仮面ライダーリュウガ 〜暗黒を纏いし黒騎士〜   作:人類種の天敵

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ども、天敵です。いきなりですが1話から相当時間が経ってます。あとオリジナルミラもんとも契約してます。コントラクトカードは神崎から奪ry

擬人化ミラ☆もん
1、ドラグブラッガー
・餌を与えられて遂に擬人化した
・黒髪短髪。アギトには従順。他の奴には容赦なし(特に龍騎の契約モンスターで姉妹のドラグレッダー)
アギトの独占欲強し。契約期間の長さや餌をこまめにくれるため
あと天性の一級フラグ建築士の手腕で→元いっちーよ。遂にミラもんまで落としたか………
・強暴性→かなり凶ぼry 凶暴四天王の一人。ヤンデレ系ミラもん・頭から捕食系ミラもん・仇討ち系ミラもん×2と肩を並べるレベル。暗黒系ミラもんの座を会得
・喫茶店花鶏ではメイド服着てる。可愛い
かなりの割合で暗黒面が飛び出す

イラスト↓ドラグブラッガーメイドさんはぁはぁ。
※絵を描くのは好きだけど塗るのは苦手なので「影の塗り方下手かks」とか「塗り残しw」「塗り方きったねぇww」っていうのは自分でも分かっていますのでどうか誹謗中傷はやめてね♡最後まで色付けしたの今回が割と初めてだから。あ、使用アプリはibis Paint Xです。
手描きに約一時間程度、下書き2時間、色塗り3時間です。……最後の10分ぐらいで急に人差し指が攣ったので死ぬかと思った。


【挿絵表示】


赤いのはオマケ?ドラグレッダー(仮)適当に描いたので次描くときは多分別人になるはず


魅惑の餌怪人チキンフライ

仮面ライダーリュウガになってから数年後

 

 

 

 

 

 

 

 

『コケーーー!!コッココッコケーーー!!』

 

真っ暗闇の夜の廃墟を2メートル台の白い羽毛に体を包み、頭に特徴的な赤いトサカを持つ怪獣が走り続ける……この怪物の名前はチキンフライ。

股の間をブルンブルンと松茸が揺れているので彼?がオス個体というのは分かるが、今の彼はクチバシから涎をダラダラと垂らしながら狂ったように何処かへと走り続けている

 

『コッココッ…(ドンッ)…ココケーーー!!』

 

時々後ろを振り返る彼だが、あまりにも慌てていた為に前を向いた瞬間壁にぶつかったらしい。怒り狂った声で鳴き叫んだ後、壁に向かってドンドンと体当たりし始めた

 

コツコツコツ……

 

『コーーッ!!………』

 

まだ怒り収まらぬ彼だったが、後方から聞こえる足音に声を押し殺して後ろを振り返る

 

コツ……コツ…コツ

 

『……………』

 

チキンフライは息を潜めて曲がり角をそっと曲がる。曲がった先でダンボールの山を発見した彼はそのダンボールの陰に隠れる……まあ、彼の図体は2メートルを超えているので頭部分の赤いトサカが丸見えであるが……

 

コツコツ……コツコツ…コツ

 

『……コ、コケ………』

 

緊張したのか、だんだん近づいてくる足音に思わず唾を飲み込むような動作をするチキンフライ。彼の脳内では自分のステルス技術は某蛇男よりも勝っていると思ってる

 

コツコツコツ…コツコツ

 

そして彼の見つめる曲がり角から、黒い影が現れる。奴か?それとも別の捕食者か?チキンフライは何時でも逃げ出せるようにと自らの貧相な羽を広げた。無論飛び跳ねることはできても大空を飛べるほど立派な物ではない

 

コツコツコツコツコツ

 

『………』

 

そして、曲がり角から、何者かが現れる………

 

 

 

 

『…………………ゲリョ…?』

 

『………コケー!』

 

チキンフライーー彼の目の前に現れたのは二足歩行型怪鳥モンスターのゲリョスであった。

ゲリョスは間抜けな声を発しながら首をコトンと傾げ、チキンフライをじっと見つめている。そんなゲリョスを見てチキンフライは自分がこんな奴に怯えさせられたのか!と頭から後ろへ転んだ

 

『ゲリョ?ゲリョリョ?』

 

そんなチキンフライへゲリョスは物珍しい者を見るような目つきで近づいてくる

 

『コケーー!!コッココッ!』

 

ゲリョスへと威嚇の声を上げながら密かに安堵したチキンフライは、奴に襲撃され、同胞を散々狩られ、果てには無様に逃げ出すことになった自分の怒りを目の前のゲリョスへぶつける事にした

 

『コッ!!コッコケッコーーー!!』

 

『ッ!?ゲ、ゲリョ〜?』

 

頭を前後ろにブンブンと振り回し自身のクチバシでゲリョスを突く。ゲリョスはとても驚いたのか後ろへ一歩、二歩と後退する

 

『コーー!!コケッ!コーコー!!』

 

『ゲリョ〜』

 

チキンフライの突きに慌てるゲリョスを見てフンスと鼻息を荒くするチキンフライ。ゲリョスを突いたことで少し落ち着いたようだ

 

『コケーー』

 

『ゲリョゲリョ?』

 

ひとまず奴の存在に怯えていたことを忘れ、ゲリョスが危険ではないか観察することにした

 

『ゲリョ?ゲゲリョ?』

 

間抜けなアホ面間延びした声、変な形をした不細工なクチバシにトサカーー結論。こいつはザコだ

 

そうゲリョスを自身の格下と見做したチキンフライはひとまず腹ペコな胃を満たす為にこの鈍重そうなモンスターを喰らうこととした

 

『ゲ、ゲリョ!?』

 

『コッコーココッコッコー!!』

 

頭をブンブン振り回し、荒ぶるトサカと共にゲリョスへと突っ込むチキンフライ

 

『ゲ、ゲリョーーーー!!!』

 

『コケーーコーーー!!!』

 

 

 

 

ーーーしかし、それは彼にとって失敗であった

 

『ゲリョ♪』

 

ーーピカッッッ!!!

 

『コゲェッ!!?』

 

突如ゲリョスが自身のクチバシとトサカを叩きつけたと思えば、次の瞬間真っ暗闇の廃墟を光が照らす。光をもろに浴びたチキンフライは、何も見えない状態に思考が停止した

 

『コケッ……コッ……』

 

『ゲッゲッゲッ♪』

 

ボーッと立ち尽くすチキンフライをゲリョスは馬鹿にしたように嘲笑う。伸縮自在な尻尾を使ってヒュンヒュンと周りに打ち付けた後、鞭のように遠心力を使ってチキンフライをぶっころがす

 

『ゴゲッ!?』

 

頭を打ち付けたチキンフライはそのまま動かなくなった

 

『ゲッーゲッゲッゲッ♪』

 

自身の罠にはまった愚かなアホ鳥を前にして上機嫌にステップを刻むゲリョス。そのゲリョスの前に、一人の騎士のような格好をした誰かが近づく

 

『ゲリョ!ゲーゲッゲ、ゲリョリョー!』

 

「ああ、良くやったな」

 

黒い装甲を身に纏い。禍々しい龍の紋章持つ騎士ーーリュウガである龍賀アギトはゲリョスの頭を撫でる

 

『ゲリョ♪』

 

気持ち良いのだろうか、ゲリョスは嬉しそうな声音を発して尻尾を振り回す

 

「さあ、ご飯の時間だ(スッ)」

 

腰のバックルに付いたカードデッキから一枚のカードを引いたリュウガは、それを左腕のガントレット。ブラックドラグバイザーの中へカードを装填する

 

『FINALVENT』

 

『ゴァァァァアアアアアッッ!!!!』

 

『ゲリョーー!!?』

 

『ゴアゥ……』

 

くぐもった電子音声と共に現れたドラグブラッガーが身体をくねらせながら大きく口を開き、何故かゲリョスを威嚇。それに怯えたゲリョスへフンッと鼻で笑うかのような仕草を見せた後、宙に浮いたリュウガを口から出た黒炎と共に打ち出す

 

「ハァァアアッ!」

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッ!!!!

 

ドラグブラッガーの吐き出す黒炎をロケットの噴射のように使い、左足での飛び蹴り『ドラゴンライダーキック』を極められたチキンフライは、悲鳴の声をあげることもできずに爆散した

 

『ゴアッ!』

 

「ドラグブラッガー。お前はさっき散々食っただろうが……これはゲリョスの飯だ」

 

『ゴァァ……』

 

『ゲッゲッゲッ♪』

 

爆散したチキンフライの体から出てきた光の玉。エネルギーをドラグブラッガーが喰らいつこうとするが、契約者であるリュウガにそれを咎められ悔しそうに呻く……それを横目にゲリョスが美味しそうに頬張っていて、それも含めてドラグブラッガーが低く唸る

 

「さて、飯も終わったし、そろそろ帰るか」

 

リュウガ……龍賀アギトはそう言って身近にあったガラスへと歩を進める。足からガラスへ突っ込むとガラスの中へ体が沈んでいき。元いた場所ーー『ミラーワールド』から現実世界へと戻った

 

「鶏型モンスターのチキンフライね。ドラグブラッガーもゲリョスも気に入ってるようだし、これからは集中的に狙うとするか」

 

鏡の向こう。ミラーワールドではお腹をポンポンと叩いて満足げなゲリョスウィングーーゲリョスと、そのゲリョスを睨みつけて低く唸り声を上げるドラグブラッガーがいた

 

「今日狩ったモンスターの生命エネルギーの三分の一を神崎に送る……と」

 

自身と契約し、自分にその力を与えている二体を横目にカードデッキから取り出したカードを鏡へ向けると、カードから出てきた生命エネルギーが鏡の中へと吸い込まれていった

 

「神崎宛の魂は送った。ドラグブラッガーとゲリョスの腹ごしらえも完了。後はーー」

 

そう言って周りを振り返る。そこには警察官やこちらへ向かってくるパトカー。果てにはIS操縦者までいる始末だった

 

「動くな!仮面ライダー!」

 

「手を挙げてそのカードデッキをこちらへ渡せ!」

 

「………いちいち喚くのが好きな奴らだ」

 

パトカーを盾にこちらへ銃を向ける警官を見ながら手の中のカードデッキを弄ぶ顔割れを防ぐために着ているパーカーに着いてるフードを目深く被る

 

「おい仮面ライダー!聞いているのか!撃つぞ!?」

 

一人の若い警官がこれ見よがしに銃を向ける。それで俺がビビるとでも思ってるのなら笑わせる

 

「ふん、もう良いわ。カードデッキなんてあいつを殺した後で奪えば良いのよ!」

 

 

日本製のIS。打鉄の操縦者である女が耳障りなキンキン声と共に両手に持ったアサルトライフルの照準を俺へ向ける

 

「ま、まて!変身者を殺せば怪物どもが暴れるぞ!」

 

中年の警官が血気盛んなIS操縦者へ叱責を飛ばすが、IS操縦者の女性は意にも介さぬように銃を乱射した

 

「おお、撃ってきたか」

 

ひとまず前転をして近くの物陰に隠れる。カードデッキからカードを取り出して何を出そうか思案する。俺が今使役している契約モンスターは二体だ

 

ミラーモンスターSランク

ドラグブラッガー

 

ミラーモンスターランクC〜B-

ゲリョスウィング

 

 

神崎からある条件と引き換えに奪ったコントラクトカードを持っているため、俺はドラグブラッガーの他に怪鳥ゲリョスウィングとも契約している。ゲリョスウィングはドラグブラッガーと比較するどころか、ハズレデッキ(笑)と名高い何処ぞの蟹刑事の契約モンスターであるボルキャンサーと、下手すれば同格だが、ゲリョスウィングはその平均的、もしくは低いスペックを補って余りあるほどの特殊技を使うことが出来るため。ネタの度合いもあるがゆえに愛用している。

なにも力だけが戦いでは無いのだよ

 

「ちっ!こそこそと……これで潰してやるわ!!」

 

「ら、ランチャー!!退避しろ!!退避ーー!!」

 

「こ、このイカレ女!?無茶しやがる!!」

 

わーー!わーー!と警官たちが慌てて逃げ出していく。見れば打鉄機がどでかいランチャーを肩に担いでいた

 

「死になさい?雑種」

 

ドヤ顔をしながらこちらへ砲口を向ける女。ニヤリと口角を吊り上げながらゲリョスウィングのアドベントカードを掲げる

 

ドシューーーーー!!!

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン

 

その数秒後、俺のいた場所は跡形もなく爆破した

 

 

 

「うげっ……」

 

「こりゃひでぇ……」

 

爆発の現場を見た警官達は全員顔を青くして鼻を手で覆う。中には慌てて何処かへ走り出してゲロをぶちまける者もいた

 

「何してるの貴方たち。さっさとカードデッキを探しなさい!」

 

打鉄の操縦者が胸をふんぞり返らせて警官達に指示を飛ばす。それを聞きながら若い警官が顰めっ面のまま舌打ちをした

 

「はぁ、なんで俺がこんな……うっ……」

 

「おい、仏に向かって吐くんじゃねえぞ」

 

「わかってますよ……」

 

口に手を当ててコクコクと頷く若い警官に目を向け、次に焼死体へ目を向けた中年の警官。焼死体の前で腰を下ろして服の中を探ろうとすると

 

 

ーーー突然死んだはずの焼死体が飛び上がった

 

 

『ゲリョーーーーーーー!!!』

 

「う、うわぁぁぁ!!?」

 

「なっ!?」

 

『ゲゲゲ?ゲッゲッゲッ♪』

 

起き上がった焼死体ーーーもとい死んだふりを演じていたゲリョスウィングは、尻餅をついた警官二人を見て馬鹿にするように嗤い。鏡の向こうへ消えていった

 

「な、今の…」

 

「死体がない!逃げたのか!?」

 

別の意味で大慌ての警官二人。そんな彼らを打鉄操縦者はイライラしながら見つめる

 

「何してるのよ!…たく、これだから男は……」

 

せっかく自分のお陰で仮面ライダーと言うクズを葬り去ったというのに。女は不満を吐き散らす

 

「使えない男共。私たちの良いなりにならない仮面ライダー共。本当に使えないわね……」

 

額に手を当ててうなだれる女の背後から。正しくは女の背後にある鏡から、黒い騎士が現れる

 

「ククク、そんな使えない男の手のひらで踊っているお前は一体何なんだろうな?」

 

「ーーーは?」

 

『FLASHVENT』

 

ピカッッッ!!!

 

くぐもった電子音声の後で女の目の前が真っ白になる。いや、光が強すぎて周りが見えなくなった

 

「あぁっ!!?あ、アッーーーーーーー!!!!!??」

 

悲鳴。両手を顔に押し当ててただただ悲鳴をあげる

 

「目がっーー目がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

何処ぞの大佐のセリフを吐く女を尻目に鏡の中へ姿を消す

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー……そう言えばそろそろ冬か……」

 

ひょんなことから居候している自身の下宿先兼喫茶店へ帰りながら白い息を吐く

まだ遠くからパトカーのサイレンが聞こえるが別に意に介さない

 

「最近はどっかのバカのせいで俺たちの存在がバレるわ蛇野郎は時にはオネエになるわうざったくなるわで散々だな」

 

俺と一緒にある喫茶店に下宿している馬鹿が公衆の面前でミラーモンスターと戦ったために世の中に仮面ライダーの存在が知られる事となった。それに最近何故かミラーワールドから帰ると今回みたいに警官たちに鉢合わせするようになったてきた

 

「……まあ、北岡が手塚に持病再発を予知された時は笑ったけどな」

 

共に仮面ライダーであるスーパー弁護士(笑)が100%の確率で予言が当たる男に持病再発を予知されて大慌てするのを見た時は本当に笑ったな

 

「さて、と。ドラグブラッガー達の餌やりも終わったことだし。今度は俺の腹を満たすか」

 

バカともう一人の同居人の待つ下宿先へ歩く。気づけば頭の上を白い雪が降っていた

 

「……雪か…またバカが雪だるま作ろうとか言い出しそうだ」

 

確か去年もバカに強制的に付き合わされたな

 

1年前から手を組んでいる新米ライダーのバカのやらかしてきた事件。それに巻き込まれてきた自分を思い返してため息をつく

 

「まっ、退屈はしなそうだ」

 

『グォォォウ』

 

『ゲゲッ♪』

 

 

………俺はこの時知らなかっただけだ。バカの無茶振りに付き合わされて…IS学園とかいう場所で、俺を捨てた女と、俺のニセモノに出会うことになるなんて




今回出てきたミラもん
・ドラグブラッガー ミラもんランクS
・ゲリョスウィング ミラもんランクC〜B-
・チキンフライ ミラもんランクF
ゲリョスウィング 使用カード
DECEIVEVENT ディセイブベント 死んだフリ 1000AP 真司は必ず騙される。卑怯もラッキョウも大好物だぜの蟹も真っ青
FLASHVENT フラッシュベント 閃光を放って敵の視力を一定時間奪う3000AP 超強力
STEALVENT スティールベント対象のカードを奪って使用できる 1000AP
SHOOTVENT ウィングブラスターを使用。毒の塊を放つ 2000AP
GUARDVENT ウィングゴムゴムを召喚。ブヨブヨ。弾力性抜群。枕に最適。流石に弾丸ははね返せない。打撃には強いが斬撃には弱い
CULBVENT クラブベント ゲリョスウィングの尻尾を模した棍棒。伸縮自在。そして使いにくい。多分使うことはないんじゃないかな2000AP
余談
ゲリョスウィングはもろモンハンに出てくるゲリョスのパクryごほんごほんです。こんなミラもんが何体も出ます。ごめんね。天敵ってゲリョスが好きなんだよ!ネーミングセンスねえなとかは言っちゃダメ

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