女神達の奇妙な冒険   作:戒 昇

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二人組みのスタンド使い達を承一はどう倒すのか?それではどうぞ!
次回の事に関して重要な告知を後書きに書きますので最後まで目を通していただければ幸いです


第9話 リバイバル・ショット&ハーフダウザーその②

「はぁ、はぁ・・・・!」

 

スタンド使いが協力してくるとは、それに狙いは俺みたいだな・・

今は奴らから離れた所に身を潜めている・・だがいつまでも隠れている訳にはいかないが・・・その時

 

ビチャァ!

 

「・・・・っ!!」

 

突然、もたれ掛かっている壁が「水」になったと思うと上空からナイフが降ってきた

 

「オラオラッ!」

 

ナイフを弾き飛ばし、そこから脱出しようとした所さきほどの黒いコートの男が出口を塞いでいた。引き返し入ってきた所から出ようとすると

 

「逃がしはしないぜ!」

 

今度は茶髪の男がそこを塞いでいた。

 

「くっ・・・!」

「悪いな、あんたに恨みはないがこっちも前金を貰ったからな~~」

「それと抵抗しなければ殺しはしないよ、ただ数ヶ月病院で過ごしてもらうがな」

「・・・・・誰がっ!」

「そっか・・・なら、死ね!!!」

 

そう叫んだと同時に、黒いコートの男が持ってた「水」の塊を投げてきた

それは空中でナイフとなり、こちらに向かってきた!

 

「「アウタースローン」!!」

 

近くにあった室外機に能力をかけ、ナイフをそこに集めさせコートの男との距離を縮める

 

「オラッ!」

「・・・・・・フンッ!」

 

拳を繰り出すが、奴のスタンドに阻まれてしまうしかし素早く側面に回りこみ左脚に蹴りを入れ、体勢を崩す。崩れた所に上段蹴りを繰り出す

 

ドガッ!

 

「ブグッ!!」

 

しかし、奴はよろめくも倒れはしなかった

 

「中々頑丈だな」

 

一旦距離を置き、対峙する。そこへ茶髪の男が合流してきた

 

「おっさん!!大丈夫かよ・・」

「・・・・・何とかな」

 

そのやり取りを見ていると長年の信頼関係があるのだと分かった、そして俺は彼らにこう聞いた

 

「なぁ、さっき前金を貰ったとか言ってたな・・依頼したのは誰だ?」

「お、教える訳ないだろぉ!」

「あんたらが俺を攻撃してきたのは、そいつが頼んできたからだろう」

「頼まれてやったのなら俺はあんた達を倒すのに理由はないよ」

「・・・・・本気で言ってるのか、それ?」

「無論、それにあんた達はそいつにいいように利用されているだけだぞ」

「それでもいいのか?」

「・・・・・・・甘いな、少年よ」

「我々は常に「利用され」、「利用して」いるんだ」

 

・・・・・説得は無理だな、それに今のはどういうことだ・・・?

 

するとコートの男はペットボトルを取り出し、こちらに投げてきた

 (また、ナイフか!)

そう思って避けようとすると、それはコの字型の金属となり俺の手足を固定した

 

「なっ・・!」

 

それはしっかり地面に食い込んでおり、動いても取れる気配はなかった

 

「油断したな、おっさんの能力がナイフぐらいしか変えれないと思ったか」

「くっ・・!」

「しかし、これで終わりだな」

 

そう言うとコートの男がゆっくり近づいてきた。その手にナイフが握られていた

 

(何か、この状況を打開するには・・・!)

 

必死に策を巡らせていたが、ついに俺の眼前まで来てしまった。

そして、ナイフを持っている腕を高く上げた・・その時

 

 

 

 

~~~~~~******~~~~~~

 

 

 

 

時は遡り、数分前

 

私は家までの道を走っていた・・・

 

(承君・・・)

 

彼はああ言ってたけど、本当に大丈夫かな・・・?

そう思っていた時、私は走る足を止めた

(いつもそうだ・・・・いつも誰かに助けてもらってばかりいる・・・「μ’s」のメンバーに、そして承君にも・・)

(こないだの、講堂ライブの時も彼がいてくれたから・・)

(・・・・・確かに何もできないと思う、けど・・!)

 

来た道を引き返し、再び走り始める

 

(何もできないかもしれない・・・・けど、それでも・・!)

(私は何かしてあげたい・・!守ってくれたあの人の為に!)

 

さっき別れた場所に戻ったけどそこには誰もいなかった

(承君・・・・どこに・・・?)

そう思い、近くの小道を通りそこを抜けた先に広がっていたのは

地面に固定された承君と、その彼に近づく男の人・・その手には鋭く光るナイフみたいなのが見える

 

(ど、どうにか・・しないと・・!)

 

必死になって考えてみるが、一つもいい案が浮かばず焦りが頭の中に駆け巡る・・・

 

(本当になんでのいいの!何か・・・彼を・・・助けてあげられる・・・方法を・・・!)

 

その時自分の心の奥で、何かが生まれた・・・

 

 

 

~~~~~~~*******~~~~~~~

 

 

 

腕が振り下ろされようとした時

 

バシャァ!

 

持ってたナイフが突然、「水」となり地面に落ちたのだ

 

「・・・・・・・・え?」

「ど、どういうことだ・・?」

 

二人も何が起こったのか分からずじまいだった、ふと自分の腕を見ると拘束していた金属具が「水」となっていた

 

「・・・・・!」

 

素早く起きると、目の前の奴の顔面にパンチをあびせた

 

「オラァ!!」

 

「う!・・・ぐっ」

 

一撃をもらうと、少し後ろに倒れこんだ。そして周りを見渡すとそこに穂乃果がいた

 

「お、お前・・・何で・・?」

「良かった~無事で」

「逃げろって言っただろう!」

「でも!あなたを助けたくて・・」

「しかし・・・・・っ!」

 

ふと彼女の背後を見ると、そこには全身オレンジを基本とした色で網目模様の人型スタンドがいた

 

「ほ、穂乃果・・・・それ」

「へ・・・?だ、誰?!」

「何モ恐レルコトハ、アリマセンヨ。アナタヲ守ル為ノ存在デスカラ」

「しゃ、喋ってる・・だと」

 

色んなタイプのスタンドがいるとは知ってるが、まさか喋るとはな・・

 

「す・・・凄い!!」

 

すごく目をキラキラさせている・・・・こんな反応は始めてだよ

 

「ねぇ!名前はなんて言うの?!どうして穂乃果の傍にいるの?!」

「ソノ質問ハ後ニシマショウ、目ノ前ニイル敵ヲ片付ケテカラデスネ」

「ああ、そうだな」

 

そう振り向くと奴らはこちらに向かってきている所だった

 

「舐めるな!こっちにはまだ策はある!」

 

そう言うと茶髪の男が手にしていた石を「水」に変え、コートの男に渡す

そして、それをこちらに投げてくる。

空中でそれはノコギリの刃となった

 

「オ任セクダサイ!!」

 

そう言って、数発の拳を繰り出した。

するとその刃達は「水」に戻ってしまった

 

「・・・な、何故なんだ・・?」

「嘘だろ・・!」

 

奴らがうろたえている・・・今だ!!!

素早く距離を縮め、眼前まで迫る

 

「私モオ手伝イシマスヨ!」

「頼む!」

 

「「オラオラオラオラッ!!オラァァッ!!!!」」

 

「うぐあっ!!」

「ぎゃっぴー!!!!」

 

二人はまとめて吹っ飛ばされ気絶したようだ・・・あ・・・依頼した奴聞きそびれた・・

 

「終ワリマシタネ」

「ああ」

 

すると、穂乃果が・・

「もう名前聞いても大丈夫だよね・・?」

「ソウデシタネ、私ノ事ハ「アクティブ・ガール」ト呼ンデクダサイ」

「うん、宜しくね!!」

 

 

このとき俺達は気づかなかった、この様子を遠巻きで見ていた「2人の人物」がいることに・・・・・

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?ここでスタンド紹介です

スタンド名:「アクティブ・ガール」
   本体:高坂穂乃果
破壊力-B、スピード-C、射程距離-A
持続力-C、精密動作性-A、成長性-不明

能力
スタンドが触れた「物」を「一時間」前の「状態」に戻す、人が怪我をしたときこれを使えばその傷は「一時間」以内の傷なら元の状態に戻せる
ただし、自分には効果を使用できない

*告知
次回の話は主人公サイドの人は出てきません、この物語の「敵側」の主人公が主体となります

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