神喰い達の後日譚   作:無為の極

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第34話 お互いの気持ち

 一組の男女がこの場所では見かける事が少ない洋装で並び立っていた。お互いが赤い絨毯の上をゆっくりと歩く様はどこか儀式めいた物。周囲には何人もの人がどこか羨望の様な視線でその2人を見ている様だった。

 共に着ている純白の服はお互いが共に染まる事を決意している様にも思えるからなのか、何時もとは違った緊張感が漂っていた。

 純白の衣装を身にまとった女性の頭には顔をうっすらと隠すかの様にヴェールがかけられている。どんな表情をしているのかを分かっているのは、その前に立っている男だけ。

 女のうっすらと朱に染まった頬を見たからなのか、男の表情には笑みが浮かんでいた。隠された顔を見るかの様に薄手のヴェールが捲し上げられる。男の瞳に映った女の表情は何時も以上に美しいとさえ感じていた。

 柔らかな唇が共に重なったと同時に、周囲からは雷の様な拍手が沸き起こる。それが合図かの様に鐘の音が頭上で鳴り響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って事で、またお願いしたいのよ」

 

「それは構いませんけど、私はもうやってますけど良いんですか?」

 

「実はアリサちゃんに関しては、以前に小さく映った写真の反響が大きかったのよ。あれは何だかんだでアリサちゃんに似合う様にデザインした物だから、モデルの人よりも写りが良かったのよね」

 

 弥生からの話にアリサもただ返事をしたりする訳にはいかなかった。今回依頼されたのは、いつもの広報誌ではなく何故かグラビアの撮影。水着や着物ではなく、今回はウエディングドレスだった。

 アリサの記憶の中にあったのはアネットに見せてもらった広報誌。自分が小さく映っていた記憶はあったものの、それと今回の件がどう繋がるのかが理解できなかった。女性であればだれもが羨む純白のドレス。

 既にアリサはドレス以外に白無垢も着ている為に、改めて弥生から言われた言葉の意味が分からないままだった。

 

 

「それは有り難いんですけど、それと今回の件はどんな意味があるんですか?」

 

「実は、最近になってからゴッドイーターの結婚がブームになりつつあるの。で、私達も今回のブームに乗って色々と画策したいって所かな」

 

「画策って事は当然やるんですよね」

 

「もちろん今回はアリサちゃんだけじゃないのよ。他の人にも依頼はしてあるから安心して」

 

 何時もの笑顔で言われたからなのか、アリサもどこか諦めた部分があった。実際にアリサとしても、もう一度着れると言うのは悪い気はしない。事実、当時の写真は部屋の中にも飾られている。だからなのか、弥生の提案にアリサは珍しく断る様なそぶりを見せる事は無かった。

 

 

 

 

 

「そう言えば、弥生さんは何を企画してるんですか?」

 

「詳しい事は聞いてないね。具体的に何かを言うって事は、既にプランが決まっているって事だから、考える必要性は無いと思うよ」

 

「確かにそう言われればそうなんですけど……」

 

 弥生から提案された事を知っていると考えたからなのか、アリサは食事をしながらエイジに確認していた。アリサが聞いている時点で、既にエイジもその事を知っていたからなのか、苦笑しながらも答えていた。

 女性とは違い、男性の側から考えると案外と気恥ずかしいケースが多く、個人的にはアリサのドレス姿は改めて見たいが、その為には自分も同じ状況に陥る事になるのは必然だった。

 アリサの中では既に決定された事項だからなのか、明るい表情を浮かべている。一方でエイジはそんなアリサを見ながらふと思い出した事があった。恐らくはアリサも気が付いているはず。話題に出ないだけで、その様子を何度か目にしている。まさかとは思いながらも、それ以上の事は藪蛇になるからと口をつぐんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日も一日お疲れ様だ」

 

「ああ。聖域が出来たとは言え、神融種は中々手強いのは事実だ。今後の事も考えれば部隊の教導のハードルをもう少し高くする必要があるな」

 

「なぁ、それでお前の所の部隊の連中は大丈夫なのか?たまに愚痴みたいな物を聞くんだが、休憩も仕事の内だぞ」

 

 タツミの言葉にブレンダンは改めてここ最近の状況を思い出していた。防衛班は基本的に対峙するアラガミを選ぶ事は出来ない。

 討伐だけであれば効率を考える必要があるが、防衛であれば回避すれば即一般人に被害が出てしまう。事実、防衛班での神機の大半は無属性か2つの属性を付けた神機を装備する事が殆どだった。

 タツミやブレンダンの様な第一世代の神機であれば細かい事を考える必要はないが、第二世代になれば、それに加算してバレットの有効活用を考える必要があった。もちろん部隊長をしているブレンダンとてその事は理解している。

 自分には無いからと何もしないのではなく、戦術としての組み立てを常に考えながら取り組んでいた。

 

 

「そうだな……確かにタツミが言う様に休息も必要だろう。どうだ。折角アナグラの付近まで来たんだ。偶にはラウンジで食事でもしないか?」

 

「おっ!奢りか?」

 

「馬鹿言うな。俺よりもお前の方が稼ぎが良いなら普通は逆だろう」

 

「あのな、稼ぎ云々はともかく、あれじゃ労働との対価が合わないんだよ。あいつらは〆切が過ぎてもまだ書類の提出しないんだぜ。少しはその後にやる俺の身にもなって欲しいよ」

 

 タツミの言葉に何かを思い出したのか、ブレンダンも当時の事を思い出していた。大隊長であれば、実際には現場に出る事無く指揮だけを執るのが通常。しかし、タツミはそんな事を最初から考えていなかったからなのか、常に現場に出る事が殆どだった。

 確かに実力者が部隊に入れば部隊運用は安定する。これまでも何度か厳しい状況を乗り越える事が出来たのは、偏にタツミの加勢があった為だった。

 

 

「だったら現場に入るのは少し控えたらどうなんだ?」

 

「馬鹿だな。そうなったら偶にあるヒバリちゃんのオペレートがあったら聞き洩らすだろうが」

 

「………なぁ、タツミ。お前もそろそろどうなんだ?」

 

「どうって?」

 

「ここでも最近になってからブラッドの加入もある。以前に比べれば多少は落ち着けるはずじゃないのか?エイジ達もああなったんだ。そろそろお前も身を固めるのも良いと思ってな」

 

 ブレンダンが指摘した通り、ここ最近になってからのアナグラの雰囲気は僅かながらに明るい様にも思えてた。事実上の終末捕喰の回避だけでなく、ツバキからサクヤに教官が変わった事も一因かもしれなかった。

 ツバキが怖いのは事実だが、厳しい空気は気が引き締まる事はあっても緩む事は無い。

 戦いや訓練時には有難いが、それ以外ではれば気が休まらない事実もあった。もちろん本人に向かってそんな言葉を出せるはずもなく、今はまだサクヤが教官だからなのか、厳しさの中にもどこかゆとりがある様にも思えていた。

 

 

「……何も考えていない訳じゃないんだよ。ただ、タイミングがちょっと……な」

 

 何かを思い出したのか、タツミの表情は先程までとは少しだけ違っていた。元々タツミはアナグラに居るのが基本だが、最近の出動要請の多さから、アナグラではなくサテライトやネモス・ディアナに出向く事が多かった。

 もちろん書類の事もある為に最低でも週に1回は顔を出すが、ここ最近ではそんな時間すら取れないままだった。

 

 

「そう言えば、最近はヒバリだけじゃなく、フランやウララも居るから、割と話しかけやすくなったらしいな」

 

「…そんな事は分かってるよ」

 

「だったら」

 

「すまんが、その辺りは俺とヒバリちゃんの問題なんだ。ブレンダンの気持ちは分かるが、暫くは時間が欲しいんだよ」

 

「すまない。そんなつもりは無かったんだ」

 

「いや。俺も言い過ぎた」

 

 タツミの表情が少しだけ暗くなった事に気が付いたのか、ブレンダンもそれ以上の事は何も言わないまま歩いていた。こんな話のキッカケはまだ任務が激務となる少し前まで遡っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……竹田さん。よかったら俺とミッションが終わった後、一緒に食事でもどうですか?」

 

「すみません。今は勤務中なので」

 

「だったら終わってからなら良いですよね」

 

「そう言う問題ではありませんので」

 

 以前であればヒバリに対し、そんな会話をするのは専らタツミが殆どだった。2人が付き合っている事を知っているのは意外と多く無い。古参の人間は当たり前の様に見た光景も、今はタツミが不在になっている事が多いだけでなく、事実付き合っているからこそ公の場所で言う必要が無いだけだった。

 ヒバリはオペレーターの中では実力も高く、ゴッドイーターからの信頼もかなり厚い。

 事実その言葉で何度か部隊の窮地を救った事もあったからなのか、その的確な指示だけでなく、見た目も相まって人気はかなりの物だった。

 そうなれば当然そんな話が無い訳ではない。特にその勤務の特性上、ロビーに行けば必ず会える確立が高く、割とそんな光景が日常の様に見えていた。言い寄ってくる人間をあえなく撃沈させる様子は既にアナグラの風物詩になりつつあった。

 

 

 

 

 

「相変わらずモテモテだね。やっぱりタツミさんが居るから、身持ちは固いね」

 

「リッカさんこそ、職場でイチャつく様な事してるんじゃないですか?」

 

「残念ながら、私はそんな事はしないよ」

 

 休憩に来たリッカはヒバリの姿を見たからなのか、ラウンジで休憩がてら話をしていた。リッカもここ最近になってから新人が増えただけでなく、今後の防衛の兼ね合いで整備の数が圧倒的に多くなっていた。

 本来であれば相方のナオヤがやるのが筋だが、人数が増えた事によって教導の方へと出向く事が多くなっていた。既に今日の時点でこれまでの3割増しで仕事が入っている。休憩を入れなければ倒れるのではと思える程に忙しい日々を過ごしていた。

 

 

「ナオヤさん、忙しいですからね。だから最近は屋敷に通ってる事が多いんですか?」

 

「そ、そんな事は無いよ。偶に行く程度だから」

 

「へ~そうなんですか」

 

 ヒバリの感情が籠らない視線にリッカは僅かにたじろいでいた。暗に何も言わないが、ここ最近の新人の相手に疲れているのと同時に、タツミも多忙を極めているからなのか、中々アナグラにも顔を出す機会が少なくなっているのが原因だった。

 神機の整備そのものはオーバーホールやアップデートをしない限り、サテライトやネモス・ディアナでも可能な状態になっている。

 一時期の様な新種のアラガミの可能性が低い事もあってか、タツミだけでなく防衛班全体がそんな状態になりつつあった。基本的に防衛班は精神的にもタフでなければ務まらない。アラガミ用のレーダーで大よその位置は確認出来るが、アナグラのそれよりも精度が高く無い事から、時折想定外の侵入を受ける事があった。

 

 いつ襲ってくるか分からない状況が長く続けば精神的な摩耗は避けられない。まだ中堅までの人間であれば交代も容易だが、部隊長クラスともなれば話は大きく変わっていた。

 リッカの記憶が正しければ、タツミが顔を出さなくなってから既に2ヶ月以上が経過している。以前の様な関係であれば特に気になる問題も無いが、やはり今の関係になってからであれば、恐らくは最長だろうと考えていた。

 

 

「私の事はどうでも良いけど、タツミさんは元気にはしてるの?」

 

「レポートは取敢えず通信で来ているので、業務には影響無いですよ」

 

「そんな事じゃなくてさ」

 

「そろそろ休憩も終わりますから。私はこれで」

 

 ヒバリの態度にリッカも内心失敗したとは思っていた。口ではああ言うが、確実にストレスは溜まっている。厳しい状況は自分達で何とかすれば多少のスケジュールはどうにでも出来るはずだった。

 事実エイジでさえ、何だかんだでスケジュールの調整をしながら通信位はしていたとアリサからも聞いていた。タツミが何を考えているのかは分からないが、それでも連絡の一つ位はしても良いはず。リッカはそう思いながら頼んだジンジャーエールを飲み干すと、再び作業へと戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで終わりっと。後は………」

 

 自身の最大のミッションとも言える大隊長としての任務が漸く終わりを告げていた。何時まで経っても出てこないレポートの為に待つのは馬鹿らしいと、シュンの尻を叩く事に成功したからなのか、届いたレポートの校正を終え後は端末で送るだけだった。

 改めて端末を開く。そこには一通のメールが届いていた。

 

 

「………しかし、どうした物かな」

 

 メールの内容を確認したタツミは少しだけ溜息を吐きながら、今後の事を少しだけ考えていた。ここ最近の激務がたたったからなのか、気が付けばヒバリとの通信をする機会が格段に減少していた。

 時間は作る物だが、当時のタツミにとってそれはかなり厳しい状況にあったのは間違いなかった。それと同時に時折アナグラに言っていたジーナからもヒバリの状況報告とばかりに内容が届く。最近は何も知らない新人が当時のタツミの様にご執心だと言う内容だった。

 本当の事を言えば、多少でも顔を出せば良い事は分かる。しかし、部隊を預かる身で勝手な行動が出来るはずも無く、ただジッと耐えるだけだった。

 メールの一つでも送れば良いかもしれないが、今は生活のリズムがアナグラとは大幅に異なっている。今日出した所で返事を見るには数日後。それでは流石に申し訳ないと感じたからなのか、今の仕事を一気にこなして時間を作る方向にシフトしていた。

 そんな中でまだ忙しくなる前に注文した物の出来上がりのメール。改めてタツミはどうするのかをボンヤリと考えていた。

 

 

「大森隊長。どうかしたんですか?」

 

「いや。大した事は無い。ちょっと疲れたなって。そう言えば部隊の連中はちゃんとローテーションで休みを取れてるのか?」

 

「はい。お蔭さまで何とか取れてます。ですが、隊長も偶には取らないと幾らゴッドイーターと言えど体調を崩しますよ」

 

「だとすれば、それはシュンのせいだな。間違い無い」

 

「それはシュンさんに失礼なんじゃ」

 

 タツミの事を心配したのか、部隊の女性が気を配るかの様にタツミに声をかけていた。

 既にローテーションがどれほど回ったのかは考えるつもりすら無い。目の前の女性隊員には笑いながら軽口で話すも、やはり肉体だけでなく精神的な疲労もあるからなのか、どこか疲れが抜けないままだった。

 改めて自分の状態を確認する。最低限シャワー位は浴びるものの、やはり蓄積した疲労は完全には抜けきらない。先ほどのメールを見たからなのか、改めてタツミは手を止め休憩とばかりに周囲を見渡していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。ではその様に」

 

 ヒバリは珍しく弥生からの連絡を受け、勤務が終わってから屋敷へと出向いていた。ここ最近は気が休まる事が無かったからなのか、弥生からの話に即答していた。寂しい気持ちがあったのか、それともかつてのタツミの様に来る新人が気疲れの原因なのか、理由は分からない。しかし、偶には温泉にでも入れば良いかと考えながら屋敷の門をくぐっていた。

 

 

「ごめんなさいね。疲れてる所に」

 

「いえ。私も勤務時間は終わりましたので、大丈夫ですよ」

 

 ヒバリが玄関に着くと、そこには弥生が既に待ち構えていたからなのか、何時もと変わらない笑みを浮かべながら立っていた。呼ばれた理由は分からないが、突拍子もない事がある訳でもない。

 アリサには身内だからなのか無茶振りをする事はあっても、ヒバリにはそんな事は殆どしない。だからなのか、疑問を覚える事もなく何時もと同じ様に接していた。

 少しだけ時間にゆとりがあったからなのか、弥生の許可を取るとヒバリは露天風呂の方へと足を運ぶ。何時ものメンバーであれば姦しい空気が流れるが、生憎と何時ものメンバーはここには居ない。何時もと違う雰囲気と、何かしら考えていたからなのか、先客が居るかを確認しないままヒバリは服を脱いでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お互いが沈黙してからどれ位の時間が経過したのか、ヒバリは湯船に浸かったまま一言も声を出す事無く固まっていた。原因はここに居るはずの無い人物でもあったタツミがヒバリの隣でお湯に浸かっている。久しぶりに見たからなのか、それとも羞恥から来る物なのか、お互いが何も話す事もなく、目の前の景色を眺めていた。

 何時もなら気が付くはずが、どこかボンヤリとしていたからなのか、ヒバリは自分の迂闊さを少しだけ恨めしく思っていた。既にお互いが付き合い出してからは何度も身体を重ね合っている為に、お互いの裸身を見た所で本来であれば照れる要素はどこにも無い。

 単純にお互いが一緒に風呂に入る事がこれまでに一度も無かったからなのか、どこか気まずさが漂っていた。

 当初はタツミが真っ先に出ようと思ったが、それをヒバリが制した事もあって、今に至る。ヒバリとて何かを考えて行動した訳ではない。半ば無意識の内に出た行動でしかなかった。

 お互いが入り続けて既にかなりの時間が経過している。呼ばれたヒバリとは違いタツミがどうしてこの場所に居るのは分からないが、今はただ沈黙したままだった。

 

 

「何だか久しぶり……だね」

 

「ええ。そうですね……」

 

 タツミが言葉を出すも、そこから先の会話が続かない。お互い何か言いたい事があるのは分かっているが、そのキッカケが無いからなのか、再び沈黙が続いていた。

 

 

「漸く一区切り付いたから、少しだけ弥生さんに連絡してここに来たんだ。ヒバリちゃんはどうして?」

 

「私は弥生さんに呼ばれて来たので、詳しい事は何も分からないんです」

 

 ヒバリが言う様に弥生の話はまだ始まっていなかった。勤務が終わって直ぐに来たが、生憎と何かをしている様にも見えているからなのか、まだ内容が分からない。タツミが話しかけた事によってヒバリも漸く何時もの調子が出始めていた。

 

 

「弥生さん。また何か考えてるみたいだな」

 

「そうですね。私がここに呼ばれるケースって殆どがそうですしね」

 

 何かがキッカケとなったのか、先程までの緊張した空気は既に無くなっていた。

 ラウンジとは違い、一旦落ち着けば静かな空間。温泉の効果もあってなのか、これまで凝り固まっていた時間がゆっくりと溶けて行くような気がしていた。

 

 

 


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