神喰い達の後日譚   作:無為の極

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第134話 指導教官 (前篇)

 ゴッドイーターが使用する神機は生体兵器である。

 当然ながら使用者と神機が適合しない場合、神機は使用者を汚染するかの様に捕喰し始める。その結果として使用者はゴッドイーターや人間から人類の宿敵でもあるアラガミへと変貌する。

 万が一の事を考えれば、万全記するしかない。その為、取扱いの際には細心の注意を払う必要があった。

 その結果、神機を整備する際にはマニピュレーターの使用を義務付けていた。

 当然ながらそれを使いこなせて初めて一人前の整備が出来る。その為に、熟達した人間程扱う数は圧倒的に多くなっていた。

 そうなれば、熟達した人間とマニピュレーターの数は合わない。その為に、慣れない人間は早々使う事は無かった。

 そんな中、一台のマニピュレーターがぎこちなく動く。本来であれば整備班の人間が真っ先に注意するはずだが、誰もがそれの事を理解している為に気にはするが注意はしない。

 その整備をしている人間の右腕にはゴッドイーターの証でもある腕輪が装着されていた。

 

 

「ギル。榊博士が呼んでるけど、時間は大丈夫?」

 

「もうそんな時間ですか」

 

「厳密にはまだだけど、ギルの技量だとそろそろかな」

 

「まだまだ……って所ですね」

 

 リッカの声にギルは少しだけ集中を欠いたのか、額の汗を無意識に拭っていた。

 実際に整備班の場所は空調が効いている為に、それなりに環境は良い。しかし、扱う物が物なだけに、誰もが神経を多大に消耗していた。

 大きく一つだけ息を吐くと同時に、台座の上にある神機をそれぞれの設置場所へと移動させる。ブラッドが農業で聖域に行かない際にはギルの居る場所はここかラウンジ。訓練場に限られていた。

 

 

「でも、最初に比べれば格段に腕は良くなってると思うよ。ましてや、実戦をしながらだったら尚更だよ」

 

「そう言ってもらえるのは嬉しいですが……実際にまだまだなのも事実なんで」

 

「謙遜と取るか……うん。まだ上昇する余地は有りそうだね」

 

「俺を試したんですか?」

 

「いや。純粋にそう思ったんだよ。中々実戦を経験している人間が整備をする機会は無いからね」

 

 リッカの言葉にギルは内心、照れがあった。

 ここに来るきっかけになったのは神機のバランスを取る事から始まったチューニングをしてから。少なくとも実戦主義の極東支部であれば当然の事だった。

 些細なバランスが乱れれば、戦闘における結果も変わる。

 命をチップにしている以上、適当に済ませる訳には行かなかった。

 

 だからこそ、整備だけをしてきた人間には分からない経験がギルを助ける。その結果、ここでの存在も認められていた。

 それを理解すれば、マニピュレーターの数が少ないそれの使用に関して口を挟まない。

 ギルはリッカが何らかの形で贔屓しているのかもと考えていたが、実際にそう考えている人間は誰も居なかった。

 それは偏にナオヤと言う存在がある事も一因だった。

 

 神機のバランスは本当の意味でそれが適切なのかは本人ですら分からないケースがある。

 理論値として最適であっても、使用する人間がそれを最適だと判断するのかは別問題。当然だがその日のコンディションによっても体内の感覚は大きく変わる。これまでに数多くの神機を整備しても尚、完全に本人と合致する物を造るのは困難を極めていた。

 しかし、体術や武術の観点から見ればその人間の動くは大よそでも予測出来る。その観察眼があるからこそ、他の支部よりも神機のチューニングは群を抜く結果となっていた。

 

 当然、その事実を上層部もまた知っている。その結果、他の支部では無く、極東支部に関してはそんな生の声を取り入れる事に異論は無かった。

 本来であればここまですれば問題は無い。だが、一般人としての能力と神機使いとしての身体能力が別物である以上は、その誤差を小さくするのは困難になる。

 当然力の代わりに技量で補うのと、強引でも力で補うのであは色々と違いも生まれる。

 

 まだひよっこに近い者は重要視しないが、中堅からベテランになればその差が違和感の元になるのは必然だった。

 実際に使用する人間の感覚に近い物が最適解。それを実行できるのは一人だけ。

 これを口にした所で何かが変わる訳では無い。ギル本人もまたそれを口にされれば照れる可能性がある為に、知られない様にノルンに記載されていた。

 誰もが自分の情報を知ろうとはしない。その結果、周囲だけがその事実を理解するに留まっていた。

 

 

「俺が口にするのは自分に置き換えてるだけなんで」

 

「チャージスピアだけでも違うもんだって。他の形状ならナオヤでもある程度の事はフォロー出来るんだし。何事も経験だよ」

 

「それなら、俺の出来る範囲でやらせてもらいます」

 

「そう言いてくれると助かるよ。ナオヤも何だかんだで忙しいからさ」

 

 笑いながらギルの背中を叩くリッカに、周りもまた同じ事を考えていたからなのか、視線こそ少しは動くが敢えてそれ以上は何も言わなかった。

 誰かが一人でも認めれば本人のモチベーションは変わる。本来であれば全員が口にすれば良いかもしれない。しかし、余りにも多すぎるのは違う意味で問題があった。

 ギル自身は自分の実力を正確に理解している。ここで下手に持ち上げるよりも、数少ない人間からの言葉の方が真実味がある。

 ならば全員が言うようりもリッカが一人で言った方が良いだろうと判断していた。

 

 

「その件の事はまた後程って事にします。呼ばれてるのは俺だけです?」

 

「詳しい事は聞いてないね。でも、ギルだけって事は無いと思うよ。今は大きな事は無かったから、多分だけど面倒事じゃないかな」

 

「実感籠ってますね」

 

「伊達に無茶振りされてないよ」

 

 ラウンジとはまた違った空気にギルもそれ以上は何も言わなかった。

 実際に初めてここに来た際にブラッドが使う神機に関しては色々と細かい部分まで見られている。グラスゴーの様に人が足りない支部ではなく、人員が豊富に投入されている支部の中ではここは異質だった。

 誰もがアラガミに恐れるだけでなく、抗う手段を構築している。大きな目標を掲げている訳ではないが、それでもその情熱が正しい物だと言う事だけは理解していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅くなりました」

 

「いや。気にしなくても良いよ。整備班の事だから何かと大変だろうしね」

 

 扉の先にはブラッド全員がそこに居た。

 詳しい事はまだ話していないからなのか、誰もが少しだけ疑問を持ちながらも表情を崩さない。秘書の弥生を見ても、笑みが浮かんでいる為に、厳しいミッションではない事だけは読み取れていた。

 

 

「じゃあ、全員が集まったから改めて招集した件を話すよ。弥生君。資料を」

 

「まずは、一度全部に目を通して頂戴」

 

 榊の言葉に弥生が全員に書類を配布していた。

 元々大きな問題でなければ各自の通信端末に依頼として配信されるはず。態々資料と称して渡す以上はそれなりの内容である事に間違いは無かった。

 渡された内容を全員が一斉に読み取る。視線が常に動くと同時に、時折その視線がそこで止まる。時間にして数分程度。支部長室は僅かに静寂が支配していた。

 

 

 

 

 

「あの、これは本当に我々がやるんですか?」

 

「勿論。今渡してのは正規の命令書なんだから、当然だよ」

 

 榊の言葉に、思わず言葉にした北斗もまた少しだけ困っていた。

 実際に極東支部は他には無い研修を終えてからでなければ実戦に着く事は無い。

 以前にもその件に関しては色々と問題もあったが、結果的にはこれまでに蓄積された数字が全てを物語っていた。 

 一番分かりやすいのは他の支部から一時的に転入した際の実戦データの違い。最近になってからは他の支部でも事前の教育を施す事によって従来よりも生存率は高くなっていた。

 

 元々他の支部では大型種の目撃情報はそれほど多くない。精々が中型種がメインとなる位だった。

 しかし、極東支部に関しては中型種は当然の様に姿を現し、時には大型種もまた当たり前の様に出没する。その結果、幾ら多きな口を叩く人間程直ぐに殉職する結果になっていた。

 当初は色々と問題があったのはそのゴッドイーターとこの地域のアラガミのミスマッチ。他の支部の常識をここにそのまま持ち込んだ事が原因だった。

 殉職率が高いのは今に始まった事ではない。しかし、地道に積み上げた結果、今の状態になっている事に異論は無かった。

 その事実をブラッドも来た当初に経験している。だからこそ、まだ教わる側だと考えていたにも拘らず、結果的には教える側になるのは、色々と思う部分が多分にあった。

 

 実際に書かれている内容には、神機の特性にあった戦術やアラガミの生体に関する事など、通常のゴッドイーターではやらないはずの内容。

 実際に横目で見れば何となくでも理解していたのはシエルとジュリウス、リヴィの3人だけ。

 北斗もまた部隊長として動きはするが、だからと言って一から十まで指示を出す事はしない。

 どちらかと言えば流動的になる様に指示を出す為に、殆どは本人の資質に頼る事が大半だった。実際に精鋭になれば細やかな指示でも結果は出る。しかし、何も考えていないかと思える程の能力であれば、下手をすれば足を引っ張る可能性もまった。

 だからこそ、万が一の際にはその人間が指揮を執る事によって全滅を避ける。

 適当だと言われればそれまでだが、実際にはその手段が一番効率的だった。

 

 

「じゃあ、クレイドルはこの件にはタッチしないと考えるのが妥当と言う事ですね」

 

「クレイドルも当初は考えたんだけど、丁度、適合試験が終わったばかりだから、こっちにまで手が回らないんだ。だから今回の件に関しては君達にお願いしたいと考えている。

 勿論、基本的にはミッションが優先だから、その時は気にしなくても大丈夫だよ。それに農業の方も今はひと段落ついた事は確認してるよ」

 

 その言葉が全てだった。聖域の農業に関しては、ここ最近は少しだけ様子を見る為に暇になっていた。

 厳密に言えば、暇になったのではなく、新たな物を作る為の準備をジュリウスがしている為に、他のメンバーがと言うのが正解。そうなれば反論すべき事は何一つ無かった。

 

 

 

                                      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、ギル。お前、教官するらしいな」

 

「ハルさん。どうしてそれを?」

 

「いや。今回の件は元々俺達にも事前に話はあったんだが、生憎とタイミングが悪くてな」

 

「タイミングって事は、ハルさんもゴッドイーターの方に行くんですか?」

 

「そ。今回は適合者が予想以上に多かったんだと。で、リンドウさん達も駆り出されるとなれば、当然ミッションも影響が出るんだ」

 

 実際に新兵の訓練は簡単に終わる訳では無い。一定の技量を持てない人間は当然ながら追加で訓練をする必要がある。

 本来であればリンドウやソーマがそれに該当するが、実際にはハルオミもまたそのフォローをしていた。

 理論上はそこに今回の事を混ぜれば良いだけの話。問題なのはその対象者だった。

 

 

「それに、ここい来るのは士官候補生の連中だろ?ほら、俺の場合は色々とあるからさ」

 

「それはハルさん個人の件じゃないですか。少なくとも、それは関係無いと思いたいですよ」

 

 今回の要望は本部経由での話。命令書に書かれた内容もまた、目を通せば明確に記載されていた。

 元々フェンリルはただの製薬会社から起こった組織の為に、現場に関する内容は割と既存の軍の情報を参考にしていた。

 只でさえアラガミの生体が分かりにくいだけでなく、その能力や個体差など地域によって分布される種にも偏りがある。

 オラクル細胞に関する内容を精査しながら現場の対応は不可能に近い。

 只でさえ適合する人間はそれ程多くは無い。これまでの様な誰にもでも使える兵器とは違う為に人的資源を無駄にしない為に設立されていた。当然ながらそこの卒業生が今後は各支部で指揮を執る可能性が高くなる。

 本来であれば現場を良く知る人間がその立場に着くのが好ましいが、その条件を満たす人間は本当に限られていた。

 

 そうなれば何かと知識がある人間の方が何かと問題が少なくなる可能性がある。

 実際にオペレターを導入している支部の生存率は導入していない、若しくは不完全なままの支部に比べれば雲泥の差だった。

 

 

「俺の事は兎も角、榊博士から命令書が出たならやるしかないだろ。ギル教官」

 

「からかわないで下さい…………」

 

 ハルオミの言葉にギルは帽子を目深にかぶり直していた。

 ギルだけでなくブラッドには知らせていないが、今回のこれに関しては実際には別の思惑があった。

 今の極東支部に関して言えば、クレイドルを中心に人材が集まっている。しかし、これがこのまま永遠に続く訳では無い。

 フェンリルの規定では本来は現場は十年で退役する事になっている。確かにリンドウやソーマに関しては既に相応の年数にはなってるが、実際にはそんな話は支部長に来た時点で榊が握りつぶしていた。

 辞令としては重要な事に違いは無い。しかし、漸く軌道に乗りつつある計画が、そんな事で頓挫させる訳には行かなかった。

 サテライト計画の知名度を考えれば、現場に出る回数を制限しながらも今の状態を維持するしかない。そうなれば次に求められるのは次代に計画が繋げる事が可能なのかを確認する必要があった。

 

 ブラッドとて本当の事を言えば農業に従事している時点で対象とするのは厳しい。

 しかし、聖域はあくまでの現時点で未知数の部分が多く、今の段階は試験的でしかない。そうなれば他の支部でも行える様に教育プログラムを早急に完成させる必要があった。

 士官候補生は神機に適合する人間ばかりではない。

 仮になれなかったとしても現場での支援をする為には相応の教育が必要だった。

 その為に、オペレーターの内容も導入されている。実験的ではあるが、内容を考えれば、ある意味では今回の結果が未来の試金石となっていた。

 だからこそ、ベテラン勢もまたブラッドには分からない様に協力している。ハルオミがギルのフォローをしたのは、それなりに意味があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、シエルちゃん。これ本当に必要なのかな」

 

「当然です。我々が何も知らないと言う訳には行きませんから」

 

「でも、こんなの一度に覚えきれないと思うんだ」

 

「確かに付け焼刃すぎるのは些か問題があるかもしれませんね」

 

 ギルがハルオミとラウンジで話をしている間、シエルもまた今回の件に関しては色々と思う所があった。

 実際にアラガミ相手に戦術と言うのはそれ程重要ではない。

 基本は抑える必要があるが、実際にはその時々の行為が全てだった。

 幾ら気を引こうとしても結果的には抑えきれないままに合流される事はそれなりにある。ましてや聴覚が鋭敏なアラガミであれば、それは顕著だった。

 1人だけで交戦するのは限界がある。当然ながらそれを如何に利用するのかがポイントだった。

 ナナもまたこれまでに十分な程にそれを実感している。だからこそ、少しだけ弱音と言う言葉になって出ていた。

 

 

「でしょ。だから、適材適所って事でどうかな」

 

「残念ですが、そう言う訳には行きません。今回の件は少なくとも極東支部にとってもかなり重要だと思われます。相手が士官候補生であれば、最終的には本部にまで結果が行くでしょうし、その結果如何によっては色々な問題が発生するかと思われます。それでもナナさんは嫌だと言いますか?」

 

「そう言われたら何も言えないんだけど………。今日のシエルちゃんは少しだけ意地悪だよ」

 

「それは違います。最低限の戦術は必要不可欠なだけです。全部は無理でしょうから、出来る範囲だけやりませんか」

 

 ロビーのソファーでのやりとりを誰もが聞いてはいたが、生憎と手助けする人間は居なかった。

 実際に中堅からベテランはその言葉の意味を正しく理解している。しかし、理解した物を教えるとなれば話は別。如何に分かりやすく教える事が出来るのかは各自の資質による所が多い。

 ましてや、士官候補生がここに一時的に来る事は既に通知されている。誰もが火中の栗を拾う真似をしたくないからなのか、二人のやり取りを遠目で見るより無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだね。やり方は人それぞれだと思うよ。僕らのやり方が正解って訳でもないから」

 

「人に教えた経験が無いんで、不安なんです」

 

「誰だって最初はそうだよ。リンドウさんだってそんな感じだったからさ」

 

「でも、リンドウさんは、エイジさんの教育係をしてたって聞きましたけど」

 

「最初はね。でも、色々あったから、そこまで何かを学んだとは思わないんだよ」

 

「そうだったんですか?」

 

 今回の命令書を見て最初の一歩をどうしようかと悩んだのでは北斗も同じだった。

 これまでに自分がやってきた事をそのまま伝えた所で、正確に理解されるとは思っていなかった。

 フライアに配属された当初でさえも、細かい内容まで教わった記憶は無い。その結果、まだフライアが本部預かりだった頃はそのやり方を周到している。

 北斗もまた今の様になったのは、ここに配属されてからだった。

 一つ一つの技術を積み上げる事によって今の自分が居る。その結果が感応種だけでなく神融種にも適用されていた。

 アラガミの数もまた他の支部に比べればダントツで多い。それを肌で感じているからこそ一番慣れていると思われた人物に訊ねていた。

 既にエイジは北斗が極東支部に来た時点で教官をしている。本部にまでその名が轟く以上は、ある程度の知恵は一番のベテランだと考えていた。だからこそリンドウのやり方も学んだと考えていた。しかし、返って来た言葉はまさかの回答。

 だとすれば、自分は一体何を参考すれば良いのか悩むしか無かった。

 

 

「僕だって本当の事を言えば、常に手さぐりでやってるみたいな物だよ。実際に今の極東のやり方にしても、自分達がやってきた事をそのまま当たり前の様にやってるだけだからね」

 

「そう……なんですか」

 

「残念ながら本当だよ」

 

「それに、今らか無理に知識を蓄えても肝心の知恵にならないなら意味は無いからね」

 

「知恵……ですか」

 

「そう。経験を活用し、知識をそこに加える。その結果が知恵だとすれば分かるんじゃないかな。ノウハウも似た様な物なんだし」

 

 まさかの言葉に北斗はただ驚くだけだった。初めてここに来た際には色々と細かい部分までやっているとは思ったが、実際にはマニュアルの様な物は無かった。

 そうなれば今の状態が構築できたのは偏にそれを信じてやってきたからに他ならない。

 他の支部がどうなのかを知っているのであれば、話は更に分かったのかもしれない。

 北斗自身が最初の配属先がフライアだったからなのか、これが基準なのかすらも分からないままに過ごしていた。

 だとすれば、自分のやるべき事は自分の分かりうる物だけしかない。

 先程まで曇りがちだった心は僅かに晴れ間が見えた様な気がしていた。

 

 

 


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