仮面ライダーリュウガ 〜暗黒を纏いし黒騎士〜   作:人類種の天敵

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ども、天敵です。なんか、今回は多分かなりの駄文のような気がします。ぶっちゃけあの二匹を出したかっただけ。モンハンのアレです。ババアから雇うやつ………
あとあの方が出ます。文章がうまく書けてるといいけどね……


翌日、蟹

ちゅんちゅんちゅん

 

「……zzz」

 

「…………」

 

朝、喫茶店花鶏に居候している男達の部屋。その一室のベットで眠る少年の傍に、黒髪のメイドが座っていた

 

「…………」

 

黒髪メイドの毎朝の日課は、彼女が仕えているご主人を起こす事なのだが……今日は、というより今は少し事情があって起こす事を止められている

 

「……zzz」

 

自身が仕えているご主人の健やかな寝顔を見つめながらメイドーーー暗黒龍ドラグブラッカーはこう思う

 

「…………(今ならシても起きない…)」

 

ご主人の寝顔を見ながらもじもじと動くミラーモンスターは、何かを決心したようにご主人のベットへ動き出し、寝ているご主人に馬乗りの状態になる

 

「……う……zzz」

 

振動で起こしたか?……彼女の心配は杞憂だった。ご主人ーーー龍賀アギトは幸せそうに彼女に起こされる時間まで眠っている

 

「……ほっ…」

 

ドラグブラッカーは一瞬安堵したあとでご主人の手を毛布からそっと引っ張り出す。そしてそれを自身のスカートの中へ……

 

「……ん…」

 

「……zzz」

 

軽く説明するが、今のドラグブラッカーは少女のような姿で喘ぐミラーモンスターだが。今の彼女はミラーワールドで生息しているミラーモンスターではなく。この現実世界で眠り、食事をとり、発情する立派な女性なのだ!!!!

 

 

……いつもは仮面ライダーリュウガに使役されるドラグブラッカーだが、毎日三食ご飯を捕食してきた事によりリュウガであるアギトに忠誠心という名の好感度がカンストする。

そして次は彼の恩に報いるためにはどうしたらいいかを思案。

そのためにはまず彼の気持ちを分かることが重要だと知る。

………で、女性態の体を得た(こうなった)

この女性態の状態だと、暗黒龍としての力が大幅にダウンする(しかし握力は鍛え抜かれた軍人を一撃で殺せるほど)+最大の武器である直撃した相手を石化させる黒炎も吐くことが出来なくなるが、その代わりに現実世界でも制限なく行動する事が可能。

 

そして、実はこの形態は、ある条件の時だけなれる事がある。それは、繁殖期=発情期である

 

「ぁ……ふぁ…ん……」

 

「………あ…?」

 

ミラーワールドにしか棲息しないミラーモンスターと言えども、生物として本能として種を残そうとする。それが契約者との交○である、その場合○尾に適した姿になるため、一時的ではあるがこの姿になる。

そしてこの姿の時は、全モンスター共通してかなりHである。

 

一年で一回しか発情しないミラーモンスターもいれば、一週間に一回の頻度で契約者に迫るミラーモンスターもいる。

種を産むという行為のために女性態になるミラーモンスターが多いが、仮面ライダーガイの契約モンスターであるメタルゲラスのように、好き好んでガチムチのダンディーになる奴もいる

 

「んんぅ……ふぅぅ……」

 

「………なに、してんだ……」

 

ドラグブラッカーの場合は、ご主人であるアギトと同じ年齢の少女の姿で、ご奉仕するという意味も込めてメイド服を着ている

 

「……!……」

 

そして、そんなメイドさんは。ご主人の目覚めに一瞬…動きが固まる

 

「………お前……繁殖期は…まだだろ?」

 

「〜〜〜っ!!///」

 

しかしご主人であるアギトは毎年必ず来る繁殖期と勘違い。ドラグブラッカーは恥ずかしさのあまりに左手でアギトの顎を捉える

 

「ぐあっ…!…(ガクッ…)」

 

気絶した契約者の手を使い、彼女の情事が終わったのはその後3分後だった

 

 

 

 

「……たく、契約者を打つか?普通……」

 

顎をすりすりと撫でるご主人を見ながら火照った顔を両手で覆う

 

「まあいい。とっととカフェオレでも飲んで朝飯に行くか」

 

気を取り直したように言うご主人の前に立って通せんぼする。

今は少し、ご主人を通してはならない事情がある

 

「………なんか、騒がしいな…どけ」

 

勘の鋭いご主人はすぐに気付いたようだ。しかしこれは神崎士郎の妹である神崎優衣からの命令……

 

「ドラグブラッカー」

 

「………はい」

 

………神崎優衣の命令以上に私は私の契約者の命令に背く事はできない。それが契約

 

悶々としたドラグブラッカーの顔を見ながらアギトは身支度を整える。パーカーを羽織り、カードデッキを掴んでポケットに放る

 

「…面白い事になりそうだ」

 

そして小さく呟き、薄く笑って部屋のドアを開いた

 

 

 

 

 

 

「だから!ここに仮面ライダーなんていねえっつうの!」

 

「真司君の言うとおりよ。ここに仮面ライダーなんていません」

 

「あんたら、うちのコーヒーを飲まないんだったら邪魔だから帰っておくれ!」

 

喫茶店花鶏の店内。そこで2人の男と1人の女。+1人の婆が女性の団体と口論になっていた

 

「あなた方の言い分は分かりました。ですがここに仮面ライダーである少年の目撃情報がある事もまた事実です。速やかに少年を引き渡して下さい」

 

相手の女性は口では最ものことを言ってはいるが、ある人物からの情報を得てここへ来ているため、ここに仮面ライダーリュウガに変身する少年の身柄を拘束しに来たのだ

 

「……仮にその少年を引き渡したとするなら、お前達は一体どうする気だ」

 

黒いコートを羽織った長身の青年ーーー喫茶店花鶏の従業員と同時に実は仮面ライダーナイトである秋山蓮が、鋭い眼光で目の前の女性を射抜く

 

「それは………」

 

「そこまでだ」

 

蓮の眼光に、動揺したじろぐ女性。その直後、凛とした声と共に、女達が割れるように道を開けた

 

「……!?あんたは…?」

 

「私はIS学園教師の織斑千冬だ。今回は少し訳ありの友人からの情報で私がここへ来たわけだが、そんなことはどうでもいい。さあ、少年を引き渡して貰うぞ」

 

目の前の女性に、真司は見覚えがあった。昨日、ミラーワールド経由で逃げ帰ろうとした時、自分たちを包囲したIS部隊の指揮官だったからだ

 

「織斑……ブリュンヒルデか」

 

名前を呟いた蓮は、そういえば昔、自身の恋人である小川恵里がこの人凄い!と大絶賛していた女の名前だな……と思い出していた

 

「ブリだか蛭だか知らないけど!早く帰ってくれ!俺また今日も会社に遅刻なんだよ!編集長ブチ切れなんだよ!?」

 

真司が時計を指差すと、時間は既に昼過ぎを指していた

 

「…ふむ、少年を引き渡さないか。ならば家宅捜査しかないな」

 

黒スーツの女性、織斑千冬の言葉に緊迫の瞬間が訪れる。

さっと身構えた蓮と真司に、織斑千冬は、出来ることなら戦いたくはないが、抵抗するなら仕方ない……と、ISーー打鉄を何時でも起動出来るようにする

 

 

「みなさん。少しは落ち着いたらどうでしすか?」

 

その声が聞こえたのは、他のIS操縦者達が動こうとした瞬間だった

 

「っ、あんたっ……蟹刑事!?」

 

続いて口を開いたのは真司。蓮は何か言いたげに口を開いて、言葉を発する代わりに鋭い目を更に細めた

 

「蟹刑事…という呼ばれ方はあまり好きじゃないんですがね」

 

「む、いたのか、須藤刑事」

 

織斑千冬が若干驚いたように入口の男ーーー須藤雅史を見やる

 

「まったく、家宅捜査状をひったくって先に行かれるなんて、ほどほどにしてくださいよ。織斑さん」

 

はぁ、とこれ見よがしにため息をついて織斑千冬へ小言を言い付ける須藤

 

「置いて行ったつもりだったんだが、よく追い付いたな」

 

ほう、と織斑千冬がニヤリと笑う

 

「まあ、私たちにも色々とあるんですよ」

 

肩を竦めた須藤が俺と真司、そして蓮を見回して笑う

 

「あんたまで…なんでーー」

 

「別に?ただ、ここはIS委員会の方と仲良くしておいた方が良いと思いましてね」

 

にこやかにそう言った須藤だが、その目はまったく笑っていない

 

「さあ、さっさと仮面ライダーリュウガの変身者を引き渡して下さー 「あー、そんなに呼ばなくても俺はここにいるよ」

 

「「!!?」」

 

カウンターから聞こえた声に真司と蓮。神崎優衣と喫茶店花鶏の店長である沙奈子はぎょっとする……目の前の織斑千冬、他の女性達、そして蟹刑事こと須藤雅史が探している仮面ライダーリュウガの変身者…龍賀アギトがのんびりとカフェオレを飲んでいたからだ

 

「ほう、貴方があの、仮面ライ 「他人行儀は良いぜ、面倒なだけだし」……そうですか」

 

再度蟹刑事の言葉を遮るアギトは、パーカーの中のカードデッキを全員に見せつける

 

「俺は龍賀アギト。お前らが探している仮面ライダーリュウガだ」

 

「ばっ…お前…!」

 

バカ野郎、そう言う気だった真司のすねを蹴りつけるアギト

 

「いーんだよ。って事で婆さん、優衣、蓮…真司。ちょっと行ってくるわ」

 

立ち上がったアギトの手に、須藤雅史が手錠をかける

 

「へぇ、刑事みたいな事するんだな」

 

「一応ですよ。暴れだしたら堪りませんから…それと、私は刑事です」

 

「クク、そうだったな。忘れてたよ」

 

「須藤刑事、まずはカードデッキを」

 

手を出してカードデッキを要求する織斑千冬へ、蟹刑事は首を横に振る

 

「織斑さん。曲がりなりにもここは喫茶店ですよ?もしもここで戦闘が起きれば被害者も出ますし、仮面ライダーリュウガが人質を取る可能性もあります。なのでここはひとまず連行しましょう」

黙って聞いていた織斑千冬は、確かに須藤の言うとおりだと頷いた

 

「さあ行きますよ、仮面ライダー」

 

「ああ、何処にでも連れってくれ蟹刑事」

 

手錠に繋がれているというのにニヤニヤと笑うアギト。そんな彼を心配そうに見つめる真司達

 

そして、アギトの背中が、喫茶店の外へと消えて行った

 

 

 

「これからパトカーで貴方をIS学園まで護送しますよ」

 

「ふーん、ああ、そう」

 

適当に返事するアギトへ丁寧な口調を崩さない須藤は、彼が乗ってきたパトカーまで複数のIS操縦者に囲まれて歩いていた

 

『あらあらぁ、あんたぁ、面倒な事になってるわねぇ』

 

「………ネコバァか」

 

パトカーに着く途中の窓ガラスから、老齢な声を聴く。窓を横目でチラリと見れば、青い帽子を被り、背に大きな荷物を担いだお婆さんが立っていた

 

………しかし、それは鏡の向こうであり、現実世界にはお婆さんの姿など、欠片もない

 

『あんたにはかなりお世話になってるからねぇ、丁度あんたにオトモしたいってネコがいるから、用意したげるよ』

 

ばあさんが手に持ったマタタビを、須藤や他の女性達に気付かれることなくズボンのポッケに突っ込む。

ばあさんの手には神崎士郎からぶん取ったコントラクトカードが二枚握られていた。恐らくばあさんが勝手に契約したんだろうが……それをばあさんは俺のカードデッキへ突っ込んだ

 

『そんじゃあオトモ達をよろしくねぇ』

 

須藤雅史がパトカーのドアを開いて中に入るように指示される。それと同時にネコバァの姿も何処かへと消えて行った

 

「どうしました?」

 

「いや?別に」

 

 

それから30分過ぎて、窓の向こうの景色を見ると、走り去っていく店の窓に、二匹の黒と白のネコを目撃する

 

「ふ、面白くなってきたな。ドラグブラッカー」

 

『グオォォォン……』

 

車の窓に額を押し当てながら呟く言葉。それをミラー越しに見つめる蟹刑事の眼光は、細く、そして鋭かった

 

 

 




て事でみなさんご存知蟹刑事です。卑怯もラッキョウも大好物だぜ!!←こっちはディケイドの方のやつですが……
因みにこの須藤はいち早く女尊男卑思考の女性達に取り入って媚を売っておられます。さすがのゲスっぷりですね
ボルキャンサーの強化は反IS思考を持つ団体の壊滅を装って実行。本家よりもパワーアップしてる感じです

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