Angel Beats! ~失せた心と色~   作:拳骨揚げ

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#9

 真実とこの世界で出会って、二人で神への報復を誓ってからだいたい一年が経った。この一年、二人でやれることは何でもやって、この世界がどういうものなのか、そういったことはもうほとんど分かったと思う。いわばこの一年は準備のための一年だったのだ。だけど、これからは本格的に事を進めていく。冬の時期に真実とそう決めた。時間は無限に近い有限。だからそこまで焦る必要もない。気長にやっていこう。

 肺に吸い込んだ春らしい空気を吐き出す。冬を過ぎ、温かさのある空と春風に漂う小さな雲を眺める。ここでの生活ももう手慣れたもので、授業のボイコットも真実を怒鳴ることも、真実を殴ることも……。まったくいらないものまで身に着けてしまった。だから、今のこの状況もこの一年で慣れたものだった。

 

「あいつ、また遅刻かしら」

 

 昨日、朝九時に一般棟の屋上にて集合と言っていたのに真実はまったく姿を現さない。どうせまだ寝ているか、どこかでお菓子を食べているのだろう。一番可能性があるのは後者の方だ。ならば場所は中庭だろうか。あそこはあいつのお気に入りで、今日のように天気のいい日は必ずといっていいほどにそこにいる。仕方がない、いちいち目くじらを立てていてもあいつが今すぐここに来るとは限らないのだから。こちらから捜しに行った方が手っ取り早い。それにもうすぐ授業の時間だ。一般生徒たちがいなくなることで、真実を捜すのも楽になるだろう。

 屋上から階段を下り、廊下を歩いていると前から生徒会長と腕を引かれた男子生徒が走って来た。廊下は走っちゃいけないわよ、生徒会長。なんて思いながらあたしの視線はその男子生徒を見る。

 

「ま、待てって! 俺違うんだって! 俺ここの学校の生徒じゃ……っ」

 

 思わず口角が上がる。初日から見つけた。それも生前の記憶を持っている。ならばすぐにこの世界の異常性に気付き行動に出るだろう。あたしは真実の捜索を中断して、その男子生徒の観察へと移行した。案の定、彼は教室からすぐに飛び出てきて、さっきあたしが下って来た階段を駆け上がる。あたしはその後ろをゆっくりした足取りで追いかける。着いた屋上の柵から向こう側を見ている彼をとりあえず―――

 

「せーのっ」

 

――――ドンッ――――

 

 蹴り落とした。

 場所は変わって保健室。蹴り落とした男子生徒は丁度体育の授業で外に出ていた一般生徒たちに運ばせ、彼が目覚めるのをただ待っていた。退屈だ。そう思っていると、

 

「うわあぁっ!」

 

 という叫びと息を荒く弾ませて彼が起きた。やっとか……。

 

「目が覚めた?」

 

 まさか声を掛けられるとは思ってなかったのか、顔をこちらに向ける。そのなにか言いた気な表情がなにを示すのか、あたしは知っている。

 

「あなたが言いたいことはわかるわ。そうあなたが考えているとおりよ」

「なんのことだよ!」

 

 しかし折角彼の仮説を肯定してあげたというのに返って来たのはそんな怒声だった。

 

「いきなり蹴落としてくれたのお前か! 死ぬとこだったよ! つーか、あの高さで良く生きてたな俺!! 奇跡が起きたよ!!」

「あら、死ぬかどうか試そうとしてたんじゃなかったの?」

「どんな度胸試しだよっ!」

 

 どうやら、こちらとあちらとでは話が少々ずれているようだ。そして少しだけ期待外れだった。

 

「なあんだ、思ったよりバカなのね。とっくに気付いていると思ってたのに」

「なんの話だよ!」

 

 その大きな声で彼が起きたのに気付いた保険医の先生がカーテンを開ける。その顔は少しだけ怒っているように見えた。

 

「あなたたち授業はどうするの?」

「あー出ます」

 

 質問には適当に答え、まだベッドに座っている彼に視線を向ける。

 

「とりあえず、場所を変えましょ」

 

 そしてやってきたのは屋上。階段から屋上へと出る扉を開ける。そして視線を向けた先、柵に寄りかかってボケーっとしている真実を見つけた。あたしが扉を開けた音に気付いてゆっくりとこちらを向く。そして不機嫌そうに眉を寄せる。

 

「ちょっと、ゆり。遅刻はダメだ。この世界には連絡手段というものが無いんだから、時間管理はしっかりしてもらわないと、こっちが困る。おかげで俺はここで三十分ぐらい待たされた」

「あなたはここで待ってなさい」

 

 階段の扉の前で彼を待たせ、扉を閉める。そして早歩きで真実に近づいていく。

 

「あんたが言うなあああぁぁぁっっっ!!!!」

「レバーっ!!?」

 

 あたしの右こぶしが人間の急所を容赦なく抉った。

 

「あんたが遅刻とかいうな! 遅刻したのはそもそもお前だ!」

 

 体をびくびくとさせる真実にさらに追い打ちをかけるように踏みつけようと足を上げる。しかし勢いよく踏みつけようとしたそれは真実が素早く転がることで避けられ、固いコンクリートを打ち付けるだけだった。ジーンとくる痛みに少々動けなくなる。そして避けた真実を睨みつける。しかし真実は目をつむってどこか真剣な面持ちだった。その表情にあたしにも緊張が走る。真実は目をゆっくり開いた。

 

「ゆり、黒は狙いすぎじゃない?」

 

―――ボグンッッ!!―――

 

「ギャアアアアァァァァッッッ!!!!!」

 

 屋上に、真実の悲鳴が響き渡った。

 

「顔が凹んだっ!! なんか*な形になってる気がするっ!!!」

「うるさいっ! あんたはなんでそうなのよっ!」

 

 今度は容赦なく転がった真実を蹴りつける。羞恥に熱くなった感情を冷ますように真実への制裁と共に春の温かくも涼しい風が吹いた。

 

「お、おい。なんかすげぇ悲鳴が聞こえたんだけど」

 

 その時恐る恐る屋上の扉が開かれた。どうやら先程の真実の悲鳴が扉の前で待たせていた彼にまで届いたのだろう。彼が目にしたのは、怒りと羞恥で真っ赤になった顔で蹲る男子を蹴り飛ばしているあたしの姿だ。

 

「ごめん。用事思い出したから帰るわ」

 

 ならばこういう反応をされるのは分かっていた。でも、ここで逃す手は無い。

 

「ああ、こいつのことはほっておいていいわ。いつもこんなんだし」

「いや、いつもボロボロっていつもこいつなにしてんだよ!?」

「ろくでもないことよ。ああ、余計な詮索はしないことね。あなたもこうなりたくなかったら」

「聞かねぇよ。なにしたらそんな風にされるかなんてこっちから聞きたくもない」

「そう。利口な判断ね」

 

閑話休題

 

「で、ゆり? その見るからに人間そうな人間は誰?」

「人間よ」

「だろうね」

 

 ふむと頷いて頭のてっぺんからつま先まで彼を見る。

 

「ここに来たのは今さっきみたいだね。で、あの子に見つかって授業に受けさせられようとしたわけだ。だけど、周りの反応に戸惑っていたところをゆりに捕まったと」

「なっ!?」

 

 的確な分析に青い髪の彼は驚いている。まあ、あたしもこの一年の経験が無かったら同じ反応をしているだろう。

 

「たぶんキミはブレザーのほうが着慣れているんだね、詰襟の学ランは動きづらそう。それに瞳が不定期に揺れている。そしてなによりゆりと一緒にいる。以上のことからキミがこの世界に来たのは今日。そしてついさっき自分では理解できないことを目の当たりにした。そしてなにかしら知っているかもしれないゆりから話を聞くためにここまで来た。でしょ?」

「……ああ」

 

 相変わらず観察力と洞察力は凄い。

 

「それで、ゆりから一体どこまで聞いたのかな」

 

 ビッ○カツを取り出し、大きな口でかぶりつく真実。さらにコ○ラグミをあたしの方へと渡してきた。

 

「そうだった。それで、俺がなにに気付いていないって言うんだよ?」

 

 どうぞ、と真実から差し出されたアポ○チョコをドギマギしながら受け取って彼はあたしに水を向ける。

 

「この世界が死後の世界だってことよ」

「はあ?」

 

 なにを言っているか分かっていないのだろう。確かにいきなり言われてすぐに納得できるほどの頭を持っているとは思えない。ならばどう説明すれば分かってもらえるか、その方法を考えるため少し沈黙したら、すかさず真実がフォローしてくれた。

 

「キミ、死んだことある?」

「っ!! な、なに言ってんだよ……」

「ビンゴだね。キミには死んだ時の記憶がある」

 

 真実の問いに彼は分かりやすいぐらいに動揺した。あたしにも一発で見分けがついたことに、真実が分からないはずがない。

 

「ようやく理解した顔ね。じゃあやることは一つ。結託しましょ」

「いやなに一つ理解してないから。困惑のただなかだから。そもそもお前ら誰だよ」

「あたしたちは人間よ」

「バカにしてんのか? 他のやつらも人間だろ」

 

 まだそんなところで迷っているのか。まったく説明が面倒くさい。真実をチラリと見れば、こちらをニコニコ眺めながら美味しそうにお菓子を食べている。どうやら説明はあたしに丸投げらしい。

 

「本気で言ってんの? 少しは頭使いなさいよ」

「あはは、ちょっとブーメランだ」

 

 余計な一言を入れた真実を睨むと両手を上げて降参のポーズをとる。

 

「はあ、こんなヤツを仲間にしていいか不安になって来たわ」

「言いたい放題だな」

「じゃあ考えて見なさいよ。この世界のこと」

 

 言われて思い出すように眉間にしわが寄る。

 

「えーっと、お前らが人間……って話で怒っただろ? じゃあ人間じゃないヤツがいるってことか?」

「25点」

「点数なんて聞いてねえよ!! 答えろ!!」

「いいから100点取るまで答えなさい!! あたしを失望させないで!」

 

 再び考え込む彼を、あたしは気長に待つ。

 

「……あっ…。まさか、あいつら生徒が人間じゃない?」

「80点」

「じゃあ教師たちも人間じゃない」

「90点。そして残るは?」

 

 そして彼は全ての謎が解けたように、さっきまでの暗い顔を明るくさせ目を輝かせて叫んだ。

 

「そうか…わかったぞ!! 残るはモンスター!! 学校の外を徘徊してんだろ!!」

 

 期待外れ、そして思った以上の……。

 

「やっぱこいつアホだったか」

 

 げんなりするあたしの横で真実が一歩後ずさる。どうしたのかと様子を見ると目を大きく見開いていた。

 

「え? まじで?」

「真に受けんな!」

「いや、しかしゆり。あの塀を超えるほどの人食い巨人がいるかもしれないじゃないか」

「いるわけないでしょ! なんでそんなデンジャラスな死後送らなきゃならんのだ!!」

 

 ふざけたことを言っている真実の襟首を引っ掴んで引きずるように校舎へと戻ろうとする。引きずっている最中でも真実のボケは止まらない。

 

「でもそうか。なにも人食いじゃなくてエル○フの戦士かもしれないのか。だったらサイン欲しいな」

「巨人が書ける色紙なんてないわよ」

「むぅ、それもそうか」

 

 呆れて大声も上げられない。こいつのこの天然さは死後に来るにあたって治らなかったのだろうか。

ため息を吐いてズルズルと真実を引きずるあたしに後ろから制止の声がかけられた。

 

「おい、どこ行くんだよ!?」

「他のヤツ探すわ。さよなら」

「ゆりそれは勿体ないよ。中々に面白い子だ。アホっぽくて」

「アホだからやめるのよ」

「お前ら人のことを堂々とアホって言うんじゃねえよ!」

 

 仕方なく立ち止まり真実の襟を離す。けほけほと何度か喉の調子を整える真実。あたしは振り返ってもう少し待ってやることにした。

 

「だったらちゃんと答えなさいよ。ヒントはさっきあげたわよ」

「ヒント……今の会話の中に? ないだろ。そいつがボケ倒してただけじゃねえか」

「あったのよ。こいつのことはいいから、早く考えなさい」

 ―――ちょっと酷くないゆり? なんて声は聞こえないふり。

 これでダメなら本当に見捨てよう。真実もああいっていたが、それを度外視して考えれば説得させることは出来るはずだ。

 

「そうか」

 

 どうやら考えはまとまったみたいだ。真実もいつも通りの笑みを浮かべて彼の答を聞く姿勢をとった。

 

「他のヤツを捜す。………わかった答えはこうだ。つまり俺たちと同じく死んでこの世界に来た人間が他にもいる」

 

 ふむ少し近づいた。だけど―――

 

「99点」

「まだダメなのかよ」

 

 あたしの評価を聞いてさらに渋い顔をする。そんな彼に、真実はニコニコと変わらない笑みを向けた。

 

「なに? 塀の外のモンスター説は取り下げるの? いいじゃない。それがキミの限界だよ。自分の限界をしるのも大事なことだよ。いくら背伸びをしようと、人はそれ以上成長できないんだから」

「勝手に俺の限界を決めんじゃねえよ! 俺はこんなもんじゃない!!」

「それはあと二段階の変身ができるようになってから言うものだ」

「あんたらちょっと黙ってなさい」

 

 まったく話が進まないことにイラついて真実を睨む。真実は目を逸らしてチュッ○チャプスを咥えた。もう喋りませんの合図だ。

 気を取り直して彼に向き直る。

 

「ここは死後の世界。じゃあ後は誰がいる?」

「誰って……俺たちみたいな死人…だけだろ?」

「その死人の来世は誰がもたらしてくれるのよ」

 

 そして彼はやっとたどり着いたらしい。体を強張らせた。

 

「え……まさか……」

「そのまさかよ。言ってみなさい」

「神……?」

 

 パチパチと真実が拍手をするのが聞こえた。

 

「ようやく100点」

 

 しかし自分で出した答えに、すべてを信じられることは出来なかったようで、焦燥が顔を見せる。

 

「神……って。いるのか!? この世界に!?」

「まあまあ、落ち着いて。これでもどうぞ」

「いらねえよ!」

 

 興奮する彼を、真実が少し落ち着かせようと飴玉を上げようとするが、それはすげなく断られてしまった。だけどそんなことには気にせず、自分の口に放り込む。

 

「まあ、俺たちはいないほうがおかしいと思ってる。じゃなきゃ、この世界が存在することの説明がつかない」

「この世界?」

「あなた、屋上から落ちても生きてるでしょ」

「いや、落とされたんだよ」

 

 ぶるりと体を震わせる。ちょっとだけトラウマになっているのかもしれない。

 

「へえ、落とされたんだ。じゃあこれからは着地できるように特訓だね」

「なんでこれからも落とされること前提なんだよっ!」

「仕方ない。馬鹿と煙は高いところに上るって言うし。……あれ? キミはアホだから違うのか。ごめん、謝るよ」

「こいつ初対面の相手に容赦ないんだけどっ!?」

 

 そのやり取りが面白くて少し笑ってしまったけれど、気を取り直すように髪を耳に掛ける。

 

「とりあえず目標は神を捜すこと。もしくはそれに近い力を持っている奴を捜す」

「なるほど。それで? 俺はお前たちの仲間になれるんだろ?」

 

 パンパンと手に着いたお菓子のカスを真実が払う。

 

「まあ、この先どうなるかはわからないけど。じゃあ自己紹介しとこうか。俺は無心真実」

 

 真実はあたしとあった時と同じ、誰もが安心する笑みを浮かべた。その笑みを向けられた彼は、友好的な明るい笑みを浮かべて返す。

 

「じゃあこころで」

「なにそれ?」

 

 真実が問うと彼は得意げに胸を張った。

 

「お前のあだ名だよ。無心だからこころ」

「安易ね」

「安直だ」

 

 あたしと真実の言葉が被る。それぐらいにまったく捻りというものが感じられない。

 

「いいだろ、べつに……」

「それでキミは?」

 

 拗ねた日向君に真実が聞く。

 真実のあだ名に関してはまだ話が終わってないけれど、きっとなにも言わないのなら了承したということなのだろう。

 

「俺は日向。ひなっちでもいいぜ。よろしくな、こころ」

「おう、ひなっち」

 

 そして日向君はそういったことはまったく気づいていなさそうだ。もし真実が嫌といっても、しつこく呼び続ける気がする。

 軽い握手を交わした真実と日向君は最後にあたしの方を向く。

 

「じゃあ、最後は」

 

 真実に促され、あたしは日向君に真実を見習った友好的な笑みを浮かべる。

 

「あたしはゆり」

 

 するといかにも嫌そうな顔してのたまった。

 

「えーーー! お袋と一緒じゃん! あだ名とかねえのかよ!?」

「知らないわよ。あたしはずっとゆりって呼ばれてきたんだから」

 

 そう言い合うあたしたちの間にお菓子の袋が開かれる音がなる。そこには新しくポテ○の袋に手を突っ込んでいる真実がいた。

 

「お前、まだ食うのか……?」

「そんなに嫌なら、ゆりにもあだ名をつけてあげたら?」

 

 真実の食欲を始めてみる日向君が戦慄する。そんな日向君など意にも返さず、真実がそう提案した。

 

「はぁ?」

 

 少々嫌ではあるが、言ってしまえば呼び方なんてなんでもいいのだ。ならば好きにさせようと、日向君をちらりと窺う。

 

「ふむ……じゃあ、ゆりっぺ」

 

 今までで一番最悪なあだ名をつけられた瞬間だった。そして隣でなんとか笑いを堪えている真実を本気で殴りたいと思った。

 

「なんだ? 嬉しくて言葉もないのか?」

「そんなわけないでしょっ! なにその最悪なセンスっ!!」

「いいんじゃない、ゆりっぺ。最高だと思う……ブハッ!!」

 

 ぷるぷると肩を震わせる真実は、そう言ったあとこらえきれずに遂に噴き出した。とにかくその全てが不快に思ったあたしは躊躇なく真実を殴りにかかる。

 

「まあまあ、いいじゃないゆり。それに呼び続けていれば愛着も沸くかもしれないし」

 

 しかしそれは軽々と避けられ、しまいにはそんなことまで言われてしまった。まあ、確かに呼び方なんて好きにさせようと思ったあたしの責任でもあるのかもしれないけれど……。

 

「で? 俺たちはなにをやるんだ? ゆりっぺ」

「……っ。決まってるでしょ、神を捜す」

 

 まだゆりっぺという呼び方に違和感しかないが、それは抑える。

 

「捜してどうするんだよ? 生き返らせてもらうとか?」

「違う違う、もっと面白くて痛快なことだ」

「ん? なにやるんだ?」

「理不尽な人生を強いたそいつに、一発ドギついのを……いや、何発もかましてやるのよ!!」

 

 これが、あたしたちの始まり。あたしと真実と日向君の戦いの始まりだった。




 次回から本格的に原作のほうへ入っていくと思います。

 どうか、気長に待っていてください。

 ではでは、ありがとうございました。

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