誇り鷹き男〜ONEPIECE〜(しばし休載)   作:Another grass

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ユウ「あー、ちくしょー。
なんだよお前...あんな関節技隠してやがったのか...」

ルカ「まあ、打撃だけじゃ...味気ないねーだろ?」

ユウ「秘密の特訓ってのしてやがったのか?」

ルカ「ま、そんなとこだ。」

ユウ「んで?お前結局何目指すんだよ」

ルカ「警察官だろうな。」

ユウ「親父さんに言われたのか?」

ルカ「まあ、それがあの人が一番喜ぶからな」

ユウ「お前はそれでいいのか?」

ルカ「... 」
ルカ「それしか、ねーんだよ」

ユウ「こっちの方が向いてると思うんだけどなぁ...」



16話〜追憶〜

ルカ「ただいま」

 

父「おかえり。

なんだ、また勝ったみたいじゃないか

父さん鼻が高いよ」

 

ルカ「ありがと

ねえ、進路のことなんだけど...」

 

父「ああ!そうだ!

この学校にしろ!

ここならいわゆるエリート組で

警察官としての将来が約束されるからな!」

 

ルカ「あ、うん」

 

父「ん?どうした?」

 

ルカ「なんでもないよ。疲れたからお風呂入ってくるね」

 

父「ああ」

 

〜〜〜〜〜〜

ルカ「プロの格闘家なんて言ったら...怒られるだろうなぁ」

 

父さんは警察官のお偉いさん。

息子にも同じ道を...と小さい頃から

そういう教育をされてきた

 

母さんは昔からそういう父さんに何も言わなかった

いや、言えなかった...のかな

 

俺には弟がいる

弟は好きなことを好きなだけさせてもらえてる

母さんは俺より弟が好きで

弟に父さんが言うエリートの道のための厳しい教育

を受けさせたくなかった。

 

ルカ「そろそろ...出るか」

 

ザパァ

 

〜〜〜〜〜〜

母「またメダルもらってきたの?

今日はご馳走にしてあるからね」

 

ルカ「うん!ありがとう!」

 

弟「兄貴はすげえよなぁ

勉強もスポーツも一流だし、モテてるだろ?」

 

ルカ「モテてる...かはわかんないけど

その点に関したら弟の方が凄いんじゃないの?

この前も告白されてるの見たよ?」

 

弟「ああ、まあな。

あ、それより父さん!

新しいスパイク買ってよ!スライディングし過ぎて

穴空いちゃってさ(笑)」

 

父「お前は成績を残してないだろう?

そんなのに金を使えるか!」

 

ルカ「ま、まあ父さん

僕のプレゼントの代わりにってことで、さ?」

 

父「ふむ。まあならいいだろう」

 

弟「やった!ありがと兄貴!」

 

ルカ「その代わりがんばれよ?」

 

弟「頑張ってるよ!

兄貴のせいで周りからのプレッシャーがすごいんだよ!『お前もうまいんだろ?』とかさ!」

 

ルカ「いいじゃん。野球...好きなんだろ?」

 

弟「まあな!俺は兄貴とは違ってキャッチャーの道に進むけどな!」

 

ルカ(俺と違って...ね)

 

父「ルカ、お前は野球で成績を残せなかった。

それどころか恥をかかせやがって...

今後一切野球は...」

 

ルカ「わかってる。二度としないよ」

 

俺は何事も一番でいなきゃいけなかった

勉強、スポーツ、人望

すべて出来てこそ上に立つ資格が与えられる

らしい

 

父「それと...

お前まだあのユウとか言うクソガキと仲良くしてるのか...」

 

ルカ「え、えと」

 

父「素行の悪いのと仲良くするな...

何かに巻き込まれたらどうするんだ?」

 

ルカ「ユウはそんなに悪いやつじゃ...」

 

父「お前が俺より人を見る目があるとでも?

自惚れるな。いい顔をして近づいてきて人間が

詐欺グループの一員でそれに騙された。

そんな人を何人も見てきてる

お前は俺の言う人間と仲良くしておけ」

 

ルカ「う、うん。わかったよ父さん」

 

〜〜〜〜〜〜

ユウ「おーい。ルカー!」

 

ルカ「...」

 

ユウ「無視すんなハゲ!」

 

ルカ「ハゲてないよ...なに?」

 

ユウ「オハヨーくらい言わせろよ!

なんでそんなに暗いんだよ?」

 

ルカ「......

俺に関わるな。」

 

ユウ「はぁ?なんだよそれ

意味わかんねえ!」

 

ルカ「そんじゃ」

 

ユウ「お、おい!待てよ!

おいって!ルカー!」

 

ルカ(ごめん...)

 

レイナ「......」

 

〜〜〜〜〜〜

先生「それじゃ!今日のホームルームは終わりだ!

さよなら!」

 

「さよならー!」

 

レイナ「ルカ。ちょっと」

 

ルカ「ん?なんだ?」

 

 

 

 

レイナ「なんで、ユウを避けたの?」

 

ルカ「俺が仲良くするべき人間じゃないから...それだけ」

 

レイナ「またお父さん?」

 

ルカ「っ...!」

 

レイナ「なんで言いなりなの?」

 

ルカ「そうした方があの人が喜ぶからだ」

 

レイナ「それが本音?それでいいの?」

 

ルカ「うるせえよ!なんだよ、お前も!

いちいちいちいち俺に関わりやがって!

俺が誰と仲良くしようが勝手だろうが!」

 

レイナ「だったらユウもでしょ!?

なによ!お父さんがよろこぶからって!

家族に嫌われるのが怖くいだけじゃない!」

 

ルカ「そーだよ!こええんだよ!

母さんは弟にすべての愛情を注いでる!

父さんは俺が言う通りにしてたら愛情を注いでくれる!期待に応えなかったら...一人になるだろうが!」

 

レイナ「1人じゃないでしょ!ユウもアタシも

いるじゃない!」

 

ルカ「家族じゃないだろ...無償の愛なんて

血の繋がり以外じゃ得られないんだよ!」

 

レイナ「なによ!そうやって逃げ回って!

ひとりで生きていけるとでも思ってるの!?

バカみたい!意気地無し!」

 

ルカ「黙ってろよ!何も知らねえくせに!」

 

レイナ「そうよ!知らないわよ!だって本音で話してくれないじゃない!」

 

ルカ「っ...」

レイナ「アタシは逃げない。

ルカがどんな人間だろうと...

誰に嫌われても...支えるわ」

 

ユウ「おいおい。なんだよそりゃァ」

 

ルカ「ユ、ユウ!?いたのか!?」

 

ユウ「そりゃあもう最初っからいましたよ

なんだ、エリートの方がメンタルよええってのは

ホントみたいだな。親父さんが怖くて言いなりかよ(笑)

だっせえだっせえ」

 

ルカ「うるせえ! 」バキッ

 

ユウ「ってーなー!

テメエよォ!レイナの言う通りだからって

俺に当たってんじゃねえ!

テメエは逃げてるだけだ!

だから親父さんの言う通りなんだよ!

約束された道に行きゃあそりゃあ安泰だろう

けどな!闘って勝ち取った道の方が

そんなクソみてえな道より何倍も楽しいんだ!」

 

ルカ「...」

 

ユウ「闘えよ。今俺を殴った拳みてえに

アツイの親父にぶち込んでこい」

 

ルカ「でも...」

 

ユウ「もし、居場所がなくなったら俺ん家こいよ

母さん多分喜ぶぜ。お前のことお気に入りだからよ

その代わり俺と一緒に俺の親父のとこで休みの日は仕事の手伝いだぜ?」

 

ルカ「俺...エリートだから働いたことないんだよね...

ごめんね...庶民のユウ」

 

ユウ「んだとぉ!?」

 

レイナ「あはは!」

 

ルカ・ユウ「何笑ってんだブス!」

 

レイナ「ブス言うな!綺麗よりだわ!」

 

ルカ・ユウ「......」

 

レイナ「な、なによ...その空気やめなさいよ...」

 

ルカ「ま、まあレイナが綺麗かブスかは置いといて...」

 

レイナ「置くな!」

 

ルカ「話してみるよ。プロの格闘家になりたいって」

 

ユウ「そうか!頑張ってこい!」

 

ルカ「ああ!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ルカ(もう逃げない!隕石だろうが、ヤクザだろうが

何だって立ち向かってやる!)

 

 

「あ!ボール...」

 

ルカ「ちょ、ちょっと待てガキ!あぶねえぞ!」

 

トラックの運転手「え!うそだろ!」

 

ルカ「ちっ!間に合うか!?」

 

キキィーーーー!ドン!

 

「おい!だれかひかれたぞ!救急車!」

 

ルカ(あー、チクショー

まあ、でも

逃げ...なかったよな?

ガキは無事だろうか...)

 

「うわーんこわかったー!」

 

ルカ(ああ、よかった...

あ、やべえ...エロ本...バレる...

ってこんな時に何考えてんだろ...

ユウ、レイナ...ごめんな...)

 

「君!しっかりしなさい!」

 

ルカ(あー、寒い...血が足りてねえ...って奴か...

ちょっと...寝るか...)

 

 

〜〜〜〜〜〜

神「覚悟をした途端に...これとは...哀れな...

どれ、もう一度、チャンスを与えに行くかの...」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜現在

ルーカス「ユウ、レイナ。

どうしたらいいんだ...俺は...」

 

ルーカス「逃げない...って何から?」

 

ルーカス「アルビダを守れなかった自分?

弱い自分?敵?」

 

ルーカス「あの時決めたんだろ」

 

ルーカス「隕石だろうが、ヤクザだろうが

関係ねぇ。全部に立ち向かうんだ...

全部...ぶった斬ってやる!」

 

ルーカス「待ってろよ...アーロン。

一発は一発だからな」

 

 

〜〜〜〜〜〜

アーロン「へっくしょい!」

 

クリーク「なんだ、風邪か?」

 

アーロン「そうかもな...すげえ悪寒が...」

 

〜〜〜〜〜〜

ミライ「...」

 

ルーカス「よし!行くか!

おい!そこの女!」

 

ミライ「」ビクッ

 

ルーカス「案内してくれ。ここがどこかもわかんねえ」

 

ミライ「え、ええ」

 

ルーカス(まずはアルビダに謝らねえとな...)




はーい。回想おしまい。
ルカの話はまあ、私の境遇を少し変えた程度の話なんで...
あった事書いた〜くらいのノリなんで
あんまり楽しめなかったかも知れません...
が、こっからは大丈夫ですので、ご安心を?

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