎特生自衛隊(旧特務自衛隊)

●関連情報

⚫︎特務自衛隊

1954年のゴジラ上陸(第1次日本本土防衛戦)以降にモナーク機関指導のもと設立された陸上自衛隊B.C.S.T.(対生物化学特別班)を祖とする、第四の自衛隊。

巨大不明生物が隠匿されていた時期は試作メーサー車を運用する部隊として特務自衛隊の名称で活動していた。

またIS台頭後も国内組織のパワーバランス崩壊の抑止力として機能していた。

2016年の墨田大火災跡地に漂着していた90式メーサー殺獣光線車の残骸や三式機龍改、G細胞を回収・研究することにより、自らの保有していた装備群の強化に成功している。

その後はロリシカ派兵を実施するなど実戦経験を蓄積すると共に、今後巨大不明生物戦が頻発するであろうことを予見した為に、アメリカやドイツ、イギリスに保有装備に関する情報を提供した他、G元素由来の技術を用いてメーサー車や三式機龍の他に、新概念兵器である戦術歩行戦闘機や統合機兵の開発に乗り出している(その一方で、試作オキシジェン・デストロイヤーなどのような大量破壊兵器を生み出してしまう事も少なくなく、封印処理が施されたモノも多数ある)。

巨大不明生物の存在が露呈し、67年ぶりのゴジラ上陸(第2次日本本土防衛戦)が発生した後にはより積極的な巨大不明生物迎撃を想定した《対特殊生物自衛隊》に改組された。

⚫︎特生自衛隊(対特殊生物自衛隊)

巨大不明生物の存在が露呈し、67年ぶりのゴジラ上陸(第2次日本本土防衛戦)が発生した後に、積極的な巨大不明生物迎撃を主目的として特務自衛隊を改組して創設された組織。

「特生」とは「対特殊生物」の略称であり、正式名称は「対特殊生物自衛隊」。特務自衛隊時代の略称である「特自」とも呼ばれる。英文略記号は「JXSDF (Japan Counter-Xenomorph Self Defence Force)」。

あくまで「巨大不明生物戦用の実力」であるため、通常の防衛出動(対人類戦が前提である軍事的行動に於ける戦闘行為)には非常事態や特異な状況でなければ通常、参加出来ない(これは元より特務自衛隊時代より専守防衛としては過剰であったメーサー車に対する国内外からの懸念を解消する為の処置である)。

だが逆に、対巨大不明生物戦を前提とした(有害鳥獣駆除に基づく)防衛出動であれば、陸海空自衛隊・在日米軍・国連軍など多方面からの全面的な支援を受けることは可能となっている。

指揮系統等は特務自衛隊時代の流れを引き継いでおり、司令部は東京都墨田区の八広駐屯地に所在する。

また他にも、非常時に臨時司令部として機能する八王子駐屯地や千葉県・習志野駐屯地などの施設が存在する。

‪隊員数は3万4,098名で、主力装備は18式メーサー殺獣光線車、73式小型車、97式戦術機、試製21式統合機兵、3式機龍など。‬

実働部隊は特定の管轄区を持たずに機動的に出動する「第一機動団」、東本州を管轄する「第二機動団」、九州および中国地方を管轄する「第三機動団」、近畿および四国地方を管轄する「第四機動団」、北海道を管轄する「第五機動団」、沖縄を管轄する「第六機動団」から成っている。他にもメーサー殺獣光線車を運用する第1メーサー群(第1 - 4メーサー隊で構成)、機龍を運用する機龍隊/第1機龍隊、巨大不明生物の動向に対する早期警戒を任務とするJ.T.W.N.システムを運用する分析中隊、その他各種支援部隊が組織されている。

⚫︎八広駐屯地

東京都墨田区に所在する、特務自衛隊(現・対特殊生物自衛隊)の司令部が置かれた駐屯地。

本来は2016年の墨田大火災跡地にて確認された汚染物質(G元素)の封印を目的として建造された施設。

その後はG元素および漂流物の研究の舞台となり、特自の最重要拠点となった。

現在はそれらに追加の設備が後付けされる形で建造された。

地上には全長2キロ級の滑走路が1本とSSTOの打ち上げを可能とするリニアカタパルト(旋回式台座型)1基、通信施設や格納庫、管制塔などが置かれており、3式機龍格納庫や作戦発令所、各部門研究施設、コンピュータ室、G元素炉心等主要施設は防諜・防衛の観点から全て地下に建造されている。

なお、本施設は重要機密保持の為地上での移動を極力避けるべく八王子、つくば、習志野、箱根などに所在する特自施設と地下リニア路線(物資搬送・人員輸送用)で接続されている。

この地下リニア路線には2車線道路が並走しており、巨大不明生物出現時にグリッドロックが予測される首都圏を迅速に横断、防衛線に布陣する為の部隊移動用としても活用される(どちらかといえばこちらが本来の運用方法である)。

 

 

【挿絵表示】

 

(八広駐屯地上空写真からの区画割り画像)

 

⚫︎八王子駐屯地

特務自衛隊(特生自衛隊)の駐屯地。

1955年竣工。

八王子市石川町に所在する、八広駐屯地完成前まで特自の司令部が置かれており、現在でも非常時に臨時司令部として機能する為の設備が整えられている。

また、建造当時が冷戦時だった事もあり、核攻撃に備えて主要施設が地下に建造されている他、多摩川を挟んで存在する陸上自衛隊立川駐屯地、在日米軍横田基地との円滑な移動を実現するべく地下トンネルで接続されている。

⚫︎分散首都

かねてより東京への中央集権化と一極化に対する脆弱性を鑑み、非常時に備え各省庁の機能を関東各地に分散させ、非常時における政治の空白を補完する存在として開発された。

1980年代時点では東京都八王子市、茨城県つくば市が分散首都となっていた。

冷戦終結と共に本案件は用無しと考えられたが、東日本大震災と白騎士事件を経て再燃。

地方創生も兼ねて新たに神奈川県箱根町、東京都立川市が分散首都に指定された。

非常時に首都機能の役割を担うだけでなく、平時から東京都首都特別区(東京23区)のバックアップに当たっている。

⚫︎琵琶湖運河

日本海-太平洋間の迅速な移動を目的に第二次世界大戦中に部分的に建設された巨大運河。

戦時中に破壊された事や戦後の高度経済成長により、琵琶湖運河は手付かずの無用の長物と化していた。

しかしユーラシア戦線の戦況悪化を前に、日本政府は本土防衛計画の修正を開始。

それに伴い、巨大不明生物による本土進攻への対応を開始。琵琶湖運河にも再び脚光が浴びせられ、浚渫工事を着工。

大阪湾・伊勢湾-琵琶湖-敦賀湾を結び、海上自衛隊が保有するきい型護衛艦や30万tクラスのタンカーも通行可能とするため再整備工事を実行中である。

完成すれば、太平洋から日本海方面への迅速な兵力展開が可能となると同時に、本土防衛戦時には運河そのものを防衛線として活用出来るなど、国土防衛の上で非常に重要な拠点となる。

現時点では伊勢湾方面と繋がる運河は完成に時間がかかるが、大阪湾-敦賀湾間の運河は7月上旬中に再整備が完了する見通しである。

⚫︎J.T.W.N.(日本国本土領海警戒網)

EP-35に登場した、巨大不明生物の本土侵攻を事前に察知し情報を見極める、全長数千万キロにもおよぶ広大な監視網から成る対巨大不明生物専門の早期警戒システム。

1971年・太平洋方面の日本領海内に世界で3番目の巨大不明生物が侵入した事件(公式にはソ連の原子力潜水艦による領海侵犯とされている)が原因である。もし殲滅が間に合わず、当時東西冷戦と最前線であった日本に怪獣を上陸させるという事は、東側に自衛を名目に日本への核攻撃の口実を与える事と同義となってしまい、最悪の場合全面核戦争勃発さえ起こり得る事態であった。

その最悪の結末を回避し、より確実で安定した迎撃を取るべく行われたのが島国である日本列島を囲むように張り巡らされた海底ケーブルや領海内海峡間を通る海底トンネル上部への全周囲アクティブソナー併設等の大掛かりな計画のもと、三重の索敵網から成るJ.T.W.N.は構築された。

⚫︎洋上邀撃戦術ドクトリン

四方を海に囲まれた島国であるという点と、国土の70%以上が山岳地帯であるという地理的要因、憲法9条の都合上コラテラルダメージ(軍事目的の為の致し方無い犠牲)が認められない等の状況下で国土を防衛する為に編み出された戦術。

一般船舶を除けば比較的民間人が皆無と言える洋上(自国領海内)であれば、比較的自由度の高い防衛行動が可能である為、対人・対獣戦を問わず自衛隊の作戦行動はこの戦術が前提として成り立っている。

⚫︎総合邀撃戦術ドクトリン

洋上邀撃戦術ドクトリンが失敗し、(人類・巨大不明生物問わず)敵または敵に準ずるものが上陸した際に防衛行動として発動する戦術。

発動条件が住民の避難完了が絶対条件であることや内閣の法的根拠に基づく決議が求められる為に即応性が極めて低い。

だが発動されれば、陸上自衛隊が主軸となって作戦が展開され(対巨大不明生物戦であればここに特生自衛隊も加わる)、それらを支援する形で航空自衛隊、海上自衛隊(場合によっては在日米軍も参加する)が参加し、全方面からの実力投入をもっての国土防衛が可能となる。

また、「山岳地帯での防衛」・「河川沿岸部での防衛」・「海岸地域での水際防衛」等多岐に渡るパターンが想定されている。

⚫︎IS学園

日本の国立教育機関。

白騎士事件後、ISの教育を目的として千葉県房総半島南端沖の人工島・夢見島に国連主導のもと建造された学園であり、自治権を持つ、事実上の国連租借地。

EP-35からEP-40にかけてのゴジラ上陸と変異生物によって壊滅的被害を受け、第2次日本本土防衛戦時に敢行された在日米軍の燃料気化爆弾と白リン弾(新型焼夷弾)による空爆によって完全破壊された。

6月14日時点ではIS学園の実態や、IS委員会が日本政府や国際原子力規制委員会に無許可で原子力発電所を建設していた事などから本格的に日本政府および国連の監視チャンネルを用意するべく独立自治権を剥奪。国連管理下の施設に移管される予定となっている。

⚫︎マスメディアと女権団体

ユーラシア大陸が世紀末的状態にありながらも、日本ではその実態は報道されていない。

これは大陸においてIS配備によって軍縮が行われた国家群の度重なる大敗がこれ以上知れ渡ることで、自らの権力の形骸化を回避したい女性利権団体が圧力をかける事で事実上の情報統制を敷いている形となっている。

その為、最前線国家になりつつある現在でも日本国内では大した危機感を持つ国民は少ない。

しかし一部メディアの働きかけやSNS等で情報が浸透しており、情報統制はもはや機能せず、更にゴジラ上陸に伴う第2次日本本土防衛戦によって完全に無意味となった。

⚫︎九州全島疎開令

6月14日未明、朝鮮半島戦線38度線の陥落を受けて(沖縄や奄美諸島を除く)九州全域に発令された緊急避難勧告。

対馬・北九州地域の住民を優先的に中国地方や四国地方に疎開させるという内容であった。

⚫︎食糧生産プラント

ユーラシア大陸の戦況が悪化の一途を辿る中、他国からの輸入に頼って来た日本国内で食料不足問題が発生する可能性を危惧して開発された、海中の藻類・プランクトン類から合成食品を生成するプラント。

…味はともかく、食料自給率の向上を促すことは事実である。

そのため現在最も合成食料の素となるプランクトンが大量に生息している東京湾・広島湾・伊勢湾・松島湾・根室湾にて運用を開始している。

⚫︎第1次日本本土防衛戦

1954年のゴジラ上陸時における自衛隊による迎撃戦の名称。

結果として大敗であり、東京都心部は再度焦土と化した。

また、自衛隊が防衛に当たっている裏では在日米軍による「全面核戦争回避を目的とした」放送設備の破壊工作による情報統制と記録した媒体の強制徴発が行われ、巨大不明生物の存在露呈までは「毒ガスと爆発物を用いた極左勢力による大規模テロ」として処理されていた。

その為当時の記録は数える程しか残されていない。

…特務自衛隊の前身である、陸上自衛隊生物化学対策特別班(BCST)設立のきっかけともなった。

⚫︎第2次日本本土防衛戦

2021年6月13日のゴジラ上陸時に発生したIS学園と国連軍、自衛隊による迎撃戦の総称。

IS学園〜館山市相浜〜館山市都心部にかけてゴジラが侵攻。

やまと型護衛艦2隻による艦砲射撃を除いて攻撃による効果は認められず、最後はビオランテの横槍でゴジラ共々館山湾から太平洋へ没することで事態は収束した。

この戦闘で各軍はIS 161機、機械化歩兵装甲49機、地上車両36台を喪失。一般人を含めた犠牲者は推定1000人。被害総額に至っては9兆3036億円(単純計算で平均的な台風・水害21万回分、平均的な大規模災害9回分の被害総額)に昇るとされている。(その内の1兆6100億円はIS合計の被害総額、5兆5260億円がIS学園の被害総額であり、ISと同施設にどれだけの予算がかけられていたのかがよく分かる。)

なお6月14日時点では未だに2体の巨大不明生物は確認できておらず、相模トラフおよび房総半島沖、浦賀水道にて捜索中である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆アメリカ合衆国

ラドンによる攻撃でニューヨークを蹂躙されたが、極めて巨大不明生物の被害に遭いにくい位置にある為、後方支援国家として機能する。

基本国連の命令はアメリカによるものである事が多いが、それは【世界の警察】として人類の支配する世界の覇権を握り、人類世界の崩壊後もそれを誇示していくという意思が見え隠れしている。

自国中心主義ではあるが、まともに破滅後の世界を見据えていないかと言うとそうではなく、どのような防衛ラインを構築するかなどの計画を既にいくつも編み出している。

また、CIAとNSAを統合・再編した情報軍をもって亡国機業を殲滅した他、国外各地に駐留する統合軍を逐次戦線に投入、世界の50%を占める豊富な海軍力を生かして世界各国に迅速に展開するなど、人類防衛の主力を担い、多方面で人類に尽力している。

●国内の軍事組織

◾︎アメリカ陸軍

◾︎アメリカ海軍

◾︎アメリカ空軍

◾︎アメリカ海兵隊

◾︎アメリカ情報軍

◾︎アメリカ統合軍

◾︎アメリカ沿岸警備隊

◾︎アメリカ航空宇宙軍

●関連用語

⚫︎統合軍

アメリカ統合参謀本部隷下の軍隊。

‪各軍種が高度・専門化した現代の軍隊において、作戦行動の際に軍種によって指揮系統が分かれることによって作戦の阻害要因(縦割り)が生じる事態を懸念して、軍種を超えた統合司令部を設置し、アメリカ軍は2つ以上の軍種を地域別・機能別に統合した統合軍を編成・設置している。‬

2021年時点では6つの地域別統合軍および3つの機能別統合軍がある。なお、2021年時点でこれら統合軍と同格であり、1軍種で構成された特定軍と呼称される部隊も存在する。

《管轄地域別》

▪︎アメリカ北方軍- 北米担当

▪︎アメリカ中央軍- 中東担当

▪︎アメリカアフリカ軍- アフリカ担当

▪︎アメリカ欧州軍- 欧州担当

▪︎アメリカ太平洋軍- アジア・太平洋地域担当

▪︎アメリカ南方軍- 中南米担当

《機能別》

▪︎アメリカ特殊作戦軍- 特殊作戦担当

▪︎アメリカ戦略軍- 核兵器・宇宙軍を統括

▪︎アメリカ輸送軍- 戦略輸送を担当

▪︎アメリカサイバー軍- サイバー戦を担当

⚫︎アメリカ航空宇宙軍

アメリカ戦略軍隷下の軍隊。

既存の宇宙軍同様、衛星やロケットの打ち上げ・管理等を行うが、それ以外に再突入駆逐艦(戦闘型スペースシャトル)による地上への質量弾を用いた軌道爆撃を実施するなど、前線に立つこともある。

6月14日時点では、オーストラリアへの巨大不明生物漸減・および殲滅戦に本軍が大きく貢献している。

⚫︎世界最大の海軍力

アメリカ軍は世界の50%を占める世界最大の海軍力を保有しており、それらを世界各地に展開させ、各地の支援に回っている。

⚫︎アメリカ情報軍

巨大不明生物という敵と対峙する為にアメリカが思案した事は、同じ人類同士で殺し合う環境の排除。即ち全人類が団結可能とする土俵作りであった。

その布石として、諜報機関であるCIAとNSAを解体・統合。《アメリカ情報軍》として再編することで亡国機業や女尊男卑系組織、篠ノ之束のような人類種にとってのガン細胞を早期に殲滅する役割を担っている。

⚫︎移民への兵役の義務

かねてより、移民によって成り立って来た国家であるアメリカだが、ユーラシア大陸の戦況悪化に伴う膨大な移民・難民流入によって急激に治安が悪化。

その対策として永住権獲得の為に兵役の義務に就かせるという法律を制定した。

一見非情なものではあるが、イラク戦争やアフガニスタンで多くの自国の兵士が犠牲となった経験やこれ以上自国民に犠牲が出る事を回避することを考えての事…即ち自国を優先するという国家運営の上で初歩的対応を取ったに過ぎない。

‪⚫︎マウント・ウェザー緊急事態指揮センター‬

アメリカ領バージニア州に位置する施設。

核戦争勃発の危険が高かった冷戦中、当時のアメリカ合衆国大統領であるドワイト・D・アイゼンハワーの命令で《政府存続計画》に基づき作られた、政府高官や軍事指揮官の生き残りを核攻撃や放射能汚染から守るためのシェルターでもある。

アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency、略称:FEMA(フィーマ))の司令部でもあり、現在はモナーク機関シアトル本部と連携して対巨大不明生物戦に対応している。

‪⚫︎シャイアン・マウンテン空軍基地‬

アメリカ空軍の基地の一つ。コロラド州コロラドスプリングス近郊にあり、冷戦期には北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の地下司令部が所在した場所として知られていた。2006年以降は待機保管状態にあったが、巨大不明生物出現に伴い現役復帰。

アメリカおよび国連の航空宇宙総軍司令部が置かれている。

⚫︎国際連合本部の移転

国際連合本部は現在、ラドンのニューヨーク襲撃によって都市機能が壊滅状態に陥ったニューヨーク市マンハッタン地区より、カナダ領バンクーバー市に部分的な移転作業が始まっている。

⚫︎ニューヨーク攻防戦

EP-17にてマンハッタン島を襲撃したラドンとアメリカ海軍IS部隊による戦闘。

結果としては迎撃に出た《銀の福音》部隊の壊滅による大敗とラドンの離脱による形で終結。マンハッタン島の都市機能は壊滅し、犠牲者は300万人に登ったという。

⚫︎海岸線防護壁

アメリカ沿岸部に築かれた防衛システム。

「グレートウォール計画」によって考案されたモノであり、海岸に面した土地に厚さ25メートルもの耐爆コンクリートの壁を建造し、接近する巨大不明生物をそこで迎撃することで侵攻を遅滞化し、その間に沿岸部に戦力を展開し上陸を阻止するという内容である。

だが大陸全てを取り囲む事は不可能である為、主要拠点の防衛用に建造されている。

現時点では「アラスカ防護壁」・「シアトル防護壁」・「フロリダ防護壁」・「ノーフォーク防護壁」が築かれている。

 

 

 

 

 

 

 

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◆欧州連合

ドイツやイギリス、フランス、イタリアなど、文字通り(衛生中立国のスイスを除く)欧州各国の国家からなる組織であり、NATO(北大西洋条約機構)の指揮下にある各国の軍隊から成る欧州連合軍を持つ。

以前までは欧州共同IS開発計画【イグニッション・プラン】を推進していたが、巨大不明生物による侵攻で今はそれどころではなくなっている。

欧州連合本部はベルギー・ブリュッセルにあるが、欧州大陸の戦況悪化に備えて一部はイギリス・ベルファストに移転している。

(わざわざ島国のイギリスに一部とはいえ本部を置いたのはあくまで噂ではあるが、戦勝国であるのにも関わらず敗戦国であるドイツや古くから関係の悪いフランスに従うことに反発し欧州連合から脱退されることを防止するため––––––という、黒い噂が囁かれている。)

外交上では大半の国家がロシアと対立気味であるが、シベリアからの天然ガス提供に頼らざるを得ない現実があったが、ロシアのシベリア撤退戦で天然ガス供給パイプが破断し、ガスが提供されなくなったために経済的に苦境に立たされている。

現在は欧州連合軍の一部余剰戦力をIS学園警備という名目で極東派遣軍を日本に展開しているが、ウクライナ戦線の全面瓦解により予備戦力の緊急帰還召集を開始している。

またウクライナ陥落と同時に、ロシア・ベラルーシ連合軍がウクライナ国境そのものを水爆で爆砕。これが原因で巨大不明生物群は西欧諸国に殺到し、膨大な数の犠牲者と水爆による被曝者を出した。

2021年6月時点では、欧州連合軍はドイツ軍やイギリス軍、在欧アメリカ軍を主力として、ヴィスワ川やオーデル・ナイセ川、ドナウ川などの河川部や、カルパチア山脈およびバルカン山脈などの要塞化した山岳部を利用した遅滞防御戦を展開している。

だが遠くない未来に欧州大陸が陥落することは明白であり、西欧諸国は東欧諸国が苛烈な防衛戦を展開している事を利用し、生活基盤と工業生産拠点の移転を開始している。

一方、欧州大陸の陥落を食い止めるべく、イギリスのドーバー基地群やマンセル大要塞、ドイツ北西部およびベネルクス三国から成るノイエス=ジークフリート要塞線をはじめとした大規模要塞施設の建造も開始されている。

 

◆ドイツ連邦共和国

欧州連合の一端を担う有力国家であると同時に、ロシアに次ぐ欧州第2位の陸軍力を有する、中欧最強の陸軍国でもある。

ウクライナ戦線に出兵し、多大な戦果と膨大な犠牲を払いながらもウクライナ防衛による欧州大陸の安寧に従事していた事から対巨大不明生物戦に精通しており、最も高い練度と完成された対巨大不明生物ドクトリンを有している。

また、2017年から巨大不明生物の侵攻という事態を予見していた為に、当時よりフランス、ロシア等諸外国からの非難を浴びせられながらも軍拡に踏み切った事が功を制し、欧州の中で最も対巨大不明生物戦に耐え得る戦力を保有している。

ウクライナ陥落後の現時点では、巨大不明生物の侵攻に伴い、生産拠点をアメリカ・ミシガン州エセックスヴィル、北アイルランドの租借地に政府機関を移転中であると同時に、最前線である東欧諸国への兵力派遣と、沿岸部に於ける揚陸艦を用いた避難民移送作戦、欧州主要防衛線であるオーデル・ナイセ川防衛線とノイエス=ジークフリート要塞線の整備を行なっている。

…非公式情報であるが、旧特務自衛隊(現・特生自衛隊)からの技術提供を受け、「メカゴジラ 」なる兵器をイギリスと共同で2機建造しているとの情報もある。

●軍事組織

◾︎ドイツ陸軍

◾︎ドイツ海軍

◾︎ドイツ空軍

◾︎ドイツ航空宇宙軍

 

◆イギリス

正式名称、グレートブリテン北部アイルランド連合。

ベルギーからEU本部の機能を一部移転されている。

現在はウクライナ戦線への派兵や豊富な海軍力を活かした北海防衛線の構築に尽力していたが、他の欧州各国と同じくロシアからのガス供給途絶により経済が低迷している。

そのため【イグニッション・プラン】を一時棚上げし、新たな発電システムと防衛ライン構築に梶を切る。

ウクライナ陥落後はEU本部機能の半分近くが移転され、EU第2本部がベルファストにおかれた事とベルギーEU本部の発言力低下によって事実上の欧州連合宗主国と化し、欧州全域の経済と政治の中心地となったと言っても過言では無い。

2021年6月時点では、在独イギリス軍を中心とした陸軍戦力と、豊富な海軍力を活かしたバルト海や地中海沿岸部での防衛戦に参加している。

●国内の軍事組織

◾︎イギリス陸軍

◾︎イギリス海軍

◾︎イギリス空軍

◾︎イギリス海兵隊

◾︎イギリス航空宇宙軍

 

◆フランス

欧州連合の一端を担う国家のひとつ。

【イグニッション・プラン】においてデュノア社が不正を行っていたため、代表者を逮捕し会社はフランス政府が即時に買収、国営化した。

本来ならばデュノア社は解体されるところだが、破滅後の世界を見越して欧州各国の兵器製造ラインとすることと、ロシアからの天然ガス供給途絶による経済低迷と失業者増加を防ぐ事と、アフリカに自力防衛させる為の輸出用である。

だがウクライナ陥落後、主戦場となっているポーランドやドイツより西方に位置するにも関わらず本土防衛を早々に断念しており、東欧諸国を盾にする形で生産拠点と一部政府機関を海外領土やカナダ・ケベック州、アルジェリア沿岸部に移転しているというのが現状。

●国内の軍事組織

◾︎フランス陸軍

◾︎フランス海軍

◾︎フランス空軍

◾︎フランス航空宇宙軍

 

◆ウクライナ

2021年6月上旬に激増したギャオス陸棲種と飛翔種の猛攻に耐え切れず、ついに全土を失陥。

全人口の78%が犠牲となってしまう。

現在はギリシャ領中央ギリシャ地方エヴィア県エヴィア島および北エーゲ地方レスヴォス県レスボス島に租借地を置き、同租借地に亡命政府を含む国家そのものを移転している。

●国内の軍事組織

◾︎ウクライナ陸軍

◾︎ウクライナ海軍

◾︎ウクライナ空軍

 

◆ポーランド

2016年のウクライナでのギャオス出現以降、ドイツやバルカン諸国と共同でウクライナでの戦闘に参加していた国家。

豊富な陸軍力を生かした戦線維持を担っていたが、ウクライナ陥落後に戦線を突破されてしまい、首都ワルシャワが陥落。

コレに伴いポーランドは政府機関をイギリス・ロンドンの駐英ポーランド大使館および記念駆逐艦ブリスカヴィカに移管。自国民救出に尽力している。

◾︎ポーランド陸軍

◾︎ポーランド海軍

◾︎ポーランド空軍

 

◆北欧理事会

北ヨーロッパに位置する各国家の政府・議会による協調と協力のため、第2次世界大戦後にスカンジナヴィア三王国が中心となって結成された国際機関。

北欧理事会の加盟国は、5ヶ国3地域。フィンランドと地理的・民族的・文化的に近いバルト三国もオブザーバーとして参加している。

2021年6月時点では、軍事組織である【北欧理事軍】を設立し、北ヨーロッパ一帯の防衛に尽力している。

 

●関連用語

 

⚫︎ドイツの軍拡

ドイツは東西冷戦終結とIS台頭以降、軍縮傾向にあった。

しかし2016年のウクライナにおけるギャオス出現により将来的にウクライナ、延いては東欧、最悪ヨーロッパ全土が陥落する可能性を鑑み、東欧諸国との連携強化と防衛戦力拡充を目的に軍拡に全面的に方針転換。

予定では2020年までにバルカン山脈、カルパチア山脈、ビスワ川、ビエブジャ川、湖畔地帯を利用した欧州防衛ラインが完成する筈だった。

だがこれに対し、「ナチスと同じ事を繰り返すつもりでいる」というフランスおよびロシアからの政治的圧力により、軍拡は大幅に遅れることとなる。

再び軍拡が軌道に乗ったのはウクライナの戦況が絶望的なまでに好転不能となった2019年であり、その頃になると当のフランスおよびロシアもドイツの軍拡を支持していたがもはや後の祭りであった。

現在は最善を尽くすべく、ギリギリまで拡充が行われた部隊をポーランド撤退支援作戦に投入している。

⚫︎オーデル・ナイセ要塞線

首都ベルリンと国土防衛の為に、ポーランドとの国境であるオーデル川・ナイセ川流域のドイツ領内に展開された要塞陣地群の総称。

だが未だに未完成の区画が多く、防衛は厳しいと言われている為、急ピッチで建設が進められている。

⚫︎ノイエス=ジークフリート要塞線

ドイツ軍の要塞。

ドイツ領西部・エルベ川河口からハルツ山地、エルツ山脈、フォーゲスベルク山地、ライン川に至る、半円周状の要塞線。

本要塞線は非常時に臨時首都を置く予定であるボンおよびデュッセルドルフの安全を確保することと、オーデル・ナイセ要塞線が崩壊した際の保険として築かれた、冷戦時代の設備を流用しており塹壕陣地や野砲陣地程度のものから核シェルター並みのものまで規模に差こそあるが総勢115個もの要塞陣地が展開されている。

⚫︎カルパチア・バルカン防衛線

峻険なカルパチア山脈とバルカン山脈の地形を利用した防衛線。

ルーマニア、ハンガリー、ブルガリア、チェコ、スロバキア等複数の国家による防衛体制によって支えられている。

⚫︎ウクライナの航空機生産

国土を喪失し、国家基盤をエーゲ海諸島部やエジプト沿岸に移転したウクライナであるが、租借地設営を可能とした背景には、旧ソ連時代に超大型輸送機開発を数多く行なったアントノフ社の存在がある。

安価かつ大量の物資・人員輸送を可能とする機体を求める声は各国から上がっており、これを可能としたのがアントノフ社である。

同社は本土から北米および北アフリカに工場を移転し、機体の生産と各国への輸出を行うなどウクライナの経済・政治的影響力と人類勢力の輸送システムに従事している事から国連からも一目置かれている。

⚫︎テムズ川河口要塞基地群

イギリス領テムズ川河口に築かれた欧州連合軍の要塞基地群。

ロンドン=ブリタニア空港とマンセル大要塞から成っており、イギリス最大級の基地となっている。

⚫︎ユーロ・トンネル

英仏海峡海底を走る、海底トンネル。

後述のダンケルク作戦にて避難民移送手段として活用されている。

⚫︎スヴァールバル世界種子貯蔵庫

ノルウェー領スピッツベルゲン島に所在する、世界規模での食料不足と巨大不明生物による大陸での植物の大量絶滅に備え、各種作物の種子を貯蔵している施設。

⚫︎スルツェイ島

アイスランド最南端に位置する火山島。

巨大不明生物【トーガス】の生息地域でもあり、島より周囲4キロ圏内は立ち入り禁止となっている。

⚫︎ポーランド撤退支援作戦

ウクライナから侵攻したギャオスによって危機的状態に晒されたポーランドから政府および国民の撤退を支援するべく実施された国際規模での作戦。

⚫︎ダンケルク作戦

ポーランド撤退支援作戦と同時期に発動された、将来的に予測される欧州大陸陥落を見据えて実施した、欧州各国の政府機関・生産拠点・国民・文化財をブリテン島やグリーンランド、南北アメリカ、アフリカ、アジアに退避させる為の脱出作戦。

 

 

 

 

 

 

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◆ロシア連邦

ロリシカとの国境であったレナ川国境線をバルゴンに突破され、シベリア高地において地形を利用したISによる間引き戦と核焦土戦術による撤退戦を行いながらエニセイ川、オビ川に河川砲艦を多数配備した2重の防衛線、さらにウラル山脈にヨーロッパ・ロシア防衛のために置かれた隣国カザフスタンと共同の【ウラル・カザフ絶対防衛線】を敷いている最中であったが、想定を上回る侵攻速度にシベリアは陥落したと同義になってしまい、さらにウクライナのギャオスも活性化。

2021年5月中旬にはオビ川を地中侵攻で突破・浸透された事でカザフスタンが陥落し構築中であったウラル・カザフ要塞線は瓦解。

現在は首都モスクワを守備する為にウクライナ国境を水爆で爆砕・海峡化した他ヴォルガ川に戦線を構築し、核の使用と物量を用いた防衛戦を展開している。

◼︎国内の軍事組織

・ロシア陸軍

・ロシア航空宇宙軍

・ロシア海軍

・ロシア戦略ロケット軍

・ロシア空挺軍

●関連用語

⚫︎不足するモノ

現在ロシア政府は不足する装備と人員、資金の確保に努めている。

…それは、日本政府に対して「不法占拠している北方領土を(ロシア領として)売却する」事で軍資金を得ようとする程に。

⚫︎欧州からの不信

首都防衛の為とはいえ、ウクライナ国境を水爆で爆砕・海峡化した為に欧州諸国が被曝したことから、欧州諸国からは批判的な目で見られている。

⚫︎食料問題

元より肥沃な土地が少ないロシアはウクライナ近隣地方での生産や輸入に頼っていたのだが、ウクライナ陥落による疎開と欧州諸国からの事実上の対立から食料難に陥ると推測されている。

非公式な発表によれば、来年度までに8000万人以上が餓死するという情報も存在する。

⚫︎内部対立

現在ロシア政府内では、自国防衛を絶対とする徹底抗戦派と欧州の指揮下に下ることで国民の支援を受けさせようとするユーロ協調派が存在する。

現時点では徹底抗戦派が圧倒的に優位であるが、ユーロ派は避難民の支援をしながら国家機能の一部を暫定的にアイルランドに移転を始めるなど地道に動き始めている。

⚫︎核の冬

ロリシカに流入したバルゴン群に対する対応として用いられた戦略核兵器の乱発によって引き起こされた大陸規模の寒冷化現象。

特にシベリアにおける影響は甚大であり、6月14日時点で気温は夏であるにもかかわらず、マイナス25度を下回る極寒の環境となっている。

 

 

 

 

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◆ロリシカ共和国

カムチャッカ半島と北部のチュクチ自治区および西部のマガダン州、飛び地として樺太と北部沿海州の5つの地域からなる1995年に台頭した新興専制民主主義国家。

1995年からバルゴンとの戦争に突入し、国連からはバルゴンの存在を隠匿する為の肉壁として扱われていた。

さらにバルゴンの存在が漏れないように内戦を装い、バルゴン関連については共産圏時代同様の厳しい監視体制が敷かれていた(現在は巨大不明生物の存在認知により緩和)。

首都はアナディリに置かれていたが、現在はカムチャッカ半島南端に位置するペトロパブロフスク・カムチャツキーに遷都しアメリカや日本の支援のもと、抵抗を続けている。

なお、ロリシカ共和国に住む国民は自らをロリシカ人と名乗っているが、ロリシカ人という人種は地球上には存在しない。

正確に言えば、ロリシカという地名に基づいて名乗っているのみであり、実態は白系ロシア人もしくはウクライナ人、ウクライナ系ロシア人、チュクチ人であるが、その地域に住んでいるという広義的な意味と便宜上ロリシカ人と呼称する。

その為公用語はロシア語、またはウクライナ語が使用されている。

また後述の理由からロシア人からすればロリシカは侮蔑・差別的名称なのだが、ロリシカ側からすればロシアから決別した者という勲章的名称として名乗っている反面、ロシア人の事を赤ロシア人とソ連時代を彷彿とさせる差別的発言を言い放ち忌み嫌っている。だがロシア革命時に迫害ないし亡命を迫られた旧ロシア帝国人である白系ロシア人に対しては親近関係にある。

元々ロリシカはロシア革命時に緑ウクライナと同じく、ポリシェヴィキ、スターリン政権によって極東に強制移住させられたウクライナ人やベラルーシ人の居住地であり、国名たるロリシカも、資本主義的思想を持った人間が多く収容された事や地理的にアメリカに近いという理由から侮蔑の意味を込めて作られた造語である。

冷戦時代にはベーリング海を挟んでアメリカに面していることからソ連のプロパガンダ市が数多く建設され、特にカムチャッカ地方の首都であるニューカーク・グラードには数多くの住民が居住していた。

しかし1961年のモスラ飛来とそれの隠蔽によってソヴィエト共産党政府は水爆を持ってニューカーク・グラードを核攻撃し、目撃者たる住人20万人と街そのものを蒸発させる事で「無かった事」にした。

この事件によってロリシカ人の独立運動に火が灯る。

そしてソ連崩壊後の1992年、ロシアの国力が衰え低迷していた時期にロリシカ人は独立戦争を展開。

しかし1995年に巨大不明生物バルゴンが出現。ロシア軍の後退・停戦という形で独立を果たすも巨大不明生物との戦いを国際社会から強制される事となる。

そのバルゴン出現後、実に16年間ロリシカは対ロシア国境線と国土そのものを防衛包囲網として「パンドラの箱」としての役割を担い持ち堪えるが2021年5月20日、ついにロシア連邦領と接するレナ川が突破され、ロリシカは西部戦域を放棄。カムチャッカ半島への籠城戦を展開した。

2021年6月現在はバルゴンが隠避する火山地帯であるカムチャッカ地方のカラギンスキー県コリャーク川流域に防衛線を展開している。

●軍事組織

◾︎ロリシカ陸軍

◾︎ロリシカ海軍

◾︎ロリシカ空軍

 

 

 

 

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◆中華人民共和国

中国共産党による一党独裁体制であり、IS台頭後は女尊男卑思想が党の意向に反する思想だったために取り締まられ、それに伴い厳重な監視社会を構築している。

以前より沖縄を中心に日本各地に工作員を放ち、懐柔・協力者に仕立て上げていた。

しかし中国・ロリシカ間国境線をバルゴンによって北京を陥落させられ、現在は長江以南にまで後退している。

加えて党の人間は自身たちの保身としてアメリカなどの国外に退避してしまった挙句、党首脳部の専用機が黄海上空で消息を断ち、混乱が生じている。

現在は駐日中国大使館の駐在大使が臨時国家主席に任命されている。

最前線では徴兵された一般人が使い捨て同然の扱いとなっている上に過去の不法占拠などに不快感を現した東南アジア諸国の発した『チャイナ・ブロック政策』による中国船舶・航空機の侵入禁止や台湾の反共産主義姿勢などの要因も重なり、現在の体制では近い内に中華人民共和国の国民が滅亡するという事態に陥り、党上層部はアメリカや日本を始めとする西側と共闘する「合作派」と中国単独での防衛に執着する「国粋派」に分裂。

当初は巨大不明生物相手に共闘出来ていたものの、国粋派が合作派に対し攻撃を仕掛けた事で内戦に発展。

巨大不明生物との戦争、合作派と国粋派の内戦により膨大な犠牲者が築かれている。

そのため孫華輦ら特別武装隊香港派や国内の有志や戦区(軍閥)らが合作派、国粋派に対してクーデターの準備を開始している。

◼︎国内の軍事組織

・人民解放陸軍

・人民解放海軍

・人民解放空軍

・特別武装隊

・海上警察

●関連用語

⚫︎男女全年齢徴兵

6月13日時点で既に8億人という犠牲者を出してしまった中国は、残された6億人の国民全てを軍属に置き、それらを用いて防衛戦を展開することを実行に移した。

これにより16歳以上の男女は最前線に投入され、5歳から15歳の男女は工場等で勤労奉仕に当たるという、末期的な状況と化してしまっている。

⚫︎合作派と国粋派

現在の中国における派閥勢力。

国民を救うべく国際社会、特に西側と共闘することを目論む合作派。国民を犠牲にしてでも国家を維持しようと目論む国粋派。

「自国民」と「国家」のどちらを優先するかで巨大不明生物を前にしながら、対立関係に至ってしまっている。

…更に深刻であるのは、政治的対立関係にあるだけならばまだしも、国粋派が合作派に対し「粛清」として武力攻撃を仕掛け、両者が内戦状態となってしまっているという事態である。

⚫︎ISによる核特攻

巨大不明生物群に対して実施された戦術。

ISコンデンサーを搭載したISに核弾頭を装備させ、核攻撃を行わせるというモノである。

だが巨大不明生物が遠距離の飛行物体を撃墜する習性を持つ事から核の有効範囲内まで接近しなければならない為、事実上の特攻と変わらない事からそう呼ばれている。

⚫︎逃げ場無き民

現在中国は国民全てが軍属に置かれた為、全て国家の管理下に置かれている。

…当然、国民達も逃げようとしないわけではない。

だが、東南アジア諸国は近年の中国を警戒しチャイナ・ブロック政策を実施しており、日本は近年反中感情が高まっている上に移民に対し厳重であり永住権獲得が非常に困難であること、韓国は風前の灯、台湾は余地こそあるが最終的には拒絶される、その他は避難してもまた最前線に逆戻りである等の理由から、逃げる余地も逃げる場所も無いというのが現実である。

 

 

 

 

 

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◆台湾(中華民国)

中国国民党や台湾民進党などの民主主義政党が存在するが、国連からは国家と認定されていない地域。

しかし政治体制も相まって、共産主義体制の中国とは対立関係にあり、さらには台湾内部に中国大陸を共産主義から解放しようとする大陸反抗主義者も数多くいる。

しかし軍事力ではアメリカの支援無しにはほとんど成り立たないのが実情であり、積極的にアメリカを支持し、また隣国であり中国という共通の(仮想)敵国を持つ日本とも同盟を結んでいる。

––––––現在は中国共産党特別武装隊香港派が計画しているクーデターの支援と、その後想定されている大陸失陥と溢れ出す難民に備えた政策、そして将来的に必要とされる中台合同の【中華連邦】発足に向けた政策を香港派と共同で極秘裏に進めている。

●軍事組織

◾︎台湾国防陸軍

◾︎台湾国防海軍

◾︎台湾国防空軍

 

 

 

 

 

 

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◆東南アジア連合

フィリピン、インドネシア、シンガポール、ブルネイなど東南アジア各国の共同体であり、経済・社会・政治・安全保障・文化に関する地域協力機構、東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大強化型に当たる連合国家。

もとより対巨大不明生物用ではなく南沙諸島に侵攻してくる中国を牽制して改組されたために巨大不明生物戦には向いておらず、日本やアメリカ、オーストラリアの支援を受けながら戦力の強化を図っている。

それと同時に巨大不明生物出現前に中国に対する不信感・不快感から各国が共同で発した『チャイナ・ブロック政策』が解消されずに放置されている。

 

◆フィリピン

古くからアメリカと根強い関係があり、それはフィリピン独立後と対中国戦を見据えた時代になっても継続していた。

巨大不明生物戦を強いられるであろう時代に突入した現在はアメリカから戦術機の運用訓練を受けている。

⚫︎フィリピン軍

陸軍

空軍

海軍

 

◆インドネシア

東南アジア南部に位置する島国であり多民族国家にして大東亜連合本部を首都ジャカルタに置く大東亜連合の宗主国。

フィリピンと同じくチャイナ・ブロック政策の一環としてスールー海峡やマラッカ海峡の中国船航行禁止など、積極的な反中国体制を貫いていたが現在はその中国が巨大不明生物を食い止めなくては次は自分達が滅びるという皮肉な立場にある。

太平洋戦争時代から日本との関わりが深く、戦力増強には同じ島国である日本の自衛隊方式の防衛術を模倣している。

それというのも、インドネシアは群島国家であり、本来ならば敵に接近する脅威が無かったため主力戦車などを導入せずに航空機や艦艇を大量に保有し、上陸される前に倒すという戦術が国防においてセオリーだからである。

しかし(対中戦を見越したものだったが)敵が上陸した場合に備えて陸軍の強化もアメリカやドイツ、オーストラリアの支援を受けながら行なっている。

⚫︎インドネシア国軍

陸軍

空軍

海軍

 

●シンガポール

マレー半島南端に位置する主権都市国家であり、北をジョホール海峡によりマレー半島から、南をシンガポール海峡によりインドネシア領リアウ諸島州から分断された島国でもある。

東南アジア地域の経済を左右するほどの国家であり、大東亜連合の中でもインドネシアに次いで重要な国家となっている。

またイギリス連邦加盟国でもあるため、イギリスから積極的支援を受けている。

国土が狭小であるが装備の質、量ともに他の東南アジア諸国に引けを取らない。

現在は大東亜連合宗主国のインドネシアや5か国防衛取極を締結したイギリス・オーストラリア・ニュージーランド・マレーシア、在シンガポール米軍などと共にマレー半島における防衛作戦を考案しつつ、今後編成されるであろう国連統合軍基地の誘致を行なっている。

⚫︎シンガポール軍

陸軍

空軍

海軍

 

●関連用語

⚫︎チャイナ・ブロック政策

領海内の資源や海産物を食い尽くした中国は外洋に進出し他国の領海に侵犯や人工島を作り出し、新たな領有権を主張するなど近年南シナ海に進出している中国に対する政策として打ち出した、中国企業の進出規制や中国船舶の通行禁止など多岐に渡る規制政策。

これによってある程度までは中国を抑え込むことは出来たが、今度は却って中国の破滅を助長してしまっている。

⚫︎対中戦力の対獣戦力への転換。

南シナ海への中国進出を警戒し東南アジア諸国は海軍力の増強を実行していたが、当の中国は風前の灯となった為に、それら戦力は対巨大不明生物戦用に転換されている。

⚫︎日本・欧州からの生産拠点誘致

対中国戦を想定して戦力を整えていた東南アジア諸国だが、実のところ技術力が高いとは言えず、海洋国家が多数おり海上戦力の拡充が必須な中で造船に関しては韓国や台湾への委託、陸上・航空兵器においては欧州からの輸入等に頼っていた。

その為生産部品の確保とダンケルク作戦による国外退避を目指す欧州各国と、生産拠点の海外移転を思案していた日本などに土地を提供し、技術取得を目指すべく生産拠点の誘致を行っている。

 

 

 

 

 

 

 

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◆中東

世界有数の石油産出地域にして、イスラム教の宗派間における紛争やテロが絶えない、全体的に砂漠気候の地域。

巨大不明生物出現後もそれは相変わらずであり、それが今後の世界における中東の陥落に直結する原因となると言われている。

 

●イスラエル

アメリカなど西側国家に対して友好的であり、巨大不明生物戦に備えた準備を進めているが、隣国ヨルダンやアラブ諸国との民族対立は未だに残されたままである。

⚫︎イスラエル国防軍(ツァハル)

陸軍

空軍

海軍

航空宇宙軍

 

●シリア

2011年から断続的に内戦が続いている親露派国家であり、アラブ最大の軍事国家にしてアラブ最強の陸軍機甲装甲部隊を保有している。

中東における新種の巨大不明生物が確認された土地でもある。

しかし長年の内戦により国土のほとんどが半ば無政府状態でありマトモな対応が出来ていないこと、また政府を支援していたロシアが自国防衛に専念しており援助が断ち切られているなどの要因が重なり、2021年7月までには陥落してしまうと予想されている。

⚫︎シリア軍

陸軍

空軍

海軍

 

●サウジアラビア

世界有数にして中東最大の石油産出国。

しかし砂漠地帯を住処とする巨大不明生物の出現により全土失陥はなかったものの石油プラントを含む国土の大半が危険地帯となってしまっており、経済を支えている石油産業に大打撃を与え、サウジアラビアのみならず世界に未曾有の石油危機を起こすと推測されている。

⚫︎サウジアラビア軍

陸軍

空軍

海軍

 

●カタール

北と東をペルシャ湾、西をバーレーン湾、と三方を海に囲まれたカタール半島にある穏健派(親米派)国家であり、サウジアラビア同様中東有数の石油産出国。

国土のほぼ全域が砂漠地帯であり、新種の巨大不明生物・ニーズヘッグにとっては絶好の住処になる環境であり、サウジアラビア同様陥落の危険性が極めて高い国家。

しかしカタールまで陥落すれば人類は資源面でさらなる危機に立たされるため、現地の在カタール米軍や在カタール英軍、米海軍第5艦隊がカタール半島南方のカタール・サウジアラビア間国境線に防衛ラインと要塞陣地を構築中である。

⚫︎カタール軍

陸軍

空軍

海軍

 

 

 

 

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◆アフリカ連合

人類が支配する大陸の中でも未だに未開発の地域が多く、砂漠とジャングルという、自然豊かな環境を持つ裏腹に、世界有数の富裕国家と貧困国家の格差が激しい地域でもある。

また、中東から伝わったイスラム教の宗派間の対立による内戦が頻発しているという現実を抱えており、全てのアフリカ諸国が一丸となって巨大不明生物に立ち向かうなどそれこそ夢のまた夢であり、それらの地域は中東と同じく陥落してもやむを得ないと思われているが、地中海とインド洋を往来できるスエズ運河などを失えば欧州にとってもかなりの損失であるため、欧州がエジプトやモロッコ王国、南アフリカ共和国などのアフリカの富裕国家と対談を持ちかけており、その成果としてエジプト・スエズ運河には欧州アフリカ共同防衛ラインが構築されつつある。

 

●エジプト

アフリカの玄関口にあたる国家であり、前述のスエズ運河を有しており、これを失えば欧州各国も補給・輸送の面で痛手を負うこと、エジプト自身も自国防衛のために欧州の力が必要と判断しており、フランスやドイツ、イタリアと共同防衛政策について対談している。

また、首都カイロの人口膨張を緩和する目的で中東方面のダハブに移転予定だった新首都計画を取りやめ、巨大不明生物侵攻に備え地中海に面した都市・イドゥクに首都を移転する計画が進んでいる。

⚫︎エジプト軍

陸軍

空軍

海軍

 

●モロッコ王国

地中海と大西洋に面し、地中海の玄関口たるジブラルタル海峡を隔ててスペインに近い国家。

欧州との関わりが多く、現在はスペインやフランスから貸与された兵器で王立軍の再編成を行なっている。

⚫︎モロッコ王立軍

陸軍

空軍

海軍

 

●南アフリカ共和国

アフリカ大陸最南端に位置する国家であり、金やダイヤモンドの世界的産出国であるなどアフリカ大陸の後方支援国家であり経済的生命線に当たる国家。

そのためアフリカ連合の本部が置かれている。

イギリス連邦加盟国でもあり、イギリス軍から兵器を無償で貸与されるなどの贅沢な支援を受けている。

また欧州の他に冷戦時代から友好国であったイスラエルや中華民国(台湾)などとの軍事交流や支援も受け、南アフリカ国防軍の強化を行なっている。

⚫︎南アフリカ国防軍

陸軍

空軍

海軍

 

 

 

 

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◆オーストラリア

南半球の列強国であり、巨大不明生物との戦争が遠い世界の出来事と思われている後方支援国家。

ニューギニア島からの昆虫型巨大不明生物の飛来によって東海岸が甚大な被害を受けている。

また将来的に予想されるユーラシア難民の受け入れに対して反発的な白豪主義者や女尊男卑主義者などの歪な人種価値観の温床ともなっており、整備が進んでいない。

そのため、出来る限りユーラシア各国の陥落を阻止するべく軍事同盟を結んでいた東南アジア諸国や対中政策で協力関係にあった日本や台湾、インドの他に5か国防衛取極の締結相手であるシンガポールやマレーシアにも積極的支援を行なっている。

●オーストラリア国防軍

陸軍

空軍

海軍

●関連用語

⚫︎オーストリア本土防衛戦

6月11日…即ち、タッグトーナメント時に展開されていた大規模戦闘。

ニューギニア島で発生した昆虫型巨大不明生物【カマキラス】および【ジラ】の襲撃により、首都キャンベラやシドニー、ブリスベン、メルボルン等主要都市を含むオーストリア東海岸一帯は壊滅状態となった。

両生物が大量の子体を生み出す性質から、在オーストリア米軍は核兵器の使用を鑑みるも、単なる核兵器では焼け石に水の状態でしかなく、また大量の核兵器投入は更なる環境破壊を招くことから、アメリカ軍は軌道上からの質量弾爆撃による絨毯爆撃を敢行。

6月14日現在、オーストリア東海岸一帯からの文明消滅と引き換えに防衛に成功した。

⚫︎パインギャップ軍用基地

オーストラリア中央ハリススプリングス南西18キロに位置する基地。

1960年代以降、アジア諸国の各種通信を監視してきた基地で、2003年以降は豪政府の決定により米国のミサイル防衛システムの重要な拠点として米豪共用となっていた。

現在はアメリカ情報軍の基地のひとつであると共に国連宇宙総軍の基地でもあり、オーストリア本土防衛戦時には前線司令部となっていた。

⚫︎臨時首都ホバート

タスマニア州の州都。首都キャンベラの壊滅に伴い、オーストリア臨時政府が置かれた。

 

 

 

 

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◆南米共同体

南米大陸における国家連合。

だが、欧米諸国の植民地時代にことごとく国家を滅ぼされている為にまともな国家がなく、アメリカや欧州の支援無しにはマトモに立ち行かないという現実がある。

 

◆ブラジル

南米最大の経済国家にして領土的に最大の国家。

 

◆アルゼンチン

南米有数の軍事国家。

 

◆チリ

南米有数の軍事国家であると共に、ドイツと親密な関係にある。

 

◆ギアナ

南米における宇宙戦力の拠点がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆国連軍

ロリシカのバルゴン包囲網崩壊後、中露両国に大量のバルゴンが流入し、呼応するように世界各地で活性化した巨大不明生物に対処するべく組織された国際規格の軍隊。

従来の国連軍同様、限定的な地域展開であるが、順次拡充を行なっている。

装備は主に欧米諸国の兵器から成っているおり、コスト面や出回っている数などの理由から東側兵器も導入されている。

自衛隊も退役した主力戦車や護衛艦を再改修した上で提供するなど、協力関係にある。

国連軍基地の使用兵器に関しては現地政府が負担することが通例で、また人員も上層部以外は現地採用が通例である。

現在は6個方面軍と宇宙総軍、120万人の人員から構成されている。

●各方面軍

⚫︎欧州方面軍

⚫︎極東方面軍

⚫︎中東方面軍

⚫︎インド方面軍

⚫︎アフリカ方面軍

⚫︎オセアニア方面軍

 

 

 

 

 

 

 




今回は以上となります。
…すみません、あれもこれも…と取り上げて行くうちにバカみたいに長くなってしまいまして…()

とりあえず今のゴジラIS世界は「目を覚ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ」状態であると思って下さい(雑)。

次回は各キャラクターの設定か、柳星張編を書くかで悩んでいますし、次回がそもそも年内に間に合うのかさえ不明ですが、次回も極力早く投稿出来るよう善処致しますのでよろしくお願いします。




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